ぷかぷか日記

ぷかぷかな日常

今日も靴下を脱いで昼寝。でも…

 先日立教大学に「哲学対話」に行く前、大学のそばのレストランでごはんを食べました。セノーさんはハンバーグステーキの温玉のせを注文。おいしそうに食べながら、

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「ぷかぷかでは何人働いていますか?」

と聞いてきました。

「40人です」

そのときは、どうしてそれを聞いてきたのかよくわかりませんでした。

 

その日の夜、お父さんのFacebookに

 

秋葉原です。むすこさん、ぷかぷかのみんなにどうしてもお土産が買いたかったそうです。

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という記事がアップされていました。

私が

「今日、お昼ごはん食べながらぷかぷかさんの人数聞いていました。友だち思いで、優しいですね」

と書き込むと、

「健介にとって大切な仲間です!」

と、お父さんから返事がありました。

 

学校の教師をやっている方が

「優しいですね。仲間を感じるって、人として一番大事なことだなって思います」

と書き込んでいました。

 

 ぷかぷかさん同士で、そんな風にお互いのことを思い合う関係ができていたことが、すごくうれしかったです。

 セノーさんは今日も靴下を脱いで昼寝。でも、ちゃんと仲間のことを思っているセノーさんです。

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セノーさんのおかげで、いい人生。

先日セノーさんのお父さんの誕生日に朝一番

「誕生日おめでとうございます。ケンスケくんのおかげでいい人生、生きていますね。」

ってメッセージ送ったら、

「ありがとうございます。今、ケンスケが幸せなのは高崎さんのおかげです。」

と返ってきたので

「いやいや、私も彼のおかげでいい人生送らせていただいています。」

と返しました。

 これは正直な私の気持ちです。人の心をこんなにも癒やしてくれる人は、そうそういません。

 心を癒やされているのは私だけではありません。たくさんの人が癒やされているから、あんなにもFacebookに記事が上がるのだと思います。

 そのFacebookを見て、先日はわざわざセノーさんに会いに来た方がいました。そのことをFacebookにアップしたら、仙台の方が

「私も会いに行きたい」

と書き込みをしていました。セノーさんて、日本中の人の心を癒やしてるんだと思いました。

 

 セノーさんとの出会いはもう10年ほど前。彼が養護学校高等部2年生で私が担任をやったときです。当時毎日のようにマックに行き、ぶくぶくに太っていました。なんとかやせて欲しいと思い、思い立ったのがこれ。

 ある日一緒に給食食べながら

「あれっ!セノーさん、目がすごく赤いよ、これはまずいよ、糖尿病だよ」

「糖尿病って?」

「糖尿病はマックのハンバーガーのような脂っこいものを食べる人がかかる病気ですよ。」

「ふ〜ん、それで」

「糖尿病になると、体のあちこちが腐って、ボロッと落ちます。」

「ボロッと落ちる?」

「そう、たとえば朝おしっこするときに、大事なところが腐ってボロッと落ちるのです」

「そうすると女の子になってスカートはいてくるの?」

「!」

この辺のセンスが昔からすばらしい。

「こんなに赤いのは、もう末期的症状だよ」

「マッキドナルドですか」

「!」

頭の回転とセンスのよさ。

今もやっている目のチェックは、ですからもう10年以上やっているのです。うれしかったのは、卒業後しばらくほかの作業所に行ってて、何年ぶりかに会ったとき、真っ先にやったのはこの目の検査と落ちなかった検査。ちゃんと憶えててくれたんですね。タカサキといえば目の検査、というふうに。

「ちょっと目見せて、あっ!赤いよ、これまずいよ」と「今朝はおしっこしたときボロッと落ちなかった?」はセノーさんと私の合い言葉です。

 結局目の検査は糖尿病対策にはなんの役にも立たなかったのですが、セノーさんとの関係はすごくいいものになった気がします。

彼のおかげで本当にいい人生生きています。毎日のように下の写真のようなことやってます。いい人生というのは、こういうことを言うのだと思います。

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精神的に要介護

 セノーさんと腕を組んで、下の写真のような感じで歩いていると

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「これって、セノーさんがタカサキを介助してるんじゃないの」

