ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 第3回パン教室
     お店が開いてからの第3回パン教室。7家族28名の参加。メニューは肉まん、カレーパン、動物パン、クリスマスケーキ。小さな子どもが多かったので、これだけのメニューがこなせるのかちょっと不安な気もしたが、9時半頃スタートで午後1時ごろにはすべて焼き上がり、ほっとした。 生地をこねる、野菜や肉を切る、炒める、成形する、油で揚げる、卵や生クリームをホイップする、ケーキの台を焼く、生クリームをケーキに飾り付ける、などなど、仕事が山盛りだったが、子どもたちはものすごく集中して、次々に仕事をこなした。3時間半、途中ジュースを飲んだだけで、休みなしでみんなほんとうによくがんばったと思う。約100個のパンを焼いた。 2次発酵の時間がほとんど取れなかったので若干硬いパンだったが、みんなおいしそうに食べていた。残ったパンは激しいじゃんけんをしてわけた。 パンを食べながら一人ずつ感想を言ってもらったのだが、「ぷかぷかの大ファンです」と自己紹介しながら感想を言ってくれた人がいて、本当にうれしかった。こういうお客さんがいる限り、ぷかぷかはつぶれないだろうと思った。
  • 信じがたいくらいおいしい
    ぷかぷかではあこてんねん酵母のほかに干しぶどうから起こしたルバン種も使っている。中力粉、全粒粉を使うので、どっしり重いパンだ。プレーンなカンパーニュ、クルミを入れたパン・ノア、ライ麦を入れたパン・ド・セーグル・ノア、山ぶどう、クルミを入れたメランジェ、十穀を入れた十穀パン。この中での一番人気はメランジェ。信じがたいくらいおいしい、といった人もいる。うれしい限りだ。個人的にはプレーンなカンパーニュがいちばんおいしいと思っているのだが、やはりほのかに甘いパンの方が好まれるようだ。甘いといってもドライフルーツの甘さなのだが。お店「カフェベーカリーぷかぷか」のホームページはGoogleで「ぷかぷかパン」と入れてください。pukapuka-pan.xsrv.jp/
  • シュトーレンの注文三つ
     ツジ君は毎日にうるさくて、つきあうのは本当に疲れる。でも、外販先では大人気。ツジ君がいないと、「あれ?今日はこないの?」という声しきり。昨日も老人ホームの配達に行ったら、いつの間にか受付の若い女性と楽しそうにやり取りしている。 今日は近くの短大に外販に行き、シュトーレンの注文を三つも取ってきた。たいした才能だと思う。 ぷかぷかの看板とも言える貴重な存在だ。
  • シュトーレンとゆずブレッド
    シュトーレンの試作。パン職人40年の大ベテラン成合さんの作ったシュトーレンはラム酒、白ワインの効いたなんともリッチな雰囲気。シンプルなパン(牛乳も卵もバターも使わない食パン、カンパーニュ、フランスパンなど)で勝負してきたぷかぷかの中では異色の存在。でも、いかにもクリスマスって感じなので、これはヒットするかも。 もう一つは知り合いにもらったゆずでゆずピールを作り、それを混ぜ込んだゆずブレッド。オレンジブレッドが大人気だったので、その姉妹品として作った。パンを切ったときの柚子の香りが何とも言えない。これは多分、いや、絶対にヒットする。 営業用のホームページがだんだん充実してきた。ぜひのぞいてください。http://pukapuka-pan.xsrv.jp/
  • パン屋、はじめました
     「カフェベーカリーぷかぷか」というパン屋をはじめました。国産小麦、天然酵母を使ったおいしいパンを焼いています。 一番のお勧めは食パン。国産小麦(南のめぐみ)、あこ天然酵母、素製糖、塩(シママース)、浄水で作っています。牛乳も卵もバターも入れてなくて、国産小麦のおいしさだけで勝負しています。牛乳、卵、バターを入れると、確かにリッチなおいしいパンにはなるのですが、そのおいしさは小麦粉本来のおいしさとはまた違う気がします。 小麦粉本来のおいしさを味わっていただくために、「カフェベーカリーぷかぷか」では「あこ天然酵母」を使っています。「あこ天然酵母」は小麦粉のおいしさを最大限引き出してくれます。ですから「カフェベーカリーぷかぷか」では国産小麦と酵母とほんの少しの塩と砂糖でパンを焼いています。これだけですばらしくおいしいパンができるのです。国産小麦の素朴なおいしさをぜひ一度味わってみてください。 干しブドウから起こした自家製酵母(ルバン種)を使ったどっしり重いパンも焼いています。こちらは毎日石うすで粒小麦を引いて香り高いパンを焼いています。全粒粉カンパーニュ、ライ麦パン、メランジェ、十穀パン(十種類の穀物の入った健康パン)がお勧めです。 お店は横浜市緑区霧が丘3丁目の霧が丘商店街にあります。 電話は045-921-0506 ホームページはヤフーで「ぷかぷかパン」と入れるとすぐに出てきます。
  • 楽しいパンの提案
