ぷかぷか日記

字を面白がるところから

 先日「おひさまの台所」の店頭で、こんな字を見つけ、うれしくなってつい買ってしまいました。

 

 「これ字が違うじゃん」

ていうよりも、

「あっ、おもしろい!買った!」

という方が、人生、楽しくなる気がするのです。正しいことは時に人生をつまらなくします。

 こういう字は私たちにはなかなか書けません。ぷかぷかさんがいてこそ出会える字です。

 こういう字を面白がるところから、「ともに生きる社会」とか「共生社会」が始まるのだと思います。「ともに生きる社会」をどうやって作るか、といった小難しい話をいくらしても、新しい社会は始まりません。

 でも、

 「あ、この字、おもしろい!」

って思えば、ここから彼等とのあたたかな出会いや新しい前向きの関係が始まります。ここから新しい社会を私たちの手で作っていくのです。

 

 こういう字はぷかぷかのあちこちにあります。ぜひ面白がりに来て下さい。

 

                  

                  

 

みんなで子育てを楽しむ

 北海道江差町のグループホームで、結婚や同居を望む知的障がい者のカップルに施設側が不妊手術や処置を条件付けていたことが昨年末明らかになりました。

 批判的意見が多かったのですが、施設を擁護する意見もありました。「自活・自立できず入所し、施設に養育まで押しつける?」「《生む権利》と《育てる義務》はイコール」「両親に障がいがあって生活していけるか」

 もし自分が当事者だったら辛くなるような意見です。障がいがあっても子どもを産みたいとか、育てたい、という気持ちはあるのではないでしょうか。子ども好きなぷかぷかさん達は、口にはしないまでも、やっぱりそういう気持ちはあるのではないかと思います。

 そういう気持ちを社会のみんなで支えられないかと思うのです。

 子育ては大変ですが、それを超える楽しさ、喜びがあります。それをみんなで共有してはどうかと思うのです。いろんな苦労は地域を鍛え、豊かにします。障がいのある人の子育ての共有は地域が大きく変わるチャンスです。

 そんな風に発想を変えてこの問題を前向きに考えてはどうでしょうか?

 

 

毎週木曜日の授業が楽しみでした。

 昨年の12月15日、4回にわたる授業の振り返りをしました。ただ感想を言うのではなく、「詩のワークショップ」をやりました。「詩のワークショップ」は、授業の中で印象に残ったことを短い詩にまとめます。その詩をグループの中で共有し、そのあと詩の言葉をバラバラにし、グループの詩として編集し直します。言葉を並べ替える過程で、お互いの思いを共有します。でき上がったグループの詩をほかのグループの人に向かって朗読します。朗読は言葉に丁寧にふれることです。

 

 障がいのある人達とどんな風につきあえばいいのかよくわからなくて不安だった学生さん達でしたが、ぷかぷかさんと一緒にすごろくワークショップ、演劇ワークショップ、絵を描くワークショップ、作品を鑑賞するワークショップなどをやる中で、ぷかぷかさんと出会い、たくさんの新しい気づきがあったようでした。

 《障がい者という言葉でくくって偏見を持っているのがどれだけ間違っているかに気がつきました。》とか《障害をもった方々は「一人じゃ何もできない」、「普通の人より劣っている」とどこがで思っている自分がいたが、今回の授業を通してそれが間違いであることに気付いた。》《ぷかぷかさん達は私より自由な世界でのびのびと生きているのだと気が付きました。》《私たち以上にすごいことをやる人がたくさんいました。》といった感想がありましたが、ぷかぷかさん達とおつきあいして初めて気がついた貴重な気づきです。

 パンを作っている様子を撮った映画を見て、「涙が出ました」と感想を書いた方がいましたが、ぷかぷかさんとの出会いは、学生さん達を深いところで揺さぶったようでした。

 講義の授業では多分こういった言葉は出てきません。ぷかぷかさん達と人として出会うことの大事さをあらためて思いました。出会うことは人を豊かにします。ぷかぷかさん達は講義以上のものを学生さん達に伝えたようでした。

 

 将来子どもたちを相手に仕事をする学生さん達です。子どもたちの中には障がいのある子どもたちもいます。彼等に何かやってあげるのではなく、一緒に何かをやるような関係で仕事して欲しいですね。そうすれば、今回の授業のように相手と楽しく出会えます。障がいのある子どもたちと楽しく出会えると、人生が楽しくなります。私自身、養護学校で障がいのある子どもたちと出会い、人生が変わりましたね。おしゃべりも、着替えも、トイレの始末もできない重度障がいの子どもたちでしたが、人間にとって何が大事か、といういちばんのキモを教わった気がしています。子どもたちと、ぜひそんな出会いをして下さい。

 

 

学生さん達の感想

・最初はどう関わっていいのかわからなかったですが、すぐに打ち解けられてたくさんのお話ができるようになりました。すごろくワークショップの時に大丈夫だよ。と言ってくれた方がいました。とっても嬉しかったです。とても心温かい人達だなと感動しました。ヨッシーさんが作っていた作品全てがとても素敵でした。細かなところまで再現されていてその努力を私は見習いたいなと思いました。ぷかぷかさんを通して元気を沢山貰えたと思います。毎週木曜の授業が楽しみでした。

・最初は不安、恐怖心、どう接していいか分からないし、よく分からなくてちんぷんかんぷんだった。だけども、演劇ワークショップ、絵のワークショップ、造形ワークショップをなど全体を通して、みなさん一人ひとりの個性がとても強くて、個性豊かだった。いつでも、元気いっぱいで、明るくて、笑顔いっぱいで、感情豊かで、集中力凄くて、私たちとなにも変わらない人、むしろ私たちよりも優れている才能があることがわかったし、凄いと思った。

・障がいを持つ方への見方が変わった。今までならうるさい、何を考えているか分からないなど相手を否定する考えを持っていた。しかし、実際に「言葉」を交わし関わるうちに考えを改めた。とても楽しそうに生きている、「障がい」のことを気にしてなんかいない。本人たちが楽しく生きているのに自分の都合で相手を否定し、知ることを恐れてしまっていた。悪いのは相手を知ろうとしない自分自身なのだと痛感した。

 

 

・私はぷかぷかさんたちとふれあい、会う前と会ったあとでの印象が大きく変わりました。ぷかぷかさんと会う前までは「障がい者」というグループでひと括りに分けていましたが、障がい者の人たちもそれぞれ違う特徴があり、個性豊かだということが分かりました。

・最初は不安だった。接したことがあまりなく、雰囲気も分からなかった。小学校の頃に少し怖い思いをしたから、授業まですごくドキドキした。しかし、いざ授業が始まって関わってみると、いろんなお話をしてくれたり、握手をしてくれたりしてくれたりすごくフレンドリーだった。いっしょに劇をした時も積極的にこうしようなど提案をしてくれた。

・ぷかぷかさんの発言はネガティブなことがなくて、ポジティブな言葉しかなかった。そんなところが素敵だと思った。表現豊かでいっしょにいると周りが笑顔になる。

 

 

・最初に関わった時は、子どもではなく大人の方だったので余計に怖いなあとか大丈夫かなあと不安だらけでした。回数を重ねていくうちに、ぷかぷかさん方の一生懸命に取組む姿勢や個性豊かな素敵な部分もみえて、すごいなあと思うようになってきました。今までこういった関わりは一切と言っていい程ないので、とてもよい経験をさせていただきました。5回の交流は長い様で短く感じ、あっという間でした。

・授業を受ける前は、障がいのある人達に対し、自分の中で少し一線を引いていたが、授業の中で一緒に活動するうちに、その一線がなくなった気もした。

・ぷかぷかさん達と交流して、彼らは私たちとは違った見方や考え方をしていたり、ひとつの事を真剣に取り組んでいたり、想像力も豊かで見習うところが多いなと思いました。

・色々な関わりの中でぷかぶかさんの事をたくさん知ることができました。それは多彩な表現力や想像力、そして素敵な笑顔です。名前を呼んでくれたり色々な話をしてくれたことがすごく嬉しかったです。

