ぷかぷか日記

みんなの物語

 演劇ワークショップの助成金を100万円ヤマト福祉財団に申請していたのですが、審査に落ちました。かなり気合いを入れて書いた申請書だったので、ほんとうにがっかりしました。

 2,3日めげていましたが、めげてるだけでは何も生まれないので、ヨコハマアートサイトの助成金にチャレンジ。アート活動に対して横浜市が助成金を出してくれます。

 「この企画の中で芸術活動が果たす役割を書いてください」という項目があって、おお、来たか、とわくわくしたのですが、書く枠が決められていて、思いっきり書く、という風にはいきません。困ったなと思いましたが、でも、こういう制限があることで、かえって集中して自由になる面もあります。その枠の中で書いたのがこれです。

 

 《障がいのある人たちは「効率が悪い」「理解力がない」と社会の邪魔者扱いされることが多い。演劇ワークショップは、社会からそんなふうに邪魔者扱いされている彼らが「ほんとうは必要」と思える関係を自然に作り出す。今までマイナス方向の目線を向けられ、マイナス方向の関係でしかなかった彼らと、いっしょに芝居を作ることで、新しいものをいっしょに創り出す「クリエイティブな関係」に変えていく。

 できあがった芝居は彼らが一緒にいた方がいい理由を端的に物語る。芝居はだから、彼らに対する社会のさげすんだ目線をひっくり返すほどの内容を持つことになる。》

 

 すっきりまとまったものになりました。

 もう一つ。今年の具体的なプログラムを書くところがありました。今年は谷川俊太郎の「生きる」という詩をモデルに、それぞれを「生きる」を書くところから始まります。それぞれの「生きる」の詩を集め、構成し、みんなの「生きる」を創ります。

 みんなの「生きる」は、障がいのある人たちの思い、地域の人たちの思いが重なりあい、「みんなの物語」になります。「みんなの物語」はこの地域社会の未来をどんなふうに創っていきたいのかといったビジョンそのものだと思います。

 

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