今ぷかぷかで実習している高校生の方からうれしい言葉いただきました。
●●●



今ぷかぷかで実習している高校生の方からうれしい言葉いただきました。
●●●
今ぷかぷかで実習している高校生の方からうれしい言葉いただきました。
●●●
ぷかぷかに実習にきている高校生の方が、
「子どもの頃、『森は生きている』の芝居見て、神様達がたき火を囲んで歌うシーン、今も覚えてますよ」
とおっしゃって、ちょっとびっくり。お母さんが第1期の演劇ワークショップ『森は生きている』に参加されてたようで、なんだかうれしくなって『ぷかぷかな物語』を差し上げたところ、早速感想文が送られてきました。
六角橋教会で『不安の正体』を上映し、そのあと、ただ感想を言い合うのではなく、詩のワークショップをやりました。
上映の前に、教会なので賛美歌を歌いました。分厚い賛美歌の本を渡され、なんと「we shall over come」の歌でした。昔学生の頃、デモをやりながらよく歌った歌ですで、確か黒人霊歌だったと思いますが、賛美歌でもあったのですね。
おもしろかったのは牧師さんがギターを弾き、信者さんが箱形の打楽器カホンを叩いていたこと。中々センスのいい音とリズムで賛美歌を引っ張っていましたね。これ見ただけで、六角橋教会っておもしろい!って思いました。『ぷかぷかな物語』も何冊も買ってくれていて、なかなかの教会です。
集まりの宣伝でこんなポスターまで作って貼ってありました。
映画を見たあと、六つのグループに分かれ、それぞれの気づきを5,6行の短い詩に書きました。
グループの中で詩を発表したあと、一行ずつ切り離し、グループの中で言葉をシャッフルします。次に言葉たちを並べ替え、グループとしての詩を作っていきます。
この作業がいちばん大変で、いちばんおもしろい。バラバラだった言葉が、並べ替えられ、意味を持った言葉として立ち上がってきます。でき上がったグループとしての詩を発表。誰かに向かって「朗読」するなんて、ほとんどの人はやったことがないので、とても新鮮な体験だったと思います。朗読の時、音楽も入れました。
参加者の中に精神障害の当事者の人が二人いました。お二人とも、教会に集まる人達の中で、少しずつ症状が落ち着いたと言います。
『人は人を浴びて人になる』という本がありましたが、そのことがこの教会のコミュニティの中では実現されているように思いました。
教会に集まる人達も、お二人と当たり前のようにおつきあいし、このコミュニティの中では『不安の正体』にあるような、精神障害者はこの地域に来るな、みたいな声は上がりようがありません。お二人がいることで、お互いが安心できる場になっているようでした。
以前ぷかぷかで働いていたコンノさんは、なんと5才の頃からこの教会に通っていて、今35才ですから、30年も通っているそうです。いろいろ大変だったようですが、ぷかぷかで働き始めてからものすごく変わったと牧師さんはおっしゃっていました。コンノさんは30年、この教会をせっせと耕してきたようです。
今日もコンノさん、あーだこーだうるさくしていましたが、それでもちゃんと参加して詩を書いていました。コンノさんの詩の中に、精神は神様が作った、という言葉がありましたが、中々深いですね。
こんなコミュニティを地域社会で作ること、それが『不安の正体』で見えた地域の問題を解決していくように思いました。
9月22日(木)都築公会堂で「不安の正体」の上映会があります。どうしたらいいのか、みんなで考える上映会です。
9月22日『不安の正体』の上映会が都築公会堂であります。
先日その舞台になったグループホームに見学に行きました。驚いたことに近くの幼稚園は警備員が常駐しているそうです。精神障害者は何するかわからない、という思い込みから、警備員を雇ったのだと思いますが、なんだかため息が出そうです。
