ぷかぷか日記

社会に豊かさをもたらす彼らをマイナス評価することは、社会の大きな損失

ヤマト福祉財団より

f:id:pukapuka-pan:20200804162647j:plainと連絡があり、賞金に100万円もくれるなら、これは応募しなきゃソン!と、保護者の方にお願いして、推薦文を書いてもらいました。ぷかぷかがやっていることのオリジナリティーをどうやって伝えるかで、保護者と何度もあーだこーだとやりとりしてようやく完成。最後に高崎の経歴、実績を書く必要があって、ここは私が書きました。

 実績はまさにぷかぷかがやってきたこと。で、書きながらあらためて気がついたのですが、障がいのある人たちは、一般的には「あれができないこれができない」「生産性がないからだめ」とかいわれていますが、その評価は絶対的なものではなく、彼らとの関係ひとつでマイナスからプラスに大転換する、ということがぷかぷかを10年やってきてわかりました。

 彼らとの関係は「何かやってあげる」とか「支援する」といった「上から目線の関係」が多いのですが、ぷかぷかはいつも書いているとおり「いっしょに生きていく」「フラットな関係」です。

 そういう関係でぷかぷかは事業を展開してきたのですが、そこで見えてきたのが、彼らは「社会を耕し、社会を豊かにする存在」であるということです。

 つまり彼らとどういう関係でやっていくかによって、全く正反対のものが出てくるのです。社会を豊かにする新しい文化といっていいほどのものをぷかぷかはたくさん創り出してきました。

 

 社会に豊かさをもたらす彼らをマイナス評価することは、社会の大きな損失だと思います。豊かさの喪失です。それはぷかぷかが今まで創り出してきたものを見ればすぐにわかります。 

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日本フィルのチェロ奏者江原さんとダイちゃん、それに車椅子ダンサー神原健太さんのコラボやります。

日本フィルのチェロ奏者江原さんと、ダイちゃんの演奏(「まっすぐ」と「インドの虎狩り」)に車椅子ダンサー神原健太さんが加わるコラボを新治市民の森にあるブルーベリー畑のそばでやります。8月9日(日)10時からです。雨天延期です。Facebookでお知らせします。

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 神原 健太 (車椅子ダンサー)

 「まっすぐ」

www.youtube.com

 

 ブルーベリー畑は下の地図の真ん中あたり「池ぶち」というところにあります。

 高崎は当日9時半にぷかぷかのパン屋から出発します。よかったらいっしょに行きましょう。参加希望の方は takasaki@pukapuka.or.jp にメール下さい。

 ブルーベリー畑まで歩いて15分弱です。

 コラボのあとはブルーベリー狩りを楽しんで下さい。

 

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彼らは社会を救ってくれる存在なのかも

障がいのある人のところへ自治会の班長の番が回ってきて、自分にはできないことがいろいろあるので、断りたいと申し出たところ、みんなの合意を得るために障害の記載を強要され、それを苦にして自殺してしまった事件。

mainichi.jp

自殺した男性が書かされたとされる書面(一部)

 しょうがいか(が)あります

○2500えんは ふうとうにいれれます

×おかねのけいさんはできません

○1たい1ではおはなしできます

×ひとがたくさんいるとこわくてにげたくなります

○となりにかいらんをまわすことはできます

○ひととあったらあたまをさげることはできます

×いぬとかねこはにがてです

×ごみのぶんべつができません

○自てんしゃにはのれます

○せんたくはできます ほすこともできます

○どこでもすーぱーこんびにはかいものできます

○くやくしょびょういんにはいけます

×かんじやかたかなはにがてです

 

 私がもしその場にいたら、

「どうしてもできないとおっしゃるのであれば、それはかまいません。ただできないことがあれば、その都度私たちがお手伝いしますから、この機会に班長をやってみるのもいいと思います。班長をやると自治会の中でいろんな人と知り合えます。人のつながりができることは自分の財産になります。何か困ったとき、家族以外で相談できる人が近くにいると、とても心強いです。

 障害があるのなら、それを隠して生きるより、オープンにして生きる方が、まわりの人にとってもいいことだと思います。オープンにすることで、あなたの障害を理解し、いろいろサポートしてくれる人が現れるかも知れません。誰かに助けて欲しいとき、「助けて!」って言える環境が自分のまわりにあることはとても大事なことです。家族しか頼れない環境はとても心細いです。」

