ぷかぷか日記

相模原障害者殺傷事件を超えるために

  • 幸せな日々を積み重ねるー相模原障害者殺傷事件から6年目(その5)
     映画『梅切らぬバカ』にグループホーム反対運動が出てきます。うるさいだの、子どもの安全が守れないだの、よくあるパターンです。グループホームに入った忠さんが絡む事件が起き、反対運動は更にヒートアップします。問題を起こすような人はここから出て行け、といった署名運動まで起こります。  障がいのある人達を地域社会から排除していこうというわけです。「この地域に障害者はいない方がいい」と。「障害者はいない方がいい」といったやまゆり園事件と地続きの社会がここにあります。  そんな社会とどう向き合っていくのか、8月27日(土)の上映会はそれを考える集まりです。  『梅切らぬバカ』は忠さんと暮らす日々の大切さを淡々と映し出します。   映画の後半、グループホームに住めなくなった忠さんが家に帰ってきます。その忠さんを抱きしめ、お母さんはいいます。 「忠さんがいてくれて、かーちゃん幸せだよ」  忠さんとのありふれた毎日。でも、かーちゃんは幸せだよ。そんな日々こそ宝物。  グループホーム反対運動を声高に批判したりしません。ただ宝物のような日々を淡々と映し出すだけです。その日々の中に、いろいろブツブツ言っていたとなりのおじさんもやってきます。忠さんとお互い自己紹介したり、一緒にご飯食べたり。  ただそれだけです。でもこの先のことは想像できます。忠さんとお母さんの日々は、こうやってまわりの人たちを少しずつ変えていくんだろうなと思います。 www.youtube.com  やまゆり園事件をどうやって超えていくのか。とてもむつかしい問題です。  でも、障がいのある人達との楽しい日々を作っていくことは、その気になれば誰にでもできることです。忠さんの親子のように、そんな日々を積み重ねることこそ大事な気がします。それが事件を超えること。  先日、岩佐賞に応募するために持続可能な社会をぷかぷかはどのように作ってきたかという資料を作っていて、あらためてぷかぷかが作ってきた楽しい日々を振り返る機会になりました。事件を超える社会を作ることは、そのまま、持続可能な社会を作ることなんだとあらためて気がつきました。障がいのある人達を排除する社会は持続しないのだと思います。排除した分、社会の幅が狭まり、お互い窮屈で、息苦しい社会になります。こんな社会は長続きするはずがありません。 www.pukapuka.or.jp 8月27日(土)の上映会のチラシはこちら www.pukapuka.or.jp 参加希望の方は下記サイトの「チケットのお求めはPeatix」のところをクリックして下さい。 www.facebook.com
  • 一矢さん
    たまたまYouTubeで、昨年7月の放映されたEテレの一矢さんの映像を見つけました。 www.youtube.com  あのころは一矢さん、頻繁にぷかぷかに来ていて、ぷかぷかに来るとこんないい顔していました。 かずやさんの大声に2階の方から苦情が出ているという話を聞き、「友達大作戦」を展開しよう、とかいろいろやっていました。「一矢さんの物語」と題して、25本もブログを書いています。3ページ目が出ますので、2ページ、1ページと読んでみて下さい。結構なボリュームですが、一矢さんの巡る様々な物語が展開しています。 www.pukapuka.or.jp  ところが肝心な一矢さんが、会議が嫌になったのか、ぷかぷかに来なくなり、なんとなく関係が途切れた感じです。「友達大作戦」も、どんな風に展開していったのかよくわかりません。昨年の段階ではホームページを作って、いろいろ情報を発信する予定でしたが、それも進んでいないみたいですね。せっかく地域で暮らし始めたので、もっともっといろいろ情報を発信して欲しいですね。今日晩ご飯は何食べたとか、大声が出てしまったとか、日々のどうでもいいいろんなことを発信して欲しいです。  「尾野一矢、ここにあり!」というメッセージです。そのメッセージが地域社会を耕します。  8月27日(土)の上映会に来て欲しいですね。最近の様子、みなさんにお知らせして欲しいです。 www.pukapuka.or.jp 参加希望の方はこちら、下記サイトの「チケット情報」をクリックして下さい。 www.facebook.com
  • ここにこそ、彼らといっしょに生きる社会の希望があるように思うー相模原障害者殺傷事件から6年目(その4)
