ぷかぷか日記

オロオロしたからこそ、人として出会えた。

3月21日は「世界ダウン症の日」なんだそうで、この日を中心に、全国各地でダウン症への理解を深めるためのイベントや行事が行われるようです。

jdss.or.jp

 

    

 ダウン症の子どもって大好きです。理解するとか、そんなことは必要ありません。ただそばにいるだけで心がほんわかあたたかくなり、大好きになります。

 それを「ダウン症への理解を深めるためのイベント」なんていうから、「なんだかなぁ」という感じになります。人とおつきあいするのに「理解を深める」必要があるのだろうか、と思うのです。ダウン症ってどういう障害なのかよくわからないから、まずは理解を深めてから、ということなのでしょうが、そんなこといっているから彼等とのおつきあいがなかなか進まないというか、よけいに社会から排除している気がします。

 相手の障害のことをよく知らなければ、どうつきあっていいかよくわからなくて、色々ギクシャクすることもあります。でも、ギクシャクすることで、相手のことが少しずつわかってきます。ギクシャクすることはだからとても大事なことなのだと思います。ギクシャクというのは、自分の感覚で相手を知ることです。頭で理解することとは意味合いが違います。

 

 

 私は昔養護学校(特別支援学校)で働いたとき、いわゆる「障害児教育」というものを全く勉強していませんでした。小学校の教員になるつもりだったのでその勉強しかしていませんでした。ところが採用の面接の時、小学校と養護学校とどちらがいいか聞かれ、よくわからないので「ま、どっちでもいいです」と答えたら、すぐに養護学校の校長から電話が入り、そこで働くことになったという実にいい加減な理由で彼等の前に立つことになったのです。

 障害のある子どものこと何も知らずに入ったので、すごく大変な日々がいきなり怒濤のようにやってきました。もう一日中想定外のことばかりやってくれて、「ヒャ〜、どうしよう、どうしよう」とオロオロするばかりでした。おしゃべりできないし、着替えもできない。トイレの後始末もできない子どもたちでした。おまけに外に飛び出すは、大暴れするは、ものを壊すは、うんこは投げるは、で何がどうなってしまったのか、しばらくは思考が追いつきませんでした。

 それでもいっしょに過ごしていると、そうかこういうやつだったんだ、ってだんだん彼等のことがわかってきて、彼等と過ごす毎日が楽しくなりました。楽しいだけでなく、体も心もゆるっとゆるんで、心地よかったのです。「あっ、なんだ、なんだ、これは」って思いましたね。世の中には

「こんなにステキな人達がいたんだ!」

としみじみ思いました。私にとって、その後の人生を決める大きな大きな出会いでした。

 知識も経験もなく、ただただ彼等の前でオロオロしたからこそ、人して出会えたのだと思います。

最近の日記
カテゴリ
タグ
月別アーカイブ