ぷかぷか日記

ソーシャルビジネス

ピンチに感謝

 今朝の朝日新聞にソーシャルビジネスの観点から見たぷかぷかを紹介する記事が載りました。

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 県内のソーシャルビジネスの代表みたいに紹介され、なんだか気恥ずかしい限りです。

 障がいのある人たちの社会的生きにくさ、という社会的な課題を解決すべきスタートした「NPO法人ぷかぷか」でしたが、始まった当初は、今にもこけそうな「ぷかぷか」の、日々の経営に追われ、社会的な課題の解決どころではありませんでした。その頃を思い出すと、5年目にして、よくここまで来たな、というのが実感です。

 新聞記者に「ビジネスとしてこの仕事をするメリットは?」と聞かれたとき、割と自信を持って答えることができたのですが、始まった当初であれば、多分、こんなふうには答えられなかったと思います。それくらい「ぷかぷか」は当初のピンチ状態によって鍛えられたんだろうと思います。今にもこけそうなあのピンチがあったからこそ、今の「ぷかぷか」があるんだと思います。ピンチに感謝しなければ、と思っています。

★ぷかぷかのやっているソーシャルビジネスについては、8月のぷかぷか日記に書いています。

http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2014/08/06/191927

http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2014/08/27/213257

 

 

ソーシャルビジネスー2

 先日朝日新聞の記者が、ソーシャルビジネスについて取材に来たことを書きました。就労支援の事業をビジネスとしてやるメリットは?と聞かれ、

1,市場で売れるものを作るので、クオリティの高いいいものを作ることができる。(当たり前のことですが、市場で売れるかどうかは、品物がいいものであるかどうかで決まります。)

2,いいものを作ると、売り上げが伸び、利用者さんの仕事のモチベーションが上がる。

3,ビジネスという本物の仕事をすることで、仕事が楽しくなり、利用者さんの人生が充実する。

4,利用者さんが楽しく仕事をする様子を見て、お客さんが増える。

といったことをあげました。

 

 日々、売り上げを増やすにはどうしたらいいかを考えているのですが、売り上げを増やすことはお客さんを増やすことです。お客さんが増えるということは、お店に来て障がいのある人たちと出会う人が増えるということです。

 NPO法人ぷかぷかの設立目的は「障がいのある人たちの社会的生きにくさ(社会的な課題)を少しでもなくしていく」ために「街の中に障がいのある人たちの働くお店を作る」ということでした。それは、彼らの生きにくさは、彼らのことをよく知らない、ということから生じている、と考えるからです。街の中に彼らの働くお店を作ることで、街のたくさんの人たちに彼らと出会ってほしいと思いました。

 お店に来るお客さんが増えることは、障がいのある人たちと出会う人たちが増えることであり、それはそのまま、社会的な課題が少しずつ解決していく、ということにつながっていきます。

 ビジネスがうまくいき、売り上げが増えることが、そのまま法人設立の目的である社会的課題の解決につながる、というのは、ソーシャルビジネスそのものです。

 

 もう一つ。今日、たまたま区役所から、先日の霧ヶ丘第一小学校跡地の利用についてのヒアリング内容の確認のメールがありました。

 「事業内容」「事業方式」「地域貢献」の三つの項目があって、「地域貢献」の項目には「アートスペースの地域開放は可能」とだけ書いてありました。そういうことは確かにしゃべったのですが、いちばんの地域貢献は、お店を地域に出すことで、障がいのある人たちと地域の人たちの出会う機会を提供することではないかと思っています。

 彼らと出会うことは、心が豊かになることだと思います。地域の人たちの心が豊かになることは、立派な地域貢献ではないかと思うのです。「アートスペースの地域開放」といったことよりも、もっと深い意味を持った地域貢献です。

 

 先ほど、ぷかぷかの売り上げが増えることは、NPO法人の設立目的の社会的課題の解決につながる、と書きましたが、売り上げが増える、お客さんが増える、彼らと出会う地域の人たちが増える、それはそのまま地域貢献にもつながります。

 となると、就労支援の事業をビジネスとしてやるメリットは、先に挙げた4つに加え、社会的な課題が解決していく、地域貢献にもなる、ということ考えると、まさに一石六鳥のずいぶんお得感のあるソーシャルビジネスをぷかぷかはやっているんだと思いました。

ソーシャルビジネス

  朝日新聞の記者がソーシャルビジネスの観点から取材に来ました。日本政策金融公庫に融資先でおもしろいソーシャルビジネスをやっているところを紹介して下さい、と依頼し、ぷかぷかを紹介されて来たようでした。金融公庫もぷかぷかをそんな風に評価してくれているんだと思いました。

 就労支援の事業所をビジネスとしてやるとどういうメリットがありますか?という質問がありました。

 パン屋をビジネスでやるというのは、競合店に負けないパンを作るとか、お客さんの心をしっかりつかむパンを作ることになり、結果的においしいパンができます。これが「障がいのある人たちが作ったものだから買ってあげる」とか「障がいのある人たちが作ったものだから買ってもらって当然」という関係にもたれかかっていたら、決しておいしいパンはできません。

 売れるパンを作る、という本物の仕事をするので、利用者さんにとっては、仕事のおもしろさを知ることになります。仕事がおもしろくなると、仕事は自分の人生を支える大事なものになります。

 介護認定調査に来たケースワーカーさんに

「ぷかぷかの仕事はどうですか?」と聞かれ、

「以前はうつむいていましたが、今はまっすぐ前を向いて生きています。」

と、すごいことを言ったみーちゃんも、仕事がみーちゃんの人生を支えるくらいおもしろいものだったからこそ出てきた言葉だったと思います。

 今日も外販に行った区役所の方とお話をしていて

「ぷかぷかのメンバーさんがみんな楽しそうに仕事しているからみんな買いに行くんだよね」

 といったことをおっしゃってました。

 別の区役所ではぷかぷかさんの外販はほかの事業所に比べてお客さんとの関係の広がりがすごいですね、といわれました。これもメンバーさんが仕事を楽しんでいるからだと思います。

 カフェの常連のお客さんも、メンバーさんが楽しそうに仕事をしているから、それを見ている私たちも楽しくなって、また行きたくなるんですよ、といっていました。

 仕事をビジネスでやると、仕事が楽しくなり、メンバーさんが楽しく仕事をしていると、お客さんが自然に増えてくる、という好循環がだんだん見えてきました。

 「障がいのある人たちが作ったパンだから買う」のではなく、「おいしいから買う」パンを作りたいと思ってスタートしたぷかぷかでしたが、それが今、こういう形で結果が出ているんだ、と取材に答えながら思いました。

 

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