ぷかぷか日記

尾張一宮でワークショップ

愛知県の尾張一宮で簡単な演劇ワークショップやってきました。

 

その感想です。

  • 初めての人と接することが難しい子どもたちが、ワークショップに参加した。
  • スタッフがつかないグループの中でも、一緒に過ごすことができた。
  • 普段は表現が難しい彼らが、ワークショップの場を通して自分を表現する姿を見せてくれた。
  • 興味のない映画だったかもしれないが、最初から最後まで離席することなく鑑賞できていたことに非常に驚いた。
  • 今回は、スタッフ側にとっても彼らを通じて新しい発見があり、これまでの支援のあり方を見直す良い機会となった。
  • スタッフの中には「これは何の意味があるのか」と疑問を持つ者もいた。
  • その様子を見て、子どもたちよりもスタッフの方が柔軟性がないのではないかと感じたワークショップだった。

 

 

1.利用者保護者

とても楽しいワークショップでした。

身体を動かしている時は、年齢、性別、障害があるか?無いかなんて関係無く、皆んなと一緒で楽しい、でした。

今後も、ぷかぷかさん色々な活動をして欲しいと思いました。

 

2.スタッフA

意見や考えを出し合うことで収束するのではなく、それを身体で表現することがワークショップで一貫していたので、恥ずかしかったり意気地や元気がなくなったりしてもわりと参加的になれるのがよかった。

その人がそこにありのままにいるだけで、表現者であるという、哲学があった。

 

3.スタッフB

大変楽しく参加させていただき、ありがとうございました。

今回、いつもとは違う交流の中で、参加者の性格や障害について詳しく知らないからこそ、新たな一面が引き出されることがあると感じました。

例えば、支援者が「彼は大人しい」という思い込みを持っていると、そのまま「大人しい人」として関わってしまいがちです。

しかし、思い込みがない支援者であれば「あれをやってみよう」「これも試そう」と、守りに入らず提案できます。

今回の演劇ワークショップは、そうした“思い込みの殻”を壊す力があると実感しました。

また、私は今回、車椅子の利用者さんの介助を担当しましたが、彼女ができる範囲で参加できるように工夫したいと考えていました。

そのため、特別な配慮が必要な方がいる場合は、事前に打ち合わせをしておくとよりスムーズだったと感じました。

そして何よりも、今回のように「正解がない」「正解を求められない」自由な場は、教育の現場にも必要だと強く感じました。

 

 

4.利用者A

楽しかったです。体を使って表現する機会は中々なかったので、皆アイデアが様々で、頭の中は皆違うんだなと新しい発見になりました。

 

5.スタッフC

まずアイスブレイクでゲームを楽しんで,それからあらたにグループを作ってそのなかでお題をこなしていくのがとても刺激的でよかった!

同じ仲間や支援者では新しい発見が見つかりにくいが、知らない相手というだけですべての条件がリセットされて共にお題に取り組む同志のようになる。それが徐々に楽しくなり、普通になる。助けたり助けられたりみんな一緒!

ぷかぷかさん、ありがとうございました。気づきがたくさんありました。

6.利用者保護者

先日は、親子で演劇ワークショップに参加させて頂き、ありがとうございました。

 

初めての体験でしたが、とても楽しかったです。なかなか思っている事を、身体で表現するのって、恥ずかしいし、難しいし・・・

でも、そこを、子ども達は素直に、純粋に、思ったまま表現し、それを全て受け入れてくれる先生や支援者さんの姿に、とても癒されました。

大変貴重な経験となりました。

ありがとうございました。

 

7.利用者B

車いすで唯一の参加でしたので、他にも自分と似た方がいるといいと思った。

ワークショップのグループのメンバーがかわるのが、おもしろそうだが自分としては少し不安だなと感じた。

動きのあるなかに、私のようなメンバーがはいると困るかななどを考えてしまい,観覧ばかりでなかなか参加するまでに至らなかった。

 

 

・楽しかった

・悪ものウサギを退治したことと、飛んだのがたのしかった。

立ち幅跳びもおもしろかった

・ジャンプした。ウサギ~

・ライオンやった

・しっぽ

・ライオン、ジャンプ

大きい声をだしたこと。ヒカルさんと同じチームだった。

・しっぽ取のとき、前の小学生たちが早くて、こわかった。

・すぐに輪に入れる人、全然入れずに、壁に引っ付いている人、輪に入って積極的に演劇に参加できる人・・いろいろで、この人が???という意外な展開もあり面白かったです。

