ぷかぷか日記

そうか、1歳半か、楽しむ時間が倍になるんだ

 4年間、療育センターに通って、発達診断の結果が2歳半と出て、ガッカリしました、というお母さんがいるんだけど、どういう言葉をかければいいかなぁ、とかずま君のお母さんに相談しました。

 かずま君は以前紹介しましたが、陶芸教室をやったとき、部屋の中でうつぶせになり、「う〜ん」て力んでいました。

「トイレで力まずに、いつもこうやって部屋でうつぶせで力むんですよ。でもね、いつかトイレでウンチしてくれたら、お赤飯炊いてお祝いしようと思ってます。」

って、お母さんはおっしゃってました。

 それから数日後、お母さんから

 「でました!今日はお赤飯です!」

というメールが、うれしそうなかずま君の写真と一緒に届きました。

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 発達診断の話に戻します。

 かずま君は3歳の時に発達診断を受け、1歳半と診断されたそうです。

 「そうか、1歳半か、楽しむ時間が倍になるんだ」

と、思ったそうです。子どもがいちばんかわいいのは3歳くらいまで。今、1歳半なら、そのかわいい期間が倍になるというわけです。

                             

 こうやって、思いっきり抱っこできる期間が倍になるというわけです。こんな幸せなことはない、と。

 トイレでウンチするなんて、ふつうの子どもにとっては当たり前ですが、うちの子にとっては赤飯を炊くほどの出来事です。しかもみんなが喜んでくれます。かずま君がトイレでウンチしました、ってFacebookにアップしたら、ものすごいたくさんの人が「おめでとう!」っていってくれました。みんなでこんなふうに喜びが共有できるって、素敵なことじゃないですか…

 

 発想をちょっと変えるだけで、障がいのある子どもがいることを、こんなにも自然にプラス評価に変えることができるんですね。人生が2倍楽しくなるなんて、こんないいことはありません。私自身、養護学校で障がいのある人たちと出会ったばっかりに、人生が2倍どころか、数倍楽しくなった気がしています。ぷかぷかがなんだか明るく楽しい雰囲気なのは、やはりそこを出発点にしているからだと思います。

 

 かずま君は、かずま君のまわりの大人たちを、「ぷかぷかさん」たちはぷかぷかのまわりの地域社会を豊かにしています。そのことに私たちが気づくとき、障がいのある人たちも私たちも、もっともっと生きやすい社会になっていくのだと思います。

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