ぷかぷか日記

でんぱた

  • 稲刈りをやって、幸せな気持ちをたくさんもらえた。
    今日の田畑の稲刈りのお手伝いをしていただいた地域の方のFacebookにうれしい感想が載っていました。   ●●● 今日は、でんぱたさんの稲刈り メンバーさんにも 田植え以来お顔合わせ 彼らと居ると 自然と笑顔になれる 障がい者は、必要ないとか やまゆり園の事件の 当事者は、言うが… 必要であると、一緒に 稲刈りの作業をしていて 感じた だって、幸せな気持ち たくさんたくさん貰えた もの ひた向きに作業に取り組み 自然の中で、キラキラした 顔をされてた でんぱたメンバーさんに 金メダル 一緒に居ると(生きて行くと) 幸せになれるよ ●●●    「稲刈りをしながら、幸せな気持ちをたくさんもらえた。」    うれしいですね。こんな言葉をもらえて。  何か特別なことをやったわけではありません。いつものようにぷかぷかさんたちと一緒に仕事をやってただけです。    「彼らといて、幸せな気持ちをたくさんもらえた。」    障がいのある人たちを排除しがちな社会にあって、この言葉は、本当に光っています。  やはりそこにあった彼らとの関係性の問題だろうと思います。ぷかぷかがこの10年、ずっとやってきた「いっしょに生きていく」という関係。「いい一日だったね」ってお互い言える関係。   「いっしょにいると(生きていくと)、幸せになれる」   そんな言葉が地域の人から生まれてきたのです。ここから社会が変わっていきます。
  • でんぱた  稲刈りをしました。
    でんぱたの稲刈りがありました。6月に田植えをしたのですが、わずか4ヶ月で収穫です。 www.pukapuka.or.jp  あの時に植えた苗がこんなに育っています。  これを鎌で刈るのかと思っていたら機械で刈るので、ぷかぷかさんたちの仕事は刈り取られた稲の束をはさにかけます。  地域の方も何人かお手伝いにきていただき、稲刈りを楽しみました。こういうおつきあいを続けていこうと思っています。  2週間ほど天日干ししたあと、脱穀、精米して11月14日(土)横浜ラポールのシアター前のホワイエで11時半からの「こめまつり」で販売します。 午後1時からは上映会とトークイベントです。 www.pukapuka.or.jp
  • 重度障害の人たちといっしょに生きる
    先日ぷかぷかに遊びに来た尾野一矢さんの介護の方からの情報です。ぜひ録画予約しておいて下さい。  ●●●  NHK Eテレ 「ハートネットTV」で《特集・相模原事件から4年 ”施設”vs”地域”を超えて》というのがあります。 ●10/6(火) 第1回 “パーソナル”な暮らしをつくる ●10/7(水) 第2回 ”ともに暮らす”は実現できるか いずれも午後8時~8時29分  ※第1回はドキュメンタリー。事件被害者の一人・尾野一矢さんが津久井やまゆり園を退所し、アパートでの一人暮らしに移行する様子を中心に、日本の障害者福祉の歴史・制度、専門家の話なども交えながら、重い障害のある人たちの「暮らしの選択肢」全般について考える。 ※第2回はスタジオ生放送。第1回の内容の一部を振り返りながら、視聴者からの感想、重い障害のある人の家族・支援者からのご意見・体験談なども紹介しつつ、識者や障害当事者がスタジオでトーク。【ゲスト】宍戸大裕(映画監督)海老原宏美(自立生活センター東大和 理事長)荒井裕樹(二松学舎大学専任講師) ご意見は以下で募集中 https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/32/ ●●●  サイトに寄せられた意見を見ると重度障害の人たちの置かれた状況の厳しさがびりびりと伝わってきます。この厳しい状況を変えるには行政などへの働きかけも必要ですが、私たち自身の発想を大胆に変えることも必要な気がします。  重度障害の人たちに限らず、障がいのある人たちには「何かやってあげる」という 関係が多いのですが、そういう発想で考えている限り、彼ら自身が社会の中で活躍する、大事な役割を果たす、といったことはなかなかないのではないかと思います。  