ぷかぷか日記

学生さんとぷかぷかさんが一緒に絵巻物作り

 ぷかぷかの近くの創英大学でぷかぷかさんとの出会いを振り返るために、それぞれで詩を作り、それをまとめて「みんなの詩」にしました。

 ぷかぷかさんに出会う前と出会ったあと、自分の中にどんな変化があったか、をテーマに4〜5行の詩を書いてもらいました。それをグループの中で発表したあと、詩を一行ずつ切り離します。それぞれのことばをシャッフルし、似たようなことばを集め、「みんなの詩」として構成し直します。

 

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そうやってできあがった詩がこれ。

(Aグループ)

すべてドキドキのはじまり

そして、人生ドキドキのはじまり

 

生きているということ

出逢う前は ただの創英生

 

不安だったこと

出逢いのすべてにドキドキ

どっきりということ

 

どっきりして

知らない人とわくわくしながら出逢うということ

 

生きているということ

人と出逢うということは

多種多様なこと

 

関わり 知っていくこと

触れ合ってみたこと

緊張したがワクワクだった

 

出逢った瞬間に地域の一員

うれしいこと

楽しいこと

わくわくして

ほろりとして

 

みんなと話しをした思い出

知っていき仲良くなること

共に過ごした仲間の一人

 

感謝することもドキドキするということ

楽しかったということ

いとおしくなる

 

その出逢いは大切だったこと

 

生きているということ

一日を楽しむということ

 

これからの時間で何にでもなれる

 

生きているということ

 

 

(Bグループ)

あなたは誰?

何を思い何を感じているの?

考えているの?

 

初めての関わりが

できるか不安でいっぱい

 

関わりづらい

うまく関われるかな?

分からない

 

わたしは私

こちらから手を差しのべるのではなく

 

積極的

個性がある

 

自由ということ

すなおに言えば

あなたから笑いかけてくれた

楽しみだった

すぐに仲良くできた

 

にっこにこ

たくさん笑顔になった

 

それだけで私はしあわせ

 

笑顔でいればそれでいい

わたしと一緒

 

●●

 この詩はぷかぷかさんと学生さんたちの出会いの物語です。共生社会を作ろうとか共に生きる社会を作ろうとか、そんなことは全く考えなくて、ごく普通に出会った物語です。出会えてよかったね、って思えるようなすてきな出会い。

 創英の学生さんは授業以外に、それぞれ三日ずつぷかぷかに体験実習に来ました。ぷかぷかさんを大学に呼んでクリスマス会もやりました。たくさんのいい出会いがありました。その体験を元に作った詩がこれです。

 学生さんと話をする中で、この詩を元にぷかぷかさんに絵を描いてもらい、絵巻物を作ることを思いつきました。

 詩の中から印象的なことばを20ほど選びます。そのことばを元にぷかぷかさんに絵を描いてもらうのです。一つのことばに対して模造紙1枚の絵を描きます。20ことばがあれば模造20枚の絵ができあがります。その20枚を繋いで壁に張り出せば、壮大な絵巻物ができあがります。

 ことばの選択、構成は学生さんがやります。その選んだことばをぷかぷかさんに説明し、絵を描いてもらいます。学生さんとぷかぷかさんの共同作業で、絵巻物ができあがっていきます。

 10月に文化祭があるそうなので、プレイルームを借りて、壁に絵巻物を飾ります。小さな子どもがたくさん遊びに来るそうなので、その子どもたちに、ぷかぷかさんとの出会いの物語が伝わるような絵巻物にします。学生さんとぷかぷかさんたちのすてきな出会いの物語が、絵巻物を通して小さな子どもたちに伝わります。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方が楽しいよ」というメッセージです。

 

 相模原障害者殺傷事件以降、あちこちで様々な議論がわき起こっています。あーだこーだの議論も大事ですが、やはり障がいのある人たちと新しい関係を作り、そこから新しいものを具体的に生み出すことこそ大事な気がします。絵巻物を学生さんとぷかぷかさんの共同作業で作っていくことは、事件を超える社会を作るための小さな一歩になります。

 

(学生さんたちの感想)

・初めての詩を書いてみて、ものすごくできるか不安だったけれど、ぷかぷかさんと出会う前、出会った後へと自分の気持ちを他のみんなと協力して1つの作品を作るという経験ができて良かったです。

 

・今日は、個人で詩を書いた後、グループで1つの詩ををつくりました。自分がつくるのにも苦戦したのに、さらにグループでつくれるのか、不安だったけれど、1つの詩をつくることができて、心にぐっときました。このような経験は少ないので良かったです。

 

・全員がそれぞれ思ったことを分解して、1つの文章(詩)にすることは初めての経験で

おもしろかったです。

 

・詩を作るという作業は難しいと思ったけれど、4~5文でもそれぞれが感じたこと、思ったこと、考えたことを各々の言葉で伝えられ、全体でまとめ1つにできたことに驚いた。

 

・今回ぷかぷかさんと関わり、いろんなことが学べました。もともと障害に関わっていましたが、その時とぜんぜん違っていた。とても楽しかったし、また行きたいと思います。

 

・今回、詩を作ってみて自分の思いを4行でまとめるのは難しかったですし、グループ内でつなげてみてバラバラな分でも1つになることがわかった。

 

・詩づくり、初めての体験でした。私は何か詩っぽい言葉で書いた方が良いのかと思っていたら、違ったり、初めましての時は、不安な人が多かったり・・・ とにかく違う事が多くても、よく詩になったと思います。

 

・ぷかぷかさんとの出逢いや過ごした時間を、いざ4~5行の言葉にまとめるのは、なかなかに大変だと感じた。そして、個人で書いた詩をバラバラにして並べ変えて1つの詩にするなんて、難しいことをするなぁと思いましたが、意外ときれいにまとまって驚きました。詩を書いていて思ったのは、とても4~5行で気持ちがまとまらないほどあふれていたんだと感じたことです。

 

・一人ひとりの思いを言葉にして、みんなの思いを1つにしてみるという体験をして、思いというははじまりからおわりまでつながるんだと実感できました。楽しかったです。ありがとうございました。

 

・今日、詩を書いて読んだがみんなの詩をバラバラにして1つにした時、それなりに詩になっていて、読むと重みがあり、言葉というのは大切なんだと思いました。

 

・全員の書いた詩をバラバラにして長い詩をつくることで、自分以外の障害を持った方への感じ方、見方を知ることができて良かった。全体を通じて色々な経験をすることができて良かったです。

 

・一人ひとりの思いを詩にしてそれをみんなでくっつけました。みんな最初は不安があるみたいだったが、関わる中で少しずつその不安が消えていったような気がしました。笑顔が一番だと感じました。

 

 

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