ぷかぷか日記

ぷかぷかな日常

  • 街の宝
     セノーさんが毎日のように行っていたマックのお店が閉店したと、従業員の方から連絡がありました。以前にもわんどのワークショップに参加され、セノーさんの働くところを見ることができてよかった、とメールがありました。  「健康のためにマックは買いません」なんて、わざわざマックのお店に行って言うなんて人はセノーさんぐらいしかいません。それでもこんなあたたかな関係ができてしまうんですから、セノーさんてすごい人だな、なんて感心してしまいます。こういう人はやっぱり街の宝だと思います。 ●●● 私は中学校の支援学級の仕事をしながら時々セノーさんのお家の近くのマックで働いています。何年か前はセノーさんは毎日のように仕事帰りにきてはセットを買って帰ってましたが最近は身体に悪いからと挨拶だけで帰っていきます。お店で働く私たちにとってセノーさんは買わないけれど大切なお客様です。顔を見ないとどうしてるかしらと心配になります。セノーさんの健康を考え私たちも買わないで帰るように話をしてますので安心してくださいね。今日は金子先生のワークショップも楽しかったのですがセノーさんの働くところを見ることができたこと、そしてぷかぷかがとっても素敵な場所だとわかり最高の一日でした。 ●●● 数日前、閉店のお知らせが来ました。 ●●● けんちゃんが毎日のように顔だしてくれたマクドナルドのお店は11月30日をもって閉店いたしました。今まで楽しい会話ありがとうございました。これできっと痩せますね。目も白くなりますね。 ●●● Facebookでメッセージが送られてきたので、送り主のFacebook見たら写真が載っていて、セノーさん、「あ、よく知ってるよ」と大喜びしていました。よほど親しくしていたのでしょうね。 「ねぇ、セノーさん、目も白くなりますねって書いてあるんだけど、白くなった?」  
  • こんな街にいることが幸せ
     セノーさんは今日もバス停付近で立ち往生。声をかけて笑顔になってもなかなか前に進みません。 ようやく近づいてきて、私の目の下まぶたを押さえ、 「あ、目が白いねぇ。どうしてですか?」 「マック行ってないからです」 「マツイくんの目はどうして白いんですか?」 「マック行ってないからです」 「トミナガさんの目はどうして白いんですか?」 「マック行ってないからです」 ……… と、これが延々10人くらい続いて、 こうやってセノーさんの目もチェック(養護学校時代、毎日のようにマックに通い、テリヤキバーガーを食べ過ぎてぶくぶくに太ってきたので、下のまぶたを見て「あ、赤い!これはテリヤキバーガーの食べ過ぎで、糖尿病になりつつある証拠だよ。うわ〜たいへん!これはマックに行きすぎでもうマッキですよ、マッキ的症状です」といい、それ以来毎日目の検査をしています。その効果があったのか、最近は一週間に一度くらいしかマックに行かなくなりました。マックの店員さんにも、健康のためにマックを減らします、といったらしく、店員さんも気を遣ってくれてるみたいです。)   「ところでセノーさん、今どこに行くところですか?」 「あ、事務所です」 「だったら早く行ったら。」 「あ、そうですね、じゃ」 といいながら事務所に向かったものの、10メートルくらい進んでまた立ち往生。 パフォーマンスが始まりました。   こんなことができる人が街にいるとほんとうに楽しいです。そして、こんな街にいることに幸せを感じます。    
  • 目の白い人限定ですか?