ぷかぷかは、「何かやってあげる」のではなく、「いっしょに生きていく」関係を作ることで、障がいのある人たち=ぷかぷかさんたちが大活躍しています。ぷかぷかが生み出したたくさんの物語は彼らの活躍そのものです。『ぷかぷかな物語』は彼らが生み出した物語の本です。(お求めはぷかぷかのホームページhttps://www.pukapuka.or.jp、もしくはアマゾンで)  障がいのある人たちに対しては「マイナスの価値」(あれができないこれができない、生産性がない、等)という評価が圧倒的に多いのですが、ぷかぷかにあっては「プラスの価値」を生みだす人たちと位置づけています。 www.pukapuka.or.jp  彼らとどういう関係を作るかで、彼らの生み出す価値が変わってくるのです。ぷかぷかにあっては、彼らは社会の邪魔者とか重荷ではなく、「社会を耕し、豊かにする人たち」なのです。  5年前の「世界がhana基準になったら」という花岡さんのブログは、何かやってあげる関係ではなくて、重度障害の人の生き方に謙虚に向き合うと、ひょっとしたら社会が変わることになるかも、という目から鱗のような問題提起だったように思います。hanaちゃんは重度障害児です。でも彼女には熱烈なファンが多いです。それはお母さんのhanaちゃんへの向き合い方のおかげです。 ●●● 世界がhana基準になったら 何が起こるだろう   人をことばで傷つけることもない 人に嫉妬したり、恨んだり、 悪口だって言わない 人と比較して見下したり、 卑下したりすることもない   あるのは ただそこに存在することで ありのままで完全な自分、人生。   あるのは 楽しい毎日 喜怒哀楽を自由表現すること   誰からどう思われるからとか考えない 誰がどうしていても気にならない   hanaは ただ自分がそうしたいからそうする   そして自分が そのままで完全であり、 愛されていることを 深いところで理解してる。     世界がhana基準になったら…     もしかしたら すへての悩み、争いごと いじめや不登校、 戦争もですら なくなるかもしれないね。    (hanaちゃんとお母さん) ●●●  彼らの存在の意味がここでは全く違ったものになっています。  人をことばで傷つけ、人に嫉妬し、恨んだり、悪口を言ったり、相手を見下したり、卑下したり…といったことからなかなか抜けられない私たち。hanaちゃんは「人をことばで傷つけることもない。人に嫉妬したり、恨んだり、悪口だって言わない。人と比較して見下したり、卑下したりすることもない。」どうしてそんな生き方が私たちにはできないんだろうと思います。情けない限りです。  nahaちゃんは「人の生きる姿勢」の基本を教えてくれている気がします。hana基準こそ、この閉塞状態にある社会を救うのではないか、そんなことを思ったりするのです。  重度障害の人たちをそんなふうに見ていくなら、社会はもっと豊かになっていくような気がするのです。彼らの有り様を、彼らの生き方とみるかどうか、ということです。   「こんなところで寝るなんて、hanaちゃんて、なんて自由なんだ」って思うのは、ここにhanaちゃんの生き方を見るから。(演劇ワークショップの会場入り口)  5月に始まった「でんぱた」は生活介護の事業所ですが、重度障害の人たちとどんな風にいっしょに生きていくか、ともに暮らしていくか、の試みでもあります。障がいのある人たちといっしょに生きていくことはぷかぷかで10年やってきたので、重度障害の人たちとも「いい一日だったね」ってお互い言える日々を一緒に作っていけば、それがそのまま「いっしょに生きていく」「ともに暮らしていく」ことになるのだろうと思っています。  「でんぱた」は地域の人たちの手を借りながら田んぼや畑の仕事をします。  6月には地域のたくさんの人に手伝ってもらいながら田植えをしました。 www.pukapuka.or.jp そして今日は地域のたくさんの人たちに手伝ってもらって稲刈りをしました。 www.pukapuka.or.jp  田んぼや畑仕事のほかに、一緒にミソを仕込んだり、時には一緒に絵を描いたりして、一緒に人生を楽しみ、お互いの人生を豊かなものにしていきます。「いっしょに生きていく社会」「ともに暮らす社会」はこんな風にして、みんなで楽しみながらできていくのだと思います。社会を救う「でんぱた基準」もできるかも。