これは精神障害者に問題があるのではなく、精神障害者とおつきあいがないことが問題です。おつきあいがないから、精神障害者のことがよくわかりません。よくわからない中で、精神障害者の絡む事件が起きると大々的に報道され、精神障害者は怖い、というイメージが定着します。
精神障害のある人って、どんな人なのか。それはつきあってみないとわからないのですが、たとえば『破片のきらめき』という精神障害のある人達の創作活動を追った映画があります。
この映画に登場する人達は、ほんの一例ですが、こういう人達を社会から排除すると、社会はどんどん貧しくなっていく気がします。
排除しないために、私たちはどうしたらいいのか、そんな話し合いができれば、と思っています。
8月13日(土)第7期演劇ワークショップ第3回目をやりました。やったことは
9:15 開場 / 受付
9:30 あいさつ by 高崎
諸注意(マスク着用、昼食時のことなど)
9:40 名前のゲーム(ネーム・ウィズ・アクション)
9:50 伝言ではなく伝動ゲーム(近藤さん)
10:20 休憩
10:30 銀河鉄道の夜
「鳥を捕る人」の要約紹介
鷺、雁のビデオを見る
鳥になって飛ぶ(鳴き声)
グループ毎に鳥捕りが鳥を捕まえて押し葉のようにするシーンを作る
11:15 発表
11:30 昼食
12:30 あみちゃんと歌をうたう
13:00 賢治のオノマトペで動いてみる(春香さん、近藤さん)
13:30 「ジョバンニの切符」の部分を読む
銀河及び星座のビデオを見る
13:50 銀河鉄道の切符を描く
14:20 休憩
14:30 グループ毎に、車掌さんが切符を確認しに来る場面を起こし、そのなかでそれぞれの切符を発表する
15:30 あみちゃんと歌をうたう
16:00 振り返り
16:30 終了
『銀河鉄道の夜』には、赤ひげの鳥を捕ることを仕事にしている男が登場します。そこの部分を朗読し、みんなでその場面を作ってみました。
銀河の鳥はどうやって砂から産まれ、どのように砂に溶け、鳥捕りはどうやって捕まえるのか、グループで考えて発表しようというものです。
一緒のグループになったヨコヤマさんに、銀河の鳥ははどうやって産まれると思う?と聞いたら、「卵から」と。
そしてどうやって捕まえるのか尋ねたら、林に追い込んで挟みうちすると。
なるほど!
なんとおもしろい発想。
そしていざ発表の時間。
鳥が砂に溶けてしまうところでは、ヨコヤマさんが「あの二羽は溶けやすかったんだな」、鳥を捕まえるところでは「追い込め!」などと絶妙なタイミングで絶妙なセリフを言ってくれました。
もちろん練習も一緒にやってくれますが、その時はそのようなセリフは出ません。
でもヨコヤマさんの頭の中ではきちんと物語りが繰り広げられているんだなぁと感じた瞬間でした。
〈ももちゃん・こまねっち・こんさん・ヨコヤマさん・たお・あずみちゃん・ゆうか・はるか〉
二羽の鳥が砂に溶ける
ヨコヤマさん「あの鳥は溶けやすかったんだな」
残りの鳥を林に追い込む
ヨコヤマさん「追い込め!」
挟みうちをして布をかぶせ、捕まえる。
卵から二羽の鳥が生まれるが、卵の殻も鳥になる。
ホーホーと鳴く。
〈しおりん・こうき・ななちゃん・てらちゃん・てるみん・つよし・イチロー・ゆみっち〉
砂(布で表現)から鳥が生まれ、キーキーと鳴く。
たけのこみたいに両手を合わせて上に突き上げ砂に降り立ち、溶けて砂に帰る。
〈ワタナベさん・バッサー・けいぼーさん・花寺さん・サワノさん・はる・よっしー・コンノさん〉
砂から生まれ、だんだんと大きくなる。(ヒナから成長する様子を表現)
自由に飛び立つ。
鳥捕りは足幅60度で立っている。
足を捕まえて布をかけられると、鳥はきらきらしてぺたんこの押し鳥になる。
生き延びた鳥は最後決め台詞「生きてるって感じ」
「プリオシン海岸」には前回やった化石の発掘現場があります。
この歌の練習をしました。
