ぷかぷか日記

表現の市場

  • 第8回『表現の市場』をやります。
     1月28日(日)午後2時から横浜線長津田駅前のみどりアートパークホールにて、第8回『表現の市場』をやります。  障がいのある人達が様々な思いを表現をする市場です。彼らのパワーあふれる表現を見ていると、障がいのある人達は私たちが何かやってあげないと何もできない、といった思い込みが、とんでもない間違いであることがよくわかります。  何かやってあげるとか、支援するといった関係を取っ払ったとき、彼らの表現がこんな風に爆発します。 あらじん www.youtube.com はっぱオールスターズ www.youtube.com シーホース工房 www.youtube.com ぷかぷか www.youtube.com  何よりも私たち自身、自分の思いをどういう形にせよ、あそこまでダイナミックに表現しているのだろうか、と思ったりします。表現は、生きることそのものです。生きるエネルギーが爆発するような場を、私たちはどれくらい持っているのだろうかと思うのです。  どうもね、日々小さく縮こまって生きてるような気がするのです。なんかもったいないですね。自分の中に渦巻いている生きるエネルギーを、どこかで思いっきり解放したいものです。  2年前の『表現の市場』のとき書いたブログの一部です。 「障がいのある人たちとは、いっしょに生きていった方がいいね」 ってみんなが思える舞台を、ことしも作ります。  彼らの舞台からは、たくさんの元気をもらえます。  素直に生きる彼らの舞台を見ていると、  「ああ、明日も生きていこう」 って思えます。明日に向かう「希望」をもらえます。  そんなふうにして、彼らは新しい歴史を作っているのだと思います。  「なんだ、助けられてるのは、私たちの方じゃん!」 て思えるような彼らの舞台は、お互いの関係が逆転し、新しい歴史を作ります。  障がいのある人たちを排除してしまうような不寛容な時代を、小むつかしいことは一切いわず、彼らはさらっと塗り替えてしまうのです。  「表現の市場」は、いっしょに生きていくことで生まれる新しい価値を表現します。その価値は、障がいのある人もない人も、お互い気持ちよく生きられる、新しい歴史を作ります。  ご都合つく方はぜひお越し下さい。
  • 第7回「表現の市場」まとめ
    11月27日(日)、第7回目の「表現の市場」がありました。       コロナ禍のため3年ぶりの開催。たまっていたエネルギーが爆発したような「表現の市場」でした。自分の思いを表現できるこういう場は障がいのある人にとってはもちろん、障がいのない人にとってもとても大切です。障がいのある人達が社会にいることの意味がストレートにわかります。彼らを排除すると、こんな豊かな世界にふれることもできません。社会は痩せこけていきます。社会を豊かにするために、こういう場こそ大事にしたい、とあらためて思いました。      あらじん  あらじんにはいつものパワーに圧倒された感じでした。今日はいつも指導する先生がいなかったそうですが、彼らだけでこのすごい演奏! 舞台を見た方は ●力強く、エネルギーを感じました。魂が込められ、熱いみんなの気持ちが伝わりました ●リズム感がすばらしく、躍動感あり、すばらしかったです ●鳥肌が立ちました。 ●ひとりひとりが躍動していて、感動! ●あれだけの表現をするのにどれだけの練習を積み重ねたのでしょう。 ●迫力があってよかったです。 ●先生がいらっしゃらない中、メンバーさんだけで立派に演奏して感動しました。 www.youtube.com はっぱオールスターズ  相変わらず元気!養護学校を卒業して、仕事をやりながらこういう活動を続けるのはほんとうに大変。にもかかわらずこのエネルギー!すばらしいです。 舞台を見た方は ●「なんでもOK」の合い言葉、なんて素敵なんでしょう。心地よい音楽、みんなのチームワーク、とても楽しかったです。 ●なんでもOK!の精神をみんなが持ってくれたら、世界はもっと楽しく、幸せになりますね。 ●いつも一生懸命で、見てて泣いてしまいそうです。 ●新作フラダンス、よかったです。 ●安定の面白さでした。 ●初めて会った頃より、みんな少し歳をとったみたいだけど、元気でよかったです。 ●みんな楽しそうに踊りや歌を歌っていたのがとてもよかったです。 ●ドリフみたいで面白かったです。 www.youtube.com シーホース工房 私たちの暮らしの中の大切なことを静かに訴えるシーホース工房の舞台。 舞台を見た方は ●独特の世界観の中のストーリー、思わず見入ってしまいました。音楽も、ナレーションも、朗読も、とても気持ちよく、昔の思い出、懐かしさがこみ上げてきました。画像も懐かしさが染み出るような、映画のようなものでしたね。 ●ストーリーもよく、語りがまたすばらしかったです。