ぷかぷか日記

SDGs

  • 1,000万円を夢見てーその2
     1,000万円を夢見て岩佐賞にチャレンジ。 「混迷を極める現代社会、その困難な局面だからこそ、持続可能な未来を目指して果敢に取り組む人を応援したい」 という岩佐賞。こういうのは月並みな取り組みではダメです。オリジナリティーがあって、かつ元気な取り組みです。  ぷかぷかは持続可能な未来を目指して新電力に切り替えたり、お弁当のプラスチック容器を紙容器に変えたり、ナイロン製品に代わるヘチマを販売したりしていますが、もっと根本的な大きな取り組みはないものかといろいろ考え(1,000万円がかかっていると、いろいろ考えるものです)、出てきたのが前回のブログです。 www.pukapuka.or.jp   つまり、ぷかぷかの理念そのものが持続可能な社会を作り出している、ということです。  で、申請書にその取り組みの概要を書いてみました。  NPO法人ぷかぷかは知的障がいの人たちを対象にした就労支援の事業所です。ぷかぷかは創業者の高崎が養護学校の教員をやっている時に、知的障がいの子どもたちに惚れ込み、彼らといっしょに生きていきたいと、退職金をはたいて作った事業所です。  彼らと出会った経験を元に、 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ、その方がトク!」 と言い続けてきました。トク!というのは、彼らとおつきあいすると毎日が楽しく、人間の幅が広がり、人生が豊かになる、という意味です。  なので、お客さん達に彼らに出会って欲しいと、彼らの魅力を存分に発揮できるお店(パン屋、お惣菜屋、食堂、アートスタジオ)を作り、たくさんの素敵な出会いを作り出しました。「ぷかぷかさんが好き!」(ぷかぷかで働く障がいのある人達のことをぷかぷかさんと言います)というファンまで現れました。障害者はなんとなくいや、怖い、生産性が低い、と彼らを排除することの多い社会にあって、彼らのファンができたことは画期的なことだと思います。  お店以外の出会いの場も作ろうと、パン教室や、演劇ワークショップ、アートワークショップなど、一緒にクリエイティブな活動をする機会もたくさん作ってきました。演劇ワークショップでは、一目で「彼らとはいっしょに生きていった方がいいね」と思えるような舞台をたくさん作ってきました。  彼らは支援が必要な人ではなく、街を耕し、社会を豊かにするとても大事な存在です。  SDGsの理念に「誰一人取り残さない」というのがありますが、ぷかぷかは障がいのある人達を取り残さないだけでなく、彼らと一緒に社会を豊かにするものを作り続けてきました。それは「誰一人取り残さない」理由を明確に示すものであり、「誰一人取り残さない」の理念をもう一歩進めるものであると思います。  こんな楽しいラベルのついた商品ができること、それが彼らといっしょに生きること。   彼らがいないと、こんな楽しいラベルはできません。彼らは社会を楽しくする。楽しい社会こそ、持続可能な未来を作っていくのだと思う。
  • 1,000万円を夢見て
    「SDGs岩佐賞が、あなたの活動を応援します」と、先日大きく新聞広告が出ていました。ネットで見ると  新型コロナウイルスの感染拡大、そして先行きの見えないウクライナ情勢と、ますます混迷を極める現代社会。あと8年で期限を迎えるSDGs(持続可能な開発目標)の達成は、これまで以上に難しいものになりつつあると言えるでしょう。 そんな困難な局面だからこそ、持続可能な未来を目指して果敢に取り組む人を応援したい──。公益財団法人岩佐教育文化財団は、そんな思いから、2022年5月、「SDGs岩佐賞」を創設しました。〈医療〉〈教育〉〈福祉〉〈環境〉〈平和〉〈芸術〉〈農業〉の各分野で、SDGsの達成に向けてめざましい功績を残した団体・個人を選出し、支援します。  なんと団体に300万〜1,000万円も出すそうで、こりゃ応募しなきゃソン!と思いましたね。  SDGsの理念は「誰一人取り残さない」。その理念をどんな風に実現しているのか、ということなんだろうと思います。  ぷかぷかは、「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」「その方がトク!」と言い続けてきました。ぷかぷかの活動は、それをそのまま実践することでした。彼らといっしょに生きると社会が豊かになる、ということを目に見える形で表現してきました。  ヨッシーは「おひさまの台所」のメニューを毎日こんな風に描いてくれます。  いっしょに生きると、毎日こんな楽しいメニュー表が上がってくるのです。スタッフが描いたのではこんなメニュー表はできません。  テラちゃんは映画『梅切らぬバカ』の写真を元にこんな楽しい絵を描いてくれました。  絵を描いてくれたぷかぷかさん達と一緒に『梅切らぬバカ』の上映会をやります。映画を手がかりに「やまゆり園事件」についてみんなで話す集まりですが、私たちだけで事件について話をすると、どうしても重い雰囲気になってしまいます。でも、こんな絵を描いてくれる人たちといっしょに話すので、重い雰囲気になりようがなく、ひょっとしたら今までにない展望が開けるのではないかと思っています。  彼らは社会を豊かにする存在だとつくづく思うのです。  SDGsの理念は「誰一人取り残さない」ですが、ぷかぷかは、取り残さないだけでなく、いっしょに生きて社会を豊かにする、というところまでやっています。なので、SDGsの理念よりも、もう一歩先へ行ってる気がします。  そういったことを「SDGs岩佐賞」の応募用紙に書こうと思っています。1,000万円を夢見て。
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