何かのきっかけで、気持ちが下がってしまったり、盛り上がることができたり・・何がきっかけになるかわからないところも面白いです。

ほかの施設の人とも、すっと打ち解け、一緒に共同してやっていく力もつく

コミュニケーションを取ながらやれる演劇の魅力を改めて感じることができました。

やり方も、いろいろ勉強できました

・様々な人と一緒に演劇を行うことで、すぐに参加できる人も入れば、なかなか輪に入ること人もいました。それでもその方一面として大切な面だと思いました。

その時の感情を表現する難しさを感じつつも、表に出た感情を肯定し表現として捉えながら、一瞬で輝ける場面を持てるのがとても面白いと思いました。

 

 

職員A:普段作業所の活動では、「お仕事・作業」という時間がほとんどのため、「演劇」という表現活動との大きな違いを感じた。表現活動は、「自分を出せる、自分の個性を出せる」ものなんだ、と映画をみて感じた。今後、10月にある福祉会のお祭りのステージ発表に向けて練習が始まるが、これがまさに「表現活動」として、個性を炸裂させられる場として生かせられるといいと思った。

職員B:色んなタイプの人たちがいたが、みんなでお互いを分かり合おうと努力をしている、その意識が素晴らしいと思った。ボランティアさんも、その人と関わる方法を考えて、関わる事で知っていく過程がよく映し出されていた。

職員C:一人一人の個性をうまく引き出されていて、そこが素晴らしいと思った。それなのに団結にもつながっていっており、すごいなぁ、と思った。

 

 

午後のワークショップ

・6名のなかまの方たちは、総合すると平均年齢40代の方たちです(最年長は60代)が、知的年齢は小学生くらいの方たちです。純粋な「遊び」という感覚でとても楽しんでいるように見えました。普段なかなか、あのような活動はないので、見ていて発見の多い機会でした。特に、普段あまり関わる事がないお子さんたちが多かった事も、純粋な感覚につながった様で、とても良い環境だったと思います。

・6名のなかまの方たちは、想像したり、話し合ったりということは難しい方たちです。何をしたら良いか?戸惑いの様子も見受けられましたが、同じグループとして表現が始まると一緒に参加しており、他の方たちの存在があってはじめて楽しめる中身だと感じました。参加し、体験することが出来たことが、何らかの解放につながりそうだな、と見ていて思いました。そういった要素をもつものが、音楽、造形、ダンスなどの表現活動なのだな、ということを改めて感じました。

 

 

☆ご利用者の感想☆
・お題になったものをイメージしながらチームで相談した
・楽しかった
・最後まで恥ずかしかったけど楽しかった
・ライオンが怖かった
・発表は緊張した
・「キック キック トントン キック トントン野原のまんじゅうはポッポッポ 酔ってゴンべさが30個食べた」確か宮沢賢治の「雪わたり」だと記憶があるので「キック キック トントン」もやりたかった。シアターゲームはこれまでに何回か経験がありますが今までで一番人数が多くて良かったです。

 

 

☆スタッフの感想☆

小学生の時にやった創作ダンスや学芸会でくらいしか表現や演劇というものに関わったことがなく未知の世界でしたがワークショップでは子どもたちも多く想像力が豊かで元気もあってこちらが引っ張ってもらう感じでした。
モーヤーコのご利用者は中に溶け込めない方もいましたが緊張しながらも初対面の方々と「チーム」になって発表している姿を見て感心しました。
ぷかぷかさんの映画を観て年齢もバラバラ障害の有無も関係なく1つのものを作り上げることにみんなが魅了されていっている様子が伝わってきました。
自分たちの意見が反映されたりそれがお客さんんにウケたり直接的に実感できることは素晴らしいことだな~と感じました。

 

 

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感想の中に

「その人がそこにありのままにいるだけで、表現者であるという、哲学があった。」

というのがありました。すごいなぁ、と思いました。私は、その人がそこにいる、そのことに意味がある、といってきたのですが、それを表現者である、と語るところがすごいなと思いました。そんな風に障がいのある人達のことも受け止めることができたら、社会はそこから変わっていきます。

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