ぷかぷか日記

第6期演劇ワークショップ

  • 「表現の市場」は、津久井やまゆり園事件を超える社会を表現する舞台
     津久井やまゆり園事件の公判がもうすぐ始まります。それをめぐっての集まりが開かれます。ぜひお出かけ下さい。 dpi-japan.org  事件をめぐっての議論は大事です。ただ議論するだけで終わったのでは意味がありません。議論の先に何を作り出すのか、というところこそが大事だと思います。  「社会が問われている」は事件をめぐる議論でいつも言われることです。でもそこから先がなかなか出てきません。問われた私たちは、では、どんな社会を、どう作ろうとしているのか、ということです。  事件を超える社会を私たちはどうやって作り出すのか、障がいのある人たちと一緒に、お互い気持ちよく生きていける社会をどうやって作り出すのか、ということ。  ぷかぷかは事件よりはるか前から、そういった社会を目指して活動してきました。お互いが 「いっしょに生きていくといいよね」 って思える社会です。  10年たって、そんなふうに思える社会がぷかぷかのまわりには少しずつできてきました。 「ぷかぷかさん(ぷかぷかで働く障がいのある人たち)が好き!」 というファンがたくさんできたのです。障がいのある人たちを暴力的に排除した事件とは真逆の世界です。  何か特別なことをやったわけではありません。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方がトク!」と言い続け、そのことを実感できるお店や場(パン教室、演劇ワークショップ、アートのワークショップ、区役所での人権研修会、大学でのワークショップなど)を作ってきただけです。  事件の容疑者は 「障がい者はいない方がいい」「障がい者は不幸しか生まない」 といい、ふだん障がいのある人たちをおつきあいのない人は、なんとなく「そうか」と思ってしまいます。それだけではなく、容疑者の発言を積極的に支える声がたくさんありました。  ぷかぷかがつくってきたファンの人たちはその正反対の思いでいます。障がいのある人たちは、いない方がいいのではなく、「いた方がいい!」「いて欲しい!」とみんな思っています。ぷかぷかは10年かけて、そういう関係をたくさん作ってきたのです。  ぷかぷかさんたちはまわりの人たちをハッピーな気持ちにしています。不幸しか生まない、のではないのです。  ぷかぷかさんたちの作品を見てください。  こうやってぷかぷかさんたちはぷかぷかのまわりの社会を毎日せっせと耕しています。みんなのとがった心をまるくしているのです。  1月26日(日)には「表現の市場」をやります。  障がいのある人たちといっしょに生きていくと何が生まれるのかを表現する市場です。「共に生きる社会」「共生社会」を作ろう、とあちこちで言われるのですが、それが何を作り出すのか、ほとんど見えません。「表現の市場」は、それを目に見える形で具体的に表現します。  「いっしょに生きていった方がいいね」と、一目で思える舞台です。いっしょに生きる社会が見える舞台です。  事件を超える社会を表現する舞台です。ぜひ見に来てください。 ★この「表現の市場」を実現するために、100万円を超える資金が不足しています。ぜひご協力下さい。 www.pukapuka.or.jp
  • 第6回「表現の市場」ーなおも未来への「希望」を私たちはつくり出したい
     6回目の「表現の市場」やります。 「障がいのある人たちとは、いっしょに生きていった方がいいね」ってみんなが思える舞台を、ことしも作ります。  彼らの舞台からは、たくさんの元気をもらえます。  素直に生きる彼らの舞台を見ていると、「ああ、明日も生きていこう」って思えます。明日に向かう「希望」をもらえます。  そんなふうにして、彼らは新しい歴史を作っているのだと思います。  「なんだ、助けられてるのは、私たちの方じゃん!」 て思えるような彼らの舞台は、お互いの関係が逆転し、新しい歴史を作ります。  障がいのある人たちを排除してしまうような不寛容な時代を、小むつかしいことは一切いわず、彼らはさらっと塗り替えてしまうのです。  「表現の市場」は、いっしょに生きていくことで生まれる新しい価値を表現します。その価値は、障がいのある人もない人も、お互い気持ちよく生きられる、新しい歴史を作ります。  先日の毎日新聞によれば、グループホームなどの障害者施設が住民の反対で建設できなくなったり、建設予定地の変更を余儀なくされたりしたケースが、過去5年間に少なくとも全国21都府県で計68件も起きていたそうです。