プリオシン海岸で見つかる化石をデフパペットシアターひとみのメンバーさんが作ってくれました。
9月のワークショップではこれをどう動かすか、みんなで考えます。
オノマトペ(擬音語、擬声語、擬態語)を体を使って表現
体で表現したオノマトペを他の人の伝える「伝言ゲーム?」は、すごくおもしろかった。
なぜか最後の「合わせ味噌」という言葉が出てきてびっくり。
ジェスチャーで伝言ゲームをしたのが印象に残っています。
お題を言葉を使わず動きで表現し、後ろの人に伝えていきます。
伝える側と受け取る側が通じ合ったときには表情が輝いていました。
しかしなかなか通じないことも多く、伝えようとした動きが巡り巡って形を変えていってしまいます。
お題の「イルカ」の動きが変貌を遂げ、最後尾に「合わせ味噌」と伝わってしまったときは、その意外性と、謎の動きから答えを導き出したアンカーの彼のセンスに驚きました。
たとえ伝わっていなくても、「こういうつもりで表現したけど、あなたにはそういうふうに見えたのね。」と理解し合える面白いゲームでした。
心も身体もほぐれる時間になったと思います。
なぜ合わせ味噌になったのか聞いてみると、独自の思考が働いていたのです。鳥というお題から、飛ぶイメージが伝わり、そこから「天空の城ラピュタ」に登場する「飛行石」のイメージに飛躍。そこで、飛行石は悪者が狙っているから、そのものの名前(飛行石)を言うわけにはいかないという思慮が働き、心のなかで暗号化されて「合わせ味噌」になったというのです。
銀河鉄道に乗る切符を作りました。
車掌が切符を拝見しに来るところを作りました。
元気に「35億年のサーカス」
9月には「ケンタウルス祭の歌」を歌います。こんな歌です。
ケンタウルス つゆをふらせ ケンタウルス つゆをふらせ
かがやけ冬のトライアングル オリオンのベテルギウス
おおいぬのシリウス こいぬのプロキオン
ケンタウルス つゆをふらせ ケンタウルス つゆをふらせ
ふたごのカストル ポルックス ぎょしゃのカペラ……
……
ほんとうにこんなような さそりだの 勇士だの 空にぎっしりいるだろうか
ああ ぼくはそのなかを どこまでも どこまでも 歩いてみたい
ぷかぷかさんが銀河を描いてくれました。
少しずつ先が見えてきました。これからが楽しみです。
参加した人達の感想
●ぷかぷかさんたちといっしょにワークショップに参加していると、「こうしたらこう返ってくるかな」というややもすれば打算的な考えをことごとく裏切られていくような、心地よい感覚があります。
そうして出てきた突拍子のないようなアイデアをみんなで形にしていくときには、ロジカルに整理された意味や価値を追うこと以前の、ある意味で純粋な創作・表現の喜びが共有されているように思います。
コンノさんの「50億年後の地球は……」の問いかけは哲学的だと話題に上りました。銀河鉄道の夜に繋がる世界観があるように思います。
●鳥トリの寸劇見て、朗読を聞き、切符を描くうちにどんどん銀河鉄道のイメージか広がり、乗るのが楽しみになりました。いつもながらみなさんの発想力に脱帽です。
●今日もやっぱり、ハプニングがおもしろくて仕方なかったです。例えばオノマトペの伝言ゲームも、わたしのチームでは、途中でジェスチャーのニュアンスが変わってしまってたのに、結局正解してたり。でも、そもそも正解ってなんなんだ、と思ったり。知らず知らず凝り固まった価値観からぷかぷか さんの自由さがふわっと解放してくれます。 それから、みなさんたおのことをすごく可愛がってくれて本当に感謝です。表面的にかわいいねとかじゃなくて、心底かわいいね!と思ってくれることを感じでか、たおもすごく得意げで、ここにいていいんだ!ここにいたいって感じた瞬間が何度かあったと思います。ここにいていいんだ!と全身で感じている我が子をみるのが、こんなに幸せなことだとは今日まで知りませんでした。 これから、ますます楽しみになりました!