「タカサキは精神的に要介護じゃないの」

という声がしきりで、全くその通りです。

 毎日セノーさんにこうやって介護される日々こそ、幸せいっぱいの気持ちになれます。

 先日階段で転んだとき、真っ先に

「タカサキさん、大丈夫?」

と声をかけてくれたのはセノーさんでした。ですから、セノーさんは、ああ見えて、結構私のこと心配してくれてるのです。

 毎日腕をセノーさんが巻き付けてくるのも、なんだかんだとどうでもいいことをいいながら、タカサキのことを密かに心配しているのかも知れません。

 毎日の目の検査も、セノーさんが養護学校高等部2年の時からやっているので、もう9年にもなります。あの頃もすごく太っていて、ある日隣り合わせで給食食べながらふと思い立って目をのぞき込み「セノーさん、目が赤いよ、これ糖尿病だよ、マックに行き過ぎだよ。もう末期的症状だから、体のあちこちが腐って、そのうち朝、おしっこしたはずみに大事なところがぼろっと落ちるんだよ」といったのが始まりで、あれから9年。いまだに毎日「あ、目、白いよ、どうしてですか?」「マック行ってないからですよ。え?セノーさんは今日も目が赤いけど、マック行ってるの?」「いってますよ、昨日はテキサスバーガーでした」「え〜!この赤さは、もう、末期的症状だよ、ヤバいよ、朝、ぼろっと落ちなかった」「今日は落ちませんでした」「明日あたりヤバいかも」という会話が盛り上がります。糖尿病の「末期的症状」が9年も続いていることになります。最近はセノーさんの方から「朝、ぼろっと落ちるとスカートはいて東洋英和ですね」なんてうれしそうにいったりするので、年季が入っているというか、この道の達人の域です。

 こんなに楽しい朝のひとときを過ごすことができるのもセノーさんのおかげです。これがないと一日が始まらないくらいです。ほんとうに精神的に要介護なのです。

 「障がい者と共に生きよう」なんて生っちょろい世界を、すでに突き抜けている感じです。

セノーさん、ついにマック卒業証書ゲット!

 みどりの家診療所にメンバーさんの健康診断に行きました。セノーさんと廊下で待っているときに、三宅先生が通りかかったので、

「セノーさん、体重が重くて、来週旅行に行くとき、バスが傾くんじゃないかと心配しているのですが、体重を減らすためのアドバイスをしてやってください」

「ああ、大丈夫だよ、やせたタカサキさんと一緒に乗れば、ちょうどバランスが取れていいんじゃないの」

だって。ついでにもう一つ。

「セノーさん、健康になるために、マックの卒業証書が欲しいようなので、書いてもらえませんか?」

と頼むと、ちらっとセノーさんの目を検査し、

「あ、これは健康ですね、更に健康になるために卒業証書を出しましょう」

と事務室に入り、紙とサインペンを持ってきて、本人の目の前で書いてくれました。

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書き上げたあと、証書を読み上げてくれました。セノーさん、神妙な顔をして、両手をそろえて聞いていました。

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証書を受け取り、

「いや〜、よかったねぇ」

と三宅先生に拍手されると、ほんとうにうれしそうな顔していました。

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「もう、マックには行きませんから」

と大きな声で言っていると、たまたま通りかかった理事長が聞いて

「ええ!マック行かないんだって、すごいなぁ」

とほめてくれました。

 マック卒業証書の話がすぐに伝わって、みんなで盛り上げてくれる診療所の雰囲気がいいなと思いました。

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街の宝

 セノーさんが毎日のように行っていたマックのお店が閉店したと、従業員の方から連絡がありました。以前にもわんどのワークショップに参加され、セノーさんの働くところを見ることができてよかった、とメールがありました。

