ぷかぷか日記

創英大学

  • 私はぷかぷかさんと関わり、とても幸せな気持ちになった
     先日創英大学で今年最後の授業があり、いろいろ体験したことの振り返りを少ししました。また、毎日新聞の上東さんにも来てもらい「命の選別」の問題について少し話をしてもらいました。  担当した教員のコメントがよかったです。  「感想を読むと学生にとって障害のある方と関わる機会は、今までほとんどないように感じます。経験は大事とどの学生も言っておりますが、一方で経験によって相模原事件のようなことも起きてることを考えると、経験というより、お互いにとって良い出会いが大切なのかもしれないです。」  やまゆり園事件について、とてもいい気づきだと思います。結局は障がいのある人たちとどういうおつきあいをするのか、ということにつきると思います。  「支援」という上から目線の関係の行き着く果てにやまゆり園事件はあったと思います。そういったやまゆり園の支援の質が問われないまま、事件の裁判は終わり、支援の現場での虐待は止みそうにありません。  神奈川県の検証委員会の検証は続くようですが、現場を検証して、問題を指摘しても、多分虐待はなくなりません。  問題は、障がいのある人たちとどういうおつきあいをするか、ということであって、検証することで、そこが変わるとは思えないからです。  今まで障がいのある人たちとおつきあいのなかった学生さん達が少しずつ変わり始めたのは、やはりぷかぷかさん達といいおつきあいをしたからだと思います。  (すごろくワークショップでぷかぷかさん達といろいろ楽しい話をしました)  (ぷかぷかさんと一緒に簡単な演劇ワークショップをしました)  学生さん達はぷかぷかさんとこの写真のようなおつきあいをし、先日はそれぞれ2日ずつぷかぷかに来てぷかぷかさんと一緒に働くという体験をしました。こういうおつきあいの質が学生さん達の感想によく表れていると思います。  中に 「私はぷかぷかさんと関わり、とても幸せな気持ちになった」 という感想がありましたが、もし学生さん達がやまゆり園で実習をやっていたら、こんな感想が出てきただろうかと思うのです。こんな感想が出てくるようなおつきあいがやまゆり園でもあったなら、あの忌まわしい事件は絶対に起きなかっただろうと思うのです。どうしてそういうおつきあいがなかったのか、そここそ問うべきだと思います。 (学生さん達の感想) 半年ほど前に読んでいた小説の中で「優生保護法」の言葉が出てきて、全く知らない言葉であったので調べていた事が今回の授業で取り上げられておりいろいろと考えさせられました。法律が本当に正しいものか?世間の大きい声や考えだけで物事を考えることなく、自分の中にある思いや意思を大事にして伝えている高崎さんと上東さんの言葉に重みを感じました。 人には長所と短所がありそれは全員一緒のことで、それが健常者と障害者と名前がつけられただけで本人に大きな違いはないと思います。障害者という名前からあまり良いイメージを持てないだけで、実際にその人と関わることで少しでも考え方が変わるのではないかと思いました。 ぷかぷかの方々と実際に関わったり明るい話をたくさん聞く中で、障害について少しだけですが学ぶことができました。だけど社会の仕組みが変わらないとこうした楽しく、幸せに過ごす障害のある方はほんの一部で、残りの大多数はいじめられたり悲しい思いを持っているんじゃないかと思ってしまいます。これから保育園で働く身としてあたり前に障害のある子もいて、一人の友達として子ども同士が関われたり、近くの施設とも連携して大人の障害のある方たちとも、一緒に楽しんで互いに得になる経験がたくさんできる機会をもちたいと思いました。 ぷかぷかで活動した振り返りの中で、自分と他の人の意見が同じようなものがあれば違う意見もあり「なるほどな」と考えさせることもありました。障がいのある方と関わる前までは“どうしたら良いか”や“怖いな”と感じることがありました。私の気持ちでどうしたら良いかわからないという気持ちがあるので、社会との考えは同じようなものになってしまっているのかなと思いました。社会を変えることは難しいけど、まずは自分の経験や体験、学びを大事にしていきたいと思います。 今日の授業で、ぷかぷかでの体験活動で感じたみんなの質問や疑問の回答をきいて、より理解を深めることができました。やまゆり園事件を振り返ってあらためて悲しい事件だと感じました。障害者に偏見をもつ世の中がこの先、なくなっていくために、関わることで良いことがあるし学べることがたくさんあると思います。私たちだけではなく、もっと多くの人が関われる環境づくりが大切だと思いました。 今回、やまゆり園事件の話を聞いてニュースの時はあまり関心が無かったのですが、授業でぷかぷかさんたちと関わることで障害のある人たちのことが身近に感じることができ、やまゆり園の事件を改めて考える機会となりました。私はぷかぷかさんと関わりとても幸せな気持ちになったので、もっと多く人が障害のある人たちと良いかかわりを持ってもらいたいと思いました。
