ぷかぷか日記

「不安の正体」上映会

  • 「病む」っていったい何なんだ、という気がして
    「破片のきらめき」という映画を見ました。精神科の病院に作られたアトリエに集まる人たちの創作活動を撮った映画です。 www.youtube.com  精神障害を抱えた人は、生きる上での苦労が絶えません。その苦労故に、磨かれた人生。彼らの生きている世界の深さみたいなものを感じました。  私はこんな風に必死になって生きて来なかったし、さしたる苦労もなくやってきました。だからなのかどうか、丁寧に自分の人生を生きる彼らを見ていると、「病む」っていったい何なんだ、という気がしてきます。  「ぼくの気持ちは暗いんだよ」などといいながら、この青年は調子を崩して入院してしまった仲間を主人公にした絵本(なんと40ページ!)を一晩で書き上げ、入院先の病院に届けます。苦しさの中で格闘したからこそ、今苦しんでいる仲間の苦しみが、自分のことのようにわかるのでしょう。仲間への思いを込めた絵本には、彼の優しさが詰まっています。  そんな彼らの世界に触れ、心がふっとやわらかくなりました。  「精神障害者」などという言葉で彼らのことを語るのは、ものすごく失礼に当たる、とこの映画を見るとつくづく思います。  あんな素敵な人達を「精神障害者」だからと地域社会から排除してしまう社会の貧しさを思いました。社会が痩せこけていくように思いました。 『破片のきらめき』のDVD、タカサキが持っていますので、興味のある方は連絡下さい。takasaki@pukapuka.or.jp この映画のDVDもあります。興味のある方は連絡下さい。  
  • 「ここにグループホームができてよかったね」 って地域の人たちにいってもらうには
    「不安の正体」の上映会を5月7日(土)午後1時半からみどりアートパークのリハーサル室でおこないます。 midori-artpark.jp  映画見終わって 「う〜ん、大変だなぁ」 とため息ついておしまいにするのではなく、 「ここにグループホームができてよかったね」 って地域の人たちにいってもらうにはどうしたらいいんだろう、といった前向きの話がみんなでできないかなと思っています。  地域でいい関係を作っていくのはどうしたらいいのか、みなさんのアイデアが必要です。毎月第1土曜日と第3土曜日の午前中はみんなで街の掃除をして回ろうとか、月一回はみんなでおいしいものを作って食べて、おしゃべりしようとか、おもしろい映画を上映しようとか、花見に出かけようとか、様々な形で地域の人たちとのおつきあいを作ることが大事だと思います。  それと情報発信ですね。グループホームはどんな人が集まっていて、どんなことをやっているかの情報発信です。ぷかぷかも設立当初、様々なバッシングがありました。呼び込みの声がうるさいの、同じところを行ったり来たりされると目障りでメシがまずくなるのと散々でした。そんな中でやったことはぷかぷかにはどんな人が働きに来ていて、何をやっているのか、ということを伝える情報発信です。ネット上の発信と紙媒体(ぷかぷかしんぶん)の発信でした。       ぷかぷかしんぶん最新号        ぷかぷかしんぶんは毎月手分けしてポスティングしました。大きな団地なので、どこを曲がっても同じような建物が並んでいて、最初の頃は迷ったりする人が続出しました。そんなとき、地域の方からこんな電話が入りました。  「ぷかぷかさんが迷子になってますよ。見ててあげるから迎えに来て下さい」  うれしかったですね。ぷかぷかしんぶんに書いた思いがちゃんと届いていたんだと思いました。お店にはまだ行ってないけど、しんぶんはいつも読んでますよ、っていってくれる方もいました。A5版6ページの小さなしんぶんです。それでもこうやって地域の人たちとぷかぷかを結びつけてくれました。  上映会のアンケートに 「ぷかぷかは街の価値を上げている」 と書いてくれた方もいました。 「ぷかぷかさんが好き!」 というファンも方もたくさんできました。  「この街にぷかぷかができてよかったね」 って思う人がたくさんできたのです。  「この街にグループホームができてよかったね」 って地域の人が言ってくれるようになることは決して夢物語ではないのです。  彼らといっしょにいい一日を作り続けること、それを地域に向けて発信し続けること。そのことが大事だと思います。  上映会のチラシです。
  • 反対さん
