ぷかぷか日記

スタッフ日記

  • ぷかぷかさんが黒岩県知事にお願いに行きました。
    昨日の6月30日 ぷかぷかメンバーさん3人が神奈川県庁まで黒岩県知事に会いに行ってきました。 来庁の目的は要望書を渡すことです。なんの要望書かと云うと、4年前に起きた相模原事件と呼ばれる、津久井やまゆり園の検証を続けて欲しいというお願いの要望です。 その時の様子を少しお話させていただきます。 今回は、きょうされんさん、DPI日本会議さん、手をつなぐ育成会連合会さん、全国地域生活支援ネットワークさん、「ともに生きる社会」を考える神奈川県集会実行委員会の皆さんにぷかぷかも同行をさせていただきました。 少し遅れて部屋に入ると、もう殆どのみなさんがおそろいになっていて、3メートル以上はあるであろう大きなテーブルは真ん中の席を除いて埋まっていたのですが、ぷかぷかさんは知事の正面となる、真ん中の席にご案内いただきました。 来られた皆さんはとても静かに着席されているし、本当に真正面の席で、同行した私は「なんだか目立っちゃうな、すみっこの方で良いのにな」なんて思っておりましたが、メンバーさんたちは、週に1度はこの部屋に出入りしていますよぐらいに慣れた感じでくつろがれていました。 そのうち、局長さんと言われる方が入ってこられて、笑顔で「こんにちは。本日はわざわざお越しいただきありがとうございます」と、会釈されました。 要望書を出しに来た皆さん一様に、すわったまま会釈を返しただけであったのですが、メンバーさんの土屋さんは「ハイ!よろしくおねがいします!土屋省です!」と元気にお返事されました。すると局長さんも更に笑顔になり、「こんにちは」と言って名乗っていらっしゃいました。そしたら次に平本さんも「こんにちは」と言い、天野さんも続こうとし、そこでザワッと笑いが起きて、なんだか一気にその場が柔らかい空気に包まれたようでした。 そうこうしているうちに知事が入室されて、部屋の東側の方で各団体が、順番に知事に要望書を手渡すこととなりました。 一番目はきょうされんさん。可愛らしい女性の方が両手でしっかりと知事に要望書を手渡されました。 二番目は残りの4団体合同の要望書で男性の方がきちんと頭を伏せてお渡しになっていました。 このようなところに立ち会ったことは無いのですが、皆さんやはり要望書は開いて知事にお渡しし、その後カメラの方に要望書を向けて2人で記念撮影、という段取りのようです。私も要望書を渡すのをお願いした土屋さんに、「お渡しするときは開いて渡してくださいね」と、お伝えし、土屋さんも「ハイ!!」と答えてくださっていたので安心していたのですが、ぷかぷかの順番になり、「ぷかぷかさんどうぞ」と呼ばれて、土屋さんが知事の前に行ったのですが、おもむろに「封筒にいれますね!」と元気に言い、要望書を封筒にしまってお渡ししたのでした。私は「あ~~!!」と思ったのですが、そこでもなんだか和やかな感じが生まれ、一緒に要望書を手にとり写すはずの記念撮影も両手Vサイン!で決めてくださいました。まあ、知事もニコニコだし、進行担当の職員さんにもどのように出してくださいとも言われていないし、なによりなんだかみんな笑顔でいいかな~という感じでした。 その後、知事がテーブルに戻り、各団体が要望書の説明をし、ぷかぷかは平本さんに要望書をそのまま読んでいただきました。(ぷかぷかの要望書はメンバーさんの目線の、なんでやまゆりの利用者さんたちはぷかぷかの人たちみたいに幸せに過ごすことが出来ないのか、なんで殺されてしまわなければならなかなかったのか、きちんと調べて欲しいといった内容です。)時々支えてしまいそうになると、隣のきょうされんさんが優しくフォローをしてくださいました。こんな関係が一番いいな、なんて呑気に思いながら後ろから眺めていた私です。平本さんの優しい話し方もとても素敵で心に響きました。 最後に黒岩知事が私達からの要望を受けて想いを語ってくださいました。私達も知事の口からどんな発言が出る?と真剣に静かに聞き入っていたのですが、知事が時折、「~~していきます」とか「~~です」などの発言のあと、ぷかぷかメンバーさんが突然「ハイ」と返事を返すので、そうすると他の方々もうんうんみたいにうなずいたりしていました。まあ、きちんと話を聞いていてすごい!と思ったのもつかの間、今度は知事のお話中、知事の目の前で手を上に持ち上げ大あくび。