ぷかぷか日記

しゅん君がこんな顔して毎日街を歩いていれば

花巻の牛崎さんから本の感想いただきました。

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「ぷかぷかな物語」読ませていただきました。
とても、心がほっこりする内容でした(^○^)

長年、養護学校の教員として知的しょうがいのある児童生徒と関わってきた中で、当事者たちが醸し出す、なんとも言えない幸福感に惚れ込んで、退職後にパン屋さんを始められたとのこと。
今もしょうがいのある方々と一緒に歩み、せっせと街を耕しているという表現がステキでした。
家族にしょうがいのある人がいるわけでもないのに、この世知辛い世の中にあって、高崎さんは本当に神様のような方だと思いました。

3年前の陰惨な相模原殺傷事件もこの本を書くきっかけになったのは間違いないと思います。「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」という、犯人の主張に対して、「いいえ、しょうがいのある人と一緒に生きていったほうがトク❣️」という、共生社会よりも一歩先を行った考え方だと思います。生産性がなくても、手がかかっても、そのままでいい。世の中をほっこりさせる必要な存在なんだよ!ということが、もっと広がって行けば良いと、心から思いました(^o^)

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 牛崎さんのお子さんは、重い「しょうがい」を持っています。牛崎さんは文章に「しょうがい」と、あえてひらがなを使っています。その一言に、どれだけの思いを込めたのだろうと想像すると、胸が熱くなります。

 相模原障害者殺傷事件の犯人の言葉には「障害者」を使っています。この違いに込められた思いを想像したいと思うのです。

 そしてこれは重いしょうがいを持った二人のお子さんを抱えながら、すべてのしょうがいを持った人への、いや、社会のすべての人への熱い、やさしいメッセージ。

《生産性がなくても、手がかかっても、そのままでいい。世の中をほっこりさせる必要な存在なんだよ!》

 

牛崎さんとの出会いはこのFacebookの記事でした。

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長文失礼いたします。
突然ですが、私の息子が不審者に間違えられて、今日警察に出頭しました。出頭というのはうそです。でも警察に呼ばれて謝罪文を書いて来ました。土曜に朝、突然2人の警察官が我が家を訪ねて来ました。容疑は「とあるスーパーの駐車場で女性が不審者に声を掛けられて、腕を掴まれて怖い思いをした。その男は股間に手をやっていたようにも見えた」というものです。よくよく聞いてみると、明らかにうちの長男しゅんのようなのです。でも、こんな重度のしょうがい者を本気で不審者だと思ったのでしょうか?。第一、不審者に声を掛けられたということですが、うちの息子は言葉が喋れないのに、いったい何て声を掛けたのでしょうか?? 被害者からの一方的な話だけしか聞かされず、きっと本人なりに理由はあったのだと思いますが、聞いても喋れないし、、、 最初は?マークだらけでしたが、写真を撮られ、被害者からそれが息子と確認されたということで、警察に呼ばれて生活安全課に行って来ました。どうせ、謝罪文を書かなければならないなら、正しく分かってほしいと思い、少しでも相手に伝わればと、自分なりに謝罪文を考えて持って行きました。これは、全く詳細が分からない中で書いたものですが、全文を載せます。→

被害に遭われた方へ

 この度は私の息子がご迷惑をおかけしたそうで、大変申し訳ありませんでした。
私の息子はアンジェルマン症候群という、15番目の染色体に起因する重度の障害児として生まれました。30歳になった今でも知的レベルは1歳半くらいで、言葉も喋ることができません。体の大きな赤ちゃんみたいなものですが、毎日元気に地域の通所施設に通っています。

 5月24日(木)は、たまたま3ヶ月に1回の通院日で、盛岡の中央病院に行った日でした。午後4時半に病院を出て、5時半ごろに花巻に着き、いつも買い物に行っている○○○○○○○の駐車場に車を停めて、クリーニングを頼んで、その後買い物をしました。雑草のカモガヤアレルギーがある息子は、特にこの時期は外に出ると目が痒くて腫れてしまうので、基本的に車の中で待っています。

ただ、いつもではないのですが、時々車の外に出て車の前で待っていることがあります。この日も私が戻って来た時には車の前に立っていました。おそらく、何かがあったのはこの間5分から10分くらいの間の出来事だったのだと思います。私は直接見ていないのでなんとも言えませんが、普段は自分から見ず知らずの方に何かをするということはありません。本人は言葉で伝えることができないので、直接、相手の手を持って指し示したり、トイレに行きたい時も軽く股間を叩いたりして教えてくれます。もしかしたら、ご親切にかかわって下さった方に直接「おしっこが出たい!」と訴えたのかもしれません。そういえば、いつも病院を出る前にトイレに連れて行くのですが、珍しくこの日は出ませんでした。帰宅後、すぐにトイレに駆け込んだのできっとおしっこが溜まっていたのかもしれません。怖い思いをされたと思いますが、決して誰かに危害を加えようとしたのではないということだけは分かっていただきたいと思います。