     やまゆり園事件(相模原障害者殺傷事件)から6年目です。あれだけの事件がありながら、障がいのある人達を取り巻く状況が変わったのかというと、それほど変わったとは思えません。施設では相変わらず虐待事件が繰り返され、障がいのある人達のためのグループホームを建てようとすると、地域で反対運動が起こります。  とても残念な状況ではあるのですが、そこを嘆いていてもしょうがない気がします。というか、問題が大きすぎて、どこから手をつけていいのかわからないのです。それよりも自分たちの手の届く範囲で、自分たちでできることをきっちりやる。やり続ける。そうやって、自分たちのまわりを少しずつ変えていく。それが大事な気がします。  そのためには何をするのか。まずは障がいのある人たちといっしょにいい一日を作ること、その日々を積み重ねること、そういった日々に共感し、障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいね、と思う人を自分のまわりに増やしていく。それが事件に対し、私たちができることです。それが事件を超える社会を作ることです。  先日持続可能な社会を目指して活動している団体に1000万円〜300万円進呈するという岩佐賞に応募しました。応募に当たって活動の資料を作りました。10MBという容量の制限があったので、ぷかぷかの積み重ねてきた日々のほんの一部しか書けなかったのですが、それでもこうやってまとめてみるとぷかぷかのやってきたことがよくわかります。彼らとどんないい一日を作ってきたか。 www.pukapuka.or.jp  先日ニュースウオッチ9で美帆さんのお母さんのことが紹介されました。ぷかぷかさんとおつきあいするようになってから、ずいぶん元気になられたなと思いました。歌のワークショップに参加して、ぷかぷかさん達と一緒に飛び跳ねるように歌いながら歩いていました。 www.youtube.com  事件で暴力的に排除された障害のある人達が、事件でいちばん辛い思いをした人を元気にしているのです。美帆さんのお母さんがはじめてぷかぷかに来られた時、「こんにちは」とあいさつしたあとの言葉がなかなか出てきませんでした。事件で辛い思いをした方にどんな言葉をかけていいのかわからなかったのです。その時、周りにいたぷかぷかさん達が「どこから来たの?」「お名前は?」と質問し、お母さんはみるみる笑顔になりました。こんなおつきあいがお母さんをどんどん元気にしていったのです。その延長に歌のワークショップへの参加がありました。  ここにこそ、彼らといっしょに生きる社会の希望があるように思うのです。彼らのそんなチカラを、私たちはもっともっとこの社会で生かした方がいいと思うのです。  社会で生かすために、彼らのチカラを映像化できないかと考えています。どなたかアドバイスいただけるとうれしいです。  8月27日(土)、映画『梅切らぬバカ』を手がかりにやまゆり園事件について考える集まりをやります。ぜひお越し下さい。ぷかぷかさん達も一緒なので、多分楽しい集まりになります。やまゆり園事件について楽しい集まり、というのもなんか変な感じもしますが、彼らといっしょに生きていくと、そうなってしまうのです。彼らと一緒に楽しいひとときを過ごすこと、それが事件を超えることだと思います。  上映会のチラシはこちら www.pukapuka.or.jp 参加希望の方は下記サイトの「お求めはPeatix」のところをクリックして下さい。 www.facebook.com
  • いっしょにいると心ぷかぷかーやまゆり園事件から6年目(その3)
    「いっしょにいると心ぷかぷか」はやまゆり園事件(相模原障害者殺傷事件)の1年前に作った「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」というぷかぷかのメッセージを映像化した時に、出てきた言葉です。  「障がいのある人たちといっしょにいると心ぷかぷか」 という意味です。だからいっしょに生きていこうよ、と。  心ぷかぷか、というのは、たとえばこんな絵を見た時の私たちの心です。  こんな絵を描く人たちとはいっしょに生きていった方がトク!です。  事件の起こった年にも、事件へのぷかぷかのメッセージを映像化し、前年に作ったものと併せて『Secret of Pukapuka』という映像にまとめました。見ると心ぷかぷかになるような映像です。  