といったことを話します。

 対応した自治会役員の感覚を疑ってしまいますが、裁判所に訴えられたとなれば、「障がいのある人への対応に問題はなかったのかどうか」、当然自治会の中で問題になります。

 「障がいのある人への偏見、思い込み」、それと元々あった「許容量の狭さ」が重なって今回の事件につながったのだと思います。

 自治会の話し合いがどんな風になっていくのかわかりません。

 新聞報道では「31日に第1回口頭弁論があり、役員らは争う姿勢を示した。」とあるので、そういう声の大きい人たちがイニシアチブを握ると、自治会はだんだん息苦しくなって、やめていく人が増え、自治会は崩壊状態になるでしょうね。

 いずれにしても社会が含んでいるいろんな問題を、今回の事件はあぶり出しました。

 そういう意味でも、障がいのある人たちの存在は、社会が抱えている問題を顕在化し、それを契機に社会を救ってくれる存在なのかも、と今回も思いました。

 「彼らとはいっしょに生きていった方がいい、その方がトク!」とあらためて思ったのでした。

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「共に生きる」って、彼らの生きる世界をいっしょに生き、いっしょに楽しむこと

NHK Eテレ 先ほどの放送が、もうアップされていました。「映像」「文字と画像」が見られます。

www.nhk.or.jp

 取材でインタビューを受けている時、突然フタミンがやってきました。

「明日からキャンプに行きます」

「え?いつ決まったの?」

「え〜と、さっき」

「誰と行くの?」

「みんなで」

「みんなでいったらお店はどうするの?」

「お店は、ふわふわって消えちゃうの。」

「え?消える?…そうか、このお店は魔法なのね」

「そう、だから消えちゃうの」

…と、突然始まるこういう話につきあうのが、すごく楽しいです。

「なにバカなこと言ってんの。さ、仕事仕事」

といってしまうのは、なんだか寂しいです。せっかくの話がもったいないです。ぷかぷかのお店が魔法のように消えちゃう話につきあう方が、人生、ずっと楽しくなる気がします。

 「共に生きる」って、彼らの生きる世界を「リアルに」いっしょに生き、いっしょに楽しむことだと思います。

 彼らの生きる世界を一緒に楽しめる感覚を持っているかどうか、ですね。その感覚は、私たちを自由にし、生きる世界を広げてくれます。何よりも人生が楽しくなります。「そうか、お店は魔法で、ふわふわって消えちゃうんだ」って、フタミンの世界に入り込んだ方が、絶対に楽しいです。

 次の日になって、フタミン捕まえて

「あれ、お店消えてないじゃん」

「魔法使いがどっかに行っちゃったのかも」

という話が延々続きます。

 

 フタミン。彼の生きている世界は、こんなに色鮮やか。

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 フタミンに描いてもらった絵を大事にしているスタッフもいます。

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 Eテレの記者の取材を受けるフタミン。絵の説明を受けるが、多分半分くらいはわからない。わからないまま、そのわからなさを楽しむのがコツ。

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ぷかぷかさんに出逢ったひとたちの しあわせの物差しがぐっと伸びて

第6期演劇ワークショップ記録映画を見ての感想をいくつか紹介します。

 

●映画観させていただきました。ありがとうございました。いいなぁ、私も仲間に入れてもらって舞台に立てたら、私の中の「わたし」はどんなに楽しく、ドキドキわくわくを味わうことができただろうって思いました。/ 台本があって演じるのではなく、やりながらみんなで作り上げていくスタイル、怖さもありますが、「ねばならない」空気が流れないから、初めて参加した人や、大勢が苦手な人も安心して参加できるのかなあと思いました。皆さんの姿がそれを感じさせてくれました。/誰が一番?・・・みんなそれぞれが一番にたどり着いて納得していく過程もよかったです。/ああ、やっぱり生で体験。舞台を見に行けたらなぁって思いました。どんな命もみんな大事、ぷかぷかさんの存在がどれだけ、とりわけ今の社会に大事か改めて感じさせられました。

