ぷかぷか日記

哲学対話

  • (第2回『哲学対話』)ぷかぷかさんたちと対話しているときの方が「素のまま」の私でいられる 
     ぷかぷかさん達と一緒に立教大学まで出かけ、学生さん達と第2回目の「哲学対話」をしてきました。  1年ほど前、立教大学の河野先生から  「ぷかぷかさんと哲学対話をしたい」 という提案をいただいたとき、最初はちょっとびっくりしました。今までそんなことをいう人はいなかったからです。彼らと関わる人の多くは、上から目線で何かやってあげるとか、支援するという関係です。そんな中で、彼らときちんと対話をしたい、という提案は目が覚めるほどに新鮮な提案でした。今までにない、何か面白いことが起こるかも、とわくわくしながら提案を受けました。  彼らとフェアに向き合って対話をし、何かを見つけたい、今回はその新しい試みの2回目です。 感想に 〈 ぷかぷかさんたちと対話しているときの方が            「素のまま」の私でいられるような気がする 〉 と書いた方がいました。これはすごい発見だったと思います。学生さんはいろんな人たちと「哲学対話」をしています。そんな経験の中で、なおも〈ぷかぷかさん達と対話しているときの方が、「素のまま」の私でいられる〉と書いています。  これはぷかぷかさん自身が「素のまま」でいることが大きいと思います。障がいのある人たちは社会にあわせないと生きていけない、とよくいわれます。そのために大変な努力をみんなしています。それは自分を押し殺す努力です。自分らしさを表に出さない努力です。  私は養護学校の教員をやっているとき、障がいのある人たちに惚れ込んでしまい、彼らと一緒に生きていきたいと思ってぷかぷかを作りました。ですから、ぷかぷかでは社会が求めるものよりも、「素のまま」の彼らを私は選びました。「素のまま」の彼らにこそ、私は惚れ込んだからです。「素のまま」の彼らこそ、魅力的だと思ったからです。  ぷかぷかさん達は、社会にあわせるのではなく、「素のまま」の彼らで働いています。だからたくさんのファンができました。「素のまま」のぷかぷかさんに出会い、ふっと自由であることの大切さを思い出したのだと思います。  ぷかぷかさんと「哲学対話」をやった人たちも、多分、そういう発見をしたのだと思います。 ●今日は遠い立教大まで足を運んでくださり、ありがとうございます。お昼の「セントポールの隣」での白いカツ丼もぷかぷかさんたちに気に入ってもらえたようで、なんだかそれもとても嬉しかったです。  私自身外部の方と哲学対話を行うのが久しぶりで、かつ5月にも一緒に対話したぷかぷかさんたちや高崎さんとまたお会いできるということで、今日は朝起きたときからワクワクしていました。教室に入ると、どこか懐かしいような、たった1度しか対話したことがないとは思えないようなあたたかな雰囲気でぷかぷかの皆さんが迎えてくださいました。対話後も、「やっぱり一緒にお話しできてよかった」と、ぷかぷかさんたちから元気をもらったようでした。結果、その後の授業もいつもより明るい気持ちで受けられました(笑)。  今回対話をしてみて、考えたい点が2つあります。 1つ目は、養護学校などの教育機関では特別辛い経験などないとしても、その後の就職先でも同じだったのかということです。今回話をきいてみると、多くのぷかぷかさんたちにとって、学校(特別支援学校等)の思い出はそれほど悪いものではなかったようです。実は私も先日特別支援学校を訪れて2日間生徒たち(高校生)と過ごしました。面倒見の良い先生たちのもと、大多数の生徒は生き生きと楽しそうに学校に通っていました。と考えると、学校は守られた環境で過ごしやすいかもしれませんが、学校を出た後の就職先ではどうなのかという疑問が湧きました。ナカタクさんや辻さんはぷかぷかに来る前、他の職場に勤められていたということで、そこでの体験や経験などをもう少し聞ければよかったかもしれません。 2つ目は、私はぷかぷかさんたちと対話しているときの方が「素のまま」の私でいられるような気がすることです。