音楽もGood! ●今まで見たことのないミュージカルで、感覚を研ぎ澄ませながら、いろいろなことを感じることができました。 ●手作り楽器がとてもいい音でした。 ●音と朗読、映像のコンビネーションがすばらしかった。 ●ジーンときますね。懐かしい感じです。 ●音が情景を想像させ、物語に膨らみを持たせていました。 www.youtube.com ぷかぷか    ぷかぷかさんと地域の人達による『銀河鉄道の夜ーぷかぷか版』。  外から参加した方の感想にとても大事なことが書かれていました・ 《ぷかぷかさんたちとのワークショップを経て、私が一番感じたのは、ぷかぷかさんたちといると自分もありのままの姿でいられらということです。》  彼らといっしょに生きるって、こういうことじゃないかとあらためて思いました。 舞台を見た方は ●ぷかぷかさん達、抱きしめたくなりました。心があたたかくなりました。こんな舞台は初めてです。 ●みんなが少し照れていたり、うれしそうだったり…自然な表現力で、素敵でした。 ●クスッと笑えるところあり、ジーンとするところあり、考えさせられるところありで、短い時間だったけど、とても充実した内容で面白かったです。 ●もうびっくりです。面白い! ●みんなの素敵なパフォーマンス、ひとりひとりキラキラしてました! ●障がいのある人もない人も一緒に楽しく演じていたことに感銘を受けました。 ●生演奏と大道具、小道具がすばらしく、ぷかぷかのみなさんを含む出演者のかたがたのこれまでの頑張りが見えるようでした。 ●しんごっち、きっと銀河鉄道に乗って電車の旅を楽しんでいるでしょうね。 ●障がいがあってもなくても一緒に作る舞台は一段と素敵でした。 ●ぷかぷかの歌、いつ聞いてもいいですね。 ●ぷかぷかさんの空気感そのもので、感動しました。いっしょに生きていくというすばらしい空気です。 ●涙が出ました。 ●しんごっち、ずっとみんなと一緒にいますね。それを感じました。 ●舞台がとても美しく、幻想的でした。 ●楽しく、ホッとする時間をありがとう。  ぷかぷかさんの作った星座 www.youtube.com   東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』で歌われる長い歌ですが、みんなよく歌ってくれました。銀河の豊かな世界が想像できるような素敵な歌です。 www.youtube.com   宮澤賢治が登場。有名な「わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の  ひとつの青い照明です…」の一節を朗読  芝居の間に挟まれた安見ちゃんのピアノ。すばらしいです。 www.youtube.com 銀河鉄道の線路を羊が横切るのがぷかぷからしい銀河鉄道 www.youtube.com 東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』で歌われる歌。歌詞がすばらしいです。 www.youtube.com 銀河鉄道には亡くなった人達が乗ってくるので、なんとマイケルジャクソンが登場。 www.youtube.com   8年前、脳腫瘍で亡くなったしんごっちが登場。頭上にはしんごっちの描いた銀河鉄道の絵  12年前、広場に一本の柱。「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ、その方がトク!」という柱を立ててスタートしたぷかぷか。そうやって集まった人達がこんな芝居をやるまでに成長しました。彼らといっしょに生きると、こんなに楽しいもの、豊かなものが生まれるのです。 《柱がもっともっと成長する姿を見ていきたいと思います》と舞台を見た方の感想。 www.youtube.com   舞台に立った人達の感想  発表会が終わって、もう2日もたちますが私はまだみんなとつくった銀河鉄道の夜のことばかり考えています。それくらい、ぷかぷかさんやみなさんと演劇を作ったことが楽しかったです。    私は今までにもいくつか演劇の舞台に立ってきましたが、こんなにのびのびと自由に、だけど集中力を使いながら舞台に立ったことはありませんでした。  よく、演技をするときは、「役になりきって」とか、「舞台上で生きればいいんだ」とかいうようなことを言われます。でも、私は今までそのどれもうまくできなかったです。それは、緊張したり、失敗する恐怖があったり、何かしらのネガティブな気持ちが邪魔をしていたからだと思います。  だけど、今回の舞台ではそんなネガティブな気持ちを考える暇がなかったです。目の前で起きていることは、常に楽しいことで、新しいことでした。いつでも、今この瞬間を生きているぷかぷかさんたちと一緒に舞台に立っていると、たとえ台本があったとしても台本通りに進むとは限らなくて、それが本当におもしろかったです。そんなぷかぷかさんに、必死についていこうとすると、ネガティブなことや、自分の気持ちを考えている場合ではなかったです。  