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●あっという間の一時間でした!
参加者みんなで、ゼロからつくるのが演劇の楽しいところだと思います。
(私はかつて演劇部でした)
その楽しいところが爆発していました。元気をもらいました。
ぷかぷかさんたちの自由な発想力、ぷかぷかさんがいてこそのお芝居でとても良かったです。
もっと自由になりたいなーと思いました。
ふたみんが、小さい男の子をギューっとして元気をもらうシーンが良かったです。
こういう場をつくり、見る機会を提供してくださるスタッフのみなさんにも感謝です。

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●ありのまま、自分らしく生きていく。 そんなことができている人はいないと思いますが…ぷかぷかさんたちは、そこに近いように感じます。 そこがぷかぷかさんたちの力なのでしょうか。 ぷかぷかさんに出逢ったひとたちの しあわせの物差しがぐっと伸びて、 生きることの感触がふわっと柔らかくなる。わたしもぷかぷかさんたちの魅力に気づいた1人なので、改めてそんなふうに感じました。 また、みんなに会いたいです。

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●毎回の練習が作品造りですね(笑)最後までわからないのが面白いですね。
今、結果出さなければいけない日々が続いているのですが、そんな日々がイヤになりました😁でも結果を求めてるのは自分だ😣と気がつきました❗️

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●初めに、「どんぐりと山猫」を原作にしているということで期待は高まっていました。宮沢賢治は大好きですが、またぷかぷかさんが演じるのに合っているだろうな、と。
 ワークショップ本番は見ていませんが、記録映画を見て、果たして楽しい演劇が出来上がったのだと確認することができました。
 ぷかぷか版ならではの結末は、福祉に携わる自分としては、一見オーソドックスに思えましたが、記録映画によれば、周りの大人がお仕着せたのではなく、参加者の中から自然に生まれたものだということがわかり、納得できました。
 ワークショップを通じて参加者が成長したように、視聴する私たちも少し成長できたのではないでしょうか。
 またこのような機会があることを期待しつつ、私自身も何か「耕す」ことを続けていきたいと勇気をいただけました。

 

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●演劇ができる過程がおもしろかったです。
彼らの楽しそうな顔も。

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みんなで日々笑い合っているうちに、事件を超える社会が

 相模原障害者殺傷事件4年目ということもあってか、今年はマスコミの取材がたくさん来ました。NHK、朝日新聞、共同通信、Eテレ、神奈川テレビ、赤旗などです。うれしいですね。障がいのある人たちといっしょに生きていく日々を積み重ねることで、地域社会を変えてきたことが評価されたのかなと思ったり。

 いっしょに生きていく日々が地域社会を変えるなんて、全く考えていませんでした。考えていたのは、私の惚れ込んだ素敵な人たちにお店で出会って欲しい、ということだけ。

 でも、出会う人が思いのほか多くて、知らないうちに地域社会が少しずつ変わっていました。それを教えてくれたのはNHKでした。

 ぷかぷかさんがいないことで、街に彼らがいることの意味がかえってわかるんじゃないか、とコロナ禍で休み中のぷかぷかに取材に来ました。たまたま通りかかった近所のお年寄りの方に話を聞いたところ、ぷかぷかの大ファンで、ぷかぷかさんに会えないと寂しくて寂しくてしかたがない、ぷかぷかに来ることは自分の生活の一部です、とおっしゃっていました。

 ぷかぷかに来る、言い換えればぷかぷかさんとおつきあいすることが生活の一部になっている、という話はすごくうれしかったですね。ぷかぷかさんとのおつきあいが、特別なことではなく、日々の生活の一部になっている、というのです。おまけに彼らは孫みたいにかわいい。道で会うと「こんにちは!」って大きな声で挨拶してくれて、すごくうれしい。一人暮らしのお年寄りの方の生活をぷかぷかさんは支えていたのですね。

 相模原障害者殺傷事件を超える社会ができるのは遠い未来、と考えている人がほとんどです。でもぷかぷかのまわりには、事件を超える社会が、小さいながらも実現しているのです。

 あーだこーだの難しい話なしに、みんなで日々笑い合っているうちに、事件を超える社会がぷかぷかのまわりにはできていたのです。

 いつかそういう社会を実現させよう、とかじゃなくて、今日、彼らといっしょにいい一日を過ごす。地域の人たちも一緒に笑えるような一日を作る。そのことが大事じゃないかと思うのです。

 

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いい一日を地域の人も共有

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テレビ神奈川は「ぷかぷかさんと事件を超える」なんてタイトルでした。