・ぷかぷかさんと活動したことにより、みなさん個性的で、明るく、前向きで、一生懸命な素敵な人だとわかりました。

 

 

・ぷかぷかさんと出会うまでは、障害者はこういう人と決めつけていたような気がします。

・本当に楽しい時間だったし、いろんなところで私が助けていただきました。

・自分の気持ちが伝わらないのではないかと不安でしたが、表現を一緒に考えたり、一緒に絵を制作していく中でひもが解けたように心を開いて笑顔でお話をしてくださりました。

・ぷかぷかさん達は私より自由な世界でのびのびと生きているのだと気が付きました。このことがいちばん大きな気づきでした。

 

 

・元々障害を持っている人に対して「可哀想だ」という感情が少なからずあったと思います。可哀想と感じているから何をしても許す、優遇する、そういう風に感じていました。しかし、一緒にいろんな活動をし、楽しそうにしているぷかぷかの皆さんを見て「可哀想」という感情は違うのだということがわかりました。

・これまで僕は、少しでも障害者を助けようと思っていたけれど、手伝いなんて必要ないなと思うくらい、何でも一人でしていたことに驚かせられました。

・ぷかぷかさんの映画や作品を見たとき、感動がすごかったです。とてもいい5回の授業でした。

・関わっていく中で障害の方だから出来ないみたいな偏見が少しずつ変わっていきました。私たち以上にすごいことをやる人がたくさんいました。

・ぷかぷかさんの作品をみて、すごいと素直におどろきました。

・ぷかぷかさんとの交流で一番心に残ったのは、平本さんの作品鑑賞の回でした。初めは、複数の人が作ったものだと思って見ていたので、ひとりで作ったと聞いてとっても驚きました。頭の中のものを表現することは難しいし、誰でも出来るわけではないのでとても感動しました。

 

・最初は一緒に活動することは無理だと思っていました。でも、絵を描く活動では、僕たちにない表現を持っていたり、体を使う活動は表現が豊かだったり、僕たちよりもすごい面をたくさん発見することができました。

・私は分け隔てなく関わる素晴らしさを学べた気がしました。

・障がい者との関わり方を学ぶだけでなく、障がい者に対しての思いもいい方向に変わることが出来たと思います。

・演劇ワークショップやアートワークショップを通して、ぷかぷかさんの方たちの表現力や想像力に驚きました。

・一緒に何かを作り上げる時に私たちの方が支えられてるのではないかと思う部分もありました。

・「障がい者は誰かの支えがないと社会に出ることは難しい。健常者はひとりでも社会で生きていける。」今までは無意識にそう思っていましたが、そうではないことに気がつきました。今は、障がい者だから、健常者だから、と分けることにも違和感を感じます

・最初は障害のある方に対して、「怖い」とか「話が通じなさそう」と思っていましたが、関わっていく中でそれは私の勝手な偏見だということがわかりました。ぷかぷかさんとの交流で、今までの自分の偏った考えが誰かを傷つけているかもしれないと思うようになり、勝手な決めつけや偏った考えはやめようと思えるようになりました。

・ぷかぷかさんとの交流を通して、「障がい者」という言葉がどれだけ似合わないか、近くで感じることが出来る素敵な機会でした。

・みんなと何も変わらないのに「障がい者」という言葉でくくって偏見を持っているのがどれだけ間違っていることか認識できる機会でした。

・障害がある方に対して怖いというイメージしか抱いていませんでした。街中で見かけると無意識のうちに距離をとったりしていました。しかし、今回当事者の方と直接交流したり意見を交わしたりした中で、必要のない先入観を私たちが抱いていたのだと思いました。

・彼等のことを知ろうとしなかった、考えた事がなかったというのがどれ程もったいない事であるかを知れた貴重な体験でした。

 

 

・最初はあまりいい気がしてなかったです。何話していいかわからないし、話したとしても内容を理解してくれるか分からないと思っていました。今回の経験を通して自分が持っていたそんな思い込みがガラリと変わりました。

・障害をもった方々は「一人じゃ何もできない」、「普通の人より劣っている」とどこがで思っている自分がいたが、今回の授業を通してそれが間違いであることに気付いた。

・障害を持つ人達を見かける事は昔からあったし、学校にも居たが、今回のような深く何時間も関わる機会は初めてだった。実際話してみると、ちょっと変な人達ではあったけど面白い人達だった。誰かの大ファンだったり、創作にとても意欲があったりと本気で真っ直ぐだった。

 

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ぷかぷかさん達へ

・何度も大学に来てくださってありがとうございました。ゲームやワークショップはとても楽しかったです。また一緒に遊びたいです。機会があれば劇を観に行きたいと思います。

・毎回楽しく、学ぶことがたくさんありました。

・何よりもうれしかったのは私の名前を呼んでくれたり、自分の話をたくさんしてくれたことです。

・ぷかぷかの皆さん、貴重な経験のできる時間を私たちにくださりありがとうございました。素敵な思い出が出来ました。

・授業は毎回、とても楽しい時間でした。いちばん印象に残ったのは、テーマに沿ってみんなで絵を描くワークショップでした。ひとりひとりの個性が見られてとても楽しかったです。ぷかぷかさん達も楽しかったと思ってくれてたらうれしいです。

・パンもお弁当も食べたことがありますが、本当に美味しかったです。また、映画を見た際に裏側をみれて、一生懸命作っていただけている様子をみて涙がでました。これからもたくさん食べていきます。

・私も、自分のやりたいことを一生懸命頑張ってみようと思えました。数回でしたが、交流ありがとうございました。

・素敵な時間をどうもありがとうございました。

・たくさんのことを学ぶことができました。

・貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。この経験を今後に生かしたいと思います。

 

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「障害者雇用」は社会を豊かにするチャンス

 法律で義務付けられた障害者雇用を巡り、企業に貸農園などの働く場を提供し、就労を希望する障害者も紹介して雇用を事実上代行するビジネスが急増している、という話が新聞に載っていました。十数事業者が各地の計85カ所で事業を展開。利用企業は全国で約800社、働く障害者は約5千人に上るといいます。

 要するに障がいのある人を雇うのは何かと面倒、お金払って障がい者雇用率が達成できるなら、そっちの方が楽、と考える企業が多いのだと思います。雇用率をお金を出して買ってる、ということです。

 農園で働く障がいのある人はきちんと給料をもらい(給料の原資は雇用率を買っている企業が払っています)、企業の側は帳簿上雇用率を達しているのだから何も問題はないように見えるのですが、どうもすっきりしません。

 彼等が作った野菜などは販売しません。お金を出した企業が引き取って、従業員に配るそうです。従業員にとっては、ただでおいしい野菜が手に入り、とても喜んでいるそうですが、野菜を作った障がいのある人達の喜びにはつながりません。

 自分たちの作った野菜が売れること、その野菜を食べた人達が喜んでくれること。そのことが野菜作りを仕事とする彼等の喜びになります。そういう仕事の基本的な喜びが、代行ビジネスで働く障がいのある人達からは奪われています。

 

 そもそもどうしてこんなビジネスが流行っているのか。やはり厚生労働省がどうして障害者雇用をするのか、という基本的なところを丁寧に説明していないからだと思います。

 厚生労働省のホームページでは障害者雇用について以下のように説明しています。

《障害者等が希望や能力、適性を十分に活かし、障害の特性等に応じて活躍することが普通の社会、障害者と共に働くことが当たり前の社会を目指し、障害者雇用対策を進めています。
障害者の雇用対策としては、障害者雇用促進法において、企業に対して、雇用する労働者の2.3%に相当する障害者を雇用することを義務付けています(障害者雇用率制度)。
これを満たさない企業からは納付金を徴収しており、この納付金をもとに雇用義務数より多く障害者を雇用する企業に対して調整金を支払ったり、障害者を雇用するために必要な施設設備費等に助成したりしています(障害者雇用納付金制度)。》