そうですよね。メンバーさんは言いたいことはあるのですが、知事の話は少し難し過ぎました。検証委員会は継続します。とか、管理団体を変更します。とか、メンバーさんにはそんなことはどうでも良くて、大切なのは毎日がそして1年後も2年後も自分たちが幸せに楽しく生き生きと社会で暮らしていられるか、ということです。そこは、きっちりと行政と地域社会とで手を組んでやっていかなければいけませんね。 そんなこんなで、多分 いつものよくある要望書提出シーンとは違う時間が流れたのだと思いますが、やっぱりぷかぷかさん。今日もありがとう、と、いう感じの1日だったのでした。 ★写真で見る!黒岩日記                                                         write by Sae Uozumi
  • 家でぷかぷか
    こんにちは。 先日、ぷかぷかの食事系(パン、惣菜、お昼ごはん)のお店がお休みとと伝えをさせていただきましたが、実は多くのメンバーさん達は現在、家でお仕事をしてくださっています。 多くの企業でも『テレワーク』といい、皆さんお自宅を職場とされているように、メンバーさん達も頑張ってくださっているわけなのです。ぷかぷかに働きに来ていたときもマスク着用や手指の消毒はしっかりとしてくださっていたのですが、公共交通機関を使わないように〈ぷかぷかのメンバーさんが30人バスや電車に乗ってしまうだけでとても混んじゃうから〉みんなで今、この時、協力をしていこう!!というわけなのです。 でも、たった一人で仕事をするってとても大変なことでメンバーさん達大丈夫なのかしら?と、スタッフ全員で心配をしておりましたら、 ●仕事場として気持ち良く過ごすために部屋を掃除した! ●自分で時間を決めて行動をしている。 ●1枚1枚丁寧に描いている など、驚きの報告(驚いてすいません!!)がたくさん。 皆さん、仕事に対する前向きな気持は家でもしっかり持続することが出来ていました。〈見習うべきだね〰と数名のスタッフで言い合いました。反省〉 一人ひとりが家で仕事をしっかりとしてくださっていることはとても嬉しいことですが、心をしっかりと保つことは大変だと思います。人とふれあい、過ごすことをとても大切にされている方たちだからこそな尚更です。 今、こんなに頑張ってくれてるメンバーさん達の為に。 必ず、この世界的に大変な危機を乗り切り。「ありがとう、みんなのおかげ」って大きな声で言いながらハイタッチ出来ますように。 家でゆっくりと丁寧に心を込めて書いてくださったものを見ていると心の奥がジンと来ます。 早く。みなさんにこのカードや袋をお渡し出来る日が来ますように。
  • ライ麦の味は。
    今日、高崎さんと話をしていたら、パンの話になりました。 そんな中で、高崎さんから 「ぷかぷかのハードのパンは何もつけなくても美味しいんだよ」 という言葉を聞きました。 ハード系のパンと言えば、熊本天草の河野さんの甘夏ピールがたっぷり入ったものや、ぶどうとくるみが入ったパンなどはそのまま食べたりもするのですが、何もはいっていないものは普段はジャムやパテなどをつけるか、トーストしてバターを塗ってから食べていました。 高崎さんはこうも言いました。 「そのまま食べると小麦の味がするんだよ。美味しいんだよ。」 ずっと、自分で生地をこね、パン作りをしている高崎さん。 ほんもののパンの味を知っている人です。 そういえば、毎日食べているぷかぷかの食パンも、そのまま食べたら本当に美味しい。 美味しい、という言葉だけではなく、きめ細やかにお伝えをするにはどうしたら良いのかと思うのですが、ぷかぷかの食パンを食べた時に感じるのはつながっている感じ、というのでしょうか。1枚のパンを手で割ったときから伸びが良く、口に含んでもパラパラというのではなくどこまでもつながる感じがするのです。そしてその味わいはお塩しかいれていないのに深い甘さを感じるのです。 ハード系のパンの本当の味を知らなくては!と、思い、早速、上野さんのライ麦を使ったライ麦パンを購入。食べて見ました。 濃厚で強い香りが口の中で広がっていきます。食パンとは違うまさに濃くつまった感じ。これが高崎さんがいう小麦の味なんだなあ、と思いながら一口一口噛み締めました。 食べ物は、食べるだけではつまらない。しっかりと噛んで味わう。そのものの味を知る。するとその食べ物の出どころ、どこで作られたものなのか、どんな方がどんな思いで作っているのか。そんなことにまで思いが至る。 なんだかかっこいいな。 そんなことを考えながらライ麦パンを食べ、栃木の上野さんの笑顔を思い出したのでした。        
