ぷかぷか日記

第6期演劇ワークショップ

  • みんなが自由にそこで生きるときに生まれる「場のチカラ」
     親子三人で参加した浅川さんの感想です。 「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。  ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。  高崎さんはぷかぷかさんと一緒に生きていった方がトクと言われます。ぷかぷかの舞台はめちゃくちゃ考えなくちゃいけないし、とっても疲れました。それなのに心はいつもポカポカしていました。障害がある人もない人あなたも私もみんなが一緒に生きていった方が誰にとってもハッピーなんだと感じさせてくれました。 みーんな一緒でみーんなごちゃまぜに生きていった方がとっても楽しいめっちゃハッピー改めてそう思います。」     そういうことがよく見える映画です。みんなが好きなことやって、もうごちゃごちゃな雰囲気なのですが、それでも最後舞台でまとまっていきます。演出をやった花崎さんのチカラはもちろん大きいのですが、それでも尚、演劇ワークショップという場のチカラがあると思うのです。みんなが集まり、みんなが自由にそこで生きるときに生まれる「場のチカラ」です。それがみんなの背中を押し、あの舞台ができたのだと思います。演出家一人が頑張っても、あの舞台のエネルギーは出てきません。ぷかぷかさんといっしょに生きることで生まれるエネルギーです。ぜひ見てください。 ameblo.jp
  • 「希望」を語り続ける
    朝日夕刊素粒子にいい言葉がありました。 《 難病の人も、障害を持つ人も、すべての人が「希望」を語れる社会でありたい。政治は、私たちは何をすべきか 》  私は養護学校の教員時代、障がいのある子どもたちに惚れ込み、彼らといっしょに生きていきたいと思ってぷかぷかを立ち上げました。「いっしょに生きていきたい」という「希望」からぷかぷかは出発したのです。「いっしょに生きていく」って、どういうことなのか、何をすればいいのか、何をしたいのか、といったことをひたすらぷかぷか日記に書き続けました。  その結果が、今のぷかぷかです。はじめからしっかりした構想なり、ビジョンがあったわけではありません。本当に行き当たりばったりでした。それでもしつこく、ああしたい、こうしたい、と「希望」を語り続けるうちに、今のぷかぷかができたのです。  演劇ワークショップも、1985年、養護学校で働き始めて4年目、こんなおもしろい人たちとワークショップやったら、今までにないおもしろい芝居ができると思ってはじめました。学校ではうまく生かせない彼らの面白さ、魅力が、もっともっと生かせるんじゃないか、いや、生かしたい、と思ったのです。  演劇ワークショップは人が自由になれる空間です。お互いが自由になれる空間で彼らと芝居作りをやれば、何かとんでもないものができそうな気がしたのです。そして、それを通して彼らともっと深い出会いをしたいと思っていました。  彼らと一緒にやる演劇ワークショップの「希望」です。  当時フィリピンからそのメソッドを取り入れていた演劇集団「68/71黒色テント」の事務所に行き、その「希望」を語りました。当時「68/71黒色テント」は障がいのある人たちと演劇ワークショップをやるなどということは全く考えていませんでした。そもそも、演劇をする集団であり、障がいのある人たちとのおつきあいは全くありませんでした。そんなところへ「障がいのある人たちと一緒に演劇ワークショップやりたい!絶対おもしろいものができる。」と飛び込んでいった私も、今思えば、相当無茶でしたが、「希望」で熱くなった頭はひたすら前に進むのみで、「どうして障がいのある人たちとやるのか」「そこで何を生み出したいのか」といったことを延々熱っぽく話したことを覚えています。  横浜から2時間近くかかる黒テントの事務所まで、何度も何度も通い、結局窓口になった成沢さんが根負けして、1984年に初めての養護学校の子どもたち、生徒たちと地域の人たちによる演劇ワークショップが横浜で実現したのです。「ちゅうたのくうそう」という絵本を元に、簡単な芝居を作りました。ちゅうたというネズミが空想の中で猫をやっつけるお話です。みんなならどんな空想で猫をやっつけますか?というのがテーマの芝居作りでした。          どんな芝居を作ったのかはもう忘れてしまいましたが、養護学校の子ども、生徒たちとやるワークショップの面白さは、想像を遙かに超えていました。