ぷかぷか日記

そのままの彼らが一番いい

 『ぷかぷかな物語』の感想が久しぶりに届きました。昨年12月、共進印刷の「ありがとうナイト」というイベントがあり、そこでぷかぷかさんに似顔絵を描いてもらったことがきっかけでぷかぷかのファンになった方です。

 こういう福祉と全く関係のないところでぷかぷかのことを知り、ファンになってしまった方が最近は多いです。そういう方はとても新鮮な目でぷかぷかを見てくれます。福祉とは違う目です。そういう目の気づきこそ大切な気がします。いわゆる「福祉」をはみ出すような価値を、そういう目は見つけてくれます。

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 高崎さんのぷかぷかさんへの愛情がとても伝わりました。 経営などで大変なことも経験されながら、それでもぷかぷかさんと一緒にいることが「トク」と思えるほど、ぷかぷかさんと一緒の時間が輝かしく、読んでいて楽しかったです。
 私はどうしてぷかぷかさんたちといる雰囲気に居心地の良さを感じるのか、分かった気がしました。それはぷかぷかさんたちが、社会(規範)に合わせることなく自分らしく振舞って(働いて)いるところに、素直に明るさや楽しい気持ちをもらっていたんだと思います。
 それを『ぷかぷかな物語』を読んで気づきました。 効率性が重んじられることに息苦しさを感じる中、ぷかぷかさんのいる空間はそれを払しょくして安らぎを与えてくれる場でした。
 パン作り、ワークショップ、芝居などでの心温まるお話と、高崎さんの思いの込められた『ぷかぷかな物語』は、私の中の大切な一冊になりました。ありがとうございました。

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 どうして居心地がいいのか、それはぷかぷかさんたちが社会に合わせてないからだ、という気づきは、すごく大事ですね。
 ぷかぷかは別に居心地のいい場所を目指して作ったわけではありません。どこまでも一緒に生きる場、一緒に働く場を作っただけなのですが、結果的には誰にとっても居心地のいい場ができました。
 ポイントは彼らが社会に合わせていない、というところ。でもどうして社会に合わせていないと居心地のいい場ができるのか。
 きっかけは今まで何度も書いていますが、接客の講習会で、接客マニュアルに合わせて接客をやろうとするぷかぷかさんが、なんだか気色悪くて、ああ、もう見たくない、と接客マニュアルはやめました。接客マニュアルは社会に合わせるマニュアルです。それをやめて、もうみんな好きにやろう、という風にしたら、今の居心地のいいお店ができました。
 社会に合わせることなく、自由に振る舞う彼らの姿は、お客さんも自由にするのだと思います。だから居心地がいい。
 「素」の彼らは、この息苦しい社会を救うのだと思います。だから「支援」なんかして社会に合わせようとすると、そういうチカラが発揮できなくなります。そのままの彼らが一番いいのです。
 
 そのままの彼らの接客

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