ぷかぷか日記

彼らとの関係が変わると、社会が変わってくる

 緑区役所人権研修会でぷかぷかの映画『Secret of Pukapuka』を見た感想にこんなのがありました。

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 ぷかぷかのみなさんも、周りの方々も、日々をとても生き生きとその時を楽しみながら過ごされていること、画面越しでも伝わってきました。障害を抱えているかも知れないけれど、自分自身を輝かせ、周りの人をも幸せにする力は、人としてとても魅力的に映りました。人を幸せに、幸せをもらった人がまた幸せを返していく…素敵なつながりを感じました。

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  緑区役所にはぷかぷかさんたちが毎週パンとお弁当の外販に行っています。そこでの楽しいおつきあいがあって、その体験をベースに映画を見た感想です。

 「自分自身を輝かせ、周りに人をも幸せにする力は、人としてとても魅力的」

 こんな前向きの言葉が、日々障がいのある人たちに接している福祉事業所の人たちから今まで出てきただろうかと思うのです。こんな言葉は一部の事業所を除いてほとんど聞いたことがありません。どうしてなんでしょう。

 やはり「支援」という上から目線の関係が、そういう言葉が生まれる関係を阻んでいる気がします。自分たちがいろいろやってあげないと、この人たちは何もできない、という相手を見下すところから出発する関係では、上のような言葉は生まれようがありません。私たちにはない、いいものをたくさん持っている人たちなのに、そのいいものを見つけられないというのはもったいないと思います。

 どうしたらいいのか。

 「支援」という上から見下ろすような関係をいったん横に置いてみることです。自分の方がいろいろできるとか、えらいとか、そんな思いをいったん横に置くのです。そうしてフラットに相手と向き合う。

 区役所の人たちは、そんな風に彼らとおつきあいし、上の言葉に表されるような気づきがあったのだと思います。こういう気づきはお互いを幸せにします。彼らとのハッピーな関係が社会に広がっていきます。お互いがもっと生きやすくなります。

 彼らとの関係が変わると、社会が変わってくるのです。

 3月6日(土)八王子での福祉フォーラムは福祉の関係者が集まるので、障がいのある人たちと日々おつきあいしながら、上に紹介したような言葉を生むにはどうしたらいいのか、といったことを話し合えたらと思っています。福祉の現場から、上のような言葉がどんどん生まれてくれば、社会はもっともっと心地よいものになる気がします。

www.pukapuka.or.jp

 

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