本当に常に目の前のことを考えながら、みんなで一生懸命物語を前に進めていたような気がします。   もう一つ印象的だったのは、緊張しなかったということです。それは、きっとこの舞台では「失敗」が無いからだろうなと思います。たとえ、セリフを間違えたり、順番を間違えたりしてしまっても、どうにかなるし、それが新しいおもしろさを生み出すきっかけになったりもするんだろうなと思いました。だから、緊張せずにありのままの自分で舞台に立つことができたように思います。    ぷかぷかさんたちとのワークショップを経て、私が一番感じたのは、ぷかぷかさんたちといると自分もありのままの姿でいられらということです。  それは、ぷかぷかさんたちがありのまま生きているからだと思います。ぷかぷかさんたちは、正直に、素直に、自分の気持ちを表現します。それは楽しいや、おもしろいなどのポジティブことばかりではなく、時には自分のずるさや、目立ちたいというような、自分の欲望のままに振る舞っているなと思うこともあります。だけど、それに対して怒りがわくことはなくて、「まあ、そう思うこともあるよね」と許せてしまったり、そんなこと素直に言うなんておもしろい!と感じたりしました。そんなふうに、相手のことを許せるようになることで、自分の中にある自分の欲望を許すことができたような気がします。人の顔色ばかり伺うのではなく、嫌なことは嫌だということ、自分のやりたいことを言ってみること、無理せずあきらめてみること、そういうことが少しずつできるようになりました。そうすると、なんだかぷかぷかさんといると、楽な気持ちで生きていられるなーと感じるようになりました。    またぷかぷかさんや、地域のみなさんと一緒に何かできる日がくるといいなと思います。   ●●● 半年かけてぷかぷかさんの演劇ワークショップに参加させていただき、ありがとうございました。 大袈裟でなく人生でとても大切な経験となりました。 本番1週間前から台本を元に練習が始まり、ついていくのがやっとでした。 でも本番は、とっても素晴らしい舞台が完成していました。 この中で、私の中で箍が外れたような経験もできました。 無意識にどうにか足を引っ張らず、みんなのお手伝いがしたいと思っていたのか、 ステージでの練習の時に、ステージの前が空くので、自分が前に出るより、みんなを前にと誘導してました。 その後の休憩時間のことです、演出家のせつさんに、さりげなく大切なことを教わりました。 それは、みんなを誘導しようとすると、間違ってる人と誘導する人を作ってしまうということです。 誘導せずに自分で出来る限りのことをすると良いよと、教わりました。 ハッとしました。 私は、普段の友達との間でも同じことをしてました。間違ってるなーと思うと修正しようと試みる。 間違ってるなーと思うジャッジをしてました。 でもそれは、間違ってるのではなく、ぷかぷかさんでも友だちでもその人らしさでオールOKなのだということに気づきました。 気づいていたようで腑に落ちてなかった部分を再度教えていただきました。 ぷかぷかさんにもせつさんにも高崎理事長にも感謝です。   1週間の中で頻繁に会うと普段はあまり話さないぷかぷかさんにも娘を可愛がっていただき、抱っこしたり遊んだりしてくださいました。 ぐーんと距離が近くなって、とても嬉しかったです。 なんとかこの距離感をキープしたいなーと思いました。   楽しい時間と、深〜い学びをありがとうございました   ●●● 無事に本番を行うことが出来て、本当に良かったです。 もともと人前に出ることや、歌ったり表現することがとても苦手で、演劇ワークショップに参加することを躊躇していた初めの頃がとても懐かしく思えます。演劇ワークショップに参加していると、恥ずかしいとか苦手といったマイナスな気持ちがいつのまにか消えていました。むしろ、思いっきり歌ったり体を動かして表現することの心地よさや楽しさを感じるばかりでした。 今まで、本番は緊張するものだと思っていましたが、ぷかぷかの劇は違いました。本番がいっちばん楽しくて、このワクワクして心から楽しいと思う気持ちや、ぷかぷかさんと私たちの愉快で仲良しな姿を会場のみんなにも見て欲しいという思いでいっぱいでした。 いつも魅力で溢れているぷかぷかさん達と一緒にいると、不思議と自分に自信を持つことができるのです。 また、セツさんの世界観、あみちゃんのピアノや歌などに、魔法をかけられていたようにも感じます。 この体験をできて良かったと心から思います。   また、この演劇ワークショップは、非常に心地が良くて、いつも刺激的で全く飽きなくて、かなり疲れるけど、とっても大好きな場所でした。 終わってしまったのがとても寂しいです。 私は演劇ワークショップを通してさらにぷかぷかさんのことを知ってしまい、大好きになってしまいました。これからも沢山ぷかぷかに通いますし、私の大切な人や、子ども達にもぷかぷかを知ってもらいたいと思います。