その面白さに「68/71黒色テント」の成沢さんも気がつき、以来彼らとの演劇ワークショップにもう35年もつきあってくれています。成沢さんも、あの時彼らと出会ったのだと思います。そして惚れ込んでしまった。もう、やみつきになるくらいに。  次の年には6ヶ月の演劇ワークショップをやりました。そして第2期目の記録が『みんなでワークショップ』という映画になっています。35年も前に、彼らといっしょに生きる世界を実現していたのです。彼らと新しいものを一緒に生み出す関係が始まっていたのです。 www.pukapuka.or.jp  現在やっている演劇ワークショップの進行役は成沢さんの主宰する演劇デザインギルドの人たちがやり、成沢さんは舞台監督をやっています。  「希望」を語り続けること、そのことがどんなときも大事な気がします。  7月25日(土)26日(日) 第6期演劇ワークショップ記録映画をYouTubeで公開しています。 www.youtube.com
  • 第6期演劇ワークショップ記録映画 YouTubeで公開中
    第6期演劇ワークショップ記録映画をYouTubeで公開中です。7月25日(土)。26日(日)限定です。 www.youtube.com  ご覧になりましたら、ぜひ感想送って下さい。https://www.pukapuka.or.jp/contact/   「その他のお問い合わせ」にチェックを入れて、感想を書いてください。よろしくお願いします。 ぷかぷかはこういう場を作るために大変なお金をつぎ込んでいます。助成金をもらってはいるのですが、経費(200万円を超える)のほぼ半額です。事業を存続させるためにはみなさんの協力が必要です。ぜひお願いします。   ぷかぷかは「横浜夢ファンド」の登録団体になっています。夢ファンドに寄付をしていただくとぷかぷかにお金が入ります(寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください)。税制上の優遇措置があります。詳しくは下記サイトをご覧下さい。 横浜夢ファンド www.city.yokohama.lg.jp archive.city.yokohama.lg.jp ★寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください。  横浜市 基金の活用 横浜市 税制上の優遇措置 直接ぷかぷかの口座に振り込むこともできます。 ●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844         加入者名 NPO法人ぷかぷか ●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501  ●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明         支店名 中山   口座番号 1866298
  • 完成されたものを舞台に上げるよりも、彼らのエネルギーを感じられるものを上げる方が大事
    映画の冒頭、神奈川新聞の成田さんの言葉がいい。 www.youtube.com  居心地がいいのはぷかぷかさんのおかげです。40年ほど前、養護学校の教員になって、初めて障がいのある子どもたちとおつきあいすることになりました。いろいろ大変な子どもたちでしたが、それでも彼らのそばにいると妙に心が安らぐというか、居心地がよかったのです。 「彼らのそばにずっといたい」 とその時思いました。その時の思いがぷかぷか設立につながっているのですが、ぷかぷかが居心地のいいのは、やっぱりぷかぷかさんのおかげであり、彼らとフラットな関係にあるからだと思うのです。この「フラットな関係にある」ということがものすごく大事です。  以前福祉事業所が運営するパン屋、カフェに行った方が 「ぷかぷかに来るとほっとする」 とおっしゃっていましたが、支援という上から目線の関係がどういう場を作り出しているか、本質を言い当てた言葉だと思います。  演劇ワークショップという芝居作りの場は、この居心地の良さ、というものがあって初めて成り立つ場です。みんながあーだこーだ自由に発言でき、芝居作りに参加しなくてうろうろ自由に歩き回っててもいい、という誰にとっても居心地がいい、ということが発表会の素晴らしく自由な、楽しい芝居を作っているのだと思います。  