 

 障がいのある人達のことを全く知らない企業が、この程度の言葉で障害者雇用に向けて動き出すとは思えません。

 企業の側が「うちも障害者雇用をやってみようかな」と思えるような、もっともっと丁寧な言葉が必要です。そもそも厚生労働省自身は障害者雇用をやっているのでしょうか?それをやっていないから他人事のような言葉が並び、今回の代行ビジネスがはびこるような事態を生み出しているのではないでしょうか。

 

 障がいのある人達を雇用すれば、いろんな面倒なことが起きます。仕事の指示がうまく伝わらないとか、時間までに仕事が終わらないとか…。でもその面倒なことを巡って、ではどうすればいいのかを現場の人達が必死になって考えること、悩み抜くこと、そういったことが現場を鍛え、豊かにしていきます。

 時には発想を変えることも必要です。発想を変えることで思っても見ない世界が広がることもあります。新しい価値がそこから生まれます。

 以前こんなキリンの絵を描いたぷかぷかさんがいました。

      

 「え?これがキリン?」

と思う人が多いと思うのですが、

「こんなキリンもいたっていいか」

って思えると、なんか少し楽になります。自分の中のキリンのイメージが自由になるからです。自分の中のキリンが自由になると、私たち自身、生きることが少し楽になります。

 このキリン、足が2本背中に生えているようですが、キリンの自信あふれるような顔は

「それがどうなの?」

という感じです。こうやって堂々と生きていきたいと、私はキリンを見ながら思いましたね。

 

 彼等といっしょに生きていると、こういった思ってもみない気づきがたくさんあります。私たちの発想とは全く違うものに出会います。そういったことこそが社会を豊かにしていくように思うのです。

 「障害者雇用」というのは、そういったことに気づくチャンスだと思うのです。

「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」

昨夜熱が出て、念のために抗原検査をしたところなんと陽性!布団に入ってからも寒気がしてちょっと大変でしたが、今朝は平熱に戻りました。でも1週間自宅待機なので、久しぶりに散らかった机の上を整理。昔書いていた『子どもとゆく』を発見。面白い話が載っていたので紹介します。

         

 

 子どもたちと宿泊学習にいった時の話です。

6月7日(木) 宿泊学習でしたが、ケイちゃんはそこで泊まることがどうにも納得できないようでした。夜のレクリエーションが終わって部屋に帰る途中から異様に興奮し始め、何やらわめきながら飛び跳ね、そばへ駆け寄ってきては「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」を繰り返しています(天王町サティはケイちゃんのお気に入りのスーパー)。

 部屋に入ってからも布団の上をあっちに行ったりこっちに行ったりしながら「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と汗だくになって繰り返しています。

 「天王町サティに行くのは日曜日。今日はここで寝るの。ケイちゃんわかった」というとケイちゃん「今日はここで寝るの」とわかったようにいいます。「そう、今日はここで寝るの」といったとたん、またケイちゃん「天王町サティ行くの」「サティは日曜日!」「サティは日曜日」「そう、だから今日はおとなしくここで寝るの」「天王町サティ行くの」「だからサティは日曜日!」「サティは日曜日!」「わかってたら、もう黙って静かに寝てよ」「天王町サティ行くの」「ケイちゃん!」ともう泣きたくなります。

 1時間くらい「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」ともう最後の方が涙を浮かべながら繰り返していました。ケイちゃん自身、やめたくてもやめられないようで、何だかかわいそうになりました。それでも、10時を過ぎた頃、さすがにつかれたのか、電気を消して暗くするとすっと寝入ってくれました。

6月8日(金) 朝6時きっかりに目を覚ましたケイちゃん、いきなり「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と大声で繰り返しています。「頼むからもうちょっと寝かせてよ」というと、もっとそばへ寄ってきて、「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と迫り、朝からどっと疲れました。

 

 いや〜養護学校というのは、こういうことがいっぱいあって、ほんとうに鍛えられましたね。毎回どっと疲れながらも、彼らのこと、やっぱり好きで、彼らといっしょに生きていきたくて、ぷかぷかを始めたのでした。

ぷかぷかさん達と希望の持てる物語を作り続ける

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 年末になって反撃能力云々のきな臭い話が飛び出してきて、少し気が滅入っています。

 

 12月6日の東京新聞 れいわ新選組舩後靖彦参院議員(重度障がいの議員)のインタビュー記事
「戦争は社会で最も弱い人々にしわ寄せが向かう。第2次大戦下のナチスドイツは「生きるに値しない」と障害者、同性愛者らを組織的に虐殺した。
 日本でも障害者は「国家の米食い虫」扱いされた。肢体不自由の子らが通う東京都内の学校が児童を疎開させようとしたが、「障害児は将来、国の役に立たない」と言われ、受け入れ先が見つからなかった。ようやく疎開できたが、疎開先で何かあったら子どもたちに飲ませるようにと、軍将校が校長に青酸カリを渡したという話が残っている。」
  
 きな臭い話は、こういった恐ろしい話につながります。そんな中で、尚も希望を持ち続けるにはどうすればいいのか。やっぱりぷかぷかさん達と希望の持てる物語を作り続けることだと思います。
 
 こんな素敵な刺繍を作ってくれた方がいました。落ち込んだ心を一気に引っ張り上げてくれます。

 

クリスマス前にはパン屋の大きな窓にこんな絵を描いてくれた方がいました。心がキュンとなります。

 

 表現の市場に向けて、ぷかぷかさんとスタッフでこんな素敵なチラシを作りました。いっしょに生きるとこんな素敵なものができるのです。一緒に生きる希望を生み出します。

 

 

創英大学での「障がい児保育」という必須科目でヨッシーの段ボール作品を登場させたところ、学生さん達を圧倒。作品に学生さん達を揺り動かすチカラがあったのです。

「あれを一人で作ったのかと思うと、すごすぎて言葉がでないです」
という感想が出てきました。

 

すごろくワークショップ、演劇ワークショップ、一緒に絵を描くワークショップなど4回の授業を通してこんな言葉も出てきました。希望の持てる言葉です。

 

 ぷかぷかさん達と一緒に演劇ワークショップをやった方はこんな感想をよこしてくれました。

「演劇ワークショップはめちゃくちゃ楽しかった」「ワークショップをやっている間、なんだか何度も泣きそうになった」「彼らといると少しだけ自由になれた」「胸にポッっと灯った暖かい何かがあった」

 ぷかぷかさん達といっしょに生きるとどんなことが起こるかを語っています。そういったことが希望を作り出すのだと思います。

 

 そうやってできた舞台がこれです。いっしょに生きることの希望が見える舞台です。「共生社会」だの「ともに生きる社会」だのごちゃごちゃ言うよりも、こういう舞台をぷかぷかさん達と一緒に作り出すことこそ大事な気がします。この映像はお客さんからいただいたものです。

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 ぷかぷかはこの舞台ができるまでの過程を一本の映画にしようと現在記録した映像を編集中です。できあがり次第お知らせします。どこか会場をとって上映会をやりたいと思っています。楽しみにしていて下さい。

私なら全力で応援しますね。

共同通信47ニュースにひどい話が載っていました。

www.47news.jp

 「支援」という関係がどういうものであるか、その本質を如実に表しています。

 相手に障がいがなければ、パイプカットしろだの、避妊リングしろだのと、普通はいいません。相手に障がいがあると、どうしてこんなことを平気で言うのでしょうか?