私達や社会が、もっと豊かになるためには、良い方向へ進むためには、やはりぷかぷかの力が必要なのだと思います。       「表現の市場」を見に来た人の感想 ●表現の市場、とても楽しかったです♪コロナ禍で我慢ばかりが強いられてきた期間が長かったこともあったので、ぷかぷかさんたちのエネルギーをもらって元気が出ました。 そらは演劇を見ている間からずっとテンション高くて、なぜだろう?と思っていたのですが、高崎さんが舞台に上がって行った途端に自分も舞台に上がっていました。ああ、こんなにやりたかったのか!とその時気づきました。 同じ週に学校の学習発表会もあったのですが、こんなにやりたいという気持ちは感じられなかったので、多分舞台に上がっている人たちのイキイキとした表現にそらも感化されたのではないかと思います。 時々私を「ここにいてもいい?」と確認しつつ、(怒られると思ったのかな)それでも何度舞台の中央でウロウロしていました。 表現するって生きることなんだなぁと表現の市場を観覧するたびに実感します。      ●みなさんすごくエネルギッシュで、見ているだけでパワーをもらいました。   ●オープニングのツジさんの美声、よかったです。間奏までしっかり音がとれていましたね。         ●みなさん楽しそうで、こちらが笑顔になりました。 ●ひとりひとりの一生懸命さが伝わり、目が潤んでしまいました。 ●コロナで色々制限されていましたが、こうしてみんなで集まり、つくりあげるそんな場はとても大切だなぁと思います。人と人とのつながり、もっと大切にしたいですね。このような発表を。どうもありがとうございました。みんなの発表を見て、何かほっこりして、明日からまた頑張れそうです。 ●躍動する姿に心揺さぶられ、よい時間を持てました。 ●表現の自由さが楽しさや華やかさにつながっていました。もっといろいろな人にきて欲しいですね。 ●3年ぶりに味わう会場の自由な空気。楽しくあたたかい。 ●コロナにもめげず、みなさんのパワーアップされた姿に出会え、感動です。 ●一緒に美しい夢を見させていただきました。美しい舞台でした。 ●時間があっという間に過ぎていました。 ●自由で賑やかな感じがとても心地よかったです。 ●みなさんが楽しんでいて、生き生きしていて、素敵なエネルギーを感じました。こちらが元気になります。 ●支援という言葉が嫌いです。ともに生き、楽しむことで、世界が変わっていきますね。 ●会場も一体となって盛り上がってよかったです。お客さんのノリがよかった。 ●みんなの熱意が伝わり、とっても楽しかったです。 ●幸せな時間を一緒に楽しめて、ほんとうに心があたたかくなりました。 ●コロナ禍で暗い気分をぱっと明るくしてくれました。ありがとう! ●ひとりひとりがみんな主役でしたね。 ●いっしょにいることが幸せ。 ●リアルに演奏や歌などを聴けて感動しました。
  • 『銀河鉄道の夜ーぷかぷか版』いよいよ今日です。
    『銀河鉄道の夜ーぷかぷか版』いよいよ今日です。 www.youtube.com
  • 「表現の市場」は希望の表現
    先日の朝日新聞『折々のことば』 みんなが生きていてよかったと思える世の中に変えていきたい。簡単には実現しないでしょう。でも、希望を持たないのは怠惰です。     (澤地久枝)  11月27日(日)、7回目の『表現の市場』をやります。障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ、という思いを込めた舞台です。  いっしょに生きるとこんなに面白いものが生まれる、というメッセージ。ともに生きる社会を作ろう、と言葉だけで終わるのではなく、ともに生きる関係で作り出した作品をそのまま舞台に上げます。舞台はともに生きる社会そのものです。  ともに生きる社会はこんなにも豊かなものを生み出すのです。  6年前のやまゆり園事件の犯人は「障害者はいない方がいい」などといい、それに共感する人がたくさんいました。全国各地で発生している障害のある人達のグループホームに対する反対運動は、「自分の住む地域に障害者はいない方がいい」といってるわけで、やまゆり園事件と地続きにあります。精神障害の人達のグループホームの近くにある幼稚園では、警備員を雇い、常時警戒しているという話も聞きました。「精神障害の人は怖い」というイメージが、小さな子どもたちの中に入り込んでいきます。その子どもたちは、将来どんな社会を作っていくのだろう、と心が冷え冷えとしてきます。  障がいのある人達を排除した社会は、排除した分だけ社会が許容する人の幅が狭くなり、お互いが息苦しくなります。  障がいのある人達も含め、みんなが生きていてよかったと思える世の中に変えていきたい。6年前のあの悲惨極まる事件を二度と起こさないような社会を作りたい。そのために私は彼らと一緒に舞台に立ち続けようと思っています。  舞台と同じような世界を社会の中で広げていくのは簡単ではありません。  それでも希望を持っています。舞台でこれだけのことができるのだから。「表現の市場」は希望の表現でもあるのです。 www.pukapuka.or.jp