ぷかぷかさんたちとの対話は本当に刺激的です。自分の言いたいことをそのまま言葉にし、自分なりのペースで語っている姿をみていると、私も「それでいいのだ!」と思います(その方が相手に深く響くかもしれないし)。そうすると、だんだん私も「素のまま」の私をぶつけようという気になって言葉に困らなかったり、すんなり質問できたりします。とにかく、ぷかぷかさんたちとの対話には普段ゼミ生同士でするものにはないスパイスを感じるというか、毎回、考えさせられます。 つらつらと脈絡のない文章で恐縮です。最後になりますが、今こうして対話を振り返っていると、自分らしく生きることについてぐるぐると思考がめぐり、すごく「耕されて」いるなあと感じます。本日は誠にありがとうございました。また次回も楽しみにしております。 ●ぷかぷかさんと2回目の哲学対話でした。 前回よりもぷかぷかさんたちのことが知れました。 みなさん一人ひとりが唯一無二の存在なんだなぁと実感できた対話は初めてでした。   セノーさん:立教でもゴローンと寝てしまうセノさん。セノーさんはどこに居てもセノーさんを貫いている感じがしました。対話中の質問に対する答えもセノーさんらしさに溢れていました。   ツジさん:対話中にツジさんが突然発する言葉に興味津々でした。ツジさんが突然、「7人の小人がシンデレラの居場所を知ってるよぉ~」と言いみんなが笑う瞬間がありました。ツジさんの頭の中は一体どんな風になってるんだろう?どんな世界が広がっているのか興味津々です。   ナカタクさん:絵が上手なナカタクさんは、話す時の比喩表現が素敵でした。ナカタクさんの言葉で特に心に残っているのは「将来というのは霧のようでコロコロと変わって、突然光ったり消えてしまったり、決めようというのは難しい」です。   ハヤチャン:優しい人柄がすごく素敵です。本がお好きと聞きました。グリム童話、マニラオーシャン、宇宙についての本、ハヤチャンが好きなものについてもっと話が聞きたくなりました。   テラちゃん:以前の上映会で初めてお会いしただけなのに私の名前を覚えていてくれていました。驚きました。友達作りのプロだと思います。   ショーへーさん:ショーへーさんは、対話の後半で「ツジさん!さっきからトートゥルトゥルトゥルと言ってどうするんですか!」と言っていました。わたしも対話中に少し気になることがあったのですが、ショーへーさんも同じ気持ちだったんだと思いました。私はなんだか気にしちゃいけないかなと思って少し我慢していたけれど、ショーへーさんのように素直に気持ちを伝えることができるということは、相手と対等に接している証なんだと思います。相手に障害の有無は関係なく、素直に気持ちを伝えることができる関係は素敵だと思いますし、そうありたいと思いました。   対話の中で、ぷかぷかさんが将来のことについて語る時、「事業所」や「作業所」、「グループホーム」という言葉が出てきました。 「事業所」や「作業所」、「グループホーム」について私はよく知りません。 今の社会で所謂「障害者」の人がどんな人生を歩んでいるのかよく知らないのです。 今回のぷかぷかさんとの哲学対話を通して、色々な人と共に生きていくためにはもっと相手のことを知らなければならないと思いました。 ぷかぷかさん、立教にきてくれてありがとうございました。これからもよろしくお願いします! ●私は今回が初めてのぷかぷかさんとの哲学対話で、初めは少し緊張していました。  理由は1つです。障害をもつ方々と深くお話をするのが初めてだったからです。  小学校教員の過程に所属しているため、今月あたま特別支援学校に介護等体験でうかがったため、お話することや一緒に過ごすことに抵抗はありませんでしたが、今回は哲学対話。どこまでお話を掘り下げていいものかと、考えてしまいました。  しかし、実際にお会いしてみると一人ひとりの魅力に引き込まれて、気づいたら対話を楽しんでいました。  私の質問である「養護学校での生活はどうでしたか」について、みなさんに丁寧に答えていただいたこと、とても嬉しかったです。