     セノーさんは養護学校時代からのおつきあい。高等部2年生の頃、毎日のようにマックでハンバーガーを食べ、ずいぶん太っていたので、ある日セノーさんのまぶたをめくって 「あっ! セノーさん、目が赤いよ、やばいよ、これは、これはマックの食べ過ぎで、糖尿病の初期症状だよ。このままいくと、失明したり、手や足が腐ってきてぼろっと落っこちちゃうよ。それでもいいの?」 「いやです」 「じゃあ、マックいくのを減らすしかないよ。目の検査は毎日やろう」 と言って以来、毎日目の検査をやりました。 「大事なところも腐ってきて、朝、おしっこするときにぼろっと落っこちちゃうかも」 「女の子になるんですか?」 「そう」 「じゃあ、スカートはいてくるんですか?」 とうれしそうに言い、話が思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、それでも、多少は効果があったのか、あれから7年、少なくともウィークデイにはいかなくなったようです。  目の検査は相変わらずやっていて、最近は自分から 「給与明細もらえるのは、目の白い人限定ですか?」 なんて、自分から言ってきます。   今週は給料日。セノーさんに給料のことを聞きました。 www.youtube.com    こういう人と過ごす毎日は、本当に幸せを感じます。    
  • 歯を磨きながらアルゴリズム体操
     ツジさんは歯を磨きながらなぜか「アルゴリズム体操」を歌います。歯ブラシでがしがし磨きながら歌いますから、すごく大変です。誰かに言われてやっているのでもなく、自分ではじめたわけですから、なんとも不思議な人です。しかも家でもこれをやっているそうで、もう、尊敬してしまいます。  何がきっかけでこんなことをはじめたのかよくわかりません。気がつくと、食事のあと、いつも洗面所から歌が聞こえ、のぞいてみるとツジさんが歯を磨きながら歌っていた、というわけです。   こんなオリジナリティあふれるパフォーマンスをやる人は、そういません。多分世界中に一人しかいないと思います。本当に貴重な方だと思います。こういう人がいるから、世界が豊かになっていくんだと思います。  今日、たまたま歯を磨いているところをビデオに撮りました。何遍見てもかわいくて、笑ってしまいます。 [http://]    
  • マックを食べ過ぎると女の子になるかも知れないという話
     ケンちゃんは太っています。90キロを少し超えているかも知れません。マックが大好きで、しょっちゅうマックへ立ち寄って、テリヤキバーガーなど食べたりしています。  あんまり太ると健康に良くないので、下のまぶたの裏側を見て、 「あ、赤くなっていますねぇ、これは糖尿病の初期症状です。糖尿病になると、足が腐ってぼろっと落ちたりします。これはマックが原因です。健康のためにマックはやめた方がいいです」 と、4年前、まだ養護学校の生徒の頃(私が担任をしていました)、まぶたのチェックをやったことが気に入ったのかどうか、今でも毎日のようにまぶたの裏をめくって見せ、 「これは糖尿病ですか?」 と嬉しそうに聞いてきます。(卒業後は他の作業所で働いていましたが、2年前、ぷかぷかにやってきました。) 「ああ、これはまずい!相当進んでいます。この調子で進行すると、朝、おしっこしたはずみに、大事なところが腐ってぼろっと落ちるかも知れません」 「え?大事なところがぼろっと落ちると、女の子になるんですか?」 「そうです。ケンちゃんは女の子になってしまいます」 「スカートはくんですか?」 「そうです」 「ウエディングドレスですか?」 「そうです」 「ウエディングドレスというのはこれですか?」 とスマホの画面をうれしそうに見せてくれたりします。糖尿病になるからマックはやめた方がいい、といったつもりが、全く違う方向へ話が発展していまいました。    
  • カフェで馬頭琴の演奏
     知り合いが、馬頭琴を弾くモンゴルの方をカフェに連れてきました。近くの小学校で会った演奏会のあと、食事に立ち寄ったのでした。せっかくなので馬頭琴を演奏していただきました。チンゲルトさんという、馬頭琴の演奏の世界では有名な方だそうです。  メンバーさんたちにプレゼントということで4曲も弾いてもらいました。モンゴルの広い草原を吹き抜けるさわやかな風を感じました。たくさんの馬たちが草原を疾走する風景が目に浮かぶ曲もあって、昔、養護学校でやった《スーホーの白い馬》の舞台を思い出しました。あのときはスーホーが馬の死を嘆き悲しむ場面で、馬頭琴の演奏を流し、そのもの悲しい響きが心にしみました。
  • チョココロネで美人?