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 そうそう、教育番組を作るために取材に来ていたディレクターの方が三日ほど来ていたのですが、ぷかぷかというのはどうもこの枠には収まりきらないですね。そんな枠をはみ出してしまう、もっと普遍的な価値を生み出してる気がします。機会があれば、そんなことをうまく表現できる番組を作りたいです、とおっしゃっていました。

テレビ神奈川とNHKの映像

 テレビ神奈川とNHKの映像、テレビ見ながらiPhoneで撮ったものです。よろしければここからダウンロードして見て下さい。相模原障害者殺傷事件という重い事件をどうやって乗り越えていくのか、ぷかぷかの提案です。

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ぷかぷかさんたちと「いい一日だったね」ってお互い思える日々を積み重ねることが地域社会を豊かにします。

 二つの映像はそのことを語っています。

その日々の積み重ねが、この地域の豊かさを作り出している。

 ぷかぷかしんぶんに相模原障害者殺傷事件のことについての記事を書きました。いつもパンを買いに来てくれる近所のおばあさんにも届くようにと書きました。そういう人にも届くメッセージでないと、社会は変わりません。そういう言葉を探すことで、私たち自身も磨かれます。

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 相模原障害者殺傷事件から4年がたちます。「障害者はいない方がいい」と、重度の障害を持つ人たち19名が殺されました。私たちにとってこの事件はなんだったのか、あらためて考えてみたいと思います。

 3年ほど前、緑区で障がいのある人たちのグループホーム建設の計画が持ち上がったことがあります。その時、障がいのある人たちがここに住むと治安が悪くなる、と反対運動が起こりました。反対を叫んでいる人たちは、今までどこかで障がいのある人たちとのおつきあいがあり、その結果「治安が悪くなる」と考えているわけではありませんでした。単なる思い込みであり、偏見です。思い込みで「障害者は犯罪を犯す」だから「この地域に障害者はいない方がいい」と叫んでいるのです。暴力はなかったにせよ、「障害者はいない方がいい」と叫んだ事件の犯人と同じ発想です。障がいのある人たちを社会から排除しているのです。

 社会から障がいのある人たちを排除すると、快適な社会が実現できるのでしょうか?そのことをちょっと考えてみて下さい。

 誰かを排除することは、その地域社会の受け入れる人の幅が狭くなるということです。許容できる人の幅が狭くなると、今度は私たち自身がだんだん窮屈になっていきます。許容できる人の幅に合わせないと、この地域で暮らせないわけですから。

 いろんな人がいること、それが社会の豊かさです。霧が丘にぷかぷかがあり、障がいのある人たちが日々元気に働き、地域の人たちと日々おつきあいしていること、その日々の積み重ねがこの地域の豊かさを作り出しているのです。

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 先日はでんぱたがあることで、地域社会が変わるきっかけになるかも、といったことを書きました。

www.pukapuka.or.jp

 

 いずれにしても、障がいのある人たちが街にいることで、社会の豊かさが生まれます。彼らを排除するとき、そういった豊かさは失われ、街は痩せこけていきます。もったいない話です。

 

 相模原障害者殺傷事件というのは、障がいのある人たちがいることで生まれる社会の豊かさをバッサリ切り捨てた事件だったと思います。

 

 彼らとはやっぱりいっしょに生きていった方がいい、その方がトク! と、事件から4年たった今、しみじみ思うのです。

 こんな人たちのそばにいると、ただそれだけで心が安らぎます。

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みんなが自由にそこで生きるときに生まれる「場のチカラ」

 親子三人で参加した浅川さんの感想です。

「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。

 ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。
 高崎さんはぷかぷかさんと一緒に生きていった方がトクと言われます。ぷかぷかの舞台はめちゃくちゃ考えなくちゃいけないし、とっても疲れました。それなのに心はいつもポカポカしていました。障害がある人もない人あなたも私もみんなが一緒に生きていった方が誰にとってもハッピーなんだと感じさせてくれました。
みーんな一緒でみーんなごちゃまぜに生きていった方がとっても楽しい!めっちゃハッピーラブラブ改めてそう思います。」
 