楽しかったという感想が思ったより多くて驚きましたが、理不尽さを感じていたというお話から、教員のあるべき姿勢など、考えさせられました。今後の自分の学びや姿勢に生かしていこうと思います。  ぷかぷかの皆さんと今回お話したことで、障害をもっている人の可能性を強く感じることができました。是非、パン屋さんにもその他ワークショップにも伺えたらと思っています。 ●初めてぷかぷかさんたちと、対話するので、どんな話になるか、分からなくて緊張していたんですが、気さくにぷかぷかさんたちが話して下さったお陰で緊張がとれました。 さらに、話している人以外の人が話しているのも、見ていてとても面白かったし、微笑ましかったです。対話のなかで、私の頭の中に「?」が浮かんできたので、この次はじっくりと一人一人とお話しをしたくなってきました。「私の頭のなかでこれってこういうことかな」と一人で考えたりするのも、楽しかったです。 ありがとうございました。 ●ぷかぷかさんが大学の正門あたりで集まってるのを見つけたとき、なんだか楽しく面白い感じがしました。 この間知り合った友達が遥々自分の家まで来てくれたような嬉しさ。はたまた大学という場所にぷかぷかさんがいる、その組み合わせの妙なのか。 やっぱり普段大学にいる人たちって偏ってるんだなと改めて感じます。もっとぷかぷかさんのような人たちがたくさんいたら楽しいのに。そのためにはもっとみんながぷかぷかさんたちと仲良くなる必要がありそうです。 今回はもっと仲良くなるために、立教大学で哲学対話をしました。前回の続きです。大学の少し狭い教室で、いつもと違う雰囲気で緊張されたかもしれませんが、みんな聞きたいことを質問し、お互い答えることがたくさんできて良かったと思います。 ぷかぷかさんたちは自分が話したいことを話し、聞くときは真剣、面白ければこぼれるように笑う。憧れます。 お互い知らないことばかり。 これからも対話を続けていきたいです。 ●今回、ぷかぷかさんと哲学対話をして見て思ったことが大変共感できることが多かったことということです。例えば、将来どうなりたいという話題の時、お隣の方が「将来はまだよく見えていない、ただ今できることはその方向性を決めて行動すること、そこに最終的に行くかどうかは分からないけど、その方向性を決めることが大切」というようなことをおっしゃっていました。わたしも今就職活動をしていて、自分の将来について考えることが多いのですが、この方の考えにすごく共感したし、なんだか勇気づけられたような気がいたしました。 哲学対話が始まる前までは、対話が成り立つのかなど不安なこともあったのですが、実際してみてぷかぷかさんにすごく共感したし、むしろ教えられたような気がいたします。 私も、本当はあまり人の空気に合わせるのが得意ではないので、自由にしていらっしゃるぷかぷかさんさんをみて羨ましくも思っておりました。 また機会があれば、是非一緒に哲学対話したいです!!!    ●先日の哲学対話では、日頃、悪く言えば、分断されている健常者と障害者の境界を越えて、1人の人間として同じ場を共有できたと感じられるような、そんな体験ができました。 障害者の方が持っている考えや気持ちは、健常者と何も変わらない。そのことに改めて気がつける、実感できる場でした。 それと同時に、健常者が普通だ、と思って従っているルールの異常さが分かり、いかに現代社会が神経症的なのかを思い知らされました。 将来について話した時にみんなそれぞれの夢を持っていて、健常者よりよっぽど未来に希望を持っているとも感じました。 これからの皆様のますますのご活躍をお祈りしつつ、私も未来に希望を持とうと思いました。  
  • 特別支援教育で学ぶ障がい児とぷかぷかさんはどうしてちがうのか