 相手を人として見下す時、見下す側は人間としての荒廃が進みます。人間としての全うな感覚を失います。未だになくならない大規模施設での虐待も職員の人間としての荒廃が生み出していると思います。やまゆり園事件はその典型的なものです。

 人間としての荒廃をどうやって食い止めるか。それは相手にしている障がいのある人達と人として対等につきあうことです。そうすることで、人間の回復を図ることができます。
 先日近くの大学でぷかぷかさんと対等につきあう授業(すごろくワークショップ、演劇ワークショップ、一緒に絵を描くワークショップ、アート作品を鑑賞するワークショップなど)を4回ほどやりました。その時に学生さんの書いた感想文です。

 

 彼らと人として出会うと、こんな言葉が出てくるのです。

 「一緒にいるとあったかい 一緒ににいると笑顔になる」虐待をする福祉事業所の職員は、彼らといて、こんな風に思う時はないのでしょうか。

 

ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップ

 

 ぷかぷかさん達が結婚したいとか言い出したら、私は全力で応援しますね。子どもができたら、いろんな福祉と連携もして、みんなで育てていきたいですね。多分苦労が絶えないと思います。でもその苦労はみんなを磨きます。

 子どもを軸に、みんなが幸せを感じられるような新しい関係がここから広がります。

あれをひとりで作ったのかと思うとすごすぎて言葉出ないです。

12月1日、創英大学で4回目の授業。1限目はヨッシーの段ボール作品を展示し、それを見て制作者ヨッシーへの質問を考えるワークショップ、2限目は映画『Secret of Pukapuka』を見て、詩のワークショップをやりました。

 

 

 ヨッシーのこんな段ボール作品を見て、学生さん達は素直に驚いたようでした。こういう驚きは、障がいのある人との新しい出会いです。出会いは自分の世界を広げ、豊かにします。その広がりと豊かさが障がいのある人たちといっしょに生きることの意味。そのことに学生さん達が少しでも気づいてくれれば…と思います。

 

●学生さん達の感想

・想像力が豊かで思いつかないような形や大きさなど様々で素敵な作品だと思いました。一人で全部作ったと知って驚いたし、ここまで作れる集中力が強いのだと感じました。

・沢山の人やリアルな看板、お店の中の様子までリアルに再現されていて、集中力と観察力が鋭いんだなと思った。特に、汽車に「汽車では遊べません」という小さな注意書きにはびっくりした。他にも、しっかり魚を釣っている人や焼肉など、じっくり観察したら見つけられる細かい装飾が沢山あって見るのがとても楽しかった。

・外側の装飾だけではなく、建物の内装も細かく作られており、多くの時間をかけて制作したのだろうなと感じられました。長く続く集中力、造形への関心の強さがあったからこそ、これらの作品を作り上げることが出来たのだろうと考えました。

・どこから先に作るかという質問でまず道路から作ると聞いた時はそんな作り方もあるのだなと感心しました。自分とはまた違った視点から作られた作品が多くてとてもすごいなと感じる活動でした。

・どの作品にも作った人の独特の感性が所々表れていて見ていて面白かったです。その作品にいる人々の表情や動物達もきちんと作り込まれていたのでそこを表現しようとする根気がすごいと思いました。

・造形ワークはちょっとした美術館に入ったみたいで良い時間を過ごせました。大学内の講義室や建物の壁面の広告、通行人は全ての人が異なっており作り込みがずば抜けており、日本大学への愛や観察眼がとても素晴らしいと思いました。

・使ってる材料がダンボールと幼稚園でも使うような材料あそこまでクオリティが高いのはひとつの才能と思いました。

・一つ一つの作品がとても大きく、それなのにすごく細かい所まで作られていて、とても驚いた。人が沢山居たり、駐車場の再現度や建物の見えない所も全部作られていて、ジオラマみたいになっていた。

・細かいところまで、手が混んでいてすごかったです。人の顔までうまく表現できていてとても面白かったです。2Dではなく3Dで立体的になっていて面白かった、基本的にダンボールを使用して骨組みを作って上から画用紙で色づけしたり、絵の具で段ボールを塗ったりとしていて、段ボールを目立たないようにしていてよかった。

・自分ではあのような自由にデザインをすることは絶対に出来ないなと思った。そういったところの想像力であったり、それを思い通りに作れる力は本当に尊敬でしかない。自分に足りないのは想像力だと思っているのでこういった所で勉強していきたいと思った。

・私なら、何かを参考にしてその物そっくりに作ると思います。ですが、あそこまで想像だけで再現度高く作れるのは、ぷかぷかさんだからだと思いました。

・あれで完成ではないらしいと言うのがいちばんびっくりした。

・ダンボールでもあそこまで素敵な作品が作れるってすごいなと感じた。

・一つ一つのパーツが細かくて、窓の工夫や模様、人の顔までハッキリ書かれていて余白がなくてすごいなと感じた。人の感情も若干違ったりしていて色々なことが感じ取れる素敵な作品だなと感じた。

・「作っている時に面倒臭くなったりしますか?」という質問をしました。それに対して、面倒臭くなったことはないし、諦めず頑張って作ると仰っていました。それだけ夢中で楽しく頑張って打ち込めるものがあるということはすごく素敵なことだと思いました。

・細かい部分まで丁寧に深く作り込まれていて、それを日々の仕事の合間に時間を見つけて作っているというのが一番すごいと感じました。

・造形物には沢山の人が作られていました。笑っている人が多かった中に、1人だけ怒った表情の人がいたり、人の向いている角度に合わせた絵の書き方が工夫されていたりしてました。

 

駐車場

中を覗くと駐車スペースにちゃんと番号が打ってある。

・平本さんは作った時の思いや意味を言葉にすることが苦手でしたが、造形物を通してその思いを表現しているのを感じる事ができました。

・造形物の細かさに驚きました。造形物の中に立体駐車場が作られていたのですが、その中の駐車場の線が書かれていたり、柱が1本1本作られていたりと見れば見るほど丁寧さが伝わる作品だと思いました。

・近くで見てみると細部までこだわりが尽くされて居て見ていて全く飽きることがなかった。

 

ひとりひとり表情が違い、小さな物語がある。

 

・あの量のダンボールアートを1人で作ったということに驚きと、ダンボールだけで作ったとは思えない創造力、また、どれも一つ一つ丁寧に制作をされていて、中まで造形がされており、見ている方も色々考えさせられ、ずっと見ていても飽きない作品でした。

・本人に、どういったストーリーを考え、制作しているのか聞いてみたところ、本を読んだり、自分で想像したことをそのまま作品にしているとの事で、まさに自分の世界を制作しているとの事でした。ダンボールアートは、世界だけでなく、カルタや、カードゲームもあり、イラストもとても丁寧に書かれていて、是非遊んでみたいと思う作品ばかりでした。

 

学生さん達の質問

 

・自分の思い出に残っているものを細かく忠実に再現をしていて思い出に対しての気持ちをしっかり作品にできることは、本当に素敵なことで感動しました。

・窓を作るだけでなく窓に光を当てて覗いてみればそこにあるのは「部屋」教室から洗濯部屋まで、ひとつとして同じ部屋は無く全ての窓に違う光景があった点が1番手が凝ってて面白かったです。

・友達が「中に人いる!」と言っていて、私もつられて見てみると、本当に中に人が居て細かいところまで工夫されているのがとても凄かったです。あれをほとんどひとりで作ったのかと思うと凄すぎて言葉出ないです。

・かるたとか百人一首?とかに絵が描かれていたのですが、上手すぎて、ぷかぷかさんの才能に驚きました。同じ絵をめくる遊び?のカードも、ちゃんと2枚同じ絵が描かれていて、こんなに同じ絵が描けることある?!と友達とびっくりしてました。

 

 ヨッシーに質問

 