『梅切らぬバカ』を上映し、映画を手がかりにやまゆり園事件のような悲惨極まりない事件を起こさないためにはどうしたらいいのか、私たちに何ができるのか、といった話し合いをしました。
まずは監督の話
続いてみんなで話し合い(舞台を向いたカメラと客席を向いたカメラの映像約4時間分を40分くらいにまとめました)
話し合いの中で紹介しましたが、『梅切らぬバカ』上映のために、ぷかぷかさん達が描いてくれた絵。
映画のチラシにあった写真をモデルに描いたものですが、なんともいえない味があります。見る人の心を暖かいもので満たしてくれます。これが彼らのチカラです。こういったものを見つけ出し、いい形で発信すること。それはこんな絵を描く人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ、というメッセージです。それがやまゆり園事件のような悲惨な事件を二度と起こさないために、私たちにできることの一つだろうと思います。
●参加した人達の感想。
・今まで障害者を扱った映画たくさんありましたが、この作品はとても現実に近い、障がいのある子どもを持つ私たちが直面したり、これからするであろうことを表現されており、とても感銘を受けました。今までの中で一番よかったと感じました。子どもの父親は子どもから逃げてしまいましたので、私の将来もこんな感じかなと考えさせられました。
・監督の思いを生でうかがえてよかったです。会場のみなさんのコメントも聞くことができてよかった。自宅で映画を配信で見るのではなく、会場でみなさんと一緒に共有できたこの時間が持てたことに感謝です。
・日本中、どこでもあるあるの物語。希望を予感できるエンディングにホッとしました。突破口は、正直に生きることでしたね。障害者、子ども、女、男…、相変わらず伸びている梅の木の下をみんなで同じ格好で通るシーンが印象的でした。
・こういう事件は、きっとどこでも起こっていることだと思います。「安全で、静かに暮らしたい」地域の人。加害者とされる障害者の家族も同じ思いで生きている。障害者の言動の意味を知らないことから起こる誤解。知ることから始まるのだと思います。ハッピーエンドで終わらなくて、かえってよかったと思う。日常は続いていくもの。
・アメリカ映画のように、善と悪を巡ってどんどん破壊し、最後は勝ち取るという映画とは別で、絵画のように思いを巡らす映画でした。余計なセリフがないのもよかった。
・『梅切らぬバカ』の映画の生まれた背景を知ることができてうれしかったです。あくまで忠さんの視点や日常を大切にされているとのことで、とってもその意味を感じることができました。また、身近に障がいをお持ちの方がいらっしゃる方やご家族のお話を聞くことができ、価値ある時間を過ごさせていただきました。視野が広くなったように感じました。
・どうしてかわからないのですが、終わったあと涙がたくさん出てきます。
・違いを面白がる世界になっていくことを願っています。会場にリアルに障害者さん、家族の方がいらして、こういう上映会がいいと思いました。
・自分たちと重なる部分がたくさんありました。娘と一緒に見たかったです。あんな母親に少しでも近づけたら、とちょっと反省しました。
・物腰の柔らかい監督の映画に対する思いの話に引き込まれました。また、学生さん、先生、事業所の方々の感想を伺い、今の私に何ができるのか、問う時間となりました。何ができるのか、今はわかりませんが、日々生活していく中で、心の目を開き、ともに生きていきたいと思いました。
・知らないと近寄りたくない、関わりたくない、排除したい。知ると、関わると、一気に気持ちが近くなる、つきあいたくなる。シンプルで、とても簡単なことなのに、難しいのはなんでだろう。
・これからどうなるのかと余韻を残して考えさせられます。
・このあとどうやってまわりや近所への理解をしてもらうのかを見てみたい。きっときっと理解は難しいですが、グループホームを作ることさえむつかしいという部分をもっと表現してもらいたい。
・地域の理解も、人それぞれの考え方があるので、批判する人もいるのも当たり前だと思う。身近に障がいのある人がいる人は抵抗ないと思いますが、現実的にはなかなかむつかしいと思います。
・若い人の意見、頼もしい。エピソードがいろいろ聞けて、映画だけでなく、トークイベントも聞けてとてもよかった。
・忠さんみたいな人は近くに来たら、そりゃ、よけます。それは知らないから。
(これはタカサキが「忠さんみたいな人が隣に住むことになったらどうしますか」と質問し、それに対する正直な答えです。だからこそ、お互い知る機会を作ることが大切だと思います。お互いのことを知ることで、人生の幅がグンと広がります。だから、いっしょに生きていった方がトク!)