     先日NHK首都圏ネットワークでぷかぷかのことが紹介されたのですが、おもしろいなと思ったのは、最後のあたりで下の写真が使われていたことです。   パン屋のお店で、営業時間にこんなことをやっているのがぷかぷかです。二人で何をやろうとしたのかよくわかりませんが、なんともおかしい写真です。それでいて、どこかホッと心安らぐものがあります。この空気感がぷかぷかです。番組を作った人は、最後にこの空気感を伝えたかったのかも、と思いました。  ツジさんのお母さんが  〈 存在感で勝負!こんなに「生産的」なことって他にないのでは?〉 と、コメントしていましたが、写真の二人、まさに存在感で勝負しています。それがぷかぷかの空気感を生み、ファンを増やし、売り上げを作っています。まさに「生産的」なのです。  彼らは、「あれができない」「これができない」ではなく、ただいるだけで「生産的」である、ということ。それをぷかぷかは実証してきたと思います。  そしてそのことを発信し続けてきました。その発信が人のつながりを作り、新しい動きを作っている、というのが首都圏ネットワークの映像だったように思います。  立教大学の学生さん達の表情の変化がとてもよかったですね。学生さん達はぷかぷかさんと「哲学対話」をしにやってきました。これは立教大教授の河野先生が以前からぷかぷかに注目していて、昨年立教大であった哲学プラクティスに私が参加し、河野先生にお会いしたとき、じゃ、今度学生連れて行きます、という話になり、今回の企画が実現しました。  「哲学対話」というとなんだか難しそうですが、対話を通して関係を作っていく、対話を通していろんなことを見つける、ということです。ぷかぷかさん達に何かやってあげるのではなく、彼らと「対話をしよう」とフェアな姿勢でやってきたのがよかったと思います。うまく対話ができるのかどうか、私もよくわからなかったのですが、それでも対話を重ねる中で、あるいはぷかぷかさん達が醸し出す空気感にふれる中で、はじめは硬かった学生さん達の表情がどんどん和らいでいきました。 ここは見ていて気持ちのいいくらいでした。  こんな顔をしておつきあいできる関係が、この場でできたことがすごくよかったと思います。ここでぷかぷかさん達と出会ったことを手がかりに、自分の中にある障がいのある人のイメージを今一度見直してくれたらと思います。  学生さん達は文学部教育学科の人たちなので、教師になる方もいらっしゃると思います。教師になるのであれば、なおのこと、彼らとの出会いは大きな意味を持つと思います。  教育学科ですから、特別支援教育もあります。一般的には特別支援教育で学ぶ障がい児は発達の遅れている子ども達であり、「あれができない」「これができない」子ども達です。何よりも支援が必要な子ども達です。  ぷかぷかさんは障がいのある人たちですが、支援が必要というよりも、一緒に生きていった方がいい人達です。社会を耕し、社会を豊かにする人たちです。社会になくてはならない人たちです。  短い時間でしたから学生さん達がどこまでぷかぷかさんのことを受け止めてくれたのかはわかりません。ただ彼らの笑顔を見る限り、  「一緒に生きていった方がいいかも」 くらいは思ったのではないかと思います。  そうなると、特別支援教育で学ぶ障がいのある子ども達とはかなりイメージが異なります。そのずれを、ぷかぷかさん達と「哲学対話」をやった学生さんは、どのように解釈していくのだろうと思いました。  「哲学対話」をやった学生さんの一人が8月4日のぷかぷか上映会に来ました。第一期演劇ワークショップ記録映画を見て、すごくいろいろ思うことがあった、と話していました。多分自分の中の障がいのある人のイメージがゆさゆさと揺さぶられたのではないかと思います。  機会を見つけてまた学生さん達とお話ししたいと思っています。特別支援教育で学ぶ障がい児とぷかぷかさんはどうしてちがうのか、といった話です。  私は教員になってから夏休みの研修で横浜国大の特別支援教育の講義を何度も受けたのですが、そこで教わる障がい児と、私が毎日おつきあいしていて惚れ込んでしまった障がい児がどうもずれているというか、どうして彼らのいいところをもっと話さないんだろうってずっと思っていました。いろいろ大変な子ども達でしたが、それを超えるいいものを彼らは持っていました。そのいいものこそもっと教えて欲しいと思っていました。  学生さん達とそんな話ができれば、と思っています。  ぷかぷかの情報発信が、こんな話にまで広がっていくのが面白いですね。  番組の後半は北九州の話があったのですが、これについてはまた後日書きます。