  • パン屋の職人さんと共に。
    こんにちは。 このぷかぷかスタッフ日記を読んでくださっているみなさん。 たまにしか書く事が出来ないのに読んでくださってありがとうございます。 今日はぷかぷかのパン職人さんについて書きたいと思います。   皆さん、ぷかぷかのパンを食べたことはありますか? 私は、ほぼ毎日食べています。 ぷかぷかで仕事をするまでは、そんなにパンを頻繁に買うことはありませんでした。 もともと食べ物に関して、買うからには美味しいもの、そうでなければ自分で作った方が良いと思っていまして、他のものも然りですが、パンも時間があれば簡単なものは手作りをしていました。 普通にスーパーで売っているものは嫌に柔らかかったり、軽すぎたりで味わいが足りない。 専門店で買うと美味しいパンも沢山あります。 でもそういうお店でも買うのは大体調理パン。 食パンを買うことはありませんでした。 ぷかぷかで働き始めても、食パンを買う事はなかなかありませんでした。何故ならがっかりしたくなかったから。 だけれども、ある日、ほとんどのパンが売り切れていて、珍しく食パンが残っていたので買って帰ったのです。 そして翌日の朝、トーストをしてバターをつけて食べてみると。 なんとビックリ! お洒落な形容詞が見つからないのですが、本当になんとビックリ!でした。 すごく美味しいのです。こんな時、コピーライターだったらなんと皆さんにお伝えをするのでしょう。 「ここでしか味わえない本物の味」とか 「これを食べないと朝は始まらない」とかでしょうか。 私の1番お気に入りのトーストの手順は 最近を頻繁に買いにきてくださるお客様も同じやり方ですが、まず軽くトーストする、その後バターをぬり、更に軽くトースト。これが平日のトーストの手順です。時間のある休日はフライパンにバターを溶かしてそこでパンを両面焼きます。少し長めに焼くのがコツ。そしてどちらも私は6枚切りです。 きっと、皆さんも好みの食べ方ありますよね。 話が逸れてしまいましたが、ぷかぷかの食パン、なんでこんなに美味しいのかなって探ったところ、湯種というやり方でやっているそうです。 パン作りは温度変化に敏感に反応するので、生地に臨機応変に職人さんが対応し、その日に1番適した、仕込みと焼きをしています。 これは日々パンと向き合う職人さんにしか出来ない「技」だと思うのです。 今、ぷかぷかには長年パン作りをしている専門の職人さんが1人います。ですが、最近ぷかぷかの食パンの美味しさがどんどん有名になりもう1人一緒に作ってくれる職人さんを探しているのです。 ぷかぷかのパン職人さんはただのパン職人さんではありません。ぷかぷかさん達と共に働くという特典が付いています。ぷかぷかさん達と一緒に働くと沢山のアイディアをぷかぷかさんからもらう事が出来ます。食パン以外にも愛のあるパンを作り出す事が出来ます。毎日がちょっと楽しくなります。 大した事がないと思っていた事の1つ1つが大切だと気づいたり、今までと違う物の見かたができるようになる感じ。 今までの自分の生きてきた人生が変わります。 ずっと、年をとって思い出すと1番キョーレツで楽しい思い出になります。(これは私もまだ迎えていないので想像です) なのでいつも私は探しています。 私たちとともにパンを作ってみようかな。 これから面白い生き方してみようかな。 美味しいパンをぷかぷかで作ろうかな って思う人を。 どこかにステキなジャムおじさん、いないかな。    
  • ぷかぷかができること