・十字架に付けられている人が怖いや辛そうな顔をしているのかなと思ったら幸せそうな笑顔で「えっどうして?」と思いましたが、十字架に付けられてる人がマイナスな気持ちやマイナスな表情なんだと私が勝手に思い込んでいたんだと知れて、ぷかぷかさんの自由な考え発想力は素敵で面白いとすごく思いました。

・カルタもとても自分にはないセンスだったのでとても感動しました。名前もとてもユニークで見ていて飽きるものはありませんでした。

・ビルの中がとても細かく作られており、階と階を繋ぐ階段や、パンコーナーのパンが一つ一つ作られていたり、ラーメンの麺が一本一本作られている所を見れました。

・十日市場駅の前の木にも毛糸や布を使った編み物が巻かれていていつもかわいいなと思ってみてたのですがそれもぷかぷかさんがやってくれていたものだと知り、近くにいなくても人を幸せな気持ちにさせる素敵な活動だなと思った。

・人の絵や顔も独特でそれぞれの表情が違うことで何を考えているんだろうと伝わってきたし、何よりひとつひとつが繊細で手が抜かれてないため飽きずにずっと見ていられる物たちでした。

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2限目は映画『Secret of Pukapuka』を上映し、気づきを詩のワークショップでまとめました。

 

 映画を見て、ただ感想を言い合うのではなく、気づきを共有し、更に深めるために、詩のワークショップをやりました。気づきを短い詩にして、グループの中で発表します。そのあとそれぞれの詩の言葉をバラバラにし、グループとしての詩に編集し直します。でき上がった詩はグループのみんなで、ほかのグループの人達に向かって朗読します。思いを声に出して誰かに伝えるのです。詩を朗読することで、みんなで作った詩が個人の詩よりもはるかにチカラを持つことを実感します。映画を通してのぷかぷかさん達との出会いから生まれた詩が、こんな豊かさをもたらします。

 

 

●学生さん達の感想

・グループ全員の詩を1行ずつ組み合わせてひとつの詩を作るのもとても楽しかった。同じフレーズが沢山でてきたからこそ出来る言い回しがあったり他の人の言葉を入れることでより良くなる文があったり、前回の絵もそうだが共同でやって生まれたものは暖かくてユニークで更に良いものが出来上がってとても楽しかった。

・地域の方々と関わる姿にとても感動しました。この大学に入らなかったら知らなかったことだし、この映像を見なかったら知ることもなかったと思うので、知れてよかったです。

・小さい子どもたちが関われるように気を使っていたり、話しかけているのをみて、すごく優しいんだと思った。そして、表情豊かだなと思った。食べ物を美味しそうに食べていたり、劇が終わった後の様子を見て、すごく場を楽しんでいたし達成感のある表情が印象的だった。

・くじらをテーマに劇をしていて、本気で一所懸命に真剣に一つのことに対して取り組んでいる姿を見てとても感動した。どんなことも楽しそうに笑顔で取り組んでる姿を見ると、こっちまで元気になるなと感じた。

 

詩を書く

 

・感想を詩にして、グループ全員でつなげるのもとても面白く、全く違う詩になり新しい価値観が生まれた。

・詩を作る際にはグループでいろんな表現が出て自分では思いつかないようなことばかり同じ笑顔でもその後につく言葉次第で伝わり方が全然ちがって面白かったです。

・「生きる、ということ」とぷかぷかさんが言う場面では、友達と遊ぶ、ソフトクリームを食べるなど日常的なものが多く、日々の何気ないことが生きているということで、幸せなことなのであると感じられました。

・障がいという言葉は似合わない、一つの個性だという言葉が強く心に響き、今後また関わる機会が有ればその言葉を忘れずに関わっていきたいなと思いました。

・詩を書いたり、考える機会がなく、感想を詩にするのはとても良い経験になりました。また、同じグループの人の詩と合わせて長い詩にするのも、それぞれの言葉のチョイスなどの個性が出て、組み合わせるのが楽しかったです。

・繋げてみると不思議な文書が作られたり、無理やり繋げた感もありましたが読んでみると面白かったです。

 

詩の言葉をバラバラにし、並べ直す。

 

・映像で見たぷかぷかさん達はどの場面も笑顔でとても素敵だと思いました。もちろんずっと笑顔でいられるというわけではないですが、あそこまで楽しそうにしているのがとても良いなと思いました。劇をしているときは真面目でいて、楽しそうにしていて、何か食べ物を皆で作っているときはほんとに楽しそうで、仲が良いんだなと感じました。

・映画のクオリティがとても高くて、見やすい映画だった。英語の字幕まであって、沢山の人に伝えるという思いが伝わってきた。

・太鼓を叩いてる人がリズムを崩さずに叩いていて、集中力もリズム感もすごくある人なんだなと感じた。

・一人一人の詩をまとめてひとつの詩にするのも新鮮でおもしろかったです。他のグループの詩も聞けて自分達とは違ったでも同じような詩が作られていて面白いなと思った。

・一つの映画の感想を、詩にすると言う斬新なアイデアで面白かった、あんなに人がいたにも関わらず、被ることがなくみんなでいい詩ができたのではないかなと感じます。でも似たようなニュアンスがたくさんあり、それを並べることで強調することで面白い作品になった。

 

 

・今日の映画を見ていちばん印象に残った言葉は、「障害なんてない、個性が強いだけ」という言葉です。僕の心に凄く残りました。障がいがあると劣っていると思いがちだけど、そんなことはなくて人より長けている事が絶対ある人だと思いました。

・今日の映画を見て1番残った言葉は、「障害なんてない、個性が強いだけ」という言葉です。僕の心に凄く残りました。障がいがあると劣っていると思いがちだけど、そんなことはなくて人より長けている事が絶対ある人だと思いました。

・詩を作ったときは、グループの人の感想を組み合わせて一つの詩を作るのは少し難しかったけれど完成してみてみると、とても良い詩だなと感じ、ぷかぷかさんが見た時に喜んでくれるといいなと感じた。

・映画を見て、一つものに対して全力で楽しんでいたし、発表会みたいなやつも素敵な発表会で感動した。

・詩を作ったとき、その後にまさか切ってバラバラにしてみんなと繋げるとは思っていなかったからきりの悪いところで切れたりしたけど、それはそれで面白かった。みんなの色々な言葉を繋ぎ合わせられるようにみんなで考えて楽しかった。まずそもそも感想を詩で表すということも初めてやって少し難しかったけど、みんなのを見てこういう書き方もあるんだと知れたのでこのような交流ができておもしろかった。

 

でき上がった詩を壁に張り出す。

 

・映画では、セリフや言葉でひとりひとりの個性が出ていて感動しました。あの大きな会場で、緊張も見えずセリフをしっかり覚えて伝えていて、私にはできないことなので感銘を受けました。最後に全員で同じセリフを言う場面では、セリフも動きも揃いながらもそれぞれの独自性が出ていて、みんな自分なりの表現の仕方をしていました。

・今までの授業で関わり仲良くなったぷかぷかさんのメンバーが出演していて芸能人を見たような感覚になり、友達と「〇〇さんいた!」と盛り上がりました。

・詩作りでは普段関わりことのないほかの組の人とひとつの詩を作り、自分だけでは考えられないような発想や思いつきが楽しかったです。

・私たち健常者は心のどこかで障がい者のことをある種の特別扱いをしてしまっている節があると思うが、私たちとなんら変わない存在であり無限の可能性を秘めた人間であるのだなと改めて感じた。

・詩のワークは、それぞれが作った特色も異なる詩を合わせて一つの詩にするというものだったが、これは人間社会と同じだなと思った。それぞれ異なる個性を持った人間同士が協力し合い、お互いの個性を尊重し合うことでより良い一つの社会が出来るのだなと思った。