 いつも利用しているスーパーですので、また見かけることがあるかもしれません。こちらも気を付けますが、もしもまた見かけた際には、勝手なお願いですが、遠くからそっと見守っていただけるとありがたいです。障害があっても、多くの人たちのお世話になりながらこれからも地域で生活して行きたいので、どうかよろしくお願いいたします。  (以上)

警察の担当者の方はこれを読んで、わかりやすくてよくわかりました。と言ってくださいました。元々事件にはするつもりはないということで、警察からも被害者の方に伝えてくださるそうです。

事の詳細は、そのスーパーの女性従業員の方が夕方帰ろうとして、駐車場に行ったら、私の車の前に立っていたしゅんがいきなり腕を掴んだようで、驚ろかれたようです。知的障害者だとは全然分からなかったそうです。その人が何て喋っていたかも覚えていないし、薄暗かったので顔もよく覚えていないと、、、 
きっと、突然のことに驚いて気が動転したのだと思います。
そのスーパーには本人を連れて夕方謝って来ました。とりあえずは、不審者ではないと言う誤解が解けて安心しました。

しかし、改めて感じたのは親や支援者が側にいればこそ、その場で説明ができますが、やはり、重度の知的障害者は単体でいると不審者にしか見えないかもしれません( ; ; )通報されるところまではいかなくても、きっと、ちょっとしたことで不審者に間違われていることもあると思います。日頃から啓発活動をやっているつもりですが、しょうがい理解という面ではまだまだだな〜と感じました。共生社会と言われていますが現実はほど遠いです。

でも、この機会に生活安全課の職員と様々な話ができたし、自立支援協議会などで花巻市における触法障害者の状況などについて勉強会ができると良いと思っていたので、依頼があれば可能です!と言ってくださり、今後に繋がるかなと思っています。さすがは、転んでもタダでは起きない私です(笑) 本当に今回のことはいろいろな面で勉強になりました。

写真のしゅんは「カッチカチやぞ〜」に似ています。本人は喋れませんが、私が代わりに「悔しいです!」(笑) 
物言えぬ我が子を守ってやれるのは親しかいません。権利擁護という、手をつなぐ育成会の役割はまだまだ残っていますね〜❣️

 

画像に含まれている可能性があるもの:1人、スマイル、立ってる、クローズアップ

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 この写真見たとき、なんて味のある、いい顔した青年なんだ、って思いましたね。しゅん君の幸せそうな顔見ているだけで、こっちまで幸せな気持ちになります。しゅん君が、こんないい顔して歩いている街は、みんなも居心地がいい街なんだと思います。

 「共生社会」とか「ともに生きる社会」は、あーだこーだむつかしい話をするのじゃなくて、しゅん君がこんな顔して毎日街を歩いていれば、自然にできてくるものです。「お、今日もいい顔してるね」「今日もご機嫌だね」って、みんな声をかけたくなります。それが街を耕す、ということです。そういう声を引き出すチカラをしゅん君のいい顔は持っています。

 

 ぷかぷかのまわりにみんなが居心地のいい小さな「共生社会」ができているのは、ぷかぷかさんたちみんなが毎日しゅん君みたいないい顔して働いているからです。彼らのこと理解してもらうとか、啓発活動とか、そういったことはやったわけではありません。そのままの彼らを黙って差し出しただけです。

 社会に合わせた彼らより、そのままの彼らの方がずっと魅力的なのです。その魅力に気がついた人たちが、自然に彼らのファンになりました。

 ぷかぷかさんが好き!というファンです。彼らの魅力は、ファンを作ってしまうチカラがあるのです。これは大変なことです。

 啓発活動をやって、ファンができますか? 彼らのこと理解した人たちが、ファンになりますか? 福祉関係の人たちがよくやる「啓発活動」とか「理解推進活動」は、どうがんばっても「ファン」は作り出せないのです。

 そういったことを考えると、彼らの魅力がどれだけすごいチカラを持っているかがよくわかります。

 

 しゅん君がぷかぷかにいれば、まちがいなくファンができます。ぷかぷかでできるのであれば、花巻だってできます。

 小さなテーブルが二つか三つあって、ちょっとお茶が飲めて、おしゃべりできるような場所作って、しゅん君が毎日そこでにこにこいい顔振りまいていれば、それだけですてきなお店ができます。しゅん君は写真のような顔して座っていればいいのです。それがしゅん君の接客です。誰にもできない、しゅん君にしかできない接客です。しゅん君の、あの笑顔に会いたいと、いっぱいお客さんが集まってきます。

 おいしいお茶と、おいしいお菓子、それにしゅん君のおいしい笑顔。お母さんは料理が上手そうなので、おいしいご飯も出しましょう。それだけで、居心地のいい、みんながホッとできる場所ができます。

 名前はもちろん「しゅん君のお店」です。あの写真を看板にしましょう。あの写真には、人を引きつける魅力があります。

 ぜひやってみてください。今の作業場の一角に、ちょっと手を加えて、おしゃれなスペースを作るだけです。

 Try hard and you shall succeed!  ひょっとしたら、ここから新しい歴史が始まるかも知れません。

 やらなければ、何も始まりません。やれば、何かが始まります。わくわくするような何か、です。

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