障害者を排除する空気が蔓延する社会の中で、3年前、相模原障害者殺傷事件は起きました。あの事件は社会の反映であったと思います。  あれだけの事件があったので、障がいのある人たちを取り巻く社会はきっと変わる、と思っていましたが、全くそうではなかったですね。毎日新聞の報道は、そのことを物語っています。  それでも、いや、そんな社会だからこそ、私たちは、 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」 「その方がトク!」 と、言い続けてきました。ぷかぷかのまわりの社会は、少しずつ変わってきています。  弱いものをバッシングし、排除するような時代です。でも、ひどい時代になった、と嘆くよりも、この時代にあって、尚も未来への「希望」を私たちはつくり出したいと思っています。ひどい時代であっても、私たちはそこで生きるしかないのですから。  「表現の市場」は、障がいのある人たちといっしょに作り出した「希望」を表現する市場です。「希望」があるから、私たちは未来に向かって生きることができます。 第5回「表現の市場」 www.pukapuka.or.jp
  • 自分の視線の先にゆきちゃんの見ているけしきを表現
     第六期演劇ワークショップ第5回。  ある日、一郎は山猫から、こんなはがきを受け取ります。  翌日、わくわくしながら出かけていきます。 ♪ おもてにでてみると、まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。(オペラシアターこんにゃく座のオペラ『ドングリと山猫』の中で歌われるうた)  真っ青なそらのしたを歩いて行くと、クルミの木や笛吹きの滝やきのこが現れます。  一郎が ♪ 山猫が、ここを通らなかったかい と聞き、原作ではただ方角を言うだけですが、それじゃつまらない、と、簡単なお話を作りました。  笛吹きの滝は、ただ「ピーッ」と笛のような音を立てるだけですが、ぷかぷかさんといろいろ話をしているうちに、滝の前に露天風呂が登場することになりました。こういうところがワークショップは全く自由です。  山に住む猿と熊が風呂に入ってうたを歌っています。 ♪ ばばんば ばん ばん ばん ばばんば ばん ばん ばん い〜い湯だな い〜い湯だな 湯気が天井から ぽたりと背中に つめてえな つめてえな ここは上州 笛吹きの湯  ♪ と歌っていると、一郎がやって来ます。 ♪ 山猫が、ここを通らなかったかい 「山猫は、ここで風呂に入ってから、東の方へ行ったみたいです」 …というお話になりました。  かやの森に囲まれた金色の草原ではどんぐりたちが 「俺たちこそがいちばんえらい」 と言い争っています。  みんなドングリの帽子をかぶって、グループごとに何を自慢するのかを決めました。   いちばんおもしろかったのは忍者ダンスが得意なドングリ。どうしてドングリが忍者ダンスを踊ったりするの?なんて疑問が野暮に思えるほどに、このチームには勢いがありました。そういう突拍子もないアイデアが出てくるのが、ぷかぷかさんと一緒にやるワークショップ。   感心したのは一郎役をやったフタミンが振り付けの伊藤多恵さんと一緒に「ゆっくりゆきちゃん」を歌いながらゆっくり歩く練習をしたとき。  ♪ ゆっくりけしきを ゆっくりながめ… というところ、フタミンの視線の先に、ゆきちゃんがゆっくり眺めているけしきが見えるのです。  フタミンは時々パン屋の前で一人で忍者の戦いをし、お姫様がさらわれたから助けに行く、とそのまま行方不明になったりする人です。ところがワークショップの日は、振り付け師の伊藤さんの言うことをしっかり理解し、ゆきちゃんがゆっくり眺めているけしきを視線の先に表現したのです。 自分の視線の先にゆきちゃんの眺めているけしきを表現するなんて、そう簡単にできることではありません。その集中力、表現力に、ちょっとびっくりしました。  1月26日(日)の表現の市場まで、あと2回。それぞれやることが見えてきたので、多分今年もうまくいくと思います。特にフタミンの視線の先だけで表現しているのを見ると、本当にすごいなと思います。1月26日、楽しみにしていてください。 
  • キノコの動きを作る 第6期演劇ワークショップ第4回目