・映画を観る前は障害者に対して色んな偏見を私はもっていましたが、内容が進むにつれて障がい者と関わっていく健常者との間で感動が芽生えていくのをみて障がい者に対して偏見を持たずに関わっていくことで、障がい、健常者関係なく関係性を築いていけるのだなと思った。

・映画を見た感想を班で詩にまとめたときに同じように感じた人がいて、詩でまとめることによってより一人一人の感じ方が分かり、面白かったです。また一人で考えた詩だけでなく、班の人と合わせることでまた違った感じ方になりました。

・みんなが作った詩を組み合わせると「あたたかい」「やさしい」「まっすぐ」という言葉が多かったように思います。たった数回の交流でもぷかぷかさんたちのそういう面は私たちに大きな影響を与えているのだと感じました。

・ぷかぷかのみなさんの笑顔またぷかぷかさんの周囲の人たちの笑顔がたくさん記録されていてとても素敵な映画だなと思った。

・映画をみている私も、とても心があたたかくなりました。私たちにはまだまだ出来ないことが沢山あるのだなと、ぷかぷかさんたちを見ていて、正直とても尊敬するところばかりでした。また、生きるとはなにか、真剣に向き合っているぷかぷかさんたちを見て、とても考えさせられるものばかりでした。今、生きているということが、本当に奇跡で、素晴らしいことなのだな。と、改めて考えさせられました。

・相模原の事件にむけての演奏は本当に印象的でした。わたしがたたけない楽器をたたいて、亡くなってしまった方々に本当に届いてるような素敵な演奏で、楽器は2つでしたが、ほんとにたくさんの楽器があるように聞こえました。本当に忘れては行けない事件だなと改めて感じました。

・詩のワークショップでは、みんなの文字を切り取って読んだ際に、私にはできないけど、この方はできる、みんな同じ人間で人間の中に種類などない等と本当に改めて感じることができ、私たちって本当に素敵な生き物で尊重して生きていくことが大事なんだなと思いました。この授業を通して本当に素敵なことを学べました。

・詩の発表の時間は心が暖まる時間でとてもよかった。

・ぷかぷかさんのみんなのキラキラした素敵な笑顔がたっぷり詰まった映画を見れて本当に楽しかったです。日本人の人だけではなく世界の人にぷかぷかさんのことを知ってもらえるためなのか英語の字幕があってびっくりしましたし感動しました。

・ただ感想を伝え合うだけでなく詩にしたことによって相手の感想への理解度が高まったと思います。

・同じ映画を見た感想の詩だったのに、それぞれ違う味の詩で、とても興味深かったです。また、みんなの詩を合わせることでひとりじゃ到底できない様な詩ができ、特に難しいことをした訳でもないのに綺麗なものができたので少し感動しました。

 

でき上がった詩をみんなで朗読する

「詩の発表の時間は心が暖まる時間でとてもよかった。」という感想が…

 

・一人一人が微力でもみんなで一緒にやれば少しの力で大きくて素晴らしいものができるのだと気が付きました。どんな人でもみんなでやることで、それぞれが役割を持つことでいつの間にか大きなことをできるのだと知りました。

・みんなの言葉を組み合わせて作るのがとても難しかったけれど、みんなの詩が一つになった時、心に刺さるほどの強さがあり、言葉に代わってこんなやり方もあるんだと衝撃を感じました。

・詩のワークショップに関しては、自分の作った詩を切り取ることに何故か抵抗?(ええーという気持ち)を感じたが、やってみると一つ一つの言葉が文になっていくのが面白くて笑いが溢れる瞬間になった。

・ぷかぷかさんの映画を見て、今までの講義で関わってきたぷかぷかさんと、実際働いているぷかぷかさんは本当に一緒で、素を出して大学の交流会も仕事もしているんだなと思いました。今までは、障害のある人は何も出来ないとかマイナスなイメージを持っていましたが、講義でぷかぷかさんと関わり、さらに映画を見て、障害者に対するマイナスなイメージがなくなりました。

 

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SDGs岩佐賞に今年も応募しました。

SDGs岩佐賞に今年も応募しました。

 障がいのある人たちといっしょに生きていくことが持続可能な社会を実現していくためにとても大事なことだ、と書きました。

 今回は事業の要約に添付する資料の書式が決まっていて、その中にSDGs17の目標のどれを解決するのか、という項目がありました。ぷかぷかがやろうとしているのは17の目標の10番目「人や国の不平等をなくそう」。そのなかの10−2のターゲット【障がいのある人達が社会から排除され、社会的に取り残されている】という課題を【彼らといっしょに生きていき、そのことで生まれる豊かさを目に見える形で表現し、発信していく。そしてたくさんの人達とその豊かさを共有する】という取り組みによって解決したい、と書きました。

 

活動内容としてこんなことを書きました。

主な活動と成果  就労支援の事業所として、パン屋、お惣菜屋、食堂、アートスタジオ、焼き菓子工房を運営しています。ぷかぷかで働く障がいのある人達とは、いっしょに生きていく関係です。支援という上から目線の関係ではありません。だからこそ今までにない面白いものがたくさん生まれました。私たちとは考え方、感じ方が違うのですから、面白いものが生まれるのは当たり前です。その面白いものこそ社会を豊かにします。ですから障がいのある人達は決して社会の邪魔者ではなく、社会を耕し、豊かにする人達なのです。彼らといっしょに生きると、社会が豊かになるのです。この豊かさこそが、社会を持続させていく力になります。

 

今後の活動の展望  障がいのある人達と一緒に生きることの豊かさを多くの人と共有し、持続可能な社会を彼らと一緒に作っていきたいと考えています。

 

伝えたい思い  社会にいろんな人がいること、それが社会の豊かさであり、それを大事にしたいと思っています。たくさんの人に彼らと出会って欲しい。

 

添付資料の項目に「他のアワードの受賞歴、成金などの対象歴、行政からの委託事業歴、メディアでの掲載歴などがあればご記入ください。」というのがあって、ピックアップしていったら、こんなに色々あって、ちょっとびっくり。

