先日セノーさんのお父さんの誕生日に朝一番
「誕生日おめでとうございます。ケンスケくんのおかげでいい人生、生きていますね。」
ってメッセージ送ったら、
「ありがとうございます。今、ケンスケが幸せなのは高崎さんのおかげです。」
と返ってきたので
「いやいや、私も彼のおかげでいい人生送らせていただいています。」
と返しました。
これは正直な私の気持ちです。人の心をこんなにも癒やしてくれる人は、そうそういません。
心を癒やされているのは私だけではありません。たくさんの人が癒やされているから、あんなにもFacebookに記事が上がるのだと思います。
そのFacebookを見て、先日はわざわざセノーさんに会いに来た方がいました。そのことをFacebookにアップしたら、仙台の方が
「私も会いに行きたい」
と書き込みをしていました。セノーさんて、日本中の人の心を癒やしてるんだと思いました。
セノーさんとの出会いはもう10年ほど前。彼が養護学校高等部2年生で私が担任をやったときです。当時毎日のようにマックに行き、ぶくぶくに太っていました。なんとかやせて欲しいと思い、思い立ったのがこれ。
ある日一緒に給食食べながら
「あれっ!セノーさん、目がすごく赤いよ、これはまずいよ、糖尿病だよ」
「糖尿病って?」
「糖尿病はマックのハンバーガーのような脂っこいものを食べる人がかかる病気ですよ。」
「ふ〜ん、それで」
「糖尿病になると、体のあちこちが腐って、ボロッと落ちます。」
「ボロッと落ちる?」
「そう、たとえば朝おしっこするときに、大事なところが腐ってボロッと落ちるのです」
「そうすると女の子になってスカートはいてくるの?」
「!」
この辺のセンスが昔からすばらしい。
「こんなに赤いのは、もう末期的症状だよ」
「マッキドナルドですか」
「!」
頭の回転とセンスのよさ。
今もやっている目のチェックは、ですからもう10年以上やっているのです。うれしかったのは、卒業後しばらくほかの作業所に行ってて、何年ぶりかに会ったとき、真っ先にやったのはこの目の検査と落ちなかった検査。ちゃんと憶えててくれたんですね。タカサキといえば目の検査、というふうに。
「ちょっと目見せて、あっ!赤いよ、これまずいよ」と「今朝はおしっこしたときボロッと落ちなかった?」はセノーさんと私の合い言葉です。
結局目の検査は糖尿病対策にはなんの役にも立たなかったのですが、セノーさんとの関係はすごくいいものになった気がします。
彼のおかげで本当にいい人生生きています。毎日のように下の写真のようなことやってます。いい人生というのは、こういうことを言うのだと思います。