やまゆり園事件を超える、というのは、障がいのある人達と「心ぷかぷか」になるような関係をたくさん作っていくことだと思います。人としてつきあう、フラットにつきあう、そういう中で「いっしょにいると心ぷかぷか」という関係ができてきます。  ぷかぷかは事件のはるか前からそんな出会いをたくさん作ってきました。そんな中で「ぷかぷかさんが好き!」というファンがたくさんできました。障害者はなんとなくいや、怖い、そばに寄りたくない、と思う人の多い社会にあって、彼らのことが好き!というファンができたことは画期的だと思います。  「この街にぷかぷかのお店があることで、霧が丘の街の価値を上げている」という人まで出てきました。保育園の帰り、娘さんと一緒にお店に買い物に来て、心ぷかぷかになるような出会いがたくさんあったのだと思います。そんな出会いが街を豊かにしているのではないか、と。  「障がいのある人達の働くお店が、街の価値を上げている」なんて、今まで誰も口にしたことがありません。それを街の人が気がついた。これって、なんかすごいことじゃん、て思うのです。  事件から6年目の今、あらためて「いっしょにいると心ぷかぷか」の関係の大事さを思います。  先日のニュースウオッチ9で美帆さんのお母さんが紹介されました。ぷかぷかにはじめて来られた頃を思えば、ずいぶんと元気になられたなと思いました。ぷかぷかさんと一緒にいろんなことやって、心ぷかぷかになることがたくさんあったのだと思います。  知り合いがこんな感想を寄せてくれました。 《 お母さんが「やまゆり園を選んでごめんなさい」と責任を感じていらっしゃる言葉が大変重く、それだけに、ぷかぷかさんとの出会い、その存在は大きいものなのだろうと感じました。 特に、美帆さんパネルの前に用意された唐揚げとお味噌汁、ピースするてらちゃんとお母さんのツーショットがとても印象的でした。》 《 美穂さんとお母さんに寄り添うぷかぷかのメンバーさん達の素直な優しさが伝わってくる映像でした。》 ニュースウオッチ9、NHKプラスで1週間ほど見られます。36分43秒くらいからです。登録が必要です。  美帆さんのお母さんが楽しんだ歌のワークショップ。ぷかぷかは事件のはるか前からこういう場を作り続けてきました。 www.youtube.com  8月27日(土)、映画を手がかりにやまゆり園事件について考える集まりをやります。ぜひお越し下さい。ぷかぷかさん達も一緒なので、楽しい集まりになります。やまゆり園事件について楽しい集まり、というのはなんか変な感じもしますが、彼らといっしょに生きていくというのは楽しいのです。彼らと一緒に楽しいひとときを過ごすこと、それが事件を超えることだと思います。 参加希望の方はこちら、下記サイトの「チケット情報」をクリックして下さい。 www.facebook.com
  • ニュースウオッチ9
     3年ほど前からやまゆり園事件で犠牲になった美帆ちゃんのお母さんがときどきぷかぷかに見えています。ぷかぷかさんと出会うことで、ものすごく元気になりました。  初めて見えた時、その日のランチメニューが唐揚げで、お母さん 「タカサキさんは気がつかなかったかも知れないけど、美帆も一緒に食べてたんですよ。唐揚げが大好きでしたから」 と言い、ちょうど12月3日が美帆ちゃんと誕生日と聞いたので、 「じゃあ、12月3日、美帆ちゃんの誕生会をやりましょう。ぷかぷかさんのお昼ごはんのメニューも美帆ちゃんの好きな唐揚げにしましょう」 ということになりました。思いつきでしたが、こういうことがさらっとできちゃうところがぷかぷかのいいところ。誕生会なんて、やまゆり園ではやってもらったことなんかありません、とおっしゃってました。  当日は美帆ちゃんの分身くんを作り、お母さんの席、お兄さんの席、その間に美帆ちゃんの席を作って唐揚げのランチを食べました。  帰りの会ではささやかな誕生会をやり、ぷかぷかさんの作ったバースデイカードもお母さんにプレゼントしました。  NHKが取材に来ていて、その時の映像を事件から6年目の今日、7月25日(月)のニュースウオッチ9で放送するそうです。
  • 排除しない関係をどうやって作っていくかーやまゆり園事件から6年目(その2)