・もしお隣に…、同じ状況に…と、考えました。自分を、世の中を振り返るきっかけになりました。
・障がいがあってもなくても、人と関わろうと思ったら、その人のことを知らないといけないと思った。隣人の家族が変わっていくきっかけが多くあったと思うが、その時の家族の心情がわかってよかった。
・自分の経験と重ね合わせて映画を見た方々の感想はとても貴重で、聞けてよかった。同時に、自分は知らないことがたくさんあると感じた。参加できてよかったです。
・ご近所同士、最初はうまくいかなかったが、忠さんのおかげで仲良くできた。障害者を通してつながりができたことがすばらしかった。
・地域の理解がとても大切だと思った。考えさせられました。
・引き込まれて、楽しく拝見しました。忠さんがグループホームに入って戻ってくる短い間に、それぞれの登場人物が、ある人は大きく、ある人はほんのちょっぴり変化していった様子がよく描かれていて、とてもよかったです。
・自閉症の特徴がよく表現されていて、それぞれの理由があって行動してしまったことがわかり、とてもよかったです。ちょっと笑えるところも、おもしろかったです。
・孤独と物欲の狭間。境界線を引かず、折り合って生きることの意味に胸打たれました。
・悪い意味ではなく、グループホーム桜の家の解決があるかな?と期待したけど、現実は中々厳しいから、、ストーリーとしてこれが一つの答えかも知れないと思いました。
・我が家にもグループホームに暮らす子どもがいるので、他人事と思えず、身につまされました。希望の光が見える。でも、無駄に明るくない終わり方で、ホッとしました。
・トークイベントはとても勉強になりました。特に父親の関わりについての質問が鋭くてよかったです。
・忠さんと向き合った隣人は少しずつ変化があったところがゆったり描かれていて、そこがよかったです。GHの反対運動になってしまう人びとと、お隣さんの違いってなんだろう、と考えさせられました。
・「人は知らないものに対して恐怖を感じる」ということが、よく表れていると思った。障がいについて理解が深まる場がもっと増えて欲しい。また、グループホームに対して「迷惑だ」といっている人がいた。その人は誰にも迷惑をかけていないのだろうか。人が人と生きていくためには、それを自覚することが大切だと思う。
・当事者の方のお話を聞かせていただいて、より、障害者と生きていくことについて考えさせられた。
・ほんとうのこと、考えなければいけないことがたくさん描かれていて、障がいに対して興味のない人、知らない人にも見てもらいたいと強く思った作品でした。TVでも繰り返しやって欲しいですね、トークも含めて。
・よい意味で日常の身近なストーリーでした。もっとドラマチックな展開、美化されたものがありがちですが、そうではなかったのでおもしろく、想像もしやすく、身近に感じられ、思うところがたくさんありました。忠さんのよさをいちばん知っているお母さんの地域の人達との接し方、忠さんのことの伝え方がとてもいいと思いました。
・母が最後は見るというラストに、お母さん役の加賀さんが母としての振るまいをアレンジされ、ぐっと身近な場面になったのですね。映画というものは監督のメイキングエピソードを聞くと内容がもっと深まるというご意見、本当にそうですね。
・障害を持っている方の生きづらさを感じ、胸が苦しくなりました。
・映画作成の背景を知ることができ、おもしろかったです。いろんな感情があった映画だと思いました。
・障害者を演じる方はすごいと思いました。
・主人公の忠さん、隣人の男の子とお父さん、お母さんの仲がだんだん深まっていく描写がとても印象に残りました。しかし、ポニーを飼育する人、自治会長さん達が最後まで忠さんと分かち合えなかったところがリアルで、隣人家族と対比しているなと感じました。
・映画に込められた思いや実際の障害者を見る目がどのくらいなのかと、障害者の方達との関わり方や障害者の子を持つ親の世間に対する思い。現実に目を向けるよいきっかけでした。また、障害者の方々のチカラや本来持っているよさを感じられるトークイベントでした。
