ぷかぷか日記

演劇ワークショップ

  • 場の熱気がビリビリと伝わってきます
     第一期演劇ワークショップの記録映画のダイジェスト版です。演劇ワークショップの場の熱気がビリビリと伝わってきます。そういう場をぷかぷかさんと地域の人達で一緒になって作った、というところがすばらしいと思います。これがいっしょに生きる、ということです。参加した人達の言葉がすごくいいです。 www.youtube.com  8月から第八期の演劇ワークショップが始まります。月一回みどりアートパークリハーサル室で演劇ワークショップをやり、6ヶ月かけて芝居を作ります。1月末の日曜日にみどりアートパークのホールの舞台で発表します。近々ワークショップの内容、スケジュール等も発表します。参加してみようかなと思われる方はぷかぷかの高崎までお問い合わせ下さい。 www.pukapuka.or.jp こんな舞台に一緒に立ちます。ぜひ一緒に立ちましょう。
  • アートで社会的な課題を解決
    ヨコハマアートサイト2022報告会「アートから考える横浜の地域文化」がありました。参加団体は以下の通り。 【第1ブロック】 ・任意団体アオキカク ・OUTBACK ・NPO法人スペースナナ ・NPO法人打楽器コンサートグループ・あしあと ・しましまのおんがくたい ・音楽スペースおとむすび ・EduArt ★横浜下町パラダイスまつり実行委員会 ・ティーンズクリエイション組織委員会 ・金沢区舞台芸術サークル「潮の音」 ・to R mansion 【第2ブロック】 ・アーティストネットワーク+コンパス ・「街のはなし」実行委員会 ・特定非営利活動法人美術保存修復センター横浜 ・ROJIURARt実行委員会 ・さかえegaoプロジェクト ・大岡川アートプロジェクト実行委員会 ・特定非営利活動法人シーホース工房 ・一般社団法人横浜若葉町計画 ・WeTT実行委員会 ・認定NPO法人あっちこっち ・黄金町BASE 【第3ブロック】 ・ことぶき「てがみ」プロジェクト実行委員会 ・まちなか立寄楽団 ・六角橋商店街連合会 ・蒼昊美術會 ・STAND Still ・居場所「カドベヤで過ごす火曜日」運営委員会 ・NPO法人ぷかぷか ・紙芝居文化推進協議会 ・横浜シネマネットワーク実行委員会 ・都筑アートプロジェクト 中に性暴力に取り組んでいる団体もあって、社会的課題についての話もありました。 standstill.jimdofree.com                                 ぷかぷかは「障がいのある人達の社会的生きにくさという社会的な課題を少しでも解消する」ことを団体の設立目的に据えています。ヨコハマアートサイトから助成金をもらっている演劇ワークショップは、彼らといっしょに生きると何が生まれるかを芝居の形で表現しています。その舞台を見て、いっしょに生きるといいよね、って思う人が増え、それが社会的な課題の解消に少しでも役立てばと思っています。  いろんなことができない、生産性が低い、効率が落ちる等と障がいのある人達が社会から排除される、という社会的な課題が、彼らはいた方がいいよね、と思う人が増えることで、少しずつ解消されます。  社会的な課題を解決する、なんてなんだか大変な感じがするのですが、演劇ワークショップはみんなが楽しめるアート活動であり、楽しみながら社会的な課題が解決できます。  大事なことは、社会的な課題をいつも頭のどこかで意識するということです。それがあることで、やっていることの目的がはっきりし、表現にも力が入ります。
  • 演劇ワークショップを続ける理由
     いつも元気で楽しい舞台を作り続けている演劇ワークショップですが、経済的には運営がかなり厳しいところに立たされています。  演劇ワークショップをやるには、講師料とか、会場費とか、大道具や小道具を作ったり、いろいろお金がかかります。お金はかかるのに、収益は生まないので、どこかでお金を調達する必要があります。それで助成金を申請しているのですが、すべての経費をまかなえるわけではありません。なので、赤字が出ます。今まではぷかぷかにその穴埋めをしていただいていましたが、ぷかぷかも資金が潤沢にあるわけではないので、今年はもう自分でその赤字分を穴埋めするしかないなと思っています。  