ぷかぷか日記

そのままで行けてるじゃん!

  接客の講習会で、接客マニュアルに合わせると「気色悪い!」ということがわかり、以来、接客マニュアルに合わせることはやめました。それは社会に合わせることをやめることであり、彼らのそのままで行く、ということでした。

 でも、彼らのそのままで行く、というのは大きな冒険でした。障がいのある人たちは社会に合わせないとやっていけない、と言われ、社会はそれを要求しているからです。

 昔、障がいのある子どもの放課後支援をやっている人が、子ども達が将来うまく社会に適合できるように支援しています、というようなことを言っていましたが、養護学校も、特別支援学校も、福祉施設も、ほとんどがそういう方向で障がいのある人たちを支援しています。本人も親御さんも、そのために大変な努力、苦労をしています。

 障がいのある人は、「そのままではだめだ」というわけです。

 

 お店の接客という社会の接点で、そのままの彼らで行く、というのは、そんな社会に対する大きな挑戦であり、問いかけだったと思います。

「そのままの彼らでは、本当にだめなのか」

「社会に適合できるように訓練しないと、この社会では生きられないのか」

という問いです。

 彼らは、いわば「素手」で、社会の前に立ったのです。

 

 で、ドキドキしながらやってみたら、思いがけず、そんな彼らが好き!というファンが現れたというわけです。

 パンを買いに来たら、食事をしに来たら、お客さんにとっても、心がキュンとなるほどのいいいものに出会ってしまったのだと思います。社会に合わせない、そのままのぷかぷかさん達の魅力に、です。

 

 彼らは社会に合わせるよりも、そのままの方がずっと魅力的なのです。社会に合わせることを強いるのは、彼らの魅力を見えなくするということです。これは社会にとって大変な損失ではないかと思います。

 ぷかぷかは彼らの魅力のおかげで、たくさんのファンを作りました。ファンはぷかぷかさん、つまりは障がいのある人たちといい出会いをした人たちです。そういう人が増えることは、社会が豊かになるということです。

 そんなふうに考えていくと、障がいのある人たちを社会に合わせようとすることは、社会が豊かになる機会を減らすことになり、これは社会の損失になります。実にもったいない話です。

 

 ぷかぷかはぷかぷかさん達が作り出したファンの方たちに支えられています。経営的にはまだまだ苦しいですが、とりあえずは回るくらいのお金はぷかぷかさん達が稼いでいるのです。社会に合わせる訓練なんかしなくても、そのままで行けてるじゃん!というわけです。

  

  

 8月4日(土)のぷかぷか上映会で、午前中に上映する第一期演劇ワークショップの記録映画の最後に、ぷかぷかさん達が働くシーンが出てきます。演劇ワークショップという非日常の世界のあとだけに、そのシーンはとても新鮮で、何よりも彼らの働く姿が「カッコいい!」のです。芝居もカッコいいけど、働く姿もカッコいいのです。

 そんなカッコいい彼らをぜひ見に来て下さい。

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