    パンの学校に求人を出し、提出書類の中に「お店の絵に合うパンを提案してください」と言う課題を出した。今日、応募者の一人から書類が届き、その中に「星のパングラタン」と「森のくまさんパン」というのがあった。いずれも丁寧な絵が描かれ、うちの子どもは絵を見ただけで「食べてみたい!」といっていたくらい。 食べてみたくなるようなパン、というのがとても大事だと思う。作り手のセンスが一番問われるところだ。今回若い女性の提案なので、遊び心もあり、お店のターゲットにしている子育て中の若いお母さんたちに十分伝わるセンスだと思った。 季節ごとにお店の絵を元にしたお話を作り、それにつながるパンや焼き菓子だけでなく、絵やパフォーマンスをみんなで楽しめたらと思っている。今回の楽しいパンの提案は、それに向けての第一歩のような気がしている。
  • 地域の協力
    2月のパン教室ではオーブンメーカーのデモンストレーション用のガスオーブン(小型トラックに積んで、駐車場で焼く)を使ってみようと思い、地区センターの駐車場使用を申し込んだ。地区センターの駐車場はいつも混んだ入るので、近くの中山みどり園という施設の駐車場を借りる手続きを地区センターの緑区社会福祉協議会がやってくれ、OKが取れた。この施設は少し前にほかのルートから駐車場使用を打診して断られていたので、ほとんどあきらめていただけに、この決定はとてもうれしかった。 緑区社会福祉協議会は会議の会場を借りるだけのおつきあいなのだが、大和証券福祉財団の助成金をもらう際に推薦状を書いていただいたことがある。このときもおつきあいがないので、地区センターに「カフェベーカリーぷかぷか準備会」の活動の様子を聞いたようで、毎月とても熱心にパン教室をやっていると地区センターの所長が話してくれ、推薦状を書いてくれたという経緯がある。 今回も地区センターの入って入るいくつかの団体の合同会議で駐車場使用の件が検討されたらしく、地区センターの駐車場使用は無理、というところで断りの連絡をするのではなく、近くの施設の駐車場を緑区社会福祉協議会の課長が当たってくれたことがとてもうれしかった。それだけでなく、その施設は日曜日は休みなのだが、駐車場を使うためにわざわざ職員を一人休日出勤させるという対応までしてくれ、本当に感謝感謝、である。 ぷかぷかの活動が、地域のたくさんの人たちに支えられていることをあらためて実感した。
  • 国産小麦
    あこ庵の社長から「国産小麦とカナダ産を比べると、味、価格においてはカナダ産の方がいい、ポストハーベストの問題は今はない、国産小麦にこだわっているお客さんは1割くらいしかいない、そのあたりを総合的に考えると、すべて国産小麦でやるのは、価格、味の面でかなり厳しくなるので、1,2割を国産にして、それ以外はカナダ産を使うのが無難ではないか」といわれました。 とにかくこの世界で40年も美味しい小麦を探してきた人の言葉なので、かなりの重みがあります。社長の言うように、国産小麦のコーナーを設けるのがいいのか、すべて国産でやるのがいいのか、迷っています。 という内容のメールをパン屋をやっている知人に送ったところ、感動的な意見が返ってきた。 外国産か国内産かという選択についてですが、当店は開店から一貫して国産を使っております。ポストハーベストの問題についてはさまざまな議論がありますが、私は直接安全性を確認したわけではないので、危険とも安全とも言えません。 私たちは一事業主として誰かが(どこかの企業の経営者や有名人、もしくはテレビ等)問題ないと言っているから大丈夫という判断はあまりに無責任だと考えるようにしています。 カナダ産1CWなどは本当に美味しくパンに適していると思います。しかし収穫量のほとんどは南米経由で船便で輸出されています。私たちが視察に訪れたのは3年前ですが、輸出前に燻蒸をしていました。\ここ3年で状況が変わったのであれば今後外国産の小麦も安心して\使えるようになるのではないでしょうか。 国産小麦がパンに適していないのに関わらず、国産小麦を使うパン屋があるのはどうしてでしょう?とくに神奈川・東京には件数が多いように思います。 コストが高いという意見は、間違いなくその通りです。小麦の収穫量はアメリカ・カナダと比べると驚くほど少ないわけですから当然ですね。 ではなぜ私たちの店では国産を使うのか? 私たちはパンを作り売ることがもちろん仕事ですが、地域の景観、麦の穂がゆれる景色を守る責務があると考え、秦野産・神奈川産の小麦、農作物を最優先して使っています。 もちろんコストは高いですが、地域を四季の風情あふれる景観にし、人の心を豊かにすることができれば、原材料代が高いぐらいのことはまったく問題になりません。毎日パンを作ることで社会貢献ができて自らの収益も大いに上がるのであればこんなにいいことはないと思います。 逆に自らの店のコスト意識だけで原材料を選べばもっとも身近な社会・地域とのつながりを放棄してしまうのではないかと思います。 国産小麦のパンを求める1割ほどのお客様・・・という意見についてですが、国産小麦だからとパンを買ってほしい、天然酵母だから買ってほしい・・・という意識でいれば1割ほどというのは正しいといえるでしょう。 当店のお客様の9割以上は美味しく、安全で毎日買える価格であると言って買いに来てくれます。