・ぷかぷか上映会に参加できてとてもよかったです。また、映画の感想など、いろんな方々の意見を聞けてとても有意義な時間でした。
・でんぱたと乗馬クラブの関わり、エピソードを聞くことができ、よかったです。
・障がいのある人達と、よい一日を淡々と積み重ねる営みが、相模原事件を繰り返さないことにつながるのだということをたくさんの人と共有したいです。
・監督がこの作品を作る過程や思いがわかって、よかったです。いろいろな考えや思いがあって、とても考えて作られた作品なのだと思いました。いろいろな方の思いや考えが聞けて、とてもよかったです。
・簡単に地域との関係が改善されぬこと、訴えかけるもの、リアリズムを感じました。地域との共生はむつかしいですね。でも優しい社会になって欲しい。そんな気持ちがしました。
・5080問題や地域との関係がリアルでした。あのあとどうなっていくのか、続きを見たいという余韻がありました。お母様の切ない気持ちを考えながら見ていました。
・学生さん、保護者、施設の支援者など、様々の方の話が聞けて、考えさせられました。障がいのある人達への理解が広まることで、みんなが幸せに生きていけるようになるとよいと願っています。
・グループホームや地域住民との関わりについて、考えさせられました。子どもと見に来ましたが、どう思ったのかを少しずつ聞いてみようと思います。
・現実的にあることで、ほんとうに感動しました。我が家でもあることなので、泣いてしまいました。
・他者との共存は己を知ることにつながると思います。知ることは尊重することになり、自分も大切にすることかなぁ、と考えています。方向性の違いを思いやる想像力で補いたいです。
・「人間」をとらえ、描いている映画と思いますが、深み、突っ込みが方が浅く感じました。グループホーム反対ののぼり旗が立つ、その背景にある「差別」や様々な感情が、人間の奥深い中に誰でもが持っているものを表現できたらよかった。
・お母さんのような存在の人がたくさんいるといいなぁ。
・ドキュメンタリーとドラマが混合されたような感じでした。
・加賀まりこさんと塚地武雄さんの出演で鑑賞となりまして、『梅切らぬバカ』という上映していましたので、髪と爪を切らせている加賀さん、グループホームに暮らし、馬が好きになった塚地さん、その他の出演者を見てよかったです。
中井やまゆり園でまた虐待
《調査委は報告書で「虐待への意識が欠如し、不適切な対応が横行していた」と批判。職員間の対立や風通しの悪さから、入所者の支援について話し合う環境がなく、管理職のマネジメントも作用しなかったことを背景に挙げた。》そうだが、そういったことが虐待の原因なのか。そういったことを改善すれば、ほんとうに虐待はなくなるのか。
《関与したとされる職員や元職員は計76人に上り、県は処分を検討する。》そうですが、処分をして虐待がなくなると本気で考えているのだろうか。虐待を生み出した環境はどうするのだろう。
要は相手にしている障がいのある人達と、人としておつきあいしてなかっただけのことではないのか。人としておつきあいしていれば、虐待なんかおこりようがない。
それはぷかぷかを見れば一目瞭然。
人としておつきあいしているから職場でこんな笑顔になる。
人としておつきあいしていると、スタッフの髪を整えてくれたりする。
人としておつきあいしているからこんな作品が生まれる。
人としておつきあいしているから、安心して仕事にこんなに集中できる。
人としておつきあいしているから、お客さんもこんな笑顔に。
人としておつきあいしているから、こうやって安心して昼寝ができる。
人としてつきあってきたから、仕事辞める時、大泣きしてしまった職員がいた。
彼らと人としておつきあいするにはどうしたらいいのか。