  • でんぱたー地域社会が変わるきっかけになるといいですね
    5月にスタートした新しい事業所「でんぱた」に寄せる思いを聞かせて欲しい、とNHKの取材がありました。 「ぷかぷか」と同じように、地域社会が変わるきっかけになるといいですね、という話をしました。   「障害者はなんとなくいや」「近寄りたくない」「怖い」と思っている人が多い社会です。その社会に向けて、「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージを「でんぱた」からも発信していきます。  「でんぱたしんぶん」を作り、でんぱたでは、どういう人たちが、何をやっているのかを地域の人たちに伝えていきます。InstagramやFacebookで情報発信はしていますが、断片的な情報なので、やはり全体像がわかるように情報を発信していきたいと思っています。  InstagramやFacebookはいいのですが、やはり見る人が限られていますので、地域の人たちに情報を届けるには、紙に印刷した「でんぱたしんぶん」が一番いいと思っています。近所のおばあちゃんもきっと読んでくれます。  一軒一軒みんなでポスティングします。この、みんなで歩き回ってポスティングする、というところがミソです。地域の人はちゃんと見ています。月一回でんぱたのメンバーさんがポスティングする姿が地域に定着します。だんだん顔見知りが増えていきます。「あ、今日も頑張ってますね」って声をかける人も多分出てきます。  おもしろい中身にすれば、月一回の「でんぱたしんぶん」を楽しみにする人も出てきます。毎月こんなしんぶんがポストに入れば、うまくすればファンができます。      私たちの思いもしっかり伝えます。障がいのある人たちと、どうしていっしょに生きていった方がいいのか、どんないいことがあるのか、といったことを丁寧に伝えていきます。  でんぱたでは畑や田んぼの仕事を地域の人たちと一緒にやりたいと思っているので、一緒にやりませんか、の呼びかけをしんぶんでやりたいと思っています。  先日の田植えの時は地域の方が何人も参加しました。          でんぱたでは時々アートの活動もやっていますので、一緒に絵を描きませんか、の誘いもやります。            こういう活動は普段の暮らしにはないので、絵を描くこと自体がすごく楽しいし、その中でぷかぷかさんたちと出会えれば、一石二鳥のイベントになります。  一緒に作った作品を壁に貼り、みんなでお茶飲みながらわいわい語りましょう。  陶芸もやっているので、地域の人たちも一緒にできるといいなと思っています。            一緒に大きなお皿を作って、みんなで作ったごちそうをその大皿に盛ってパーティができるといいなと思っています。ごちそうはもちろん畑でとれた野菜を使って作ります。  みんなで作った野菜でみんなで料理し、みんなで作った大きなお皿に盛り付けて、みんなでわいわい言いながら食べる。最高だと思います。  これは「交流」とか「ふれあい」といったレベルではない、ぷかぷかさんと地域の人たちの深いおつきあいです。こういうおつきあいこそ作っていきたいと思っています。  「でんぱた」は住宅街にあります。当然おいしいパン屋なんてありません。なのでぷかぷかのパンの注文販売もいいなと思っています。「でんぱたしんぶん」にパンの注文書を挟んで注文をとり、ぷかぷかさんが配達に行きます。この仕事は地域の人たちにきっと喜ばれます。「いつもおいしいパン、ありがとう!」って。障がいのある人たちが、地域の人たちに喜ばれる仕事をするなんて、なんだか夢のようです。                 ちょっと思い浮かぶものを書いただけですが、これだけのものが出てきました。実際に動き始めれば、もっともっと楽しい企画が出てくると思います。  先日「声がうるさい!」という苦情が出ましたが、おつきあいの始まるきっかけになるといいなと思っています。ぷかぷかさんが作った花瓶の焼き物がもうすぐできあがりますので、それを持って挨拶に行こうかなと思っています。おいしいパンもお土産で持っていこうかな。  来週にはこの不思議な花瓶が焼き上がります。  というわけで、これからどんな広がりができるのか、すごく楽しみにしています。
