ぷかぷか日記

桜美林

  • 障害を持っているからと言って人間として劣っているなんてところは一つもない。
     桜美林大学の1年生の学生さんがサービスラーニングという授業の一環でぷかぷかにやって来ました。サービスラーニ ングとは、大学での授業とフィールドでの活動を両輪にして動く学習のことであり、教室での学びである学術的知識を 地域社会への貢献に活かし、地域が抱える課題を住民の方達と共に解決していくことを目標とする授業だそうです。  「課題を共に解決する」はともかく、ぷかぷかさんとの出会いは学生さんをずいぶんと揺さぶったようでした。その新鮮なレポートを紹介します。  ●● 1,支援を超える障害者との共生  私は小学生の時から地 元の手話サークルに参加をしたり、中学生になってからは積極的にボランティア活動も行ってきた。今までに参加した ボランティア活動は、老人ホームのお手伝い、児童保護施設訪問、障害者が働く工場のお手伝いなどさまざまである。 どのボランティア活動でも共通していたことは「支援」をしてあげている、ということだ。健常者である自分たちよりも劣 っている高齢者・障害者の方々のために何かをしてあげる=ボランティア活動だと思っていた。しかし、この授業でぷ かぷかさんたちと関わらせていただいたことにより、これまでの障害者に対する印象やボランティアについての考えが 変わってきたのだ。 2. 障害を持つ人の豊かな発想 この授業で障害者と社会の関連について学ぶ上で最もお世話になったぷかぷかさん。彼らと実際に交流してみる と、障害者だからと言って私たち健常者よりも劣っていないということがはっきりと分かった。そう気づいたきっかけは 2018 年 11 月 17 日に行われたぷかぷかの演劇ワークショップだ。このワークショップは、様々なテーマやお題をもとに、 グループごとにダンスや演技を創造していくというものだった。いきなり「ウサギとカメ」の物語で、カメがウサギに勝っ たのはなぜかを自分たちで考え、演技をするというお題が出された。私は元の物語を知ってしまっていて、他のストー リーがなかなか思い浮かばず、考え込んでしまった。だが、ぷかぷかさんたちは悩むことなく面白いストーリーを次々 と提案していた。中にはカメの甲羅を外すと足がとても速くなる、といった斬新な考えを持つ人もいた。  また、先日行った桜美林大学とぷかぷかの交流企画である書道アートワークショップ。言葉を考えてみたり、絵で 表現したり、とたくさん頭を使うようなことをした。しかしこの時もぷかぷかさんたちは話していたことをさらに想像して、 より素敵な絵を描いたり、文字の大きさまでもが自由で誰にも・何にも縛られていないことが改めて感じられた。自由 で豊かな発想を持っている。縛られることなく自由な発想を持っていてとても素敵だな、と感じた。また、彼らを尊敬し た。障害を持っているからと言って人間として劣っているなんてところは一つもない。 3. 障害者の魅力・ “一緒に生きていった方が得“という考えについて   ぷかぷかさんたちは 2 章でも述べたように、自由で豊かな発想を持った素敵な個性のある方々なのだ。計算の早 い人、絵が上手な人、いろいろな個性を持っている。この個性というのはその人の強みでもあるのだ。つまり魅力とい うことになる。  また、ぷかぷかのホームページにはこんな言葉が書かれていた。 『「ぷかぷか」では、障害のある人達が働いています。私は、彼らと一緒に生きていきたくてお店を立ち上げました。一 緒に働いていると、心がなごみます。楽しいです。元気になります。お店を始めてから、彼らとはやっぱり一緒に生き ていった方がいいなって素直に思えるようになりました。そういった思いを』たくさんの人たちと共有できたら、都思って います。そうして、たくさんの人たちが「彼らとは一緒に生きていった方がいいね」って、素直に思えるようになったら、 お互いが、もっと生きやすい社会が実現するように思うのです。』  正直、このメッセージを初めて読んだときになぜ障害者の方々と一緒に生きていった方がいいのかとただ単純に疑 問に思ってしまった。あまり障害のある人と関わったことがなかったり、ボランティア活動をしたことのない人なら私の この気持ちを理解してくれるだろう。しかし、ぷかぷかさんと実際に交流を深めていくと絶対に障害を持った人と一緒 に生きていくべきである、と強く思った。