     《やまゆり園事件をどうやって超えていくのか》  一見むつかしい問いですが、障がいのある人達を暴力的に排除した事件ですから、彼らを排除しない関係をどうやって作り、そこから何を作り出していくか、ということだと思います。   ぷかぷかはクッキーのラベルをぷかぷかさん達の絵を使って作っています。 買い物袋にはこんな絵が。こんな袋で買い物したら楽しい。紙の袋とは言え、簡単に捨てられません。 見る人が幸せな気持ちになるような自画像です。こんな素敵な絵を描く人とは、いっしょに生きていった方が絶対トク!だと思う。  ぷかぷかさんのお昼ごはんの看板はぷかぷかさんが描いたものです。こういう看板があるだけで、このまわりの雰囲気がゆるっとします。 お惣菜のメニューもぷかぷかさんが毎日描いています。見ただけで楽しくなります。どうしてお惣菜メニューにビキニのお姉さんが登場するのかよくわかりませんが、でも、なんだか楽しい!  事件の犯人は「障害者はいない方がいい」といい、「よく言った」と賞賛する声がありましたが、ぷかぷかさんたちの絵はそういったものを黙ってひっくり返すチカラを持っています。 こんな笑顔で働いています。毎日笑顔で働けること、それが何よりも大事。 すべて彼らといっしょに生きていく関係から生まれたものです。その気になれば誰にでもできることです。ともに生きる社会だの共生社会だのと小難しい話はいりません。彼らといると楽しいね、って思うだけです。 8月27日(土) 10:30,13:00『梅切らぬバカ』を上映します。桜木町駅前、横浜市健康福祉総合センター4階ホールです。この映画を手がかりに、やまゆり園事件をどうやって超えていくのかをみんなで話し合います。ぷかぷかさんもたくさん参加します。 参加希望の方はこちら、下記サイトの「チケット情報」をクリックして下さい。 www.facebook.com
  • 『梅切らぬバカ』を上映しますー相模原障害者殺傷事件から6年目に思うこと①
     やまゆり園事件(相模原障害者殺傷事件)から6年がたちます。今年もまた映画を手がかりに事件のことを語り合う集まりをします。私たちにとってあの事件はなんだったのか、あの事件を超える社会を作るにはどうしたらいいのか、等々、ぷかぷかさん達も含め、みんなで話し合いたいと思います。  今年の映画は『梅切らぬバカ』です。  忠さんという障がいのあるおじさんが、障害者は嫌だな、つきあいたくないな、と思っていた隣に住むおじさんを、日々のおつきあいの中で少しずつ変えていきます。  障害者のグループホームの建設に反対をしている人の耳元で 「あんた、まちがってるよ」 と、ぼそんとつぶやくほどに変わります。忠さんがいることで地域社会が変わっていく、そのことが鮮やかに見えてきます。  障害者のグループホームの建設に反対をしている人に 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」 と、いっているのです。忠さんとのおつきあいが、隣のおじさんをこんな風に変えたのです。  やまゆり園事件の犯人は 「障害者はいない方がいい」 といい、19名もの尊い命を奪いました。  忠さんの隣に住むおじさんは、事件の犯人とは正反対の位置にいます。おじさんを正反対の位置に連れて行ったのは忠さんです。  事件の犯人も障がいのある人達とおつきあいしていたのですが、正反対の結果を生みました。同じように障がいのある人とおつきあいしながら、どうしてこんな風に違う結果を生み出すのでしょうか。  そんなことを上映会では話し合ってみたいと思います。  参加希望の方はこちら、下記サイトの「チケット情報」をクリックして下さい。 www.facebook.com ★「相模原障害者殺傷事件から6年目に思うこと」と題してときどき事件のこと書いていきます。事件を超えるために何をすればいいのか、といったことをぷかぷかがやってきたことを通して書いていきたいと思います。ご意見、いただけるとうれしいです。
  • 県の管理する障害者施設での虐待事件について、神奈川県から回答
     県の管理する障害者施設での虐待事件について ①これは明らかに犯罪。どうして犯罪として告発しないのか。 ②「ともに生きるかながわ憲章」を率先して実践すべく神奈川県立の施設で、どうしてこのような虐待が起こるのか。 の2点について神奈川県のホームページ、「私の提案」を通して質問し、その回答が来ました。 ①については以下のような回答 日頃から県政に御理解と御協力をいただき、厚くお礼申し上げます。 このたびは、「わたしの提案」に御意見をお寄せいただき、ありがとうござい ました。中井やまゆり園の利用者への虐待が疑われる事案に関する報道では、利 用者やその御家族はもとより、県民の皆さまに御心配をおかけし申し訳ありま せん。 