ぷかぷか日記

私たちの生き方そのもの

 明日締め切りの大和福祉財団の助成金の事業企画書を書きました。予算書はこれから作りますが、100万円を目標にしています。

 

 

「みんなでワークショップ」企画書

 

 障がいのある人たちは、あれができない、これができない、社会のお荷物、何かやってあげる対象といったマイナスの評価が圧倒的に多い。相模原障害者殺傷事件の犯人は「障害者はいない方がいい」といい、それに同調する社会の空気がある。そんな中でぷかぷかは「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを日々発信し続けている。「一緒に生きていく」という関係の中で、「障がいのある人たちは社会を耕し、社会を豊かにする」という「新しい価値」を見つけ出した。「支援」という上から目線ではなく、「一緒に生きていく」というフラットな視線で彼らとつきあうと、彼らは私たちの心を耕し、社会を豊かにする存在であることが見えてくる。

 そんな彼らと地域の人たちで演劇ワークショップ(芝居作り)を企画した。月一回土曜日に集まり、朝9時から夕方4時までみんなで芝居作りをする。演劇ワークショップは演出家のいう通りにやる芝居ではなく、みんなで「あーだこーだ」と話し合いながら作っていく。だからみんなの思いが芝居にそのまま出てくる。

 障がいのある人たちと一緒にやる芝居作りはとても楽しい。何よりも彼らがいることでワークショップの場がとても豊かになる。その楽しさ,豊かさの中で障がいのある人に向かって「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と、ごく自然に思えてくる。何かにつけ、彼らを排除してしまう社会にあって、「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と、自然に思える場はとても貴重だと思う。

 何よりもそういった思いが芝居にストレートに反映する。そうやってできた芝居を300人くらい入る大きなホールの舞台で発表する。ネット上でも情報を流す。6ヶ月間の制作過程をすべて記録をとり、ネット上に流す。たくさんの人がそれを見る。ぷかぷかのホームページとブログであわせて約70万のアクセスがある。

 相模原障害者殺傷事件の犯人の言った「障害者はいない方がいい」という言葉に同調する社会の空気の中で,演劇ワークショップで作った芝居は「障害者はいた方がいい」「一緒に生きていった方がいい」というストレートなメッセージだ。しかもこれを当事者と関係者だけで作るのではなく、地域の人たちと一緒に作るというところに大きな意味がある。「ともに生きる社会」「共生社会」は遠い未来の話ではなく、すでにここにある。それが私たちの作る舞台だ。

 「障害者はいない方がいい」という言葉を、「それは間違っている」と言葉で否定するのではなく、体を張って「それはちがう」というのが演劇ワークショップ。しかもそれはいっときのメッセージではなく、「障がいのある人たちと一緒に生きていく」という私たちの生き方そのものだ。だからこそ舞台は輝いているのだと思う。

 

 

スケジュール

 ワークショップ(みどりアートパークリハーサル室):2019年8月17日(土)、9月21日(土)、10月19日(土)、11月16日(土)、12月21日(土)、2020年1月18日(土)、1月25日(土)

 発表会(みどりアートパークホール):1月26日(日)

 

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