     チョココロネ食べて美人になるとは誰も思いません。  ところが、外販のおすすめ上手、リエさんが今日の外販先で  「チョココロネ食べると、こんなふうにお肌がきれいになります」  と、突然、顔をキュッキュッとこすりながら宣伝を始めました。  え?そんなこと言って大丈夫?という心配をよそに  「あら、そう?」  とチョココロネを買っていくお客さんが続出。  結局全部売れて、1万数千円の売り上げ。  帰りの会で、それを報告すると、  「それって、詐欺じゃないの」  なんて言われていました。  チョココロネ食べて美人になるはずはないので、まぁ詐欺と言えば詐欺ですが、  それでも「あら、そう?」と笑いながらお客さんたち買っていましたので、そういう関係を作って場を盛り上げたリエさんはやっぱり天才的「おすすめ上手」だと思いました。    
  • ライオンが泣いちゃう
     ツジ君はのべつおしゃべりしていて、世界の都市名であったり、クラシックの作曲家であったり、教科書に載っているお話であったり、聞いてると結構楽しいものがあります。  今日は創作のお話だったようで、「ぷかぷかに来ないと、ライオンが泣いちゃう」といい、楽しそうに絵を描いていました。その時の絵がこれです。
  • 戦艦大和
    にほんブログ村  ツンさんが折り紙で戦艦大和の折りたたみ式ありがとうカードを作った。半分に折りたたんだ紙を広げると、波を蹴立てて突き進む戦艦大和が現れる、というすばらしい作品。 ありがとうカードで一人のお客さんにあげてしまうのはなにか惜しい気がして、パン屋のレジのところに貼り付け、たくさんのお客さんが楽しめるようにしておいた。 ところがレジ担当のユリさん、戦艦大和が気になるのか、お客さんが途切れると、指で大和の艦橋をいじくり回している。注意しても注意してもいじくり回すのが止まらなくて、ほうっておくと、そのままくしゃくしゃになってしまいそうで、いたたまれなくなり、とりあえずレジのところから避難させ、くしゃくしゃになってしまう前に、写真で記録しておくことにした。 こういう模型は、上からより、模型と同じ高さで見た方が迫力がある。ローアングルのアップを20枚くらい取り、一番迫力ある写真をホームページに載せた。こっちに向かって波を蹴立てて突き進んでくる感じで写っていますので、ぜひ見てください。 http://pukapuka-pan.xsrv.jp/★「ぷかぷか」のホームページは http://pukapuka-pan.xsrv.jp/      
  • 5000円札が風に飛んだ
    にほんブログ村  近くの八百屋の買い物に行ったテラちゃんが手にもっていた5,000円札を強風で飛ばされてしまった。八百屋のご夫婦、団地の掃除のおばさん、それにスタッフで、テラちゃんの歩いた道を行ったり来たりして探し回ったが、5000円札は見つからなかった。 ものすごい風が吹いていたのでしょうがないか、とあきらめたのだが、次の日、ひょっとして、という思いで交番に行ったところ、なんとお金が届いていて、びっくり。世の中捨てたもんじゃないと、あらためて思ったりした。 お金が戻ってきたことはもちろん嬉しかったが、それ以上に、お金を風に飛ばしてテラちゃんが困り切っていたとき、八百屋のご夫婦、顔見知りの掃除のおばさんが一緒にさがしてくれたことがすごく嬉しかった。 八百屋へは毎日のように買い物に行き、ご夫婦とは顔見知り。団地のお掃除のおばさんとも毎日のように会っている。そういう関係があったから、今回テラちゃんがお金をなくして困っていたとき、ごく当たり前のように助けてくれた。しかもスタッフが気がつくはるか前にだ。そのことがすばらしいなと思う。 ぷかぷかが街の中にお店を開いたのは、地域の人たちと障がいのある人たちとの出会いの機会を作るためであり、こういった関係を地域の中で広げていくためだった。そのことの結果がとてもよくわかる「事件?」だったように思う。 ★「ぷかぷか」のホームページは http://pukapuka-pan.xsrv.jp/      
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