県は、県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会の調査結果(第 一次)で、虐待通報すべきと判断された事案について、速やかに関係市町村への 虐待通報を行うとともに、警察に相談しており、厳正に対応していきたいと考え ていますので、御理解いただきますようお願いします。 あの虐待はもう犯罪ではないか、という指摘に対し、この回答。質問をちゃんと読んだのかと思います。言葉がまともに通じてない気がします。救いがない気がします。  ②については以下の回答 日頃から県の福祉行政に御理解と御協力いただき、厚く御礼申し上げます。 このたびは、「わたしの提案」に御意見をお寄せいただき、ありがとうございました。憲 章の理念を率先して実践するはずの県立障害者支援施設において、虐待通報に至る不適切 な対応が起きていたことについては、御心配おかけして申し訳ありません。 いただきましたご質問につきまして、回答いたします。 中井やまゆり園において不適切な対応が起きた背景として、これまで民間施設では対応 が困難という理由で、重度の障がいをお持ちの利用者を県立直営の同園で受け入れてきま したが、園の利用者支援について「人権意識の大きな欠如が生じている。」「利用者を人とし て支援することに欠如し、行動特性を適切に把握できずに、放置に近い対応をしていた。利 用者本人が望む生活を組み立てていくという点が欠如している。」と外部調査委員会から指 摘をされました。また、園のマネジメントについては、「支援や対応が難しい利用者が入所 する寮では、利用者支援について、職員同士で話し合う環境になく、職員間での対立や風通 しの悪さなど、人間関係の問題があった。また、こうした実態を把握していた幹部職員は、 適切に対応ができておらず、現場の把握をせずにマネジメント機能が失われていた」と指摘 されました。 県としては、こうした指摘を重く受け止め、令和4年3月から本庁職員が園に常駐し、指 導を行うとともに、4月からは民間のスペシャリストを雇用し、外部アドバイザーとして直 接、支援について指導を行っていただくなど、園の支援及びマネジメントについて改善の取 組を進めているところです。 また、今後も、県が把握している、事実であれば不適切な支援と思われる情報を外部調査 委員会で徹底的に調査し、課題を洗い出すとともに、支援の改善に取り組んでまいります。  人が人でなくなっている現場が、こんな対応で変わるとは思えません。予想された回答とは言え、なんとも気が重いです。  東京では虐待を受けた利用者さんが亡くなる事件が発生しています。 www.asahi.com 神奈川県でもこういうことになる可能性は十分にあったと思います。これを防ぐにはどうしたらいいのか、みんなが真剣に考えていかないとほんとうにまずいです。
  • 神奈川県に質問状
    中井やまゆり園の虐待事件について、神奈川県の「私の提案」を使って質問状を出しました。 ●●●  先日新聞報道で、中井やまゆり園の虐待事件で「虐待通報すべし」とした5事案として次のようなものが揚げられていました。  ・服薬用の水などに塩や砂糖が入れられた(身体的虐待)  ・利用者の肛門(こうもん)にナットが入っていた(身体的虐待)  ・利用者に数百回のスクワットをさせた(身体的・心理的虐待)  ・職員の粗暴行為で、利用者が頭を打ち失神した(身体的虐待)  ・利用者の食事に多量のシロップをかけて食べさせた(身体的・経済的虐待) 神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」を掲げています。 その中に「私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします」とあります。 この憲章を率先して実践するはずの神奈川県立の施設でどうしてこのような非常識極まる虐待が起こるのですか?説明して下さい。 ●●●  2,3週間後くらいに回答が来ると思いますが、ま、役人の考える回答なので、問題を解決することには、多分何の役にも立たないと思います。だからとてもむなしい気がするのですが、それでも、神奈川県に対し、こういった質問を出し続けることは大事だと思っています。  回答を書く人は、いろいろ悩みます。かながわ憲章でうたっていることの真逆のことを県立の施設がやってるのですから。本来なら説明のしようのない出来事です。それでも「私の提案」で上がってきた質問なので、こたえないわけにはいきません。だから悩みます。  その悩みの中で、神奈川県がやってることの問題に少しでも気づけばいいと思っています。少しの気づきが積み重なれば、何かが変わっていきます。  ま、勝手な期待かも知れませんが、やらなければ何も変わりません。 利用者の肛門(こうもん)に入っていたナット(共同通信の47ニュース)。手術で取り出した。これはもう犯罪じゃないか、と神奈川県に質問状を出しています。