  • 障害児がいるからこその、あなたの人生を
     花岡さんがまたまたすばらしいブログを書いていました。障がいのある子どもを育てているお母さんたちへの熱いエールです。 ameblo.jp 真ん中あたりにある 障がいが発覚した時に投げ捨てたと思っている、あなたが思っている幸せ、、、 それは本当に「幸せ」なんでしょうか?? と、最後にあった 心のおもうままに生きてください(^^) 障害児がいるからこその、あなたの人生を。     という言葉がすばらしくいいですね。     「障がいのある人たちと一緒に生きていった方がトク!」 と思う文化をぷかぷかは作っています。ぷかぷかは障がいのある人たちと一緒に生きることで、日々笑顔があふれています。  ぷかぷかさんと「哲学対話」をした学生さん達はこんな笑顔になりました。  社会の中で蔑まされている障がいのある人とお話しして、どうしてこんな笑顔になるのでしょう。そこをちょっと考えてみて下さい。  学生さん達は、ぷかぷかさんとお話しして、こんな顔のできるとてもいい時間を過ごしました。一日の中の、幸せな時間だったと思います。ぷかぷかさんと一緒に過ごすことで生まれた幸せな時間。  彼らと一緒に生きる時間を不幸と思うか、幸せと思うか。それはある集団の考え方であり、その集団の「文化」といっていいものだと思います。彼らを排除する文化と、排除しない文化。  文化はその内容によって社会の豊かさを生みます。ぷかぷかはたくさんのファンを作り出すことで、地域社会を豊かにしてきました。  彼らと一緒に生きることは、私たちの人生が豊かになることです。  「障害児がいるからこその、あなたの人生」  社会の偏見にとらわれることなく、子どもとしっかり向き合えば、子どもはきっとあなたを笑顔にしてくれます。笑顔は豊かな人生の始まりです。
  • 対話内容よりも対話している状況そのものに意味があり、多くの学びがあった
     先日、立教大学から教授を含め7名の方が見え、ぷかぷかさん達と「哲学対話」をしました。「哲学」という言葉はむつかしいイメージがありますが、何でも自分たちの話したいことをテーマにして対話をしていこうということです。対話を通して相手のことをもっと知ろう、と。  立教大学の人たちはいろんな場面で「哲学対話」をやり、いろんな発見をしているのですが、今回はぷかぷかさんと「哲学対話」をして、ぷかぷかさんのこと、障がいのある人たちのことをもっともっと知りたいと思ったようです。そういうフラットな気持ちがいいなと思います。彼らの表情を見ると、ぷかぷかさんへ向かう気持ちが伝わってきます。  「今日はどんなことについて話をしたいですか?」 の問いに「障がい」「おいしい食べ物」「仕事」「楽しいこと」などが上がりましたが、ナカタクさんの意見でまずは「障がい」について話し合うことになりました。  ナカタクさんは小学校の頃、勉強になかなかついていけなくて、その頃に「障がい」のせいでついて行けないんだということに気がついたそうです。でも、障がいのある人たちの行っている支援級には行く気がしなかったと言います。ただ「劣等感」が自分の中にはずっとあって、大学生を見ると学力があるっていいな、と今でも思うそうです。  ぷかぷかでは自分の絵が評価され、今、毎日をすごく楽しんでいるようです。毎月発行される「ぷかぷかしんぶん」には、ナカタクさんのギャグマンガコーナーが常設されています。  ナカタクさんの話を聞きながら、「障がい」というのは、まわりとの関係性の中で生まれてくるものだとあらためて思いました。  仕事で楽しいこと、仕事以外で楽しいこと、絵の話、鉄道の話、映画の話、ディズニーランドの話など、話題は多岐にわたりました。ぷかぷかさん達の意表を突く発言に大笑いしながら、学生さん達はどんどん心を開いていったようでした。  