  • 苦情は、うまくすれば地域社会が変わるきっかけになるかも
     5月にスタートしたばかりの生活介護事業所《でんぱた》に、「声がうるさい!」という苦情が寄せられました。   「その苦情に、どう対応しますか?」  と取材に来ていた朝日新聞とNHKに聞かれました。  この苦情は、この社会の中で障がいのある人たちの置かれている状況をよく表しています。こういう形で、障がいのある人たちが社会から排除されていきます。  ですから、苦情に対し、迷惑かけないように静かにしましょう、という「指導」「支援」を強化するような対応は、その社会的状況を放置することになります。ぷかぷかとしては、いろいろ大変ですが苦情にきちんと向き合っていこうと思っています。どんな風に向き合っていくのか。そこがいわば腕の見せ所です。  近所に迷惑をかけているので、声を小さくして下さい、といっても、声の大きい本人には伝わりません。そんな風にできないから、でんぱたに来ているのです。  では、声の大きい人と、その声をうるさいと感じる人が、どうやったらお互い気持ちよく共存できるのか、そこを考え、実践するのが私たちの仕事です。  でんぱたは5月にスタートしたばかりなので、近所の人も、でんぱたは何をするところなのか、どんな人がいるのか、といったことをほとんど知りません。ですから「ぷかぷかしんぶん」のような「でんぱたしんぶん」を発行して、そういったことを少しずつ伝えていこうと思っています。    声の大きい方は何か製作するときはすごい集中力を持っています。ですから素晴らしい作品を作ります。  その人は声が大きいだけではなく、こんな素晴らしい作品を作る人なんだ、ということがわかれば、「声がうるさい!」という苦情を言ってきた人の気持ちが、多分少し変わります。こういう苦情は、障がいのある人たちのことをよく知らない、おつきあいしたことがないところから生まれます。  6月15日(月)には地域の人たちと一緒に田植えをしました。  秋には稲刈りがあります。そういうときはできるだけ地域の人にも参加を呼びかけます。収穫祭もやろうと思っています。そのほか餅つき、アートのワークショップ、味噌造りなど、いろんなイベントを企画し、地域の人たちに参加を呼びかけます。  そういったことを「でんぱたしんぶん」で、地域の人たちに伝えます。  障がいのある人たちと一緒においしいものを作ったり、一緒においしいものを食べたり、一緒に楽しいことをやったりという関係は、とても健康的です。地域社会が自然に豊かになります。  定期的に道路の掃除や公園の掃除をやろうと思っています。ぷかぷかは週2回道路の掃除をやっています。地域の人が時々手伝ってくれたりします。地域の人たちはいつも見ているので、掃除をやっていると、こうやって関係が自然に広がっていきます。  Facebook、Instagramに活動の様子を日々アップしています。  でんぱたInstagram         「声がうるさい!」と苦情をよこした方が、どこかでこういった情報に触れ、何かの機会にでんぱたのぷかぷかさんたちに出会ってくれたら、と思っています。  NHKの記者の方が取材の帰り、ニコニコしながらこの方に手を振っていました。この方もニコニコしながら記者に手を振っていました。この方はお喋りはできないのですが、気持ちはちゃんと伝わります。短時間の取材の中で、二人が出会ったのだと思います。  苦情をよこした方が、どこかでこんな出会いをしてくれれば、と思っています。  苦情は、うまくすれば地域社会が変わるきっかけになるのです。
  • あのぬるっとした田んぼに足を突っ込んだ途端