高崎さんの言葉を借りるならば、「障害者と一緒に生きていくほうが得である」 という意見に賛成だ。 自分なりに一緒に生きていったほうが得であるという言葉の意味を考えてみた。考えたというよりは感じたというべ きかもしれない。それは、障害を持つ人の創造力・行動力・自由さに触れることにより自分自身の考えや行動が奮い 立たせられる。関わったことで自分を今よりも高めることが出来て、成長していくことが出来る。それが得だと感じるの ではないかと思った。  ●●  この授業は桜美林大学の林先生が企画したものです。林先生は以前神奈川県が企画したNPOと大学、企業を結ぶマッチングの集まりで、私が「障がいのある人とは一緒に生きていった方がトク!」と何度もいっているのを聞いて、「何、そのトク!って」と疑問に思い、ぷかぷかまで見学に来ました。その後演劇ワークショップに参加し、ぷかぷかさんたちと一緒に芝居作りをすることの、とてつもない楽しさを知ります。そしてとうとうぷかぷかさんと一緒に舞台に立つところまで行ってしまいました。「何、そのトク!って」と思ったことがきっかけで、とうとうぷかぷかさんと一緒に、照明がバチッと当たるプロ仕様の舞台に立ってしまったのです。そうしてようやく「トク!」の意味を納得し、授業を企画したようです。ですから「トク!」に関してはスジガネ入りの先生なのです。  そういった思いが学生さんにもしっかり伝わっていたようで、学生さんもぷかぷかさんとの関わりの中で「トク!」の意味を納得したようです。   レポートを読むと、ぷかぷかさんが社会にいることの「新しい意味」「新しい価値」が見えます。何かをやってあげる対象であったり、あれができないこれができない、社会のお荷物、といったマイナスの価値を帯びた存在ではなく、出会う人を豊かにする存在であること。それが「新しい意味」であり「新しい価値」です。そのことを実感できる授業だったようです。  レポートに中に 「障害を持っているからと言って人間として劣っているなんてところは一つもない。」 ということばがありましたが、そこまで感じてくれたんだ、とすごくうれしく思いました。これがぷかぷかさんとの出会いです。  こういうことはことばでいくら言ってもなかなか伝わりません。彼らとのいい出会いこそが、実感としてそれを伝えます。学生さんがそれを感じ取ってくれたことは、ぷかぷかさんたちと本当にいい出会いをしたのだと思います。  こういう授業を組む大学がもっともっと出てくるといいと思います。福祉を単なる知識として教えるのではなく、障がいのある人たちのとの出会いを大事にするような授業です。学生さんたちの人生が豊かになること間違いなしです。  
  • 授業が終わったあと、終わったあとこんな顔になりました。
     桜美林大学で「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」をテーマにした授業をやってきました。わずか1時間半の授業でしたが、終わったあとこんな顔になりました。  「トク!」という言葉が、しっかり届いた感じのする顔です。これは私が「トク!」についてお話ししたのではなく、上映会のあと、ぷかぷかさんと「すごろく」をやった結果です。やったのはこんな「すごろく」です。 担当の林先生の授業案 私がぷかぷかさんに惹かれているのは、話をしているとあったかい気持ちや楽しい気持ちになるからです。 「え!?そんな発想出てくる~!?」という驚きや、スキンシップのあったかさ、自分の世界に没頭している彼らを見ることでうまれるうらやましさ、自分のことや生活、社会をふりかえる時間ができること、とにかく彼らといると楽しいことです。 こういう驚きやあったかさ、楽しさ、自分を見つめることを「すごろく」を通してぷかぷかさんを知ることから感じてもらえたらと思いました。 「すごろく」には「お休みの日は何をしていますか」「お店で好きなパンは何ですか」「お仕事で一番すきなことは何ですか」のようなものをコマに書いておき、ぷかぷかさん→参加者1→ぷかぷかさん→参加者2→ぷかぷかさん→参加者3という形で各グループ進めていくのがよいと思います。  この「すごろく」というアイデアが見事にヒットしたのです。  こうやってぷかぷかさんと腕相撲をやったり、 お話を聞いたり みんなで手を繋いでぐるぐる3回まわったり、ハイタッチしたり、ただそんなことやっただけなのですが、帰り際にはこんな顔になりました。  