  • 第7回表現の市場をやります。
     11月27日(日)横浜線長津田駅前のみどりアートパークホールで第7回表現の市場をやります。  みんなの表現が舞台で爆発します。「私たちはここにいるぞ!」「ここでこうやって生きているぞ!」という力強いメッセ−ジ。そのエネルギーは社会を変えるチカラを持っています。  彼らのエネルギーはもっともっと社会に生かした方がいい。生かさないともったいない。生かすことで、社会は変わっていく。障がいのある人もない人もみんながもっと生きやすい社会に。  あの忌まわしいやまゆり園事件から2年目。表現の市場を見に来た人がこんなことをおっしゃってました。  《 事件のあと、みんな障害者を「守る 」と言っているけど、結局は「囲い込む」わけで、彼らを「生かす」なんてことは全く考えていない。それを考えると、表現の市場でやっていることは彼らを全面的に生かすというか、積極的な「攻め」ですよね。それがいいと思っています 》  攻め、というか、彼らと一緒に新しい物語を作ること、一緒に舞台に立つこと。そして、何よりもこういったことを続けること。  そのことが、あのような忌まわしい事件が二度と起こらない社会を作ることにつながると思っています。  ああだこうだ批判するだけでなく、彼らと一緒に本気で新しい社会を作っていく。そのことが大事だと思っています。  今回参加するのは「あらじん」「はっぱオールスターズ」「シーホース工房」「みんなでワークショップ」です。 あらじん 和太鼓あらじんは横浜市鶴見区知的障害児者親の会「ひよこ会」の余暇グループとして2003年に活動を開始しました。まもなく20年目を迎えます。メンバーは大好きな太鼓を大好きな仲間と演奏するのが大好きです。 www.youtube.com   はっぱオールスターズ  第1回より参加させていただいております。グループのモットー、「なんでもOK!」 の通り、様々なジャンルのパフォーマンスにチャレンジしています。今回は、この世 の全てのものに感謝の気持ちを捧げるあの南国のダンスを披露いたします。衣装にも ご注目を! www.youtube.com シーホース工房 シーホース工房はSeahorse Covoとも表記します。Covoとはイタリア語で「隠れ家」意味します。竹林を整備し、間伐した竹で楽器や道具を作り、それを使って紙芝居ミュージカルという独自の表現活動を展開する。障がいのある人もない人も共に集うみんなの隠れ家であり、居場所なのです。自然再生、ものづくり、表現活動を三本柱に活動しています。NPO法人2年生のフレッシュな団体です。 www.youtube.com  みんなでワークショップ  NPO法人ぷかぷかが毎年企画し、ぷかぷかで働くぷかぷかさんと地域の人達が一緒に芝居作りをしています。月一回集まり、6ヶ月かけて作った芝居を舞台で発表します。今年は『銀河鉄道の夜ーぷかぷか版』です。 www.youtube.com
  • 湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまった
     『どんぐりと山猫』一郎が山猫に会いに行くところは「ゆっくりゆきちゃん」の歌に合わせてゆっくり歩きます。その歌を歌ったのが、ひよりちゃんのグループ。右の方、オレンジ色のシャツがひよりちゃん。  で、そのひよりちゃん、毎日お風呂で「ゆっくりゆきちゃん」をうたっているそうです。 ●●● 表現の市場は終わってしまったのですが、我が家でまだまだ進行中です! というのは、いつも〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌をお風呂で練習していたので、湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまったのです(笑) それで今ごろになってですが 日和が上手になってきています(笑) 今まで日和は顔を洗うのが適当で、指先でちょちょっと撫でて終わり!とか言っていたのですが、〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌詞に「ゆっくりがおを〜♪ ゆっくり洗い〜♪」とあるので、ここで実際に湯船のお湯で顔を洗うようにしたら、ゆきちゃん効果でゆっくり洗うようになりました(笑) という事で、私たちは毎晩お風呂で表現の市場の舞台進行中です!╰(´︶`)╯♡    お風呂上がりのひよりちゃん    「あの広場のうた」熱唱。ひよりちゃん、気合いが入っています。
  • ムダに見えるような人たちとのおつきあいが、ぷかぷかを作った。
