ぷかぷか日記

本は、物語たちの中間報告

 先週ぷかぷかの本の企画をネット上にアップしたところ、三社が手を上げてくれましたので、今週編集者と打ち合わせをして、どこの出版社から出すか決める予定です。原稿がまだ全部できあがっていないので、本ができあがるのは早くて年末ぐらいかなと思っています。

 目次はだいたいこんな感じです。

 

第1章 ぷかぷかを立ち上げるまで 

・障がいのある人たちに惚れ込んだ 

・一緒に生きていった方が得!

・一緒に何をする?何から始めればいい?

・申請書類に泣いた。法務局では言われていることの意味がさっぱりわからず。

・横浜市空き店舗活性化事業にエントリー。プレゼンテーションに遅刻するも、なんと650万円ゲット

・設備費700万円、工事費1,200万円、の見積書にじわっと冷や汗。

・それでも前へ

 

第2章 パン屋を始める     

・商売のことを何も知らずに始めたパン屋

・国産小麦、天然酵母のパンは絶対売れると思ったのに、さっぱり。

・お金が回らなくなり、ほんまどないしょ

・経営アドバイザーとの出会い。志はすばらしいが、経営は零点。

・声がうるさいの、目障りだの、いろいろ苦情の電話が入り、半年くらいは針のむしろ

 

第3章 障がいのある人たちが、ありのままの自分でいられる場所

1.カフェの接客の話

・接客マニュアルは気持ち悪くて、接客講習会は一日で中止。

・惚れ込んだ彼らの魅力で勝負

・なんと「ぷかぷかが好き!」というお客さんがあらわれた。

・ぷかぷかウィルスに感染したお客さんもあらわれた。

 

2.見当違いの努力の話

・社会に合わせることを求められ、そういう努力をしてきたが…

・彼らのそのままがお客さんを集める。

・彼らを社会に合わせるのではなく、彼らに社会を合わせた方がお互い得

 

第4章 福祉事業所でも本物の仕事

1.仕事は利用者さんの人生を支える

・本物の仕事は利用者さんの「いい一日」を作る。いい一日の積み重ねが、

 いい人生を作る。

・ぷかぷかに来てから、「まっすぐ前を向いて生きています」

・単純作業は障害のある人に向いているってほんと?

 

2.ビジネスで仕事

・「障がいのある人の作ったものだから買ってあげる」という関係に寄りか
からない。「おいしいから買う」という当たり前の関係を作る。

・売り上げが伸びれば利用者さんのモチベーションが上がる。笑顔が増える。お客さんが癒やされる。

・ビジネスは福祉事業所を変える。地域も変える。

 

第5章 ぷかぷかは地域の人にとっても大切な場所

・「ぷかぷかが好き!」という人がどんどん増えた。

・利用者さんだけでなく、地域の人にとっても大切な場所に

・地域社会を豊かに

 

第6章 たくさんのつながりを作る

・パン教室

・運動会

・絵のワークショップ

・ぷかぷかマルシェ

・オペラ開催

・ぷかぷかしんぶん

 

第7章 新しい文化を創る

・地域の人たちと一緒に芝居を作り、一緒に大きなホールの舞台に立つ

・障がいのある人たちに「あなたが必要」「あなたにいて欲しい」といえる

 関係。

・障がいのある人たちと一緒に作る芝居は新しい文化

・読売福祉文化賞受賞

 

第8章 区役所と前向きの新しい関係

・区民まつり。ひょんなことからブースをデザイン

・そのブースのデザインが大好評

・ブースに飾った利用者さんの描いた大きな絵地図が区役所のロビーに

・区役所の人権研修会の講師に利用者さん

・区長、副区長の名刺の裏に利用者さんが描いた似顔絵

・行列ができる区役所でのパン販売 

 

第9章 たくさんのぷかぷか物語

・まーさんの物語

・しんごっちの物語

・涙が出るくらい辛い仕事

・男気全快

・麺棒が如意棒に

・笠地蔵が自分の家に来ると思い大晦日の夜に玄関にお米やミソを並べたお
兄さんの話

・マックを食べ過ぎると女の子になるかも知れない話

・May I Help You?

・歯を磨きながらアルゴリズム体操

・勘違いで撮った映画

・あ、ごめん、勝ってしまったわ

・ぷかぷかは障害者差別と闘いません

・「支援する」だなんて気恥ずかしくて

 ………

 

 

 この本全体がぷかぷか物語です。いずれにしても、こうやって書き出してみると、6年間、ほんとうにたくさんの物語を作ってきました。ぷかぷかをやってきてよかったなとしみじみ思います。ぷかぷかをやってなかったら、これらの物語(社会の財産といっていいほどの物語)はゼロですから、あらためてぷかぷかがあることの意味の重さを思います。

 

 物語はまだまだ続きます。というか、ぷかぷかが続く限り、新しい物語が次々に生まれてきます。8月からは新しいワークショップが始まります。10月の区民まつりではすでにブースのデザインを依頼されています。どんな物語が始まるのかすごく楽しみにしています。いや、日々の営みの中でも「今日はどんな物語に出会うかな」ってわくわくしながら毎日カメラを持って歩き回っています。

 というわけで、この本は、その物語たちのとりあえずの中間報告といった方がいいかも知れません。

  楽しみにしていて下さい。

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