外国産でも不味くて下手なパンならば残り9割のお客様も購入しなくなるでしょう。 国産小麦を使う理由はマーケティングに有利だからではなく、自ら確かめた中で確実に安全で、美味しいパンを作れるからです。自分や家族が安心して食べることのできるパンだから不特定多数のお客様にも勧められるのです。 長々と駄文になってしまいました。もう間もなくオープンですね。障がい者だからではなく美味しいから選ばれるお店にしたいという抱負を先月新聞で見ました。国産小麦だから、天然酵母だからではなく、美味しいから選ばれるお店になったら素晴らしいことだと思います。 さらに冬に芽を出し、春の訪れとともにぐんぐん成長し、初夏のころに立派に実る小麦の景色がある地域はきっと豊かで優しい気持ちになり、暮らしやすいのではと思います。   お店をいかに成功させるか、ということばかりに気を取られ、地域社会のことは二の次になっていたところへ、こんな素晴らしい意見をいただき、目が覚めた思い。パンの材料購入の点から地域社会の中で生きる意味をもう一度考えたいと思った。
  • 医者が応援
    白内障を手術してくれた医者が、ぷかぷかのホームページを見て、ぜひ応援したいとぷかぷか協力債を10万円も購入してくれ、今日その入金通知が届いた。 年末に左目に白内障、右目に黄斑上膜という病気が見つかり、大学病院を紹介してもらって受診したのだが、ベッドが一杯で5,6ヶ月待たないと手術できないという。パン屋が始まると2週間も入院で休めないので、ネットで評判の眼科医のところへいった。 とても親切な説明で、黄斑上膜の難しい手術も日帰りでできるという。何よりもこの先生なら安心して任せられるという雰囲気を持っていた。診察のあと名刺までくれて、何かわからないことがあったらメールくださいといわれた。こんなことははじめてだ。 その夜早速メールを送ったのだが、すぐに丁寧な返事がきた。何回かメールをやり取りしている中で、4月からパン屋を始めるつもりで、目が見えにくくて困っていたことを書いてホームページのアドレスを貼り付けておいたら、早速見てくれて、素晴らしい計画なので何かお手伝いしたいと連絡があり、今日、振り込みの通知があった。 昨日白内障の手術を受けたのだが、その3日前に生徒と格闘した際、顔面にもろに頭突きをくらい、鼻の骨にひびが入った。手術の時、そのひびの入っているあたりを消毒したり、手術のカバーを貼り付けたりするので痛くて参った。胸も何かにぶつけたようで、骨に異常はなかったのだがひどい打撲で、息をするのも辛い。手術中、緊張してからだがこわばるので、胸がしくしく痛んだ。 今朝、診察の前に眼帯を外したら回りが信じられないくらいクリアーに見え、世界はこんなにもきれいだったかとなんかちょっと感動してしまった。 3日前に格闘した生徒には今まで何度も殴られたり蹴られたりしているのだが、殴られても蹴られてもなぜかその生徒がかわいくてしょうがない。朝、バスから下りてくるときにその生徒が笑顔でおりてくると、もうそれだけで幸せな気持ちになる。これで油断すると、午後あたりにバシーンと強烈なパンチが飛んできたりするのだが、それでも懲りずに、その子にいつも寄り添ってしまう。 先日取材に来た新聞記者に「どうして彼らと一緒に生きていきたいのか」としつこくきかれたのだが、彼らと一緒にいるとそれだけで心が和むとか幸せな気持ちになるといった理由なんか言葉では説明できない。とにかく彼らと付き合ってもらうのが一番で、だから街の中にパン屋を出すのだ。
  • パンを作る楽しさ
    ぷかぷかの活動をビデオで記録しているフリーのジャーナリストからインタビューの依頼があり、一人で話すよりも誰かと話をした方が話の幅が広がるのではないか、と昔からの友人を話をした。いろんな話が出たのだが、その中でうれしかった話を一つ。 先月のパン教室で友人はある社会福祉法人がやっているレストランで働いている人を連れてきたのですが、自分でこねた生地が美味しいパンに焼き上がって感動したという話をしてくれました。二人はそこですごくがんばって働いているのですが、パンを自分でこねるような仕事はやらせてもらえず、いつも洗い物や、注文品をテーブルに出したりといった仕事で、いわゆるクリエイティブな仕事をやらせてもらえないそうです。そういった中でパンを自分でこね、成形し、美味しいパンが焼き上がったという経験は、彼らにとって私たちの想像を超えるような素晴らしいものをもたらしたのではないか、というわけです。 パン屋が始まればパン生地を手でこねるといったことはありません。手でこねたのでは間に合わないくらい大量の生地が必要だからです。でもパン教室ではパンを作るって楽しいなっていう体験をして欲しいので、あえて手でこねるところからはじめているのですが、それをしっかり受け止めてくれた人がいた、ということを聞いてすごくうれしい気がしました。そして彼らが味わった楽しさを仕事の中でも持続させて欲しいなと思いました。
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