 「健康のためにマックは買いません」なんて、わざわざマックのお店に行って言うなんて人はセノーさんぐらいしかいません。それでもこんなあたたかな関係ができてしまうんですから、セノーさんてすごい人だな、なんて感心してしまいます。こういう人はやっぱり街の宝だと思います。

●●●

私は中学校の支援学級の仕事をしながら時々セノーさんのお家の近くのマックで働いています。
何年か前はセノーさんは毎日のように仕事帰りにきてはセットを買って帰ってましたが最近は身体に悪いからと挨拶だけで帰っていきます。
お店で働く私たちにとってセノーさんは買わないけれど大切なお客様です。
顔を見ないとどうしてるかしらと心配になります。
セノーさんの健康を考え私たちも買わないで帰るように話をしてますので安心してくださいね。
今日は金子先生のワークショップも楽しかったのですがセノーさんの働くところを見ることができたこと、そしてぷかぷかがとっても素敵な場所だとわかり最高の一日でした。

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数日前、閉店のお知らせが来ました。

●●●

けんちゃんが毎日のように顔だしてくれたマクドナルドのお店は11月30日をもって閉店いたしました。
今まで楽しい会話ありがとうございました。
これできっと痩せますね。目も白くなりますね。

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Facebookでメッセージが送られてきたので、送り主のFacebook見たら写真が載っていて、セノーさん、「あ、よく知ってるよ」と大喜びしていました。よほど親しくしていたのでしょうね。

「ねぇ、セノーさん、目も白くなりますねって書いてあるんだけど、白くなった?」

 

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こんな街にいることが幸せ

 セノーさんは今日もバス停付近で立ち往生。声をかけて笑顔になってもなかなか前に進みません。

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ようやく近づいてきて、私の目の下まぶたを押さえ、

「あ、目が白いねぇ。どうしてですか?」

「マック行ってないからです」

「マツイくんの目はどうして白いんですか?」

「マック行ってないからです」

「トミナガさんの目はどうして白いんですか?」

「マック行ってないからです」

………

と、これが延々10人くらい続いて、

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こうやってセノーさんの目もチェック(養護学校時代、毎日のようにマックに通い、テリヤキバーガーを食べ過ぎてぶくぶくに太ってきたので、下のまぶたを見て「あ、赤い!これはテリヤキバーガーの食べ過ぎで、糖尿病になりつつある証拠だよ。うわ〜たいへん!これはマックに行きすぎでもうマッキですよ、マッキ的症状です」といい、それ以来毎日目の検査をしています。その効果があったのか、最近は一週間に一度くらいしかマックに行かなくなりました。マックの店員さんにも、健康のためにマックを減らします、といったらしく、店員さんも気を遣ってくれてるみたいです。)

 

「ところでセノーさん、今どこに行くところですか?」

「あ、事務所です」

「だったら早く行ったら。」

「あ、そうですね、じゃ」

といいながら事務所に向かったものの、10メートルくらい進んでまた立ち往生。

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パフォーマンスが始まりました。

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こんなことができる人が街にいるとほんとうに楽しいです。そして、こんな街にいることに幸せを感じます。

 

 

目の白い人限定ですか?

 セノーさんは養護学校時代からのおつきあい。高等部2年生の頃、毎日のようにマックでハンバーガーを食べ、ずいぶん太っていたので、ある日セノーさんのまぶたをめくって

「あっ! セノーさん、目が赤いよ、やばいよ、これは、これはマックの食べ過ぎで、糖尿病の初期症状だよ。このままいくと、失明したり、手や足が腐ってきてぼろっと落っこちちゃうよ。それでもいいの?」

