11月14日(土)のやまゆり園事件を考える上映会で第6期演劇ワークショップの記録映画を上映します。やまゆり園事件を考える上映会で、どうして演劇ワークショップの映画なのか。
事件を考える上映会は、映画を手がかりに、事件を超える社会をどうやって作るかを考えます。あーだこーだ言い合って終わるのではなく、具体的に私たちに何ができるのかを考えます。
「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」。事件から発信されたメッセージに、多くの人は「そんなのおかしい」と思いながらも、それを否定しきれない自分がいて、そこをどうやって超えていけるのか悩んだのだと思います。
ぷかぷかは「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」というところから出発したので、事件後も、いない方がいいと言われた障がいのある人たちと「いた方がいいね」「いっしょに生きていった方がいいね」と思える関係を作り、彼らと一緒に「いい一日だったね」ってお互い言い合える日々を積み重ねてきました。
だから、別れの時はお互い涙が…
不幸しか生まないと言われた障がいのある人たちが幸せを生み出しているという事実も作ってきました。
こんな絵を見るとみんながハッピーな気持ちになります。
そして演劇ワークショップは彼らといっしょに生きると何が生まれるかを明確に表現します。今までにない新しい文化と言っていいほどのものを生み出します。障がいのある人たちを排除する文化に対して、彼らを排除しない文化です。彼らのことを大事な存在だと思う文化です。
ぷかぷかさんたちと一緒に芝居作りをすると、本当に楽しくて、芝居作りが彼らに支えられて、「彼らにこの場にいて欲しい」「彼らがこの場に必要」としみじみ思えてきます。演劇ワークショップはそう思える関係を自然に作ってくれます。そういう関係の中で作り上げた芝居は「彼らはいた方がいい!」ということがダイナミックに伝わってきます。
ここで見えてくるものこそ、事件を超える社会です。
そんな映画を見て、事件を超える社会をどうやって作るかをみんなで考えたいと思うのです。