     朝日新聞『折々のことば』        ぷかぷかさんとのおつきあいって、つまりはこういうことではないかと思います。  障がいのある人たちはいろんなことができないから、彼らとおつきあいしても何も生まれない、ムダ、と多くの人は考えています。そんな中で、タカサキは彼らとおつきあいしたら楽しいし、なによりも「おもしろい人と一緒にいたい」と思い、一緒にぷかぷかを作ってきました。なんかね、彼らと一緒に作っていけば、きっとおもしろいお店ができると思ったのです。    この「一緒に」がキモです。「何かやってあげる」とか「支援する」ではなく、どこまでも「一緒に」ぷかぷかを作ってきたのです。  結果、ご存じの通り、なんとも楽しいぷかぷかができたのです。ぷかぷかの楽しさ、おもしろさ、ホッとする空気感は、みんなぷかぷかさんのおかげです。私たちだけでは、こんなおもしろいお店はできませんでした。  ムダに見えるような人たちとのおつきあいが、こんなにおもしろいぷかぷかを作ったのです。彼らをムダと見るのは、大きな社会的損失だと思います。そんな見方をするのは、もったいないです。  ムダに見えるような人たちと一緒に作った芝居を先日発表しました。彼らとのおつきあいがこんな素晴らしい舞台を作ったのです。  もう理屈抜きに、彼らは私たちにとって必要な人たちです。  一緒に生きていった方がいい。その方がトク!な人たちです。
  • そらくん「またやりたい!」
     そらくんは不思議な存在感の人。どこからともなく現れ、すっと通り過ぎ、みんなを邪魔するわけではなく、それでいて妙にあたたかいものを残していきます。進行役のせっちゃんは『もののけ姫』に登場する木霊のようだ、といってましたが、とにかくうまく表現できない存在。  それでも存在感のあたたかさからか、そらくん、そらくんと、地域の子どもや大人達には大人気の人だそうです。  なんとなくウロウロしながらも、本番はちゃんと舞台に立ってどんぐりやってましたね。写真、真ん中です。  そんなそらくんがお母さんに「またやりたい」といったそうです。  「またやりたい」なんて、うれしいですね。なんとなくウロウロしているようで、ちゃんと参加していたんだ、とうれしくなりました。機会見つけて、ぜひまた一緒にやりましょう。
  • 『表現の市場』はぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場
     しょうへいさんがワークショップのことをずっと日記に書いていた、とお母さんが日記を届けてくれました。  みんなで「ゆっくりゆきちゃん」の歌を練習したときの日記です。  「ゆっくりゆきちゃん」をうたいながら一郎は山ねこのところへ  これは配役を決めたときの話で、しょうへいさんは、マサトさん、ヒカリさんと三人で馬車別当をやることになりました。マサトさんは地域のおじさんです。 マサトさんはこんなおじさん。ぷかぷかさん達と、こんなすてきな出会いをしました。 www.pukapuka.or.jp  こんな出会いがあるのが演劇ワークショップ。お互い「あなたにいて欲しい」と思える出会いがたくさんあります。  こんなおじさんといっしょに今回、馬車別当の役をやったのです。手に持っているのは馬の鞭。 左からしょうへいさん、マサトさん、ヒカリさん。登場するときの振り付けが最高に面白かった。伊藤多恵さんの振り付けをイマムーが指導しました。 山猫役のハヤチャンからは葉巻の煙を吹きかけられます。 ハヤチャンから葉巻の煙を吹きかけられる。ハヤチャンの隣が馬車別当役のしょうへいさん。煙を吹きかけられて顔をしかめているのがマサトさん。  お母さんからのメモによれば、本番の朝、メモに書いたセリフを一人で読んで出かけたそうです。  『表現の市場』は、ぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場だったと思います。いろんな人と出会い、思いを表現し、ドキドキしながら照明のバチッと当たった、緊張感あふれる舞台に立ったのです。こんな体験はふだんの暮らしの中ではまず体験できません。人生の幅がぐ〜んと広がったと思います。
  • 舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていた。