    8月4日、暑い暑い一日でした。 ぷかぷか上映会も多くの皆様に足を運んでいただき、熱い熱い一日を終える事が出来ました、本当にありがとうございました。 今回は残念ながら参加出来なかったけれど、なんだかぷかぷかって気になる・・・と思われている方、ぜひお店に遊びにお出で下さいね。 上映会で見られたそのままの、ありのままのぷかぷかがそこにはあります。 さて、上映会へお越しいただいた皆さん、ぷかぷかの秘密は何か見つかったでしょうか? ぷかぷかさんたちと触れ合って、笑って、握手して、何かを感じていただけたでしょうか? なんだか心地よくて、なんだかワクワクして、なんだか素直になれる・・・ そんな一日を過ごされたのではないでしょうか? 午後のトークセッションの中で、ぷかぷかさんの保護者の方の言葉が心に残りました。 「障がいのある人にもない人にも、暗いところもあり、嫌な所もあり、ダメなところがあります。 みんな同じです。 社会がそれに共感できるかどうかだと思うのです。 ぷかぷかには、そのことを発信していってもらいたいです。」 ぷかぷかさんは、霧が丘の街を耕してきました。 最初から受け入れられたわけではありませんでしたが、ちょっとずつ種をまき ぷかぷかさんの真の姿に共感してもらうことで、ぷかぷかのファンが出来るほどになりました。 ぷかぷかができること ぷかぷかがやろうとしていること それは 多くのぷかぷかファンを作ること。 そして、「みんな、同じ」を社会に発信し続けていくこと。 ぷかぷかさんと過ごすと楽しいのです。 毎日、いろいろな事が起きます、まさに想定外! この楽しさをワクワク感を共有できる「ぷかぷか」に どうぞ皆さん、遊びに来てください。 言葉や映像だけでは伝えきれない「ぷかぷかさんの楽しさ、魅力」を感じてください。 お待ちしております。
  • 100人100様 みんなそれぞれ感じて・・・・
    8月4日 ぷかぷか上映会無事終了致しました。 ご来場くださいました皆さま。本当にありがとうございました。 遠くから県をいくつも超えて来てくださった方、ありがとうございました。 仕事が忙しいところ、合間をぬって来てくださった方、ありがとうございました。 ずっと前から「必ず行くから!」と言って予定を空けておいてくださった方、本当にありがとうございました。 来られるかどうかわからず、当日来てくださった方、ありがとうございました。 ぷかぷかを初めて知り、初めて来てくださった方、ありがとうございました。 ひとりひとりの皆さまの顔を見ながら「ありがとうございました。」と本当は言いたいです。 なぜならば来てくださることから1歩が始まるから。 その時、その場で同じ空気感を味わいながら、ぷかぷかさんたちと時を共にして感じてもらう・・・何を感じたかは来てくださった方、お一人お一人違って良いと思っています。 けれども等しく感じとる事もあったのではないでしょうか。 それは 『人と人』が出会い 『違う境遇』や 『違う特性』を持っていたとしても 共に過ごし、相手を尊重し、敬い、語り、歌えばそこにはそれまで無かった ものが生まれてくる事を。 彼が歌うと手を叩きたくなる。 彼女が話すと笑顔になってしまう。 『生きる』事に何が必要か心で感じる。 私たちぷかぷかが昨日皆様に感じて欲しかったもの。 あたたかな心。 隣に居る人のありがたみ。   私は時々ビートルズの曲を聴きます。 特に  Let it be   〜 レット イット ビー 〜 は大好きです。 以前 「ぷかぷかさんのおひるごはん」の壁のチョークボードにもLet it beの 歌詞を書きました。 ありのままの自分でいいんだよ・・・と。 それを見たメンバーさんが 「ありのままの自分でいいのか。。ホッとした」 と言いました。いつも笑顔のメンバーさんも悩む事もあります。 そんな時には私たちが側にいてあげたい、と思います。 普段はその何倍もメンバーさんから力をもらっているから。 どちらから見ても かけがえのない そこが大事。   ぷかぷかに また来てください。 なんども来てください。 お持ちしております。   by uozumi            
  • ぷかぷか上映会
    明日、8月4日(土)はぷかぷか上映会です。 当日ふらっとお立ち寄りになっても大丈夫です。 こんな4本の映像を上映します。 第一部 「第一期演劇ワークショップ記録映画」 芝居作りを通して人と人との新しい関係を築いていくワークショップです。ぷかぷかでは四期に渡って行なってきましたが、これはその第一回目です。オペラシアターこんにゃく座のオペラ「森は生きている」をオマージュし、ぷかぷか風にお芝居を作り上げました。こんにゃく座の素朴で美しい歌と物語と、ぷかぷかさんたちの愉快な表現が合わさってできた「森は生きている〜ぷかぷか版〜」の記録です。 第二部 「第四期演劇ワークショップ記録映画」 最新の演劇ワークショップの記録です。