    「でんぱた」の田植え、単純におもしろかったです。  あのぬるっとした田んぼに足を突っ込んだ途端、なんかわくわくしてしまいました。足が思うように動かせなくて、無理に動かそうとするとバランス崩して手をついてしまい、慌てて体を起こそうとすると、余計にバランスが崩れ、にっちもさっちもいかなくなります。田植えをする前に田んぼの泥と大格闘でした。でもこれがなんとも楽しい。普段泥と格闘するなんてないので、ほんまに楽しかったです。  ようやく泥と仲良くなって、田植え開始。苗を一つ一つ手で植えていきます。ずっと腰を曲げたままなので、疲れることは疲れるのですが、苗を植えることは夢を植えるような感じがあって、すごく楽しい。  ぷかぷかさんたちと一緒に夢を植えたのです。秋になったらお米が採れる、といったことよりももっと広がりのある夢。  今回初めて出会うたくさんの人たちと一緒に田植えをしました。一緒にどろんこになり、一緒に笑い、一緒に汗をかきました。ここから新しいものが生まれます。ぷかぷかさんと新しい仲間との共働作業は何を生み出すのでしょう。それを考えるだけでもわくわくします。  「お疲れさん!イェ〜イ」とどろんこの手でグータッチ    といった感じで、みんなでいい一日を過ごしたのでした。
  • 6月15日。でんぱた初田植え。
    6月15日。 「でんぱた」のはじめての田植えをしました。 その日は、快晴で気温は30度以上の蒸し暑い日となりましたが、 同じ青葉区で活動をされていて「でんぱた」に協力してくださっている方々や農業をやっている福祉作業所の職員さんなど、15名程の方が参加してくだいました。 でんぱたのメンバーさん4名と、ぷかぷかの畑班のメンバーさん3名、そしてスタッフ5名が、参加してくださった方々と一緒になって作業をしていきました。 泥だらけになって、楽しくおしゃべりをしたり、お互いに助け会いながら一本一本手植えをしていったのです。 メンバーさんのほとんどは、田植えは初めて或いはほんの少しだけやったことがあるということでした。 そういった場合、初めてメンバーさんへは、スタッフが一緒になってフォローしていくのが普通のやり方だと思います。 ですが、いきなり最初から、お互いに初対面同士の、メンバーさんと参加してくださった方が1組になっていただいて、田植えをすすめていってもらいました。 普段、階段を降りるのも怖く人の支えを求めるメンバーさんもいましたが、 田んぼ足袋を履いてもらい、勢いよくスタッフと田の泥の中に入っていきました。 スタッフの勢いつられて、つい一緒に入ってしまった、という感じにも見えましたが、 入ってしまったからには、もう、やるしかないと覚悟を決めたのでしょうか。 緊張した面持ちで、田の泥のなかゆっくり足を運んで、真剣に手に持った苗を植えていました。 メンバーさんも、参加してくださった方も、皆さん、お互いに初めての相手とは思えないチームワークで作業をすすめていました。 泥だらけで、暑いですし、力を合わせて助け合いながらすすめていく以外の方法はない、ということもあったとは思いますが。 そうやって、皆が力を合わせすすめていった作業の出来ばえは上々で、真っ直ぐキレイな苗の列に仕上がりました。 そして、作業が終わってからの、皆さんのたくさんの素敵な笑顔。 メンバーさん達も、スタッフの勢いにつられて入ってしまったメンバーさんも、参加してくださった皆さんも。 作業後のお昼ごはんは、おひさまの台所のぷかぷか弁当を、参加した皆さんで一緒にいただきましたが、皆さん、おいしい、おいしいと言いながら召し上がっていました。 でんぱたの田植えは今回がはじめてでした。 はじめてでしたが、作業としても上出来でしたし、でんぱたの考えるメンバーさんといろいろな人達が一緒にやっていくことを体現できていたと思います。 下の文は、去年の夏前頃、私がまだぷかぷかのスタッフになる前のことですが、 田んぼについて書いた文書です。 これは、でんぱたのような場所を創りたいと思い立った時に書いたものです。 想いばかり先走った文で恥ずかしいのですが、読んでいただければと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 春になり暖かさが増す頃、いよいよ田植えの準備がはじまる。 