赤字分を自分で穴埋めしてでも演劇ワークショップをやるのはどうしてなのか。  いちばんの理由は、ぷかぷかさん達と一緒にやる演劇ワークショップは、とにかく半端なく楽しいからです。演劇ワークショップの場は、日常生活の場より、もう少しお互いが自由になれます。この、みんなが自由になれる、というのが演劇ワークショップの場のいいところです。  みんなが自由になれるので、私たちとは少し違う、彼らのものの考え方、ひらめき、想像力などが、ふだんの暮らし以上に楽しめます。違いをそのまま作品に生かすことができます。だから今までにないおもしろいものが生まれます。  下の写真、この場面はお祓い棒を掲げているぷかぷかさんが場の雰囲気を一人で作っています。「お許しを!」を謝っているのは地域の人。こんな場面が自然にできてしまうのが演劇ワークショップのおもしろいところ。こんな場面に出くわしてしまうと、もうやみつきになってしまうのです。   こんな楽しさの中で、彼らに対し  「あなたがこの場に必要」「あなたにここにいて欲しい」 と、素直に思えるようになります。そう思える関係が自然にできます。障がいのある人達を排除することの多いこの社会にあって、そんな風に思える場があることはとても大事です。ここから彼らを排除しない社会が始まります。  「あなたにいて欲しい」と思える関係の中で作り上げた芝居には、彼らと一緒に過ごすことで生まれる楽しさ、面白さがてんこ盛りです。なので、その芝居を見ると  「彼らとはいっしょに生きていった方がいいね」 と、理屈抜きに思えます。  何よりも彼らといっしょに生きると何が生まれるかを、目に見える形で表現します。「ともに生きる社会」を作ろう、というかけ声だけはたくさんありますが、ともに生きると何が生まれるのかまで示しているところはなかなかありません。ともに生きる場、ともに生きる関係を作り切れていないからだと思います。  演劇ワークショップは舞台の上で、彼らといっしょに生きると何が生まれるのか、その豊かな世界を目に見える形で示します。小さな「ともに生きる社会」が舞台の上で実現しているのです。いや、舞台の上だけではなく、演劇ワークショップの場そのものが「ともに生きる社会」をすでに実現しています。  演劇ワークショップに参加するために毎回栃木から新幹線に乗ってやってきた方がいました。その方の感想 「みんなすごく素直で、思ったことをストレートに表現するから、リアルで人間味があってとても魅力的に思えて、私はぷかぷかさんの大ファンになっていました。私にとってそこは自然と笑顔になれる場所で、優しい空間でした。そんな彼女、彼たちと一緒に立った舞台。やり切った感、ハンパなかった。ぷかぷかさんたち一人ひとりとふれあった思い出が頭の中で駆け巡り、みんなで頑張った喜びと終わってしまった寂しさとが複雑にからみあって、舞台が終わってからの反省会、涙がこぼれ落ちてしまいました。」  涙がこぼれ落ちたどころか、号泣でした。ぷかぷかさんとおつきあいしたことが、号泣するほどの気持ちを生んだのです。そんな関係ができてしまうのが演劇ワークショップという場のすごいところです。  栃木から新幹線に乗ってやってきて、舞台に立つ。  「障害者はいない方がいい」と暴力的に障害者を排除したやまゆり園事件から6年。障害者のグループホームを建てようとすると反対運動が起こったり、施設での虐待が止まらない社会は、事件と地続きにあります。  障がいのある人達を排除する社会は、社会の幅が狭くなり、お互いが息苦しくなります。彼らがいることの豊かさが失われ、社会は痩せこけていきます。  そんな社会にあって、私たちに何ができるのか。  やっぱり、 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」 と言い続け、彼らと一緒に生きる豊かさを様々な形で作り続けようと思うのです。  やまゆり園事件というとんでもないものを生み出してしまった社会。そんな社会を作ってしまった責任を、やはり感じるのです。こんなことが起こるまで社会に対して何もしてこなかった責任です。  だからこそ、赤字分を自分で穴埋めしてでも、演劇ワークショップは続けていこうと思うのです。私なりの責任の取り方、というか…
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