四期目に挑戦したのは宮沢賢治の「注文の多い料理店」。シンプルな構成のお話ですが、実際に演劇の形にしてみると小道具がたくさん必要で、場面の切り替えも多く、一筋縄にはいかない作品でした。本番の舞台裏でドタバタしながらなんとかつなぎとめた演劇。初公開の記録映像です。 「プロモーションビデオカナダ版」 ぷかぷかを紹介、宣伝するために作っていただいた映像です。文字だけで語るよりも立体的にぷかぷかの良さが伝わってきます。「カナダ版」というのは、カナダのイベントで上映する機会があったため、もともと日本語だった映像に英語の字幕をつけたものです。日本で上映するには日本語でも十分ですが、英訳するにあたってぷかぷかを語る言葉の一つ一つがより磨かれ、国境を越えて伝わるのはどんな感じかな?とわくわくするような映像です。 「ぷかぷかさんのいる町」 新聞記事でぷかぷかを知った大学生の石井さんが作ってくださった映像です。相模原障害者殺傷事件を受け、事件への思いを形にしようとぷかぷかを撮影してくださいました。大学生の目に、ぷかぷかがどのように映ったのでしょう。 映像をもとに、相模原障害者殺傷事件を超えるにはどうしていけばよいのかを考えるのが今回の上映会の大きなテーマです。事件の原因は、被告の特異性、施設の環境、社会の優生思想など様々な意見を耳にしますが、福祉の仕事に携わってまだ数年の私にはそのどれもが模範解答に聞こえ、自論を展開するに至れずにいます。ただ一つ言えるのは、障がいのある人もない人も同じ人間であること。 私が初めて障がいのある人と本格的に関わったのは4年前の第一回の演劇ワークショップでした。 一見不可解に思えた言動も、耳を澄ますと案外おもしろいことをしゃべっているなぁということが分かりました。 うまくお話しができるか不安でしたが、向こうからいろいろ話しかけてきてくれました。 恥ずかしがらずにのびのび演技する人、素晴らしい才能だなと思いました。 少し恥ずかしいけど頑張っている人、私と一緒かなと思いました。 どんな人なのかが分かればいつの間にか打ち解けている。私と一緒でした。 映画を見ると、障がいのある人たちがどんな日常を送っているのかが分かります。 この上映会は、ぷかぷかを大切にしてくださっている方々はもちろん、ぷかぷかを知らなくても福祉に興味のある人、事件を受けて一歩踏み出したい人、そんな方々の背中を押す機会になるのではと思います。
  • 人に気持ちを伝える方法の一つ。それは映像の力。
    相模女子大学のマーガレットホールで伊勢監督の作品、 『やさしくなあに  〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』の上映を観てきました。 映画の中には笑ったり、働いたり、ピアノを弾いたり、夫婦関係に悩んだりしているお母さん、定年退職をして自分の身の置き場が見つからず、お酒を飲んだり、居眠りしているお父さん、奈緒ちゃんの弟として生まれ、福祉の仕事に付き、人生に悩む記一さん。そのそばにはいつも奈緒ちゃんがいます。そして奈緒ちゃんはいつも笑顔。 家族が混乱の中にいる時も、ピント外れ・・・だけれどその場の空気を変えるには的を射ているかもしれない言葉を発する奈緒ちゃん。きっとこの西村家はなんども奈緒ちゃんの前向きな明るい会話に助けられてきたのだと思う。 もともと、てんかん発作を持っている奈緒ちゃん。映画の中でも撮影中に突然発作で倒れる場面があった。その時私は、今までに見たてんかん発作を起こした人々の姿が一瞬のうちにパーッと頭の中に流れた。その中には12年前に脳腫瘍で亡くなった姉もいる。てんかん発作の中でも多い、全身痙攣発作はそばに居るものに衝撃を与えるほど、辛そうに見える。その度に命の尊さを想う。 なぜ同じ映画をなんども上映するのか。 映画はなんどもなんども繰り返し伝える力を持っている。 繰り返し繰り返し、伝えたい事があるから。 8月4日には長津田アートパークでぷかぷか上映会を開催します。映画では生きることを楽しんでいるぷかぷかさん達が出てきます。今回は上映会だけでなくぷかぷかさん達もきます。トークセッションもあったり、パンや焼き菓子、アートグッズの販売もあります。ぷかぷか体験が一度に出来る感じでしょうか。 ぷかぷかも記録映画はこれからもなんども上映をします。上映を続けて一人でも多くの人に、一緒に過ごすこと、一緒に生きていくことの大切さを伝えていきます。 人に気持ちを伝える・・・とても難しいことです。 伝えたつもりでも伝わっていなかったり、違う意味で伝わったり。 だけどあなたに伝えたい。 ぷかぷかさんがぞばにいると少し心が暖かくなるって。 なおちゃんが笑うと周りも笑顔になるように。 8月4日、心を暖めに来てください。        