  • 2010年5月神奈川新聞 障害者の働く場として『ぷかぷか』が紹介された
  • 2015年4月タウンニュースにぷかぷかがやっている演劇ワークショップの記録映画『ぷかぷか』が完成したことが載った。
  • 2015年4月信濃毎日新聞で映画『ぷかぷか』の信州上映会が紹介された。
  • 2015年6月毎日新聞 障がい者が働くパン屋 開店5年 地域に浸透
  • 2015年10月朝日新聞、ソーシャルビジネスとしてぷかぷかを紹介。
  • 2015年11月瀬谷区役所で人権研修会
  • 2015年12月演劇ワークショップの試みが読売福祉文化賞受賞 賞金100万円。評価の観点①公益性ある創造的な事業で、ハンディを持つ方や地域の人々に元気を与える。②みんなが生き生きとした活動の場を持てる企画を実践している。③福祉の現場において、多様な文化の向上に尽くしている。④明確なテーマを持って、目覚しい実績をあげ、将来も継続、発展が期待できる。
  • 2015年12月緑区役所人権研修会
  • 2016年10月 やまゆり園事件を受けて「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」と言い続けているぷかぷかをNHKが取材に来た。「おはよう日本」で放送。
  • 2016年11月瀬谷区役所で人権研修会
  • 2016年12月NHKラジオ深夜便に出演。「明日へのことば」で「障害者の力 ビジネスに」と題してぷかぷかでやっていることが取り上げられた。
  • 2017年1月神奈川新聞でぷかぷかがやっている演劇ワークショップの発表会が紹介された。
  • 2017年1月読売新聞 『相模原殺傷 半年』の中でぷかぷかの取り組みが紹介された。
  • 2017年4月神奈川新聞『生きる証し 地域の中で』でぷかぷかの常連のお客さんが紹介された。
  • 2017年7月朝日新聞「やまゆり園事件が残したもの」というシリーズでぷかぷかの活動が取り上げられた。
  • 2017年7月神奈川新聞、やまゆり園事件を受けての記事『生きる証し』のシリーズNO1でぷかぷかのメンバーさんが紹介された
  • 2017年7月NHK「おはよう日本」でぷかぷかのやまゆり園事件に向けた映画製作の取り組みが紹介された。
  • 2017年7月毎日新聞『記者の目』「相模原殺傷事件から1年」のタイトルでぷかぷかの活動を紹介
  • 2017年8月神奈川新聞「やまゆり園 殺傷1年」のシリーズでぷかぷか代表高崎が紹介された。
  • 2017年9月カナダのバンクーバーで開かれた「世界自閉症フェスティバル」でぷかぷかの製作した映画『Secret of Pukapuka』『セロ弾きのゴーシューぷかぷか版(英語版)』が上映された
  • 2017年11月保土ケ谷区役所で人権研修会
  • 2018年1月朝日新聞 港北公会堂で上映されるぷかぷかの映画が紹介された。
  • 2018年1月緑区役所人権研修会
  • 2018年4月毎日新聞『にじ色さがして 多様化する横浜』でぷかぷが紹介された。 
  • 2018年5月と9月の2回、立教大学河野ゼミの学生さんとぷかぷかさんで哲学対話
  • 2018年6月桜美林大学で、すごろくワークショップの授業。「この空気感がとても居心地の良い時間でした。これが人を耕す、豊かにする時間。」
  • 2018年7月NHKスペシャルでぷかぷかの活動が紹介された。
  • 2018年7月毎日新聞論説委員のコラムでぷかぷかが紹介される。
  • 2018年12月青葉区役所で人権研修会。
  • 2018年12月東洋英和女学院大学。5回連続授業。
  • 2019年1月毎日小学生新聞のトップページに2日続けてぷかぷかの記事が載った。
  • 2019年4月ぷかぷかの活動をまとめた『ぷかぷかな物語』を現代書館より出版。
  • 2019年6月桜美林大学で授業。4回連続授業
  • 2019年12月青葉区役所で人権研修会。
  • 2019年12月近くの十日市場小学校で600人の子どもを相手に人権について授業。
  • 2021年1月緑区役所で人権研修会
  • 2020年2月瀬谷区役所の管理職を対象にした人権研修会
  • 2020年7月 やまゆり園事件4年目で、NHK、朝日新聞、共同通信、Eテレ、神奈川テレビ、赤旗などが取材に来て、ぷかぷかのやまゆり園事件に関する活動を報道してくれた。ぷかぷかはやまゆり園事件に関して200本を超えるブログを発信している。
  • 2020年11月〜12月創英大学で6回の連続事業。
  • 2021年2月緑区役所人権研修会
  • 2022年7月NHKニュースウオッチ9でやまゆり園事件に関連してぷかぷかの活動が紹介された。
  • 2022年11月瀬谷区役所人権研修会。
  • 2022年11月創英大学で5回連続授業。

 これはぷかぷかの社会的評価の高さを語っているのですが、この社会的評価の割にはいわゆる収益が伸びていなくて、なんとかしないともったいないと思いました。

 

 このあと区役所、大学などでの実践例、マスコミの紹介を書きました。

 

●区役所での人権研修会

私一人で人権に関する抽象的な話をするのではなく、ぷかぷかさん(ぷかぷかで働く障がいのある人)達を連れていって、障がい当事者の話を聞いてもらったり、ぷかぷかさん達と一緒にすごろくワークショップや簡単な演劇ワークショップを行った。

 前に並んだぷかぷかさんに「給料もらったら何に使いますか?」「休みの日は何をしていますか?」「仕事は楽しいですか?」などの質問を参加者からいただき、こたえていった。障がい当事者と話をしたことがない人が多いので、彼らのひとことひとことが新鮮だったようだ。

 

参加者からいただいた感想

・障がいの方への見方が変わりました。とても楽しく話を聞くことができました。

・メンバーさんの個性がそれぞれで、お話を聞いているだけでほっこり楽しかったです。今度、絶対ぷかぷかのお店に行きます。

・ぷかぷかのメンバーさんのエピソードが楽しくて、もっと知りたくなりました。それをおもしろいといってFacebookで発信する高崎さんに魅力をすごく感じました。

・職務上、「支援」という視点になりがちであったが、障がいのある人たちと一緒に生きた方が「得」という視点が新鮮でした。現在の就労支援や、その他障害者施設は「支援、○○をしてあげる」という視点で作られていることに気づきました。

・今まで障害者の人権研修と聞くと難しい重たいイメージがありましたが、今回の研修はちがいました。メンバーの方とのやりとりや、こんなことがあったというお話に気持ちがほっこりしたり、自然体でいいということを学びました。お互い自然体で気持ちよく過ごせる社会になるといいなと思いました。視野が広がりました。

 

旭区役所ではぷかぷかさん達と一緒に簡単な演劇ワークショップを行った。

 

参加した人達の感想

・人権についてぷかぷかさんとふれあうことで、より身近に深く考えることができた。          

・研修を通して、障がいのある方へのイメージが大きく変わりました。元々特に偏見を持っていたなかったのですが、ぷかぷかさんたちの想像力や素直さに学びや気づきがとても多くあり、自分の世界が広がった感覚を持ちました。あらためて「知る」ということの重要性を認識した研修でした。

・人権研修では斬新な取り組みに感じました。

・ぷかぷかさんと一緒に思いっきり笑ったり、泣いたり、怒ったりして、気持ちが和みました。 

・初めての人にもフレンドリーに話しかけていく姿に学ばせてもらいました。思ったことを素直に言葉に表すことのできる力がとてもステキだなと思いました。 

・私たち職員が、照れや外聞ばかり気にして思い切れないところ、ぷかぷかさん達がとても元気に表現豊かに取り組んでくれたことに感謝します。

 

●大学の授業

社会福祉、障がい児保育などの授業を受け持つ。

私一人で講義するのではなく、ぷかぷかさん達を連れていって、障がい当事者とふれあいながら、いろんなことを学生さんに考えていただいた。社会福祉にしろ、障がい児保育にしろ、抽象的な話の講義が多い中、障がい当事者と直接ふれあい、しかもそこで一緒に新しい表現などを生み出す授業はとても大事だと思う。

 

ムンクの叫びを表現。ここから、どうしてこんな顔をしているのだろう、というところから簡単な芝居を学生さんとぷかぷかさんが一緒に作った。

 

●学生さんの感想

・ぷかぷかさんの発想は、想像の斜め上をゆくくらい豊かで、私では考えつかない内容を思いつくので、こんな考えもあるんだと驚きました。すごく楽しかったです。

・すべての人を笑顔にできる力を持っていて、とってもあったかい空間に癒やされました。

・ぷかぷかさん達と一緒に芝居作っていると、自分には思いつかないことばかりで刺激的でした。

・表現力、発想力が豊かなぷかぷかさん、いっしょにいるだけで心がぽかぽか、

 笑顔がいっぱいあふれる。

 

 桜美林大学ではぷかぷかさんとの出会いを学生さんが詩に書き、それを元に一緒に絵巻物を描いた。

 

全盲の学生さんも参加

 

絵巻物の発表

 

学生さん達の感想

(全盲の学生さんの感想)

・ぷかぷかさんが描いてきてくれた絵には、私達が詩に込めた思いがうまく表現されていて、表現の方法は色々あるんだなと思った。絵を描くことが今回の授業のメインだったので、自分が参加できるのか心配だったが、たくさんの人のフォローのおかげで楽しく参加することができた。作品作りにも加われたことがうれしかった。

