ぷかぷか日記

声を出すと、それだけで心がふくらむーー瀬谷区役所人権研修会「詩のワークショップ」

瀬谷区役所で人権研修会をやりました。人権に関する抽象的な話をしてもおもしろくないので、『Secret of Pukapuka』を見たあと、映画を見ての気づきを元に詩を書く「詩のワークショップ」をやりました。

 それぞれ気づきを5,6行の詩にまとめ、まずはグループ(7〜8人)の中で発表し、お互いの気づきを共有。そのあと言葉を一行ずつ切り離し、グループの中でシャッフルし、バラバラになった言葉をグループの中で再編集、グループとしての新しい詩を作ります。それをほかのグループの前で朗読。詩の朗読なんて、ほとんどの人はやったことがないので、とても新鮮な体験だったかと思います。

 みんなで同じ映画を見ていながら、それぞれの思いの違いに気づきます。思いの違う言葉を、それでもいろいろ並べ替え、グループとしての詩にまとめます。苦労してまとめた分、詩にはチカラがあります。人に向かってその詩を声を出して読みます。声に出すことで、詩の言葉に丁寧にふれていきます。

 読む方も、聞く方も、詩のチカラを、ちょっとゾクゾクするような感じで受け止めます。それぞれの気づきを元にして作った詩が、みんなの心を動かすのです。

 映画を見て、ただ感想を言い合うだけでは、こんなことは生まれません。これが詩のワークショップです。それぞれの気づきが、更に深まったことと思います。

 

 映画を見たあと、四つのグループに分かれて作業開始。

 

言葉を切り離して並べていきます。

 

切り離された言葉をグループで再編集。ここがいちばん大変。でも楽しい。

 

 

そして詩の発表(朗読)

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『Secret of Pukapuka』を見て

・障害のある方と関わる機会があるものの、障害のある方がこんなにも楽しそうに笑顔で過ごしていることに驚いた。

・ぷかぷかさんがまわりの人たちを笑顔にしている。

・映画を見てあたたかい気持ちになりました。

・いつも購入しているぷかぷかのお弁当をどういう人達が作っているのか知ることができてよかった。

・「ぷかぷかさんが街を耕している」という言葉が印象的でした。社会に役に立つ、役に立たない、という価値観の中で、障がいのある人達は役に立たないと思われてしまっている側面があると思います。そんな中で、こんな風に人の心を耕している、そういう役割を担っている、という見方を知り、勉強になりました。

・障害のある方との関わりはむつかしいと思っていたが、そんなに気を張らないでいいことがわかった。

・ぷかぷかさん達に親しみを感じ、彼らのこともっと知りたいと思った。

 

 

・ぷかぷかのパン、お弁当の販売のある木曜日を毎週楽しみにしています。ほんの短い時間ですが、元気な声と顔を見られると、なんともほっこりするので、私も少しずつ耕されているのだと思います。映画で彼らのホームグラウンドでのきらきらした笑顔をみせてもらえてよかったです。

・外販では見られないぷかぷかさん達の姿が見られてよかった。

・差別は彼らのことを知らないことから始まるんだなと思った。

・ひとりひとりの個性をとても大事にされていることに感動しました。身近に障がいを持った子がいるのですが、このような人達と出会えたら幸せだろうなと心から思いました。

・誰もがどこでも笑顔で過ごせる世の中になればいいなと思いました。そのためには、誰もが違い、個性を当たり前に認め合えるようになれば、と思います。みんな違ってみんないい。簡単そうでなかなかむつかしいのが現実なんだろうなと思います。だからこそ、ぷかぷかさんのように地域に根ざすのがよいことなんだろうなと思いました。笑顔が笑顔を呼びますね。

・ぷかぷかさんと会うことがより楽しみになりました。

・「ちゃんとやらなければいけない」という肩の力が抜けた気がします。

・今まで障害者の散歩など見かけていた時は遠い存在と思っていました。今日の映像を見て、話しても大丈夫だと思えるくらいになりました。

・理解しているつもりでも、列車内で大声を出される障害のある方にドキッとしてしまうことがありました。その人がどんな気持ちで声を出したか考えてみようと思いました。

 

 

 

「詩のワークショップ」を終えて

・おもしろい研修でした。優しい気持ちになれた。ふわふわ言葉のシャワーで、心地よかった。

・声を出すこと、音楽にのせること、それだけで心がふくらむこと。あらためて実感。忘れていたことです。

・従来の研修と違って「人権」の本質に気づかせてくれるすばらしい時間でした。「人権」なんて、大きく振りかぶっていても、実は自分の心の養いなのかなと思いました。

・研修というより、ワークショップのような雰囲気で、固くなっていた頭がほぐれた気がします。たくさんお礼の言葉を講師の方に伝えたいところです。朗読のチカラを知ったので、帰宅したら6才と4才の息子に絵本を読んでやりたいと思います。