    11月16日(土)第6期演劇ワークショップ第4回目をやりました。  一郎が山を歩くところ、キノコの動きなど、おもしろい動きを作ろうと、ダンスの振り付け師伊藤多恵さんをお呼びしました。 www.jafra.or.jp  第5期演劇ワークショップでは、ミツバチたちの動きを作ってもらいました。 「一郎がまたすこし行きますと、一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこどってこと、変な楽隊をやっていました。」と「ドングリと山猫」にあるのですが、そのキノコの動きを作りました。  毒キノコ!  宮澤賢治の原文にある「どってこどってこどってこ」というキノコの動きが、伊藤さんにかかると、こんなにもダイナミックな動きになるんだと、もうびっくりでした。  谷川修太郎:詩 林光:曲 『ゆっくりゆきちゃん』を歌います。山猫からはがきを受け取った一郎がうるうる盛り上がった山の中を歩くときに歌います。   ♪ ゆっくりゆきちゃん ゆっくりおきて    ゆっくりがおを ゆっくりあらい    ゆっくりパンを ゆっくり食べて    ゆっくりぐつを ゆっくりはいた    ゆっくりみちを ゆっくりあるき    ゆっくりけしきを ゆっくりながめ    ゆっくりがっこうの もんまできたら    もうがっこうは おわってた     ゆっくりゆうやけ ゆっくりくれる     ゆっくりゆきちゃん ゆっくりあわて     ゆっくりうちへ かえってみたら     むすめがさんにん うまれてた  この歌を歌いながら歩くところの振り付けをダンスの伊藤多恵さんにお願いしました。 https://www.youtube.com/watch?v=XpmRxcJPZJ8&feature=youtu.be https://www.youtube.com/watch?v=DGfybI2XRYY&feature=youtu.be  この動きが本番の舞台でどう生かされるか、楽しみにしていてください。
  • やかましい! (第6期演劇ワークショップ第3回目)
    第6期演劇ワークショップ第3回目。 このお兄さん「くとうちんいち」さんだそうです。  こういうところがなんとも楽しいです。  キノコの馬車をシェイプで作りました。 ドングリの帽子を入れてきた段ボール箱が、狭いお風呂に?  『ドングリと山猫』のいちばんのクライマックスは、なんといってもドングリたちが「頭のとがったのがいちばんえらい!」「大きいのがいちばん!」とわいわいと言い合いして収拾がつかなくなり、山猫が  「やかましい!」  と怒鳴るところ。この「やかましい!」という怒鳴り声を引き出す言い合いの場面をどうやって作るかが、むつかしいところでした。  それぞれドングリの帽子をかぶり、 四つのグループに分かれて、まずそのグループの中で自分がいちばんえらいことをアピール。グループの中でいちばんを選び、それをグループで共有し、自分たちがいちばんえらい!とアピール。  前回も似たようなことやったのですが、ドングリの帽子をかぶってやったので、アピールの声が前回よりずっとうるさかったです。 そのうるささの中で山猫が 「やかましい!」 と叫びます。  舞台監督のなるさんが叫びます。 https://www.youtube.com/watch?v=NSbeMReRmPk&feature=youtu.be  というわけで、こんな感じで 「やかましい!」 を叫ぶことにしました。
  • 第六期演劇ワークショップ第2回 ドングリの帽子を作る
    次から次にやることが出てきて、先月のワークショップの記録、まとめるのを忘れていました。  ドングリのいろんな写真を見ながらドングリのシェイプ。  ドングリのシェイプを元に『ドングリとおじいさん』というお話を作りました。 みんなすごく乗ってお話作りしていましたが、一番おもしろかったのは、仮面ライダーに変身するドングリが  「おれはドングリの王子だ」 とカッコよく言ったとき、ショーへーじいさんは 「ここは田舎じゃ。不届き者!」 と、追っ払ってしまった話。即興で作ったお話でしたが、笑っちゃいました。ショーへーさんの言葉はいつも哲学的です。  ドングリの帽子を作りました。久しぶりのものつくり。みんな集中して帽子を作りました。作ったあとは、それぞれの工夫を凝らしたお披露目。  お披露目のあとは、グループごとに「世界一」の理由を考え、発表。「愛のドングリ」「平和を守るドングリ」「転がるドングリ」「もめ事の多いドングリ」「個性の強いドングリ」が登場。 「愛のドングリ」チーム   「平和を守るドングリ」チーム 「個性の強いドングリ」チーム ドングリ同士の「めんどな争い」にいい加減うんざりした山猫が「やかまし〜!」と叫ぶ歌 次回はもう少しお話を詰めていきたいのですが、さて、どうなりますか。
  • ワークショップ一回目からこんなに楽しくて、これからどーなっちゃうんでしょうか!