 ぷかぷかさんが名前を聞いてくれたり、名前を呼んでくれたりしたので、最初の時よりもぷかぷかさんに近づけた気がした。クラスの人が声をかけてくれたり、絵の説明をしてくれて、この授業を通してクラスの人とも近づけたと思った。

 完成した絵には私達らしさ、ぷかぷかさんらしさ、ぷかぷかさんとの時間、全てが詰まっていて、とてもいい作品になった。ぷかぷかさんに会いに行きたいと思った。

 

・高崎さんが授業の前に言っていたように目の見えない学生に絵をどう伝えられるのかワクワクした気持ちで行きました。その学生さんにできた絵を可能な限り伝えてみましたが、ちゃんと伝えることができたかはわかりません。目で見ることが当たり前になっていた私は当たり前ではないことを教えてもらえた気がしました。ぷかぷかさん、GCの学生、目の見えない学生、様々な人たちが同じ人であり、みんなが同じことを思い、共感し合えたことが今回得たことです。4回の授業だけだとは思えないくらい、充実した時間を過ごすことができました。

 

小学校では600人の子どもたちを相手に人権に関する授業。小難しい抽象的な話はやめて、ダンスの得意なぷかぷかさん、太鼓の得意なぷかぷかさん、暗算と記憶の得意なぷかぷかさんを連れて行き、それぞれの得意技を披露してもらった。

 

子どもたちの感想

・障がいがある人は1人では何も出来ない人だと思っていたけれど、全然違った!

・2年生で習う「ふきのとう」を暗記しているなんて、すごいと思った。

・ママがぷかぷかで働いているから何回か会ってるけど、障がいがあるとかないとか特になんとも思わない。俺にとっては普通のこと。

 

                     

マスコミの反応 

 やまゆり園事件に関するブログを200本以上書いていることもあって、マスコミの取材も事件に関することが多い。事件を超える社会を作るにはどうしたらいいのか、それぞれの記者が前向きの記事を書いている。

  仕事中、おしゃべりはやめなさい、と普通は言われるのだが、ぷかぷかではおしゃべりをお店のBGMにしている。これがぷかぷかの魅力を作りだしている。

 

 障がいのある人達との出会いこそが、事件を超える社会を作っていく。彼らを排除した社会は痩せこけ、持続不可能になる。

 

 

ソーシャルビジネスの観点から取材してくれた朝日新聞の記事はとても新鮮だった。障がいのある人達の社会的生きにくさを「ぷかぷか」の運営を通して解決しようとしているところに注目してくれた。

 

 

 障がいのある人達と一緒にせっせと街を耕した記録『ぷかぷかな物語』とその書評 

 

 障がいのある人達が生き生きと過ごせる社会は、誰にとっても生きやすい社会。そういう社会を作る活動こそが、持続可能な社会を実現する。

ワークショップの中で、なんだか何度も泣きそうになった。

 演劇ワークショップに参加した人が、ぷかぷかさんとの出会いを書いてくれました。少し硬い文章ですが、ぷかぷかさんと出会うことで、とても大切なものを見つけたことがよくわかります。

●●●

  空気を読む力があるひとたちは、文脈、TPOに沿った行動ができる。しかしTPOに従えば従うほど本来の人間としての欲望は抑圧される。走りたい、歌いたい、叫びたい、笑いたい、触りたい、そう言った欲望は「ふさわしくないもの」として隠される。

 それらの欲望は「こうするべき」という社会的枠組みによって常に欲求不満だ。舞台の上じゃなくたって、コンビニや公園、電車の中だって、ワイワイ騒げたら楽しいはずなのに。その感情に蓋をして、むしろそういう人たちを弾圧するような風潮さえある。人様に迷惑をかけないように、不快に思わないように。僕たちは感情を表出できないアンドロイドになる。

 

   

 

 一体どっちが障害者なんだろう。踊りたい時に踊り、喋りたい時に喋り、歌いたい時に歌う。こんなにも自由に生きている彼らより、我々は優れているのだろうか。

 「社会」というみんなで決めた枠組みに乗れない人たち、適応できない人たちを「この社会で生きる上での障害を抱えた人たち」とするならば、だったら「その社会」がなんぼのもんだと言うのか。彼らからしたら、「ほっといてくれ」って感じなのかもしれない。そんな退屈そうで窮屈そうでルールに縛られた社会で、なんで生きなきゃいけないのだろうか。

 語る言葉を持たない彼らは、そんなことは言わないかもしれない。だけど騙る言葉ばかり持つ僕たちが正しいとは限らない。

 喋れる人たちだけで、考えられる人たちだけで勝手に決めた「社会」に彼らを無理やり適応させること、それこそが傲慢な行為であり、余計なお世話なのだと僕は思う。

 

    

 

 僕は今回の演劇ワークショップで、心のままに表現する彼らに触発され、踊り、歌い、触れ合った。「アーティスト小針」(芸術という文脈に表現を許された人)としてではなく「素の小針」に近い状態で彼らと対峙した。葉っぱ隊を観ている時は、観客席にいながら彼らと踊った。その時間が何よりも楽しかったし、自分らしかったと思う。じゃあ僕は普段、この社会において自分を偽って生きているのか。そんなことはない。その時その時の僕はやっぱり僕だ。環境こそが個人を規定する。じゃあ僕はこう言うべきだろう。職場の環境にいる時の自分より、普段演劇をしている時の自分より、ぷかぷかじゃない人たちと一緒にいる時の自分より、あの演劇ワークショップの環境にいた時の自分が好きだと。

 

   

 

 変に取り繕うことも、空気を読むこともしない。ただ笑いかけてきたらそれに答える。彼らと一緒にただ歌い踊る。そんな時間を知ってしまえば、当然「普通」の方に疑問符が浮かぶ。一日中死んだ顔でパソコンに向かい合って書類作り。行きと帰りはまたまた死んだ顔で満員電車に揺られる。家に帰れば1人(という人が増えている気がする)。その生活のどこに喜びがあるのだろう。申し訳ないが、ぷかぷかさんの方が絶対に幸福度の高い人生を送っている。そんな彼らを捕まえて「障害者」なんて、なんたる無礼な話か。僕たちは無意識に人間関係にヒエラルキーを作って「上と下」を作ってしまうけれど、なんだか今までの話を踏まえると、自分のことが滑稽に思えてくる。WS中、せつさんが話してるときに喋り出す人、寝てる人、外に出ていく人、泣いてる人、歌ってる人、そんな空間でバカ真面目に話を聞いている自分の方が、なんだかアホに思えてくる。常識なんてないんだ。自分のしたいように、生きたいように生きればいい。他人の目なんて気にする必要なんてない。もちろん、共存は大事だ。他者を尊重することは大事だ。でも最低限そこができていれば、あとはなんだっていいじゃないか。とかなんとか言いながら、結局WS中のせつさんの話が聞けてしまう僕だから、そこは諦める。それは僕の自分らしさなんだ。

 

 「しんごっち」の役で出演。しんごっちのお母さんはこの場面で泣いてしまったという。

 

 話があちこちに飛んでまとまらなかったが、とにかく僕が言いたいことは、めちゃくちゃ楽しかったと言うことと、WS中、なんだか何度も泣きそうになったことと、少しだけ自由になれたということだ。そして、身近な人を大切にしようと思ったということだ。ぷかぷかWSに関わった期間で胸に「ポッ」っと灯った暖かい何かがある。それを大切に今後も生きて生きたい。

●●●

 

 《WS中、なんだか何度も泣きそうになったことと、少しだけ自由になれたということだ。》

 ワークショップの面白いところは、ただいっしょに芝居を作って楽しいというだけでなく、それぞれの中で、こういった思いもかけないようなことが起こることだと思います。それがぷかぷかさん達と一緒にやる意味だと思います。彼らといっしょに生きる意味をあらためて思いました。

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