・一つのビデオで、受け取る側に様々な詩が生まれ、話し合うことで一つの文章になる。とても勉強になりました。

・新しい気持ち、感情、言葉では表現しにくい、そんなものに出会えた。

・穏やかな優しい気持ちになった。新しい自分の感情に出会えた気がする。

・楽しく学べました。来年もよろしくお願いします。

・ちょっとドキドキする楽しい研修でした。

・グループ詩の中に「話しかけてみようかな」というのがありました。作った詩を実際に声を出して読んでみて、「できる、やってみよう」と思いました。

・他の人が障がいのある方に対してどのような思いがあるのか知ることができてよかった。また障がいのある方の見方が変わり、この気づきを大切にしながら関わっていきたいと感じた。

 

 

・詩のワークショップはやったことはありませんでしたが、みなさんと作業するのが楽しかった。それぞれのグループの詩に個性が出ていると感じた。

・書いたことのない詩も楽しめて、よい学びになりました。

・詩を書くことで、自分の内なる気持ちに気づけた。

・「障害は個性」ととらえていたが、あまり接する機会もなく、どこか他人事でした。これからは積極的に関わって、知らない世界をもっと知ってみたいと思いました。

・毎週木曜日、ぷかぷかさんの声がお昼に聞こえてくると、元気をもらえています。パンもとってもおいしいです。今回の研修でもっとぷかぷかさん達とお話しできればいいなと思いました。

・いろんな人がいる中で、違いを認めることが、世界平和につながると思いました。

・実践的な研修で、とてもよかった。

・詩を作る作業は楽しかったです。

・「知らなくてはいけない」から「知りたい」に心境が変化しました。

・ぷかぷかさんの存在を初めて知りました。とてもよい経験ができました。

・わかっていることではあるが、他の個性を認めることってむつかしいです。

・知らない不安、やらない不安は今すぐなくすことができるのだと背中を押してもらった気がします。

・詩を作る作業で、他者と関わり合う楽しさや、それによって生まれる化学変化、戸惑い、受容があって、きっとぷかぷかさんと接する時の感覚と似てるのだろうと思いました。ぷかぷかさん達のあたたかさをより知れたと思いました。

・私もぷかぷかさんのパンやお弁当のファンです。自由な彼らをみていると、自分も許されたような気持ちになり、ホッとします。

・日常ではなかなか関わることのないテーマであり、学びが多かった。研修の形式もよいと思いました。

 

 

・詩を作ると聞いて、非常にハードルが高いと感じたが、みんなで力を合わせればなんとかできるということを実感した。

・講師のお話をもっと時間をかけて聞きたいと思った。

・近所の豆腐屋さんに障がいのある息子さんが(成人)いることに最近気がつきました。私たちは線を引かれているのか、混じり合って生活していないと感じました。でもこの社会に放り出し(?)ても、うまく混じり合えないよなぁ、とずっと思っていたので、「社会に合わせない」のお話で腑に落ちた気がしました。

・自分自身の言葉を届けることの大切さに気がつきました。

・声に出すことで詩(ことば)が生きる!言葉を届けることの大切さを説く講師の言葉が印象的でした。

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 『Secret of Pukapuka』の鑑賞と、詩のワークショップによる人権研修会。朗読をする時、音楽をかけました。

「音楽を聴きながら朗読を始めるタイミングを自分で見つけて下さい」

といったのですが、そのちょっとした集中が「心がふくらむ」ような体験をもたらしたようです。人権研修会で、そんな体験ができたこと、それが今回の研修会の一番の収穫だったのではないかと思いました。

 

 瀬谷区役所には毎週木曜日、パンやお弁当の販売に行っています。

「毎週木曜日、ぷかぷかさんの声がお昼に聞こえてくると、元気をもらえています。」

という感想がありましたが、うれしいですね。障害者は嫌だ、近寄りたくない、という人も多い世の中で、「声が聞こえると元気がもらえる」関係ができているって、なんかすごいことじゃないかと思いました。そういった関係を作ってきたのはぷかぷかさん自身です。そこがすごいなと思うのです。「ともに生きる社会を作ろう」なんていってる私たちのはるか先を行ってる気がします。

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