ぷかぷか日記

「一緒に生きていった方がいい」を、あの時の体のほてりの中で納得したのだと思います。

 7月21日(土)の相模原障害者殺傷事件をテーマにしたNHKスペシャルの最後の方に登場したカツタさんがブログをはじめました。

 (NHKスペシャル見逃した方、オンデマンドでぜひ見てください。)

www.nhk-ondemand.jp

 

 カツタさんは相模原障害者殺傷事件が起こったとき、「障害者はいない方がいい」という犯人の言葉を否定しきれない自分がいた、といいます。自分の中にも彼らを別な世界の人として意識の外に追いやろうとしている感覚があった、といいます。

 その後NHKラジオ深夜便で「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」という私の言葉を聞いて、その真意がよくわからなかった、といいます。ダウン症の子どものを持つお母さんが「この子がいなければいいのに」と思ったことがある、という新聞記事を見たこともあって、「一緒に生きていった方がいい」という言葉は衝撃でした、ともいいます。

 そんなことがあって、「一緒に生きていった方がいい」という言葉の真意を確かめにぷかぷかまでやってきました。私と話をしただけでなく、パン屋で一日体験実習をし、演劇ワークショップにも参加して、ぷかぷかさんと一緒に表現の市場の舞台にも立ちました。

 そんな経験のあと、いろいろ思うところがあったようで放課後デイサービスで障がいのある子ども達を相手にする仕事を始めました。ブログはそこでの日々をたんたんと語っています。

tantantanto.hatenablog.com

 障がいのある子ども達と、とても丁寧に、謙虚に向き合っています。何よりも子ども達との日々をすごく楽しんでいます。そのことがビリビリと伝わってきます。

 ぷかぷかに来る前と、来たあとの、この変わりようがすごいな、と思いました。私の話よりも、やはりぷかぷかさんと出会ったことが大きいと思います。特にぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップをやり、ぷかぷかさんと一緒に発表会の舞台に立ったことが、すごく大きかったと思います。

 ぷかぷかさんと一緒に舞台に立つ、というのは、自分をかなぐり捨て、もう無我夢中でぷかぷかさんといっしょに舞台の世界、その時間を生きる、ということです。熱い時間が、カツタさんのからだを流れたと思います。

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 あの時の体のほてりはなんだったのか。

 それを問い詰めた先に、今の仕事があるような気がしています。

 「一緒に生きていった方がいい」を、あの時の体のほてりの中で納得したのだと思います。

 納得したとは言え、実際の現場では、恐る恐るの出発だったと思います。でも、そんなことお構いなしに、子ども達は次から次にいろんなことやらかしてくれます。もうどうしていいかわからず、おろおろするような毎日ではなかったかと想像します。おろおろしながらも、それでも、思いがけない、心のほっこりするような出会いが子ども達とあったのだと思います。ブログにはその出会いが丁寧に書かれています。

 

 事件の犯人の言葉を明確に否定できなかった人が、今、障がいのある子ども達と楽しい日々を過ごしていること。こういう人が少しずつ増えること、それが〈社会が変わる〉ということです。障がいのある人たちといい出会いをする人をたくさん作れば、こんなふうに〈社会が変わる〉のです。相模原障害者殺傷事件を超える社会は、こうやって少しずつ前に進んでいくのだと思います。

 

 

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