うろうろ自由に歩き回っていた人たちも、最後の発表会ではみんなと一緒にちゃんと舞台に立っていました。誰かが指導したわけでもなく、気がついたらみんなと一緒にやっていた、という感じです。多分どこかで一緒にやるとおもしろい、ということがわかったのだと思います。  そういったことができてしまうのが、ワークショップという場のチカラです。映画はそのチカラがよく見えます。  進行役の花崎さんが、完成されたものを舞台に上げるよりも、彼らのエネルギーを感じられるものを上げる方が大事、といっていますが、彼らのエネルギーをビリビリ感じられる場面は、ちょっと幸せを感じるくらいいいです。  www.youtube.com  1時間5分ほどで、YouTubeで見るのはちょっと長いのですが、ごちゃごちゃの雰囲気の中で、いつの間にか芝居ができあがってきたりして、おもしろいです。  ぜひ見てください。  見たあとはぜひ感想をお送り下さい。https://www.pukapuka.or.jp/contact/   「その他のお問い合わせ」にチェックを入れて、感想を書いてください。よろしくお願いします。  そうそう、大事なお知らせです。ぷかぷかはこういう場を作るために大変なお金をつぎ込んでいます。助成金をもらってはいるのですが、経費(200万円を超える)のほぼ半額です。事業を存続させるためにはみなさんの協力が必要です。ぜひお願いします。  ぷかぷかは「横浜夢ファンド」の登録団体になっています。夢ファンドに寄付をしていただくとぷかぷかにお金が入ります(寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください)。税制上の優遇措置があります。詳しくは下記サイトをご覧下さい。 横浜夢ファンド www.city.yokohama.lg.jp archive.city.yokohama.lg.jp ★寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください。 横浜市 基金の活用 横浜市 税制上の優遇措置 直接ぷかぷかの口座に振り込むこともできます。 ●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844         加入者名 NPO法人ぷかぷか ●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501  ●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明         支店名 中山   口座番号 1866298
  • それを掛け合わせたからこそ、あんなに魅力溢れる舞台になる
    浅川さん親子の演劇ワークショップ体験記。 「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。  ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。ぷかぷかさんを助けるために地域の人が出るのではなく、ぷかぷかさんだから出来ることと地域の人だから出来ること、それを掛け合わせたからこそあんなに魅力溢れる舞台になるのだろうと改めて思いました。」      ズバリ本質を突いていますね。以前からぷかぷかさんが生み出す価値を「1」、スタッフが生み出す価値を「1」とすると、ぷかぷかは1+1が5になるくらいの価値を生み出してる、と語ってきました。それを浅川さんは別の言葉で語ってくれたように思います。  「支援」という関係では、支援する側の幅のものしか生まれないので、1+1は、どこまで行っても1のままです。もったいない話です。「障がいのある人」という「社会的資源」が生かされないままになっています。これは社会的損失です。  結局は相手の中に何を見るのか、ということだと思います。価値あるものを見つけられるかどうか、です。  表現の市場の舞台は、それが花開きます。1+1=5を見てください。 ameblo.jp
  • 湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまった
