ぷかぷか日記

にうしもの(相模原障害者殺傷事件5年目に思うこと−⑧)

おひさまの台所のショーウインドウを見ていて

「ン?」

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 「にうしもの? 何これ」

と思いながら笑っちゃいました。

 こういう字に出会うと、なんだか幸せな気分。

 この気分こそが、彼らといっしょに生きる理由。

 あーだこーだ理屈っぽい話ではなく、なんだか幸せな気分になるくらいがちょうどいい。

 

 そういえば以前「西作のいもの」というのがありましたね。

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 こういう字は社会をゆるっとしてくれます。

 まずいのは、これ間違ってるじゃん、と直してしまうこと。支援とか指導の現場で多いですね。以前、福祉事業所が運営するパン屋に行った人が、

「いや〜、やっぱりぷかぷかに来るとほっとしますね」

とおっしゃってましたが、間違いをさせまいとスタッフが一生懸命にやってると、お客さんもくつろげない雰囲気になるのだと思います。

 

 ぷかぷかはこういう字を見つけると、ニカッとしながら、そのまま使います。そしてお客さんも、その楽しさを共有します。

「すみません、にしさくのいもの、ください」

って感じ。

 彼らといっしょに生きる社会、事件を超える社会は、こういったところから始まります。一緒にいることの楽しさの共有です。

 事件の犯人は、そういった楽しさを経験できない職場にいたんだろうと思います。そういう職場の雰囲気こそ、本当は事件で問われるべきじゃなかったのか。彼らと人として向き合わない職場が引き起こした事件。

 

 明日、相模原障害者殺傷事件をテーマにした上映会とトークセッションをやります。

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