実習生に実習の感想を聞いてみました。
「毎日がほんとうに楽しいです。一日が終わると、次の日がすごく楽しみです。あと一日で実習が終わることがとても寂しいです」
こんな嬉しい感想を言ってくれた実習生は初めてです。実習生はたいてい緊張していて、仕事に慣れ、職場の雰囲気に慣れる頃には実習が終わっていることが多いです。でも今回の実習生は、もう初日から
「楽しかったぁ」
と、家でお母さんに報告していたそうです。
「ぷかぷか」に来る前、他の福祉事業所で実習していたのですが、仕事が厳しかったのか、うまくいかなかったようです。そのあと「ぷかぷか」に見学に来て、みんなが笑顔で働いている姿を見て、ここならやっていけそうだ、と思い、実習に来たそうです。
そして、予想通り、笑顔で実習できた、というわけです。
「みなさんが笑顔で働いていました」
今日、初めて聞いて、そうか、「ぷかぷか」は利用者さんにとってそういう職場だったんだ、とあたらめて気がつきました。これは特に意識したわけではないのですが、自然にそうなっていたのでしょう。
別の実習生の方で、
「あの〜、ここは仕事中におしゃべりしてもいいんですか?」
と聞いた方がいました。仕事そっちのけでおしゃべりするのは困りますが、楽しい会話は職場の楽しい雰囲気を作り、仕事がはかどります。
養護学校で教員やっていた頃、
「仕事中のおしゃべりはダメです」
なんて指導したりしていましたが、今から思うと、何が仕事をはかどらせるのか、といったことが全くわかってなかったな、と思います。
黙りこくったまま、黙々と仕事をするなんて、息が詰まりそうで、素直にいやだなと思います。仕事が楽しいと感じられ、笑顔で毎日仕事できることがいちばんです。
実習生は「ぷかぷか」が一番大事にしていることを、しっかり見抜いていたんだなと思いました。