     『どんぐりと山猫』一郎が山猫に会いに行くところは「ゆっくりゆきちゃん」の歌に合わせてゆっくり歩きます。その歌を歌ったのが、ひよりちゃんのグループ。右の方、オレンジ色のシャツがひよりちゃん。  で、そのひよりちゃん、毎日お風呂で「ゆっくりゆきちゃん」をうたっているそうです。 ●●● 表現の市場は終わってしまったのですが、我が家でまだまだ進行中です! というのは、いつも〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌をお風呂で練習していたので、湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまったのです(笑) それで今ごろになってですが 日和が上手になってきています(笑) 今まで日和は顔を洗うのが適当で、指先でちょちょっと撫でて終わり!とか言っていたのですが、〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌詞に「ゆっくりがおを〜♪ ゆっくり洗い〜♪」とあるので、ここで実際に湯船のお湯で顔を洗うようにしたら、ゆきちゃん効果でゆっくり洗うようになりました(笑) という事で、私たちは毎晩お風呂で表現の市場の舞台進行中です!╰(´︶`)╯♡    お風呂上がりのひよりちゃん    「あの広場のうた」熱唱。ひよりちゃん、気合いが入っています。
  • そらくん「またやりたい!」
     そらくんは不思議な存在感の人。どこからともなく現れ、すっと通り過ぎ、みんなを邪魔するわけではなく、それでいて妙にあたたかいものを残していきます。進行役のせっちゃんは『もののけ姫』に登場する木霊のようだ、といってましたが、とにかくうまく表現できない存在。  それでも存在感のあたたかさからか、そらくん、そらくんと、地域の子どもや大人達には大人気の人だそうです。  なんとなくウロウロしながらも、本番はちゃんと舞台に立ってどんぐりやってましたね。写真、真ん中です。  そんなそらくんがお母さんに「またやりたい」といったそうです。  「またやりたい」なんて、うれしいですね。なんとなくウロウロしているようで、ちゃんと参加していたんだ、とうれしくなりました。機会見つけて、ぜひまた一緒にやりましょう。
  • 『表現の市場』はぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場
     しょうへいさんがワークショップのことをずっと日記に書いていた、とお母さんが日記を届けてくれました。  みんなで「ゆっくりゆきちゃん」の歌を練習したときの日記です。  「ゆっくりゆきちゃん」をうたいながら一郎は山ねこのところへ  これは配役を決めたときの話で、しょうへいさんは、マサトさん、ヒカリさんと三人で馬車別当をやることになりました。マサトさんは地域のおじさんです。 マサトさんはこんなおじさん。ぷかぷかさん達と、こんなすてきな出会いをしました。 www.pukapuka.or.jp  こんな出会いがあるのが演劇ワークショップ。お互い「あなたにいて欲しい」と思える出会いがたくさんあります。  こんなおじさんといっしょに今回、馬車別当の役をやったのです。手に持っているのは馬の鞭。 左からしょうへいさん、マサトさん、ヒカリさん。登場するときの振り付けが最高に面白かった。伊藤多恵さんの振り付けをイマムーが指導しました。 山猫役のハヤチャンからは葉巻の煙を吹きかけられます。 ハヤチャンから葉巻の煙を吹きかけられる。ハヤチャンの隣が馬車別当役のしょうへいさん。煙を吹きかけられて顔をしかめているのがマサトさん。  お母さんからのメモによれば、本番の朝、メモに書いたセリフを一人で読んで出かけたそうです。  『表現の市場』は、ぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場だったと思います。いろんな人と出会い、思いを表現し、ドキドキしながら照明のバチッと当たった、緊張感あふれる舞台に立ったのです。こんな体験はふだんの暮らしの中ではまず体験できません。人生の幅がぐ〜んと広がったと思います。
  • 舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていた。