小さな種籾を、288穴のポット一穴に一粒ずつ、手にとって蒔いていく。 こういった地道な繰り返しに、集中を発揮する仲間がいる。 無言の時間が過ぎ、頭は空になり、手は一定のリズムで動き続ける。 水路が開き、田に水が放たれる。水を張った田を皆で手をつないで歩いて代かきをしよう。 足を取られ転びそうになるが、仲間に助けられた。手を離したらダメだよ。 腕や顔までも泥んこで、足は重く歩くのはしんどい。でも、仲間と一緒だとなぜかそれが楽しい。 田植え定規で田面に筋をひく。畦に沿って縦と横に定規を引っぱると、田面が碁盤の目のようになり、手植えの目印となる。仲間から筋引き名人と呼ばれるKさんの出番。彼の引く筋は見事に真っ直ぐだ。筋が曲がっていると、皆それにならって植えちゃうからね。 そして、丹精込め育てた苗を、皆で手植えをする。 手植えは、重労働。だから、ここでは、お互いに力を合せ助け合うこと以外の仕事はない。子供も、大人も、若者も、高齢者も、障がい者も、街の人も、皆が集まり、同じ場所で同じことのために働く。畦で苗を配る人。お茶を配る人。田を歩くのがたいへんな人と一緒に歩く人。応援する人。見守る人。 少しずつだが着実に、苗の列が長くなり、そして列が増えていく。 そのことが、皆を励まし活力をあたえる。 谷戸田が金色に輝く秋。 稲刈り。 機械好きの仲間たちが、バインダーを、競うように交代で、誇らしげに、バンバン刈っていく。 刈った稲束を、稲木まで運んで掛け干しする仕事は、皆でおしゃべりをしながら、人海戦術ですすめる。 ここでは、障がいのある仲間が、良き見本となり良き先生である。 ほら、あそこで、0さんが、商店街のおじさんの落とした稲束を拾ってあげているよ。 面倒見のいいSさんなんかは、田んぼの歩き方を教えている。切り株やぬかるみもあって結構歩きづらいから。  わたしたちは、夏の暑い日も冬の寒い日も、仲間と野良で働いているのだ。 少しバテ気味の体のおおきな学生さん。大丈夫だよ。無理しないで。わたしたちがどんどん運ぶから。 稲はそのまましばらく天日干しする。 そうするとお米が甘くおいしくなる。 晴れの日に、皆で谷戸田に集まって、 秋の日ざしと風を楽しみ、でんぱたのお米のおにぎりを食べ、のんびりしよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ でんぱたはまだスタートしたばかりですが、ここに書いてあるようなことを、全部ではありませんが、おこなうことができていることをとても嬉しく思います。 皆で泥だらけになり、手で苗を植えていると、 昔から人々が、田に集い、自然と向き合い、ともに生きてきたこと、 脈々と続く大きな営みのようなものを身体と心で感じることができます。 その大いなる流れのなかで、メンバーさん達と、集まってくださった方々の協力と協同が自然にうまれ、体が自然に動き、作業がぐんぐんすすんでいくような感覚をもちました。 種籾まき、育苗については、今年はできませんでしたが、来年以降やっていきたいと思っています。 そして、今年の秋には、皆で再び谷戸田に集まって稲刈りをして、そして働きの実りを祝い味わいたいと思っています。
  • 「でんぱた」のインスタグラム
    ぷかぷかの新しい事業所「でんぱた」のインスタグラムです。活動の様子がよくわかります。ぜひ覗いてみて下さい。     https://www.instagram.com/denpata202005/
  • いっしょにいい一日を作る、その積み重ねが「でんぱた」を作っています。