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  そういうことがよく見える映画です。みんなが好きなことやって、もうごちゃごちゃな雰囲気なのですが、それでも最後舞台でまとまっていきます。演出をやった花崎さんのチカラはもちろん大きいのですが、それでも尚、演劇ワークショップという場のチカラがあると思うのです。みんなが集まり、みんなが自由にそこで生きるときに生まれる「場のチカラ」です。それがみんなの背中を押し、あの舞台ができたのだと思います。演出家一人が頑張っても、あの舞台のエネルギーは出てきません。ぷかぷかさんといっしょに生きることで生まれるエネルギーです。ぜひ見てください。

ameblo.jp

「希望」を語り続ける

朝日夕刊素粒子にいい言葉がありました。

《 難病の人も、障害を持つ人も、すべての人が「希望」を語れる社会でありたい。政治は、私たちは何をすべきか 》

 

 私は養護学校の教員時代、障がいのある子どもたちに惚れ込み、彼らといっしょに生きていきたいと思ってぷかぷかを立ち上げました。「いっしょに生きていきたい」という「希望」からぷかぷかは出発したのです。「いっしょに生きていく」って、どういうことなのか、何をすればいいのか、何をしたいのか、といったことをひたすらぷかぷか日記に書き続けました。

 その結果が、今のぷかぷかです。はじめからしっかりした構想なり、ビジョンがあったわけではありません。本当に行き当たりばったりでした。それでもしつこく、ああしたい、こうしたい、と「希望」を語り続けるうちに、今のぷかぷかができたのです。

 

 演劇ワークショップも、1985年、養護学校で働き始めて4年目、こんなおもしろい人たちとワークショップやったら、今までにないおもしろい芝居ができると思ってはじめました。学校ではうまく生かせない彼らの面白さ、魅力が、もっともっと生かせるんじゃないか、いや、生かしたい、と思ったのです。

 演劇ワークショップは人が自由になれる空間です。お互いが自由になれる空間で彼らと芝居作りをやれば、何かとんでもないものができそうな気がしたのです。そして、それを通して彼らともっと深い出会いをしたいと思っていました。

 彼らと一緒にやる演劇ワークショップの「希望」です。

 当時フィリピンからそのメソッドを取り入れていた演劇集団「68/71黒色テント」の事務所に行き、その「希望」を語りました。当時「68/71黒色テント」は障がいのある人たちと演劇ワークショップをやるなどということは全く考えていませんでした。そもそも、演劇をする集団であり、障がいのある人たちとのおつきあいは全くありませんでした。そんなところへ「障がいのある人たちと一緒に演劇ワークショップやりたい!絶対おもしろいものができる。」と飛び込んでいった私も、今思えば、相当無茶でしたが、「希望」で熱くなった頭はひたすら前に進むのみで、「どうして障がいのある人たちとやるのか」「そこで何を生み出したいのか」といったことを延々熱っぽく話したことを覚えています。

 横浜から2時間近くかかる黒テントの事務所まで、何度も何度も通い、結局窓口になった成沢さんが根負けして、1984年に初めての養護学校の子どもたち、生徒たちと地域の人たちによる演劇ワークショップが横浜で実現したのです。「ちゅうたのくうそう」という絵本を元に、簡単な芝居を作りました。ちゅうたというネズミが空想の中で猫をやっつけるお話です。みんなならどんな空想で猫をやっつけますか?というのがテーマの芝居作りでした。

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 どんな芝居を作ったのかはもう忘れてしまいましたが、養護学校の子ども、生徒たちとやるワークショップの面白さは、想像を遙かに超えていました。その面白さに「68/71黒色テント」の成沢さんも気がつき、以来彼らとの演劇ワークショップにもう35年もつきあってくれています。成沢さんも、あの時彼らと出会ったのだと思います。そして惚れ込んでしまった。もう、やみつきになるくらいに。

 次の年には6ヶ月の演劇ワークショップをやりました。そして第2期目の記録が『みんなでワークショップ』という映画になっています。35年も前に、彼らといっしょに生きる世界を実現していたのです。彼らと新しいものを一緒に生み出す関係が始まっていたのです。

www.pukapuka.or.jp

 

 現在やっている演劇ワークショップの進行役は成沢さんの主宰する演劇デザインギルドの人たちがやり、成沢さんは舞台監督をやっています。

 

 「希望」を語り続けること、そのことがどんなときも大事な気がします。

 

 7月25日(土)26日(日) 第6期演劇ワークショップ記録映画をYouTubeで公開しています。

www.youtube.com

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