    精神障害の人たちのグループホームの建設に反対する人たちに焦点を当てたドキュメンタリー映画『不安の正体』の上映会をします。    映画は先日東京で見たのですが、グループホーム建設の説明会で「こんな人たちが来れば治安が悪くなる」「子どもたちの安全を守れるのか」「地価が下がる」などの怒号が飛び交い、娘が精神障害の当事者である私にとってはほんとうにこたえました。相手のことをよく知った上での抗議ではなく、偏見、思い込みの上に立った怒号です。  単なる偏見、思い込みであっても、それは当事者、関係者を傷つけ、苦しめます。だから  「反対派はけしからん」 と、つい私たちは思っています。そんな感じで私自身もグルーホーム建設反対運動について何本かブログを書いてきました。そのブログを読んだ方のメールにこんな言葉がありました。 「反対さんも、それはそれで生きにくいんじゃないのかなと思います。」  ほんとうにその通りだと思います。相手と会って、ちゃんとおつきあいすれば、 「なんだ、自分と変わらないじゃん」 となるのですが、知らないことで不安が増幅し、自分を苦しめます。生きることがどこか不自由になります。  そんな人たちを「反対さん」と表現するところがいいと思いました。「反対派」ではなく、「反対さん」。  なんかね、とがった心が丸くなる感じがしました。そうやって相手を見ていくことが、私たちの側にも必要だと思いました。  偏見、思い込み故に「反対さん」の心もとがっています。その心を丸くするにはどうしたらいいのか。それが今回の上映会のテーマです。   昨日「ぷかぷかさんお昼ごはん」(ぷかぷかの食堂)の入り口にあったメニューです。なんか見ただけで、キュンとあたたかな気持ちになりました。一瞬にして相手の気持ちをやわらかくしてしまう。これがぷかぷかさんのチカラです。まねできないです。     こういうセンスで「反対さん」たちに、とがった心が丸くなるようなメッセージを届けたいと思うのです。   5月7日(土)横浜線長津田駅前の「みどりアートパーク」のリハーサル室です。時間は午後1時〜4時です。監督の飯田基晴さんも参加します。  部屋が60人と狭いので、参加希望の方は高崎まで連絡下さい。045−453−8511(ぷかぷか事務所)ですが、いないことが多いので、takasaki@pukapuka.or.jpにメール下さい。参加費は800円です。
  • 彼らと作り出す豊かな日々を地域に差し出す
     昨日「不安の正体」の上映会に行ってきました。精神障害の人たちのグループホーム建設を巡って地域で反対運動が起こりました。その記録映画です。 www.lowposi.com  グループホームの説明会会場に飛び交う怒号は、ほんとうに聞くに堪えないものでした。こんなふうにして障がいのある人を地域から閉め出すと、快適な地域社会が実現するのだろうか。その問いを怒号を発する人たちは自分に向けて欲しいと思います。  社会の貧しさをひしひしと感じる怒号でした。その怒号とどう向き合えばいいのか。それを超える言葉を私たちはどうやって紡ぎ出せばいいのか。  「障害者差別解消法」で、住民に対する説明、住民の合意は必要なくなった、と弁護士の方はおっしゃってましたが、といって反対住民がそれで納得するとは思えません。じゃぁ、どうすればいいのか。上映後のトークイベントで、そのあたりの掘り下げがなかったのはとても残念でした。  ぷかぷかは「障害者差別はイカン!」とか「障害者差別をなくそう」みたいなことは言ったことがありません。そういう思いはあっても、もう少し違う方法で、障害者差別のまん延する社会を変えていこうと思っています。  ぷかぷかが一番大事にしていることは「ぷかぷかさんたちといっしょにいい一日を作る」ということです。そうすることで生まれる豊かさこそが社会を変えていくと考えているからです。実際、その豊かさに気づく人が少しずつ増え、ぷかぷかのまわりの社会はずいぶん変わりました。つい先日の金曜日にはそういった人たちがぷかぷかの話を聞く講演会を開いてくれました。ホームページアクセス数は100万を超えます。  彼らと作り出す豊かな日々は、あのやまゆり園事件を超える社会をどうやって作っていくのか、といったことにもつながってきます。事件を批判するだけでは社会は変わらないのです。  たまたま上映会の日の午後、オペラシアターこんにゃく座のオペラ「あん」を見に行きました。 www.konnyakuza.com  物語の舞台となったどら焼き屋であんこ作りの得意なおばあさんが働くことになります。あんこがおいしくて行列のできるお店になります。ところがおばあさんは昔ハンセン病を患い、指が曲がっていました。その噂が広まり、客足は途絶えます。  その深刻な差別の問題に作品はどう向き合ったのか。  おばあさんの生きた世界の豊かさを差し出すのです。そうやってハンセン病の差別を超えようとしたのだと思います。豊かさを歌い上げる歌には、ちょっと涙がこぼれました。  グループホームの話に戻ります。  グループホームができれば、地域でいろんな新しいおつきあいが生まれます。精神障害の人ってこんな人たちだったんだ、っていう出会いもあります。出会いは、人間の幅を広げます。それが地域社会を豊かにしていきます。  そういったことをグループホームを運営する側がきちんと語っていく、発信していく、出会いの場、機会を積極的に作っていく、そういったことが大事ではないかと思います。そういうことの積み重ねが、映画の中のあの「怒号」を超えていく社会を作っていくのだと思います。 ★5月7日(土)午後1時半よりみどりアートパークのリハーサル室で上映会をやります。問い合わせはNPO法人ぷかぷかの高崎まで。takasaki@pukapuka.or.jp
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