    8月17日(土)第六期演劇ワークショップが始まりました。今回は地域の人たちの参加が多く、ぷかぷかさんを入れて全部で40人ほど。リハーサル室がいっぱいの感じでした。  参加希望者が多いのは、ワークショップの魅力が伝わっていることで、とてもうれしいのですが、それでも会場のキャパシティがあるので、芝居を作っていく上では、なかなか厳しいところがあります。特に本番の舞台を考えると、相当工夫しないと、みんなで舞台に立てない感じがあります。  こんなに人が…  まずはギブミーシェイプで心と体をほぐしながら、お互いの関係を作ります。体を使っていろんなものを表現します。撮影用のカメラが目に入り、そのカメラを支える「三脚」を作ることにしました。7,8人のグループの中で、どうやったら三脚が表現できるか話し合います。話がまとまったら、すぐに体で表現してみます。  なんとなくそれっぽいものができればいいのです。大事なことは、これを作っていく過程で、仲間と話し合いをすること、表現することを通して、心と体を自由にすること、お互い親しくなることです。  朝、通りかかった公園で見た「ベンチ」が2番目の問題。ベンチを作るだけではつまらないので、「朝のベンチ」「昼のベンチ」「夜のベンチ」の短いお話を作ります。形を作るだけでなく、そこから物語を起こしていく作業はとても楽しいです。  午後、「ドングリと山猫」のお話を朗読しました。絵本を見せながら朗読すると、子どもたちも集中して聞いていました。  朗読を聞いたあと、山猫の待つ草原に行くまでの森の風景をシェイプで表現しました。  初めての人が多いのに、みんなどんどん表現していきます。ふだんこういうことはあまりやらないから、心も体も、みるみる自由になります。ここがワークショップのすばらしいところです、  初めて参加のひよりちゃん アイドルのボルトさん かわいくてかわいくて…押しつぶさないかとハラハラ かわいいナナちゃんと 地域の人とこんな笑顔で 《 先日はステキな一日をありがとうございました。親子三人(四人?)で参加させていただき、とっても自由な時間を体験しました。   てらちゃんが、「ひっつきむし~」って言ってくっついて歓迎してくれたおかげで、遅れての参加だったにも関わらず、親子共々、リラックスして楽しむことができました。ホント、てらちゃんには、かないません!どっぷり、宮沢賢治ワールドのこのお話を、ぷかぷかさんたちがどのように導いてくれるのか。。!それを、こんなに近くで見ることができるとは!ワークショップ一回目からこんなに楽しくて、これからどーなっちゃうんでしょうか!楽しみでしかありません 》  (みか)   朗読を聞く親子三人、いい時間を過ごしていました。      次回はドングリの帽子をみんなで作り、その帽子をかぶってドングリになってみようと思っています。そうして誰が一番えらいかの言い合いをします。 「なんといったって頭のとがってるのがいちばんえらいんです。そしてわたしがいちばんとがっています。」 「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。いちばんまるいのはわたしです。」 「大きなことだよ。大きなのがいちばんえらいんだよ。わたしがいちばん大きいからわたしがえらいんだよ。」 といった具合に。ただ言葉で言ったのではおもしろくないので、これをダンスで表現するとか、おもしろい形でできたら、と思っています。  どんな風に芝居ができあがっていくのか、楽しみにしていてください。  お金の話をします。演劇ワークショップを6ヶ月続け、最後にホールの舞台で発表すると進行役、ピアニスト、舞台監督などの人件費、リハーサル室、ホールなどの会場費、音響設備、照明設備など付帯設備使用料、舞台制作のための材料費など、全部で200万円を超えるお金が必要です。横浜アートサイトの審査を受け、100万円はもらえることになりましたが、あと130万円ほど足りません。  演劇ワークショップは、収益を生まない事業ですが、社会的にとても大事な事業なので、収益を生まなくても続けていかなければならないと思っています。  ぷかぷかがいっぱい儲かっていれば、そのもうけからお金が出せるのですが、残念ながら、かつかつの経営で、はっきり言ってとても貧乏です。いい仕事をしようと、国の基準の5倍もスタッフがいるので、運営がすごく大変なのです。それでもオペラをやったり、上映会をやったり、演劇ワークショップをやったりで、社会を豊かにするための活動は、腹を減らしてでも、しっかり続けていこうと思っています。   