     でんぱたが始まり、陶芸と給食作りで関わっていますが、いろいろ思うのは、今のぷかぷかと同じように、メンバーさんとスタッフが一緒に「でんぱた」を作っているな、ということです。  毎日やることは決めていても、最終的にはメンバーさんの気持ちでやるかやらないかを決めています。例えば給食作りは一応係を決めているのですが、その日になって「今日はやりたくない」と思う人がいれば、そんなときは畑仕事に行ってもらいます。  障がいが重いからスタッフの指示どおりに動くのが当たり前、というのではなく、あくまで決めるのは本人です。本人に気持ちよく働いてもらい、いっしょにいい一日を作ることを大切にする。その積み重ねが「でんぱた」を作っています。  陶芸はいっしょに作品を作りました。  一人で集中して作る人もいました。 そうやってできた作品 焼き上がった作品が「でんぱた」の玄関を飾りました。     こうやって彼らと一緒に「でんぱた」を作っていきます。 www.pukapuka.or.jp
  • 明日。5月1日。 でんぱたが生まれます。
    虔十公園林 宮沢賢治の「虔十公園林」という童話をご存知ですか。 わたしが「虔十公園林」のことを知ったのは、今から20年程前のことです。 この3月までわたしは障がいのある方の通所施設で働いていましたが、 そこで働きはじめて間もない頃に、先輩職員がこんな童話があるよと教えてくれたのでした。 その時から、わたしはこの「虔十公園林」をずっと傍らに置くことで、この仕事を続けて いこうとしている自分の支えとしてきました。 去年の夏前に、わたしは「虔十公園林」の主人公「虔十」への想いのようなものを、 自分なりに書いてみました。 単純な短い文にすぎないのですが、これは、長く働いてきたその施設を辞めることと 「でんぱた」のような場所をつくろうと心に決めた時に、 自然に「虔十」のことが思い浮かんできてその想いを書いたものです。 宮沢賢治の「虔十公園林」の主人公の虔十は、今で言う知的障がい者。 仲間に馬鹿にされ笑われることがあっても、真っ直ぐに暮らし生きている。  やがて、虔十は病に倒れていなくなるが、彼が植えた杉林は残る。 そして、後の人々は、虔十の人柄と働きの意味について、次のように語る。 「そこらの畑や田はずんずん潰れて家がたちました。いつかすっかり町になってしまったのです。その中に虔十の林だけはどう云ふわけかそのまゝ残って居りました。」 「その虔十といふ人は少し足りないと私らは思ってゐたのです。いつでもはあはあ笑ってゐる人でした。毎日丁度この辺に立って私らの遊ぶのを見てゐたのです。この杉もみんなその人が植ゑたのださうです。あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。」、 「そして林は虔十の居た時の通り雨が降ってはすき徹る冷たい雫をみじかい草にポタリポタリと落しお日さまが輝いては新らしい奇麗な空気をさはやかにはき出すのでした。」。 もしかしたら、わたしたちが生きているこの時代、 人の意識や社会の考えは、 虔十の生きていた時代と大して変わらないのかもしれない。 「笑われたり」、「馬鹿にされたり」、「黙って撲りつけられたり」。 だからこそ、 「たれがかしこくたれが賢くないかはわからない」ということを、 何らかのやり方で、 しめしあらわしていくことが必要と考える。 わたしたちは、 そのしめし方あらわし方を、 虔十のやり方にならっていきたいと思う。 2020年5/1。わたしたちぷかぷかの新しい生活介護事業所「でんぱた」がスタートします。 5名のメンバーさんがそこで新たな毎日をスタートします。 「でんぱた」は、晴耕雨読。  晴れたら野良しごと。  雨が降ったらのんびり過ごしたり手仕事やアート。   「でんぱた」では田んぼや畑しごと、室内での手仕事やアートを メンバーさんと一緒にやっていきます。 新しい事業所です。皆で力を合わせて0から創っていきます。 ちょうど、虔十と虔十の兄が杉の苗木を1本1本植えていったように。 わたしたちも虔十兄弟にならっていきたいと思っています。 そして後々、虔十の杉林は子共たちの集まる美しい公園林となったように... 「あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。」 皆さま。大切な何かをみつけに「でんぱた」に是非いらしてください。 みんなが集まる虔十公園林のように。  
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