「いやです」

「じゃあ、マックいくのを減らすしかないよ。目の検査は毎日やろう」

と言って以来、毎日目の検査をやりました。

「大事なところも腐ってきて、朝、おしっこするときにぼろっと落っこちちゃうかも」

「女の子になるんですか?」

「そう」

「じゃあ、スカートはいてくるんですか?」

とうれしそうに言い、話が思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、それでも、多少は効果があったのか、あれから7年、少なくともウィークデイにはいかなくなったようです。

 目の検査は相変わらずやっていて、最近は自分から

「給与明細もらえるのは、目の白い人限定ですか?」

なんて、自分から言ってきます。

  今週は給料日。セノーさんに給料のことを聞きました。

www.youtube.com

 

 こういう人と過ごす毎日は、本当に幸せを感じます。

   

歯を磨きながらアルゴリズム体操

 ツジさんは歯を磨きながらなぜか「アルゴリズム体操」を歌います。歯ブラシでがしがし磨きながら歌いますから、すごく大変です。誰かに言われてやっているのでもなく、自分ではじめたわけですから、なんとも不思議な人です。しかも家でもこれをやっているそうで、もう、尊敬してしまいます。

 何がきっかけでこんなことをはじめたのかよくわかりません。気がつくと、食事のあと、いつも洗面所から歌が聞こえ、のぞいてみるとツジさんが歯を磨きながら歌っていた、というわけです。

  こんなオリジナリティあふれるパフォーマンスをやる人は、そういません。多分世界中に一人しかいないと思います。本当に貴重な方だと思います。こういう人がいるから、世界が豊かになっていくんだと思います。

 今日、たまたま歯を磨いているところをビデオに撮りました。何遍見てもかわいくて、笑ってしまいます。

[http://]

 

 

マックを食べ過ぎると女の子になるかも知れないという話

 ケンちゃんは太っています。90キロを少し超えているかも知れません。マックが大好きで、しょっちゅうマックへ立ち寄って、テリヤキバーガーなど食べたりしています。

 あんまり太ると健康に良くないので、下のまぶたの裏側を見て、

「あ、赤くなっていますねぇ、これは糖尿病の初期症状です。糖尿病になると、足が腐ってぼろっと落ちたりします。これはマックが原因です。健康のためにマックはやめた方がいいです」

と、4年前、まだ養護学校の生徒の頃(私が担任をしていました)、まぶたのチェックをやったことが気に入ったのかどうか、今でも毎日のようにまぶたの裏をめくって見せ、

「これは糖尿病ですか?」

と嬉しそうに聞いてきます。(卒業後は他の作業所で働いていましたが、2年前、ぷかぷかにやってきました。)

「ああ、これはまずい!相当進んでいます。この調子で進行すると、朝、おしっこしたはずみに、大事なところが腐ってぼろっと落ちるかも知れません」

「え?大事なところがぼろっと落ちると、女の子になるんですか?」

「そうです。ケンちゃんは女の子になってしまいます」

「スカートはくんですか?」

「そうです」

「ウエディングドレスですか?」

「そうです」

「ウエディングドレスというのはこれですか?」

とスマホの画面をうれしそうに見せてくれたりします。糖尿病になるからマックはやめた方がいい、といったつもりが、全く違う方向へ話が発展していまいました。

 

 

カフェで馬頭琴の演奏

 知り合いが、馬頭琴を弾くモンゴルの方をカフェに連れてきました。近くの小学校で会った演奏会のあと、食事に立ち寄ったのでした。せっかくなので馬頭琴を演奏していただきました。チンゲルトさんという、馬頭琴の演奏の世界では有名な方だそうです。

 メンバーさんたちにプレゼントということで4曲も弾いてもらいました。モンゴルの広い草原を吹き抜けるさわやかな風を感じました。たくさんの馬たちが草原を疾走する風景が目に浮かぶ曲もあって、昔、養護学校でやった《スーホーの白い馬》の舞台を思い出しました。あのときはスーホーが馬の死を嘆き悲しむ場面で、馬頭琴の演奏を流し、そのもの悲しい響きが心にしみました。f:id:pukapuka-pan:20131129233306j:plain

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