途中寝っ転がってしまう人がいたり、何度もトイレに行く人がいて、そのたびに「トイレに行ってもいいですか?」とまじめに確認したり、わぁーわぁー声を出しながらウロウロする人がいたりで、いつものぷかぷかさん丸出しでした。  対話のテーマよりも、対話すること自体に意味がある、と場の雰囲気の変わり様を見ながら思いました。フラットな対話は、人と人とのつながりを作ってくれます。自分でものを考えるきっかけを作ってくれます。学生さん達は、障がいのある人はどういう人なのかを対話を通して考えたと思います。障がいのある人たちへの「偏見」は自分で考えないところから生まれます。  障がいのある人たちのグループホーム建設に反対する人たちへの説明会に参加したことがありますが、障がいのある人たちへの「偏見」(「障がいのある人たちは性犯罪を犯すんじゃないか」といった根拠のない偏見)が先行し、「対話」をしながら、本当のところはどうなんだろうとみんなで考えるような雰囲気は全くありませんでした。  対話を通して自分の頭で考える、ということが大人達にはできなくなってる気がしました。「偏見」に根拠はなくても、障がいのある人たちのグループホーム建設をつぶしにかかるような「力」を持ちます。そこが怖いと思います。  障がいのある人たちはなんとなくいや、怖い、近寄りたくない、社会のお荷物、社会の負担、といった「偏見」「思い込み」は彼らの生きにくさを生むだけでなく、社会を貧しくします。  そんな中にあって今回の「哲学対話」は、今までにない新しい希望を見せてくれた気がしています。あとで送られた来た学生さん達の感想は、社会が見失っている新鮮な目線を感じました。 参加した学生さん達の感想です。 ●●● ぷかぷかさんとてつがくたいわする。 お話をいただいたときから、どんな話が出来るのだろうかとワクワクしながら、一方で上手く私の考えを伝えられるか不安な気持ちでいました。 でもそれは杞憂に終わりました。 気づいたらお互いに好きな電車の話やディズニーの話で盛り上がっていました。僕たちから話すのではなく、ぷかぷかさんからどんどん質問が来る。しかもその質問からは、心から聞きたいという想いが伝わってくるんです。 てつがくたいわをしていると、こういう聞き方をしたらもっと深まるかな、面白くなるかな、みたいな思惑がつい私は働いてしまいます。 そんなことよりも、もっと純粋に心から繋がろうよ、話そうよ、という姿勢をぷかぷかさんから学びました。 今回2時間も話しました。でももっと話したいことがたくさん出来ました。 特に天野さんともっと電車について語り合いたいです!   てつがくたいわは、社会が作り出している障がいのある人とない人という枠組みを壊し、その場にいる人たちが繋がることを可能にするマジックです。 そのマジックを通して、今回ぷかぷかさんと繋がりがもてたことはとっても嬉しいです。 近いうちにまた遊びに行きます! ありがとうございました!   クリームパンとても美味しく、幼少期の味を思い出しました。 これもまた一つのマジックですね。 ●●● この度は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。ただでさえ突然知らない人たちが大勢で押しかけて、その上録音機材の設置やテレビ収録なども加わり、かなり非日常の空間になっていたことと思います。しかしそんな中で、哲学対話のもつ魅力が大いに発揮されたのではないでしょうか。私の考える哲学対話の魅力は大きく分けて二つあります。以下、おとといの対話のことを交えて、一つずつ述べてみようと思います。 第一に、場の空気が一つになって居心地よくなること。今回も対話が始まったとき→中盤→終盤と徐々に場があたたまって、「もっとお話ししていたい」と思える一つの共同体がつくられていったように感じました。特に、さいとうさんは対話の終盤でディズニーランドの話になった際、私たちに問いをたくさんかけてくれました。その問いに考えをめぐらせてから答え、また問われ、考え、答え…という行為を繰り返しているうちに、自然と一つになっていく感覚がありました。