演劇ワークショップが生み出す文化は   「障がいのある人たちを排除しない文化」   「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい、という文化」   「〈生産性〉とはちがう評価軸を持った文化」 今、社会にとって、とても大事な文化だと思います。だからこそ、続ける必要があります。  ぜひ応援してください。具体的には事業を行うための寄付をお願いします。   寄付は、お互いが気持ちよく暮らせる社会への〈投資〉です。自分が目指す社会を実現するために汗を流す一つの方法です。  ぷかぷかは「横浜夢ファンド」(市民活動推進基金)の登録団体になっています。夢ファンドに寄付をしていただくとぷかぷかにお金が入ります(寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください)。税制上の優遇措置があります。詳しくは下記サイトをご覧下さい。 横浜夢ファンド http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/gaiyou.html 寄付をお考えの方へ http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/kifu.html ★寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください。 横浜市 基金の活用 http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/katuyou.html 横浜市 税制上の優遇措置 http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/tax.html 障がいのある人もない人もお互いが気持ちよく暮らせる社会を、一緒に作っていきましょう。
  • 第6期演劇ワークショップが始まります。
     8月17日(土)から第6期演劇ワークショップが始まります。取り扱う題材は宮澤賢治の『ドングリと山猫』です。  山猫からこんなはがきが来るところから物語は始まります。  もう字を見ただけで楽しくなるようなこんなはがき、どんな物語を引き起こすのでしょう。それはオペラと同じ、ひとときの夢の世界です。  わくわくするようなひとときの夢の世界をぷかぷかさんたちと6ヶ月かけて作ります。来年1月26日(日)『表現の市場』の舞台で発表します。楽しみにしていてください。  ぷかぷかは「ともに生きる社会を作ろう」も「共生社会を作ろう」もいいません。社会を作ろう、などと漠然とした話では、世の中、何も変わらないと思っているからです。  それよりも目の前の障がいのある人(ぷかぷかさん)といっしょに何をするのか、何を作り出すのか、というところで実際に何かをやった方が、社会が確実に変わっていきます。何よりも楽しい!です。  この「楽しい」というところが大事だと思います。演劇ワークショップが続けられるのは、この「楽しい」があるからです。ぷかぷかさんたちといっしょに芝居を作るのが楽しいのです。彼らに何かやってあげるとか、支援する、といった関係では、「楽しい」は出てきません。  この「楽しい!」こそが、彼らといっしょに生きる一番の理由です。これがあるから、彼らとの関係が楽しいものを次々に作り出し、社会を豊かにします。  彼らといっしょに作る芝居は、彼らとはいっしょに生きていった方がいい、彼らは社会にいた方がいい、彼らがいることで社会が豊かになる、ということを明確に伝えます。「ともに生きる社会」「共生社会」が何を創り出すのかも。  相模原障害者殺傷事件の犯人が言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」といった言葉も、「それはちがう!」と彼らといっしょに作った芝居は明確に否定します。「障がいのある人たちはいた方がいい」「障がいのある人たちはまわりの人たちをほっこり幸せな気持ちにする」「社会を豊かにする」ということが、芝居を見るとすぐにわかります。  何よりも事件を超える社会がどういうものであるか、芝居を見ると少しずつ見えてきます。  ま、そんなこんなの思いを込めて第6期演劇ワークショップが始まります。何が生まれるか、楽しみにしていてください。来年1月26日(日)『表現の市場』で発表します。今から予定あけておいてください。見なきゃソン!ですよ。
  • 今年も100万円、満額回答!