    第6回表現の市場で『どんぐりと山猫ーぷかぷか版』の発表をしました。  10年前、 「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」 と、一本の柱を立てました。その柱に共感する人が少しずつ、少しずつ増えてきました。  いっしょに生きてると、ほっこりあたたかな、楽しい物語がたくさん生まれました。  いっしょに生きてると、ゆるい、ホッとできる空気感が生まれました。  いっしょに生きてると、ぷかぷかさんが好き!というファンがたくさんできました。  いっしょに生きてると、障がいのある人たちは社会を耕し、豊かにする、ということが見えてきました。  舞台の最後、思いを込めて「あの広場のうた」をうたいました。   ♪  ……     歌が生まれ  人は踊り出し     物語がはじまる  あの広場がここに       昔 広場に一本の柱     ここに立てよう  目には見えない柱を       昔 広場に一本の柱     ここではじまったぷかぷか  いまここで ♪  舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていたのです。  障がいのある人たちと一緒に生きていくことで、あんなにも素晴らしい舞台ができたのです。いっしょに生きていくと何が生まれるか、がよく見えたと思います。ここで生みだしたものは新しい「価値」といっていいと思います。この「価値」は社会を豊かにします。  同じようの障がいのある人たちにかかわりながら、津久井やまゆり園ではあの悲惨な事件が起きました。  何がちがうのか。  あまりの落差にめまいがしそうですが、ここをしっかり見つめていくことが、今、すごく大事な気がします。犯人の特異性のせいにしてしまうと、大事なものを見逃してしまいます。  あの事件と、下の写真の文字が作り出す世界とのちがいはどこにあるのか、ということです。  ●見に来た人たちの感想 ・とてつもなく大きなエネルギーを感じました。元気をたくさんいただきました。 ・たくさんの人の力が、とてもほっこりあたたかくしてくれました。もっとたくさんの人に見て欲しいです。 ・とてもレベルが高く、びっくりしました。 ・とても自由で、楽しい時間でした。 ・不思議な気持ちです。なんだか楽しかったです。 ・時間があっという間に過ぎてしまいました。 ・心があたたかくなる舞台でした。 ・お客さんが非常に多く、素晴らしかったです。 ・続けていくって大変ですよね。有料にしてもよいのかな、と思います。 ・「表現の市場」いつまでも継続して欲しいと思います。 ・何かをやってみようという気持ちになりました。 ・舞台に立つ人たちは、とても輝いていて、素晴らしかった。一生懸命なみなさんに感動し、勇気づけられた。 ・こうでなかったらいけないというのがなく、素晴らしかった。 ・このようなすてきなメッセージをこれからも発信してください。 ・アラジンの太鼓では感動して、涙が出ました。 ・和太鼓、すごい迫力。ポップ、太鼓を交えたミュージカルっぽくて面白かったです。 ・和太鼓といえば筋肉ムキムキの男の人が力強くたたいているというイメージだったのが覆されました。 ・観客との一体感が素晴らしい。 ・見事です。自分の子どもにも教えて欲しい。 ・「ほうきぼし」だいちゃんがかすんでしまうほど、粒違いの演奏ぶり。 ・シーホースの「みどりがめ」のお話は、人間の本質を突くようなセリフで、ドキッとしました。飼われていたときは餌の心配はなかったけれど、楽しくもない。川の生活は本当のいる場所ではない…って、なんか今の自分の心境にも近くて。 ・紙芝居の内容が深い。音と光の演出が新しく、面白かった。 ・メッセージが込められている素晴らしい活動。 ・ラポエアガールのナルコビックは楽しく体を動かし、全身を使えてとてもよいと思いました。 ・とってもよかったよ。 ・千本桜がよかった。 ・みなせたのみなさんのファンキースタイルでの「あるある」最高でした。 ・体を張ったメッセージに感服 ・みなせたの方の「あるある」を聞いて、私も歩けるうちは駅で階段を使おうと思いました。 ・私も子ども二人と電車、バスを利用する際の「あるある」で、わかります。車イスのあんなデザインのものがあるなんて知りませんでした。 ・車イスの大変さをwest side storyに載せて楽しく伝えてくださり、ありがたかった。 ・世間をやわらかく風刺するという芸能の原点を考えさせられて、非常によかった。 ・小学校で車イス体験授業がありますが、乗ったり押したりの体験をするより、みなせたさんのミュージカルを見る方が、よほど学びになると思いました。車イスに乗って街へ出てみると、世間の無関心や冷たさがわかるともいわれてますが、当事者の目線で授業をして欲しいです。 ・チェロと太鼓の間に「チケット レコード」というつぶやきが入り、自閉の方のつぶやきが楽器のように聞こえてよかったです。 ・素晴らしいコラボ。