共生社会を作ろうとか、共に生きようとか、そんなかっこいい言葉はいらないのです。「すごろく」という誰でも楽しめる遊びをいっしょにやっただけで、お互いこんないい顔のできる関係ができるのです。  「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」という言葉を理解したのではなく、もう全身で感じとった顔ですね。  「障害者は犯罪を犯すのではないか」と彼らに近寄りもしない大人達は、どう考えてもソン!しています。彼らとおつきあいしないなんて、もったいないです。  区役所の人権研修会でも、この「すごろく」を今度はやってみようと思います。人権研修会が終わって、みんなでこんな顔ができたら、人権研修会は大成功です。 学生さん達の感想 ・ 今日の授業を通して、ぷかぷかさんが実際にどういう活動を行っているのか、またそれに携わった周囲の関係者がどういう気持ちで接しているのか少し分かった気がする。また、すごろくを通してぷかぷかさんの趣味が高速道路の絵を描くことであることを知り、とても驚いた。高速道路というところに視点を向けられるのはすごい才能だと思った。今日の授業を通して、人と話すことの大切さに再び気づかされた。 ・ すごく楽しかったです。すごろくの勝ち負けよりも内容に夢中になれて、ぷかぷかさんを含め周りの方のことも知ることができました。ボランティアなどとは違って、一緒に遊ぶことができて、いつもと違う感じがしました。ビデオを見てお店に行ってみたいと思ったし、話を聞いて、大変だと感じることが同じだったり、趣味が同じことが発覚したり、話さないと分からないことがたくさんありました。今日は参加してよかったです! ・ 最初はぷかぷかさんに「笑顔が少ない」と言われてしまったのですが、ゲームを通して最後には「笑顔が増えた」と言ってもらえました。初対面が多い中で、がんばって自分の思いを伝えている姿に勇気をもらえました。 ・ この空気感がとても居心地の良い時間でした。これが人を耕す、豊かにする時間。場所を共にするだけで人をつなげていく。ことばを交わすと笑顔が生まれる。作業内容ももっと知りたいと思いました。今日はありがとうございました。 ・ 映像を見て、ぷかぷかさんがとても楽しそうに活動をしている様子が分かりました。アートやパン、お惣菜作りも想像していたよりも本格的に行っていて、ぜひ見学に行きたいと思いました。自分自身知的障がいのある方々と関わるボランティアをしているので、障がいがあってもなくてもその人がその人らしく生きられる環境というのはとても大切だと感じました。 ・ 冒頭の映像で、いわゆる「健常者」がぷかぷかさんたちと普通に過ごしてたくさん笑っている姿を見て感動しました。すごろくを通して、ぷかぷかさんや留学生、そして大学生みんなの思いを知れて楽しかったです。こうやってお互いに「同じ目線で楽しめる」というのが、みんなにとって生きやすい社会なのだと思います。 ・ 今日は本当にいい経験ができたなと思います。ぷかぷかさんの好きな食べ物や趣味などたくさん聞けました。お仕事をして、自分の好きなことをして、時間の使い方が上手だなと思いました。見習いたいことがたくさんありました。とても楽しい時間を過ごすことができました。 ・ 最初はお互いに緊張していましたが、ゲームなどを通してだんだん話せて、ゲームの中の質問に答えるだけでなく、そこから発展した会話もできました。また、ぷかぷかさんから「みなさんはどうですか?」と質問をしてくれたことがとてもうれしかったです!また、嵐が大好きでその話をしているときに本当にうれしそうで、目がキラキラしていて好きなことに夢中な姿がステキでした。このような機会があってよかったと思ったし、もっと話してみたいと思いました! ・ 今日の授業を受けて、ぷかぷかさんとみんなと話してすごくおもしろかった。一番印象に残っているのは、ぷかぷかさんはユーモアがあり、自分が趣味あるものを学ぶことや積極的に生活していることです。 ・ 今回の授業ではじめてここまで障がいのある方と深く関わることができました。自分の考えていたことより色々な面で想像を超えていました。普段友達と話しているのと全く変わらないし、とても良い経験になりました。 ・ すごろくゲームがあったから話しやすかった。話してみると興味があることにはすごく熱心に話してくれてみんな和気藹々と話せてよかった。