むつかしい話ではない。いっしょに生きていけばいいだけの話。とにかく「支援」などという上から目線の関係はやめることだ。いっしょに生きていく関係の中では、虐待なんて起こりようがない。
虐待のなくならない施設の職員は、一度ぷかぷかに研修に来るといい。相手と人としてつきあうということがどういうことか、一週間もいれば自然にわかる。
ぷかぷかしんぶん9月号の表紙があまりにも楽しいのでFacebookにアップしたら、こんな反応がありました。
●●●
見開き2〜3ページ
見開き4〜5ページ
昨日IWJというわりと硬派の独立メディアの日刊ガイド(メールによるニュース配信)に上映会のお知らせが載りました。
■「お互い『いい一日だったね』って言い合える日々こそ大事にしたい」! ぷかぷか上映会『梅切らぬバカ』のお知らせ
ぎりぎりのお知らせとなってしまいましたが、本日27日の午前と午後に、NPO法人ぷかぷかによる映画『梅切らぬバカ』上映会およびトークショーが、横浜市健康福祉総合センター4Fホールで行われます。
ぷかぷかによると、「やまゆり園事件は私たちにとってなんだったのか、どうすれば事件を超える社会を作っていけるのか、をみんなで考える上映会」ということです。
やまゆり園事件から、丸6年経ちました。
この間、排除の論理に立脚した障害者をめぐる社会状況はほとんど変わっていません。
ぷかぷか理事長の高崎明さんは、この映画をなぜ上映するのか、次のように、ブログ「ぷかぷか日記」の中で述べています。
「『梅切らぬバカ』にはグループホーム反対運動が登場します。この地域に障害者はいない方がいい、と主張しています。やまゆり園事件のように暴力的に排除するわけではありませんが、障害者はいない方がいいという考え方では地続きにあります」
※あなたのアイデア、ぜひ聞かせて下さい。(ぷかぷか日記、2022年8月25日)
https://www.pukapuka.or.jp/2022/08/25/7465/
映画は、この考え方に対して、言論で反対運動を批判し、論破して、反対運動をつぶすのではなく、障害者とともに時間をすごす日常の豊かさを、そのかけがえのなさを、淡々と描いているといいます。
高崎さんは、ブログの中で、「やまゆり園事件について、あーだこーだいうよりも、障がいのある人達といっしょにいい一日を具体的に積み上げていく方を大事にしたいと私は思っています。『梅切らぬバカ』との接点はそこにあります」と述べています。
高崎さんは、この価値観を端的に次のように述べています。
「お互い『いい一日だったね』って言い合える日々こそ大事にしたい」
これは、相手が障害者に限らず、人間が人間と一緒に生きるときの大原則であるように感じられます。
すばらしい思想ではないでしょうか。
この思想は、たんなる意識改革だけで実現できるものではなく、忙しすぎる労働条件や偏見を煽るメディアなど、この思想の実現を阻む、社会的条件にもフォーカスする必要性を浮かび上がらせます。
そして、この思想は、ささやかであっても具体的な行動へと誘い、その具体的な行動の積み重ねが、共生の障害になっている社会的条件を突き崩す可能性をも示唆しています。
高崎さんは、映画上映会の後のトークショーで集まってくれた人々と何を話したいか、次のように述べています。
「事件に関わる大きな話ではなく、自分の手の届く範囲の話をします。その気になればすぐにでも始められるような話です」
この上映会と映画『梅切らぬバカ』、NPO法人ぷかぷかにご注目ください。
●●●
ぷかぷか日記をちゃんと読んでくれていたんだと思いました。福祉とはほとんど関係のない人達が、こんな風に受け止めてくれていたことがとてもうれしいです。
お互い『いい一日だったね』って言い合える日々を積み重ねていくこと、それがあのような事件を二度と起こさないことにつながっていくのだと思います。何よりもこれはその気になれば日々の暮らしの中で誰にでもできることです。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。