いつも息がぴったりで、回を重ねるごとに深まっている様子が、すてきだなと思っています。 ・演奏中は表情の硬いだいちゃんが、演奏が終わった瞬間にニコッとなるのがよかった。 ・ダイちゃんの太鼓が力強くてとてもカッコイイ! ・モンゴルを思い出させてくれて感謝します。 ・相鉄ーJR開通の新線をすぐに組み込んでいるのが、さすが!と思いました。 ・はっぱの最後の歌には涙が出てきた。 ・はっぱオールスターズ、最高に楽しくて感動しました。 ・いかりや直樹さんのおしゃべりよかったです。 ・『どんぐりと山猫』音楽、舞台美術が素晴らしかったです。 ・すべて手作りで、驚いた。 ・『どんぐりと山猫』みんないっしょに何かするのっていいなと思いました。 ・ぷかぷかさんだけでなく、地域の子どもやおじさん、おばさんもいっしょに楽しそうなのがよかったです。 ・『どんぐりと山猫』のセリフ、「認め合う」一人ひとりにその言葉があると、生きやすい世の中になると思いました。 ・暖かいステージ、ジンときました。 ・ぷかぷかの舞台の最後の歌「あの広場のうた」は、いつも感動します。 ・ななちゃん、かわいかった。  ●「表現の市場」の夜、舞台の感想をすぐにブログにアップした方がいました。 ameblo.jp  ●新聞記者の方は  劇が終わったときに、もう少し見ていたい!えーもう終わってしまうの!と いう気持ちがわき上がってきました。    ハイライトのどんぐりの「優しさと寛容が~」というセリフが、大きな声ではなかったのが心に残りました。大事なことって意外とこんな感じなんだろうなと思わせる素敵なシーンでした。  そして、最後の歌になぜかじんわりきてしまいました。    いわゆる健常者といわれる人たちが集まってやっても、うまい下手がどうだとか、メッセージ性がどうだとか、考えてしまって、こんなに素直ににこにこしながら劇をみるなんてことないのではないかと思います。    10何人もの記者が難しい顔をして横浜地裁に缶詰になっても何も生み出さない という現状が本当に情けなくなりますが、どうにか、一緒に生きる社会を少しでも 伝えられる原稿にできればと思います。  ●ワークショップに参加した人はFacebookにこんな感想書き込んでいました。  「(ぷかぷかさんは)自由だねえ」  もともと私ひとりで参加する予定だった ぷかぷかの演劇ワークショップに三女を連れて行ったのは、何度目かのワークショップのあった土曜日にたまたま夫が休日出勤になったせいだ。 3人姉妹の中でも一番人見知りで一番内弁慶の彼女は、最初の日は部屋の外で漫画を読んでいるわ、練習室の中では壁に貼りついて”ひとりで遠巻きに眺める”わ、誰かに声をかけられると背中の毛を逆立てるように睨むという、まるで人に懐かない野良猫のようだった。ま、予想はしていたけど(^^;)   それが、1月の練習日に衣装の試着があって、すごくファンタスティックな、つまり、ぷかぷかチックな「どんぐりの帽子」が出てきたら突然スイッチが入ったのだ。その後は、私よりも早くセリフを覚え、ぷかぷかのテーマソングを歌い、コンちゃんと笛を吹き、時々行方不明になるセノーさんを探すという200%コミッターに変貌した。   本番前日、当日となると、やっぱり緊張感がただようし、ワサワサしてるし、舞台上は照明で汗をかくほど暑いし、たぶんそんな空気感が苦手なセノーさんは本番当日のリハーサルに姿を見せなかった。セノーさんと一緒の私たちのチームはセノーさん(熊役)不在の時のセリフ回しも用意した。そして昼やすみ。お弁当を食べた後のみんなが思い思いにゴロゴロする練習室で、伴奏者が席を外したピアノから、ポロロンと流れ始めた「さそり座の女」。   セノーさんだよ!   三女の目が輝いた。誰に聴かせるでもなく、セノーさんが弾いていた。その次の瞬間、三女が言ったのが冒頭の 「自由だねえ…」。   そう、そうそうそうそう!この感じ。 「台本は、変えられる」のだ。 言いたくないセリフは直前でも変えちゃうとか、舞台に出たくない時は出なくていいとか、だけど、大丈夫って声を掛けたら次のシーンでは出られるとか、ぷかぷかの歌が始まったら客席から乱入する青年が出てくるとか、次々に出てくる「予定外」「予想外」をみんなが「おお!」「それもいいね~」って受けとめる感じがあれば、ちゃんと”仲間”でいられるんだということ、助け合えるんだということ、一緒なら恐れることは何もないんだということ。それを、受容とか、共生とか、そんな手あかのついた言葉を1万個並べるより、すとんと理解させてくれる、やっぱり、ぷかぷかさんってすげえなって思うし、一緒にいさせてくれて、ありがとう♡ ●記録映画のための音を録音しに来ていた人は  表現の市場楽しかった!