また、パン屋さんにも行ってみようかなと思った。大学に来てみんなと話すって、私がもしぷかぷかさんの立場だったらできないんじゃないかと思った。やさしくて強い方だなと思った。 ・ 最近は障がいのある人と接する機会はほとんどなく、小学生のとき以来だったので、とても懐かしかった。教職をとっており、これからも関わっていくので相手の考えを理解できるようになりたい。 ・ 今日はぷかぷかのみなさんと交流して楽しかった、というのが正直な感想です。話を聞いたりするだけが今回の授業だと思っていたので、交流できたことは貴重な体験だった。内向的な人が多いと思っていたが、自分の意見をしっかり述べていて驚いた。
  • 「トク!」の意味をちょっとだけ体感します
     6月4日(月)朝9時から桜美林大学でぷかぷかさんたちと一緒に、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」をテーマにした授業をやります。プロモーションビデオカナダ版を見たあと、ぷかぷかさん達と、双六を使ったわかりやすい哲学対話のようなものをやり、「トク!」の意味をちょっとだけ体感します。  担当の林先生の授業案 私がぷかぷかさんに惹かれているのは、話をしているとあったかい気持ちや楽しい気持ちになるからです。 「え!?そんな発想出てくる~!?」という驚きや、スキンシップのあったかさ、自分の世界に没頭している彼らを見ることでうまれるうらやましさ、自分のことや生活、社会をふりかえる時間ができること、とにかく彼らといると楽しいことです。 こういう驚きやあったかさ、楽しさ、自分を見つめることを「すごろく」を通してぷかぷかさんを知ることから感じてもらえたらと思いました。 「すごろく」には「お休みの日は何をしていますか」「お店で好きなパンは何ですか」「お仕事で一番すきなことは何ですか」のようなものをコマに書いておき、ぷかぷかさん→参加者1→ぷかぷかさん→参加者2→ぷかぷかさん→参加者3という形で各グループ進めていくのがよいと思います。   まとめると、   高崎さんのお話(ORカナダ映像)(10分あるいは30分) カナダ映像(OR高崎さんのお話)(30分あるいは10分)   ↓ グループに分かれて「すごろく」(40分)   ↓ リアクションペーパー(感想)記入の時間(10分) 一般公開の授業ですので、参加してみたい方は担当の林先生までメールして下さい。  hayashik@obirin.ac.jp 桜美林大学はJR横浜線淵野辺駅よりバス7〜8分です。 pukapuka-pan.hatenablog.com
  • 桜美林大学で授業
     桜美林大学グローバルコミュニケーション学群というむつかしそうなところから授業を頼まれました。そこの先生とは神奈川県主催のNPOと企業、大学を結ぶ集まりで知り合いました。私のいう「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」の「トク!」の言葉に衝撃を受けたそうです。どうしてそんなことが言えるのか、それを確かめにお店に何度も来たり、演劇ワークショップに参加したりして、「トク!」の意味を実感し、今はぷかぷかの大ファンになっています。  今度授業の中で障害者問題を取り上げるので、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」と言い続けているぷかぷかさんにぜひ来て欲しいという依頼でした。「トク!」を少しでも実感してもらうために、ぷかぷかさんを連れてきて欲しいということでした。プロモーションビデオカナダ版を上映したあと、ぷかぷかさんも交えたトークセッションをやろうかなと思っています。  もうすぐ相模原障害者殺傷事件から2年がたちますが、こういった試みをあちこちでやることで、犯人の言う「障害者はいない方がいい」のではなく、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」とみんなが自然に思えるような関係が広がっていくといいなと思っています。  「トク!」を実感できる授業の出前します。お問い合わせ下さい。045−453−8511    pukapuka@ked.biglobe.ne.jp  www.obirin.ac.jp
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