ぷかぷか日記

ヨーロッパ映画祭、スペイン映画祭でファイナリストとしてノミネート

映画『そういうわけで』がヨーロッパ映画祭、スペイン映画祭でファイナリストとしてノミネートされました。どうしてなのかは審査員に聞いてみないとなんともわからないのですが、カナダのバンクーバーで開かれた世界自閉症フェスティバルでぷかぷかの映画を上映したときは、障がいのある人達といっしょに生きると社会が豊かになるとか、彼らは社会を耕している、という言葉がとても新鮮に受け止められたようでした。

 やはり世界中どこに行っても、障がいのある人達との関係は、「何かやってあげる」「支援する」という関係が多いのだろうと思います。だからこそ、彼らは社会を耕しているとか豊かにしている、というメッセージが新鮮に受け止められたのだろうと思います。

 そういう言葉は、彼らといっしょにお店をやったり、演劇ワークショップをやったり、というクリエイティブな関係で活動する中で生まれました。何よりも大事なことはフラットに彼らと向き合うということです。

 「支援する」という上から目線では「彼らといっしょに生きると社会が豊かになる」とか、「彼らは社会を耕している」といった前向きの言葉は出てきません。素敵なものを彼らはいっぱい持っているのにもったいないです。

 その素敵なものを見えにくくするのが「支援」という上から目線の関係だろうと思います。にもかかわらず福祉の世界では「支援する」という関係がほとんどです。これではそこから「新しいものが生まれる」とか「豊かなものが生まれる」といったことは期待できません。

 彼らといっしょに生きること=演劇を作ることで生まれた「新しいもの」「豊かなもの」を映像として記録したのが『そういうわけで』という映画です。彼らとフラットな関係で芝居を作るととんでもなく面白いもの、豊かなものができる、ということが映像という形でストレートに伝わったのだと思います。

 

 『そういうわけで』の予告編はこちら

 

 あちこちで自主上映がおこなわれています。あなたのところでもぜひ!

 映画祭の発表を楽しみにしています。このわくわく感が生まれるのも、いっしょに生きてこそです。

最近の日記
カテゴリ
タグ
月別アーカイブ