これぞ対話の醍醐味であり、私が哲学対話をやめられない理由でもあります。 第二に、新しい価値観が生み出されることです。今回は対話内容よりも対話している状況そのものに意味があり、多くの学びがあったと考えます。対話後も、私の中で価値観がぐるぐる揺らいでいます。例えば、障がいについて。ぷかぷかさんたちはみなユニークで楽しく、もっとお話ししてみたいと思わせる魅力をもっていました。いわゆる「障がい」と呼ばれているものがその人にあろうとなかろうと、自分だけの魅力は誰しももっています。私たちがやるべきことは、その魅力を最大限に発揮することではないでしょうか。そんなことを喚起させられる対話の時間だったように思います。 今回の哲学対話は、対話の魅力・人間の魅力を再確認し、新しい発見もあったという点で、貴重な経験となりました。このような機会を与えてくださり、感謝しきれません。ぜひまたご一緒に何かできればと思います。ありがとうございました。 ●●●  ぷかぷかさんでの初めての哲学対話は、お仕事の好きなところ、趣味、苦手なこと、絵を描くことなどについて対話をしました。  私は対話の間、皆さんの言葉や表情、仕草に注目せざるを得ませんでした。それは「障害者」との哲学対話だからではありません。ぷかぷかさんたちがとても素敵に見えたからです。素直で優しくて率直な発言の一つ一つがあたたかく、その人らしさに溢れていました。  私は、最近、色々なことにとらわれて哲学対話でありのままに自分らしくあることがなかなかできずに悩んでいました。しかし、今回の哲学対話から、難しく考えずに目の前の相手に向き合うこと、自分の思いに素直であること、そして、のんびり楽しむことを学びました。  哲学対話のいいところは、じっくり聴き、問い合うことでお互いをよく知り、仲良くなれるところだと思います。私はすっかりぷかぷかさんのファンになってしまったので、ぷかぷかさんたちともっともっと哲学対話をしたいです。今後ともよろしくお願いいたします。今回は本当にありがとうございました。 ●●●  私もぷかぷかさんの皆さんと同じで今日が初めての哲学対話でした。知的障害のある方が多くいらっしゃると聞いていたので、どのような感じになるのか全くわからず、楽しみである一方少し不安に思っていました。しかし、実際に哲学対話をしてみると、普段ゼミ生同士で対話している時よりも自分の考えを素直に伝えてくださる方が多く、上手く対話できるのか?という心配は一瞬で消え去りました。    踏み込んで障害の話をしていいのかどうかわからず、初めは手探りでしたが、皆さんがご自身から障害についての考えをお話しして下さり、触れてはいけないと思っているのは自分の誤解であることに気づかされました。   ぷかぷかの皆さんは、こちらがハッとするような意見を多く出してくださり、改めて自分の生き方や仕事に対する考え方を振り返ることができました。 ●●●  哲学対話の中で、「辛いことや大変だなと思うことはありますか」という質問に対して、「ない」とおっしゃっていたのを聞いて、私が普段「辛い辛い」と思う時というのは逆に何がそう思わせてるのかなと、新しい問いをいただきました。 とても楽しい時間をありがとうございました。お弁当もごちそうさまでした。とても美味しかったです!   電車好きのアマノさんの絵。湘南ヴィヴィットアート展に出品しました。50cm×80cmの大作です。 カメラが3台も。NHKとぷかぷかが依頼したロゴスフィルムの人たち。   取材に来たマスコミの方は きのうは、なにもテーマを決めずどんなふうに議論がつながっていくのだろうと、はじめはすこしハラハラとしながら見ていたのですが、口火をきったのがぷかぷかさんで、最初は少し緊張していたのかぎこちなかった学生さんの雰囲気が、どんどんときほぐされて和やかになっていったのがとても印象的でした。 