ぷかぷか日記

わくわくしながらこういう作戦を考えることが大事(相模原障害者殺傷事件5年目に思うこと−⑦)

 「相模原障害者殺傷事件を超える社会を作る」なんていうと、すごく大変な感じがします。でも大きなことをするのではなく、私たちにふだんの暮らしの中で無理なくできることは何なのかって考えると、できることはいっぱい見つかります。

 で、ぷかぷかは何をやっているかというと、

「ぷかぷかさんたちと一緒にいい一日を作る」

ことをやっています。「障害者はいない方がいい」といって排除された人たちと一緒にいい一日を作るのです。

お互い

「いい一日だったね」

って言える日々を作り続けること、それは彼らとともに生きる社会を作ることであり、事件を超える社会を作ることになると考えています。これなら誰にでも簡単にできます。

 「いい一日でしたか?」

それを障害のある人たちも含め、みんなで共有するのです。

 

 上映会とトークセッションにはぷかぷかさんたちも参加します。トークセッションの始まりのところで、どういうわけかツジさんが舞台で「きみのためにSuperman」を歌うそうです。こういうところがいかにもぷかぷか。イクミンはダンスを踊るそうですが、踊りたい人はどうぞ舞台に上がって一緒に踊って下さい。歌やダンスを一緒に楽しむこと、その時間をいっしょに生きること、それが事件を超える社会を作ることになると思っています。

 

 トークセッションのメインテーマは尾野一矢さんの地域生活です。一矢さんは障害特性なのか時々大声が出ます。そばにいると結構うるさいです。その大声に近所から苦情が寄せられ、それをきっかけに友達大作戦が始まりました。苦情に謝罪して終わりにするのではなく、これからも続く大声と、どうやったら共存できるかを考える作戦です。

 具体的にいうと

「大声出すような人がいても、ま、しょうがないじゃん」

て思える人、あるいは一矢さんの友達を地域に少しずつ増やしていくにはどうしたらいいのかを考えるのです。

  女子栄養大学では「社会科学入門」の授業で、なんと114名もの学生さんが友達大作戦を考えてくれました。

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 こういうことをきっかけの一矢さんの友達を地域にたくさん作っていこうというわけです。一矢さんは事件で排除されかけた人です。そんなかずやさんの友達を作ることは、そのまま事件を超える社会を作ることにつながります。

 当日、ぜひみなさんの友達大作戦のアイデアを聞かせて下さい。楽しみながら、わくわくしながらこういう作戦を考えることが大事です。

 

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