9月16日のブログの最後に
『障がいのある人達に向かって「あなたがいないと困る」って言える関係』
がワークショップの中でできたことを書きました。
「あなたがいないと困る」と言えるくらい濃厚な人間関係、一緒に新しいものを創り出すようなクリエイティブな関係がそこにはあったということです。
一緒にワークショップをやることで、とんでもなく面白いものが生まれました。私たちだけでは絶対にできないものが、生まれました。彼らがいてこそ生まれたもの、それは新しい「文化」といっていいと思います。私たちの社会を豊かにする文化です。だからこそ、彼らとはいっしょに生きていった方がいいと私は思うのです。
第8期演劇ワークショップではレオ・レオニー作『フレデリック』を手がかりに芝居を作りました。
このときの記録映画が、ヨーロッパ映画祭の最終選考に残ったという連絡が入りました。これも、いっしょに生きることで生まれたものが評価されたからだと思います。12月4日にオーストリアのグラーツで授賞式があります。どうなるか、すごく楽しみです。
福祉の業界でいわれる「支援」という関係では、障がいのある人に向かって「あなたがいないと困る」なんて、多分言いません。なぜか。相手とそういう濃厚なおつきあいをしていないからです。淋しいというか、もったいないですね。一緒に生きると、こんなに素敵なものが生まれるのに…