また、単にぷかぷかさんから話をきく、ということにとどまらず、電車やディズニーなど、本当にふだんの友達や家族との会話のような自然な会話もいつのまにかうまれ、次のワークショップのアイディアまででてきて、高崎さんのおっしゃっていた「フラットな関係」の一端が垣間見えた、とてもいい映像になったのではないかなあと感謝しております。 ★たくさんの写真は取材に来た毎日新聞の方に撮っていただきました。1時間ちょっとの時間で198枚も撮ってくれました。いい写真がたくさんありました。今回はその一部を使わせていただきました。 ★ロゴスフィルムの人たちに撮っていただいた映像は編集し、「ぷかぷかさんと哲学対話」(仮題)という作品に仕上げます。障がいのある人たちとの関係を作る上での新しい切り口みたいなものが見えてくると思います。DVDにして、あちこちで上映したいと思います。できあがりましたらまたお知らせします。
  • ぷかぷかさんと「哲学対話」
     立教大学教授の河野哲也さんが学生さんと一緒にぷかぷかさんと「哲学対話」をしに来ます。「哲学対話」といってもむつかしい話をするわけでもなく、対話を通して真理を探っていく方法です。  文学部教育学科で特別支援教育に関心のある学生さんを連れてくるようです。立教大学の教育学科はなかなかおもしろいことをやっていて、ちょっとのぞいてみたいくらいです。 www.rikkyo.ac.jp  河野さんは『こども哲学で対話力と思考力を育てる』などの本を書かれています。NHKの「こどものための哲学」の番組にもかかわっています。 www.nhk.or.jp  河野さんとは去年、立教大学であった「哲学プラクティス」の集まりでお会いしました。 pukapuka-pan.hatenablog.com  河野さんにとって、ぷかぷかは以前から気になっていたようで、いつか見学に行きます、という話を伺っていました。それが5月21日(月)、ようやく実現します。  ぷかぷかさんと「哲学対話」をしたい、という発想がおもしろいと思います。漠然とおつきあいしたい、というのではなく「哲学対話」をすることで、障がいのある人たちことをより深く知りたいということです。そういうアプローチは今まで聞いたことがないので、きっととんでもなく面白いものが出てくるのではないかと今からわくわくしています。  ぷかぷかさんと「哲学対話」をするというのは、どこまでもフェアな関係での対話です。この姿勢がいいなと思います。相手が障がいのある人だと、対話も上から目線のものになりがちですが、「哲学対話」には相手に対する敬意が感じられます。相手ときちんと対話しよう、対話を通して一緒に真理を探っていこう、という姿勢です。  特別支援教育は、障がいのある人たちは「あれができないこれができない」「こういう問題を抱えている」、だからこういう教育が必要、といった発想ですが、「哲学対話」は全く違う発想でぷかぷかさんに迫ります。一人の人間として相手と向き合う姿勢がなければ「哲学対話」は成り立ちません。  中身を掘り下げていく対話には、ただ漠然と対話するのではなく、それなりのテクニックというのか、対話が深まっていくような言葉が必要です。適当に話をしていたのでは、対話はいつまでたっても深まっていきません。どういう言葉を投げかければ対話が深まっていくのか、そのあたりのことをいつも考えながら対話をすすめていく必要があります。  そういう意味で「哲学対話」の専門家である河野さんや、その門下生によるぷかぷかさんとの「哲学対話」には、ものすごく期待するものがあります。うまくすれば今までにない新しい「障害者観」が出てくるかも知れません。彼らと一緒に生きていくことの新しい価値みたいなものも見つかるかも知れません。  「哲学対話」の相手をするぷかぷかさんは、アマノさん、ショーへーさん、ナカタクさん、セノーさんを一応考えています。みなさんなんともおもしろい話ができる方たちなので、深い哲学対話ができるのではないかと期待しています。  ★とても貴重な機会なので映像の記録を撮りたいと思っています。どなたか手をあげていただけるとうれしいです。
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