    第6回表現の市場で『どんぐりと山猫ーぷかぷか版』の発表をしました。  10年前、 「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」 と、一本の柱を立てました。その柱に共感する人が少しずつ、少しずつ増えてきました。  いっしょに生きてると、ほっこりあたたかな、楽しい物語がたくさん生まれました。  いっしょに生きてると、ゆるい、ホッとできる空気感が生まれました。  いっしょに生きてると、ぷかぷかさんが好き!というファンがたくさんできました。  いっしょに生きてると、障がいのある人たちは社会を耕し、豊かにする、ということが見えてきました。  舞台の最後、思いを込めて「あの広場のうた」をうたいました。   ♪  ……     歌が生まれ  人は踊り出し     物語がはじまる  あの広場がここに       昔 広場に一本の柱     ここに立てよう  目には見えない柱を       昔 広場に一本の柱     ここではじまったぷかぷか  いまここで ♪  舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていたのです。  障がいのある人たちと一緒に生きていくことで、あんなにも素晴らしい舞台ができたのです。いっしょに生きていくと何が生まれるか、がよく見えたと思います。ここで生みだしたものは新しい「価値」といっていいと思います。この「価値」は社会を豊かにします。  同じようの障がいのある人たちにかかわりながら、津久井やまゆり園ではあの悲惨な事件が起きました。  何がちがうのか。  あまりの落差にめまいがしそうですが、ここをしっかり見つめていくことが、今、すごく大事な気がします。犯人の特異性のせいにしてしまうと、大事なものを見逃してしまいます。  あの事件と、下の写真の文字が作り出す世界とのちがいはどこにあるのか、ということです。  ●見に来た人たちの感想 ・とてつもなく大きなエネルギーを感じました。元気をたくさんいただきました。 ・たくさんの人の力が、とてもほっこりあたたかくしてくれました。もっとたくさんの人に見て欲しいです。 ・とてもレベルが高く、びっくりしました。 ・とても自由で、楽しい時間でした。 ・不思議な気持ちです。なんだか楽しかったです。 ・時間があっという間に過ぎてしまいました。 ・心があたたかくなる舞台でした。 ・お客さんが非常に多く、素晴らしかったです。 ・続けていくって大変ですよね。有料にしてもよいのかな、と思います。 ・「表現の市場」いつまでも継続して欲しいと思います。 ・何かをやってみようという気持ちになりました。 ・舞台に立つ人たちは、とても輝いていて、素晴らしかった。一生懸命なみなさんに感動し、勇気づけられた。 ・こうでなかったらいけないというのがなく、素晴らしかった。 ・このようなすてきなメッセージをこれからも発信してください。 ・アラジンの太鼓では感動して、涙が出ました。 ・和太鼓、すごい迫力。ポップ、太鼓を交えたミュージカルっぽくて面白かったです。 ・和太鼓といえば筋肉ムキムキの男の人が力強くたたいているというイメージだったのが覆されました。 ・観客との一体感が素晴らしい。 ・見事です。自分の子どもにも教えて欲しい。 ・「ほうきぼし」だいちゃんがかすんでしまうほど、粒違いの演奏ぶり。 ・シーホースの「みどりがめ」のお話は、人間の本質を突くようなセリフで、ドキッとしました。飼われていたときは餌の心配はなかったけれど、楽しくもない。川の生活は本当のいる場所ではない…って、なんか今の自分の心境にも近くて。 ・紙芝居の内容が深い。音と光の演出が新しく、面白かった。 ・メッセージが込められている素晴らしい活動。 ・ラポエアガールのナルコビックは楽しく体を動かし、全身を使えてとてもよいと思いました。 ・とってもよかったよ。 ・千本桜がよかった。 ・みなせたのみなさんのファンキースタイルでの「あるある」最高でした。 ・体を張ったメッセージに感服 ・みなせたの方の「あるある」を聞いて、私も歩けるうちは駅で階段を使おうと思いました。 ・私も子ども二人と電車、バスを利用する際の「あるある」で、わかります。車イスのあんなデザインのものがあるなんて知りませんでした。 ・車イスの大変さをwest side storyに載せて楽しく伝えてくださり、ありがたかった。 ・世間をやわらかく風刺するという芸能の原点を考えさせられて、非常によかった。 ・小学校で車イス体験授業がありますが、乗ったり押したりの体験をするより、みなせたさんのミュージカルを見る方が、よほど学びになると思いました。車イスに乗って街へ出てみると、世間の無関心や冷たさがわかるともいわれてますが、当事者の目線で授業をして欲しいです。 ・チェロと太鼓の間に「チケット レコード」というつぶやきが入り、自閉の方のつぶやきが楽器のように聞こえてよかったです。 ・素晴らしいコラボ。いつも息がぴったりで、回を重ねるごとに深まっている様子が、すてきだなと思っています。 ・演奏中は表情の硬いだいちゃんが、演奏が終わった瞬間にニコッとなるのがよかった。 ・ダイちゃんの太鼓が力強くてとてもカッコイイ! ・モンゴルを思い出させてくれて感謝します。 ・相鉄ーJR開通の新線をすぐに組み込んでいるのが、さすが!と思いました。 ・はっぱの最後の歌には涙が出てきた。 ・はっぱオールスターズ、最高に楽しくて感動しました。 ・いかりや直樹さんのおしゃべりよかったです。 ・『どんぐりと山猫』音楽、舞台美術が素晴らしかったです。 ・すべて手作りで、驚いた。 ・『どんぐりと山猫』みんないっしょに何かするのっていいなと思いました。 ・ぷかぷかさんだけでなく、地域の子どもやおじさん、おばさんもいっしょに楽しそうなのがよかったです。 ・『どんぐりと山猫』のセリフ、「認め合う」一人ひとりにその言葉があると、生きやすい世の中になると思いました。 ・暖かいステージ、ジンときました。 ・ぷかぷかの舞台の最後の歌「あの広場のうた」は、いつも感動します。 ・ななちゃん、かわいかった。  ●「表現の市場」の夜、舞台の感想をすぐにブログにアップした方がいました。 ameblo.jp  ●新聞記者の方は  劇が終わったときに、もう少し見ていたい!えーもう終わってしまうの!と いう気持ちがわき上がってきました。    ハイライトのどんぐりの「優しさと寛容が~」というセリフが、大きな声ではなかったのが心に残りました。大事なことって意外とこんな感じなんだろうなと思わせる素敵なシーンでした。  そして、最後の歌になぜかじんわりきてしまいました。    いわゆる健常者といわれる人たちが集まってやっても、うまい下手がどうだとか、メッセージ性がどうだとか、考えてしまって、こんなに素直ににこにこしながら劇をみるなんてことないのではないかと思います。    10何人もの記者が難しい顔をして横浜地裁に缶詰になっても何も生み出さない という現状が本当に情けなくなりますが、どうにか、一緒に生きる社会を少しでも 伝えられる原稿にできればと思います。  ●ワークショップに参加した人はFacebookにこんな感想書き込んでいました。  「(ぷかぷかさんは)自由だねえ」  もともと私ひとりで参加する予定だった ぷかぷかの演劇ワークショップに三女を連れて行ったのは、何度目かのワークショップのあった土曜日にたまたま夫が休日出勤になったせいだ。 3人姉妹の中でも一番人見知りで一番内弁慶の彼女は、最初の日は部屋の外で漫画を読んでいるわ、練習室の中では壁に貼りついて”ひとりで遠巻きに眺める”わ、誰かに声をかけられると背中の毛を逆立てるように睨むという、まるで人に懐かない野良猫のようだった。ま、予想はしていたけど(^^;)   それが、1月の練習日に衣装の試着があって、すごくファンタスティックな、つまり、ぷかぷかチックな「どんぐりの帽子」が出てきたら突然スイッチが入ったのだ。その後は、私よりも早くセリフを覚え、ぷかぷかのテーマソングを歌い、コンちゃんと笛を吹き、時々行方不明になるセノーさんを探すという200%コミッターに変貌した。   本番前日、当日となると、やっぱり緊張感がただようし、ワサワサしてるし、舞台上は照明で汗をかくほど暑いし、たぶんそんな空気感が苦手なセノーさんは本番当日のリハーサルに姿を見せなかった。セノーさんと一緒の私たちのチームはセノーさん(熊役)不在の時のセリフ回しも用意した。そして昼やすみ。お弁当を食べた後のみんなが思い思いにゴロゴロする練習室で、伴奏者が席を外したピアノから、ポロロンと流れ始めた「さそり座の女」。   セノーさんだよ!   三女の目が輝いた。誰に聴かせるでもなく、セノーさんが弾いていた。その次の瞬間、三女が言ったのが冒頭の 「自由だねえ…」。   そう、そうそうそうそう!この感じ。 「台本は、変えられる」のだ。 言いたくないセリフは直前でも変えちゃうとか、舞台に出たくない時は出なくていいとか、だけど、大丈夫って声を掛けたら次のシーンでは出られるとか、ぷかぷかの歌が始まったら客席から乱入する青年が出てくるとか、次々に出てくる「予定外」「予想外」をみんなが「おお!」「それもいいね~」って受けとめる感じがあれば、ちゃんと”仲間”でいられるんだということ、助け合えるんだということ、一緒なら恐れることは何もないんだということ。それを、受容とか、共生とか、そんな手あかのついた言葉を1万個並べるより、すとんと理解させてくれる、やっぱり、ぷかぷかさんってすげえなって思うし、一緒にいさせてくれて、ありがとう♡ ●記録映画のための音を録音しに来ていた人は  表現の市場楽しかった!なぜどこが楽しいのか考えてみると、彼彼女たちは‪心が広く他人に立ち入りすぎず自分らしさを持っているからかもしれなくて、妬んだり画策したりせず本当に興味のあることだけにめちゃこだわり集中し誰にも似ていないし似ようともしないなんて、みんなそうありたいと思ってるんじゃないかな。 10年後か20年後かにはこのひとたちががっつりみんなと混ざってたら未来面白いだろうと思う。いまの障害者という呼び名は、社会で暮らすため混ざるため生きるために乗り越えなくてはならない障害がある「被障害者」という意味だとするとこの障害は社会ががんばれば無くすことができて、そうしたら障害者はいなくなっちゃうよね、あらら!なーんておもいます。
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