     ヨコハマアートサイト、演劇ワークショップの助成金を申請していましたが、今年も100万円、満額回答でした。  3年連続100万円ゲット!です。とりあえずホッとしました。ただワークショップの費用は全体で200万円をちょっと超えますので、あと100万円をどこかで調達しなければなりません。それがすごく大変。  演劇ワークショップの企画が、「芸術性」「地域協働」「将来性」「実現性」「収支バランス」等、すべての審査ポイントで100点満点で評価されたことは、とてもうれしいです。  申請書の「事業のねらい」には 障がいのある人たちと一緒に新しいものを創り出す関係を作り、そこから芝居を起こしていく。彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。それを社会に発信することが大きなねらい。 といったことを書きました。  「彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。」 そのことにつきると思います。舞台に上げる芝居は、いっしょに生きる理由そのものであり、いっしょに生きると何が生まれるのか、何を創り出せるのかを、明確に示します。  「共に生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」という声はあちこちで聞きますが、そこで何を作り出すのか、明確に提示しているところは聞いたことがありません。一番大事なところが、みんな曖昧なのです。  神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」を作り、様々なキャンペーン活動をおこなっていますが、「ともに生きる社会」が実際何を作り出すのか、一向に見えてきません。ものすごいお金を使っているのに、どうして一番大事なところを表現できないのかと思います。  結局は、本気でそれを作ろうとしていないんじゃないか、と思ってしまいます。  芝居は本気にならないと作れません。言葉だけのお遊びをやってては舞台に上げる芝居なんかできません。  障がいのある人たちといっしょに、お互いの思いを表現のかたちでぶつけ合います。ぶつけてもぶつけても先がなかなか見えてきません。本番の舞台の直前まで、バトルが続きます。  そうやってようやく舞台に上げる芝居ができあがるのです。だからこそ、舞台が輝くのです。  2020年1月25日(日)の午後、みどりアートパークホールの舞台で発表します。みどりアートパークは横浜線長津田駅前です。  第六期演劇ワークショップの参加者を募集します。取り上げる素材は宮澤賢治『どんぐりとやまねこ』です。ワークショップの日程は8月17日(土)、9月21日(土)、10月19日(土)、11月16日(土)、12月14日(土)、2020年1月18日(土)、1月25日(土)、1月26日(日)です。時間は9時〜16時くらい。場所はみどりアートパークリハーサル室。舞台発表の1月26日(日)は17時半頃まで。毎回お弁当、お茶持ってきてください。参加費は大人1000円、子ども500円です。参加希望の方は参加理由も書いて応募してください。今年はかなり参加希望が多いので、参加理由を見て決めたいと思います。会場のキャパシティの関係で、募集は15人くらいです。ぷかぷかさん15人、地域の人15人くらいの構成で行きます。  メールの送り先はtakasakiaki@blue.plala.or.jp 高崎です。
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