  • 「あ、今日もいい笑顔だね。」
    先日の虐待の記事が気になって、また書きます。 digital.asahi.com 「虐待通報すべし」とした5事案として次のようなものが揚げられていました。  ・服薬用の水などに塩や砂糖が入れられた(身体的虐待)  ・利用者の肛門(こうもん)にナットが入っていた(身体的虐待)  ・利用者に数百回のスクワットをさせた(身体的・心理的虐待)  ・職員の粗暴行為で、利用者が頭を打ち失神した(身体的虐待)  ・利用者の食事に多量のシロップをかけて食べさせた(身体的・経済的虐待)  いずれも気分が悪くなるような事案で、ふつう人間はこんなことはしません。こういうことはしないのが人間です。  介護の現場にいるのは人間のはずですが、虐待の実態を見る限り、そこには、もう人間を感じることができません。  厚生労働省が「障害者福祉施設等における障害者虐待の防止と対応の手引き(施設・事業所従事者向けマニュアル)」というのを出しています。人間が人間でなくなっている現場で、こんなマニュアルがどれだけ役に立つのだろうかと思います。現場の荒廃のレベルの認識が甘いのではないかと思います。虐待の現場になっている神奈川県でさえ、このマニュアルを県のホームページに揚げています。こんなことやって虐待がなくなると本気で思っているのでしょうか? https://www.pref.kanagawa.jp/documents/22574/saishin.pdf  重度障がいの人たちを相手にする現場がどうしてこんなにもすさんでしまったのか。そのことにきちんと向き合っていかない限り、虐待はいつまでたってもなくなりません。向き合ってないからこそ、あのやまゆり園事件以降も、一向に虐待がなくならないのだろうと思います。  事件の直後から「支援」という上から目線こそが事件を引き起こしたのではないかと私は言い続けています。虐待の事件を受けて、あらためて、相手を蔑むところから出発している「支援」という関係の問題性を思います。  相手を蔑むことは、蔑む側の人間の荒廃を産みます。こいつらには何やっても許される、みたいな… 「利用者の肛門(こうもん)にナットが入っていた」などという事例は、その際たるものです。人間のすることではありません。これはもう「虐待」といったレベルではなく「犯罪」です。どうして「犯罪」として追求しないのでしょうか?ここにも社会の大きな問題があるように思います。  福祉の現場で「人間を回復する」「人の心を取り戻す」、そのためにはどうすればいいのか。  いつも書いていることですが、障がいのある人達と「フラットにつきあう」「ふつうにつきあう」ことです。  東北の花巻に住んでいる大好きな青年達です。昨日お母さんのFacebookにこんな素敵な写真がアップされていました。見ただけでキュンと幸せな気持ちになってしまいます。  二人ともアンジェルマン症候群といって、重度障がいの青年達です。重度障がいなので、何もできないのかというと、そんなことはなくて、こんな素敵な顔をして、まわりの人たちを幸せな気持ちにさせてくれます。私には絶対にできないことです。彼らにしかできないことなのです。そのことを謙虚に認めることから、彼らとの新しい関係が生まれます。  こんな笑顔をする人は街の宝だと思います。社会の中で一番大切にしたい人たちです。  施設にはこんな笑顔をする人はたくさんいるはずです。そんな笑顔を見つけた時、 「あ、今日もいい笑顔だね。」 って笑顔で言える関係を作ること。それが虐待をなくす、一番大事なことだと思います。そして楽しいことがあった時は、一緒にこんな笑顔になる。楽しいことを彼らと共有するのです。  彼らと一緒に本心で笑えるようになった時、失った「人の心」が戻ってきます。重度障がいの人たちが、失った「人の心」を取り戻してくれるのです。
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