  • 心地よいから…
    8月4日(土)、みどりアートパークにて「ぷかぷか上映会」が行われます。 こうして何度も何度も繰り返しご案内している訳とは… ぷかぷかでスタッフとして働いている私が出会った「心地よさ」を皆さんにも感じて欲しいから。 ぷかぷかさんと一日を過ごしていると、ふふふっと笑顔がこぼれます。 出来る事、出来ない事を仕事の基準に考えていた自分が、なんてちっぽけな人間なんだろうと気付きます。 私の「ありがとうございます」の言葉より、ぷかぷかさんの「また来てね~」の一言がお客様を笑顔にします。 常連のお客様が久々に来られた時、「なんだよ~!来ないから心配したじゃないか!」のぷかぷかさんの言葉で「心配してくれて、ありがとう」って涙を浮かべた方がいらっしゃいました。 「ぷかぷかさんと一緒にいい一日を作り上げる」と 「私自身のいい一日が作り上げられている」そんな日々。 ぷかぷかさんたちは、多くの「笑顔」と「心地よさ」を生産してくれています。 物を作り上げる事だけが生産でしょうか? お金を稼ぎ、税金を納める事だけが生産でしょうか?   どうぞ「障がいのある人と一緒に作り上げる一日の心地よさ」をぷかぷか上映会で感じてください!   上映会には、ぷかぷかさんのトークセッション、握手会が予定されています。 ぷかぷかさんの声を聴きにおいでください。 温かい柔らかい手を感じてください。 イエ~イなんて、ハイタッチしてみてください。 みなさんの心にもきっと何かが響いてくるはずです。   ぷかぷか上映会、来なきゃソン!です。  
  • 会いたかった~!
    ぷかぷかで販売している柑橘類は、天草のみかん山から届けられています。 大津農園の甘夏、パール柑、晩柑(ばんかん)等々。 高崎理事長が26年ほど昔からずーっと親交を温めてきた、川野さんが作り続けてきているみかんたち。 無農薬で栽培し、花の時期に訪花虫の防除剤などは使用していないため種が多いのですが、自然のままに育ったみかんはこんなに美味しいのか!とハッとさせられます。まさに体の中に「活」が入ります。 一般的には、収穫したみかんは防腐剤などが使われて貯蔵熟成しているものが多いのですが、川野さんのみかんは、全てが樹上完熟をさせたもの。 「花の時期、蜂の足跡がみかんの皮に付くの。その足跡がね、みかんが大きくなるにつれてのびていくんだよ。黒い点みたいに見えとるねけどね。農薬も使ってない、安心して皮も食べられるんよ。」と笑顔で話してくれた川野さん。 川野さんのみかんに出会ってから、ずっとずっとお会いしたくて…。 今回、念願かなって天草のみかん山に突撃訪問をさせていただきました。 車で山をグングン、グングンと登りに上ったところに川野さんのみかん山がありました。 樹上完熟のみかんはずっしりと重くて、太陽の恵みを一杯に浴びているからこその新鮮さが感じられます。 枝には、重たそうに大きな晩柑が実っていて 「こうやって、みんなから注文が来るのを待っとるのよ」と話す川野さんの言葉には、樹上完熟にこだわる作り手の真剣さを感じました。 次の担い手の息子さん家族ともお会いできて、可愛らしいそうくんとはなちゃんとも楽しい時間を過ごすことが出来ました。 (はなちゃんのちょっとしたいたずらにも、優しいお兄ちゃんのそうくんは、ぐっとこらえてくれるんですって。) ご自宅にお邪魔した時には、ぷかぷかの甘夏パンや焼き菓子を食べてもらって 「お!美味しいねぇ~」なんて言葉をもらえて、また嬉しくなって… こんな作り手の顔が見える関係こそ、ぷかぷかが大切にしていきたいこと。 美味しい…ってことだけではなく、作り手の想いもお届けしたいと思います。 高崎理事長からつながったこのご縁を大切にしていきたい!と改めて感じた旅でした。                
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