「ねぇ、ぼくのこと好きですか?」と何度も迫ってきたコンちゃんが卒業した。
来週から就労移行の施設に変わり、企業就労を目指す。ぷかぷかは給料が安いので、ま、しょうがないのだが……
たくさんのお客さんがお別れに来た。スタッフも泣いている。
愛されキャラ。こんなにおもしろい人はそうそういない。
スタッフのFB
裏にはみんなの写真とメッセージ」
こんな豊かな関係がコンちゃんのまわりにはいっぱいあった。コンちゃんも、まわりの人たちもみんな幸せだった。
こんな幸せな時間を毎日プレゼントしてくれたコンちゃんがいなくなるなんて、ほんとうに寂しい。
こういう関係がたくさんできたのも、ぷかぷかに自由な雰囲気があったからだと思う。ぷかぷかさんたちは、毎日ありのままの自分で仕事をしている。コンちゃんはパン屋の厨房で働いているが、気になるお客さんが来ると、いきなり厨房から飛び出し、
「兄弟いますか?」「お兄さんですか?お姉さんですか?」「お父さんはネクタイしていますか?」…
といった質問が延々と続く。お客さんは最初ドギマギしながらも、だんだんコンちゃんのペースに巻き込まれ、笑顔になっていく。
こういったことがアリの職場なのだ。
メンバーさんとお客さんが自由につきあうなんて、多分なかなかない。禁止にするか、間にスタッフが割り込むかのどっちかだ。だから
「ああ、やっぱりぷかぷかに来るとほっとする」
というお客さんが現れる。
この自由な雰囲気の中で、コンちゃんのまわりに豊かな関係がどんどん広がっていった。コンちゃんはたった一人で街を耕し、豊かにしていったのだ。
人と人とのおつきあいで何が大切なのかをコンちゃんは毎日教えてくれた。
コンちゃん ありがとう!