なぜどこが楽しいのか考えてみると、彼彼女たちは‪心が広く他人に立ち入りすぎず自分らしさを持っているからかもしれなくて、妬んだり画策したりせず本当に興味のあることだけにめちゃこだわり集中し誰にも似ていないし似ようともしないなんて、みんなそうありたいと思ってるんじゃないかな。 10年後か20年後かにはこのひとたちががっつりみんなと混ざってたら未来面白いだろうと思う。いまの障害者という呼び名は、社会で暮らすため混ざるため生きるために乗り越えなくてはならない障害がある「被障害者」という意味だとするとこの障害は社会ががんばれば無くすことができて、そうしたら障害者はいなくなっちゃうよね、あらら!なーんておもいます。
  • ぷかぷかさんの発言に、一瞬その場にいたみんながうろたえた。
     第6期演劇ワークショップ6回目。来週には本番の舞台。できあがった台本を使って通し稽古をしました。ようやく全体の構成が見えてきて,本番舞台へ向けての緊張感が出て来ました。  ある日一郎の家に山ねこからおかしなはがきが来ます。 「あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。」  どんぐり達がだれが一番えらいかでもめていて、もう三日も続いています。困り果てた山ねこが、一郎に助けを呼び、一郎のアドバイスで解決するというお話です。  2回目の通し稽古のほぼ終わるころ、それまで黙っていてショーヘーさんが突然、 「お肌つるつるどんぐりが一番!」 と主張していたどんぐりグループに向かって 「ケンカはやめましょう。みんな勝手なことをいわないで、お互い仲良くするにはどうしたらいいかを考えましょう。」 と、極めて当たり前のことを言い出しました。いつも物事を深いところで考え、時々哲学的な発言をするショーヘーさんらしい発言でした。  いわれてみれば、全くその通りで、一瞬みんなうろたえましたね。  「え? ま、そうだけど…」 と、言葉が出てきません。  お肌つるつるどんぐりチームに,どうしますか?と聞いてみたものの、予想もしなかった発言だけに、 「え?どうしよう」 と、うろたえるばかり。  「ショーヘーさんの一言には胸をつかれました。彼の中では、現実の世界もお芝居の世界もそう簡単に割り切れるものなんかではなく、どんな世界にいてもショーヘーさんはショーヘーさんなんだなと、平和を願う魂の輝きに触れた気がしました」 と、あとで感想を送ってくれました。  で、 「どうする?どうする?」 と、またごちゃごちゃとうるさくなります。そこへ山ねこの 「やかましい!」 の怒鳴り声。結局、どんぐり達が前向きに考え始めたのに、それを山ねこは潰してしまいます。時間をかければ、ひょっとしたら平和的に解決できたかも知れないものを、よく話を聞かないまま力任せに「やかましい!」と潰してしまったのです。  その後一郎に解決方法を聞き、今回は台本通りにやりましたが、ショーヘーさんの発言が生かせるような解決方法を一郎の意見として提案できれば、今までにない『どんぐりと山猫』になるかも知れません。   ぷかぷかさんの発言に、一瞬その場にいたみんながうろたえたこと、それが今回のワークショップで一番よかったところです。ぷかぷかさん達との関係性がよく見えます。フラットなおつきあいだからこそ、みんなうろたえたのだと思います。そのうろたえをどんな風に生かせるか、一つの勝負所になりそうな気がします。  昨年やった『ほらクマ学校を卒業した三人』では、「何でもいいから一番になれ」という考え方が、悲惨な結末を迎える芝居でした。今年は「自分たちこそ一番」という主張がぶつかり合うものです。『どんぐりと山猫』の主題ではありませんが、ショーヘーさんの発言が出てきたことで、そういった主張へのぷかぷからしいメッセージが出せるかも知れません。  『どんぐりと山猫』は一郎の家に山ねこからおかしなはがきが届くところからはじまるひとときの夢のお話です。ひとときの夢のお話が、ぷかぷかさん達といっしょにやることで、今までとは少しちがう『どんぐりと山猫』ができあがるかも,と思っています。  いずれにしてもあと一週間。進行役と相談して、ぷかぷかさんの発言を生かすような解決方法を考えようと思っています。 山ねこ 馬車別当 リスの尻尾
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