  • こんなに自由でいいんだ、笑いながら楽しくしてていいんだ
     創英大学の学生さんが、ぷかぷかで2日間体験実習をやって感想を書いてくれました。  中に 「こんなに自由でいいんだ、笑いながら楽しくしてていいんだ」 という気づきがありました。素晴らしいですね。  ぷかぷかが一番大事にしているところをちゃんと見ています。自由でいて、笑顔でいて、それでいてちゃんと収益を上げる。働くって、そういうことじゃないかと思います。それがいい一日になり、いい人生になります。  学生さん達はいずれ社会に出て働きます。おそらくこんなに自由で、楽しく働けるところは、そうそうありません。職場をそんな風に変えるにはどうしたらいいのか、考えて欲しいと思うのです。それは職場という小さな社会を変えていく一歩になります。  何が問題なのか、どうしたらいいのか、自分は何を大事にしたいのか、そういったことを考えて、考えて、考え抜いて欲しいと思うのです。そういったことが自分を磨きます。自分を成長させます。  自分の手の届く範囲の小さな社会なら変えられる可能性は十分あります。ぜひトライして下さい。トライしなければ何も始まりません。トライすれば、わくわくするような何かが始まります。 ①大学の授業でワークショップやお題に合った即興劇など関わっていて楽しいことばかりでした。しかし、いざぷかぷかさんが働いているところに行くと自分たちのやるべきことを楽しそうにこなしている姿を見てとても楽しそうだと思ったと同時に羨ましく感じました。どんな仕事も完璧に、失敗しないようにという考えを変えさせてもらえるような場所でした。こんなに自由でいいんだ、笑いながら楽しくしていいんだと知りました。総菜を買いに来てくれるお客さんは笑顔で来てくださり笑顔で帰って行かれるという、素敵な繋がりの場面にも立ち会う事ができました。二回も貴重な体験をさせて頂けたことに感謝し、これからに繋げる事ができたらいいなと思いました。 ②普通の人と同じように喋り、ぷかぷかの人同士で楽しそうにコミュニケーションを取りながら仕事をしており、会社であれば私語をしながら仕事をするのは褒められたことではないが、「楽しく仕事をする」これが本人たちの能力を余すことなく発揮できる場なのであると感じた。 ③ぷかぷかさんは本当に記憶力が良くて一回目に行ったときに会ったぷかぷかさんが覚えていてくれて名前を読んで接してくれたのですごく居心地がよかったです。お菓子作りを一緒に行ったのですが各自得意なものを分担しててきぱきとたくさんのお菓子を作っている姿が印象的でした。 ④一緒に店頭販売をしたぷかぷかの方と最初どんな話をしたらいいのか、どう接したら正解なのか探り探りになっていました。しかし、話してみるととても気さくで話していることが楽しくていろんな話をすることができました。悩むことなどせずに普通に接すればよいのだともっと早くに気付くべきだったなと思いました。外見からすべて理解した気にならずに、相手と話してみて内面の部分にも触れたうえで少しづつ理解できるようにしたいと思いました。 ⑤障害のある方も環境を十全に整えることで、健常者と同様に働くことができ、集中できることや真面目さから一つ一つの仕事の質が非常に高いものであると活動を通して学ぶことができた。 ⑥ぷかぷかのMさんは初心者の私にとっても丁寧にスノーボールの作り方や、道具の場所などを教えてくれたり、困っている時は声をかけてくれたり、手を貸してくれて、思いやりや優しい部分が一緒に作業をしている中でたくさん見え、とても楽しく一緒に働くことができました。また、お菓子工房のぷかぷかさんたちは、ひとつ一つのスノーボールをとても丁寧に計量したり、丸めたり、並べて、包装して一から商品を作っていてより素敵な商品だと一緒に働いてみて感じました。 ⑦お昼休憩の時に好きなアーティストの話になりました。ぷかぷかさん2人と好きなアーティストが一緒だったので沢山お話が出来ました。そのアーティストが写ってる切り抜きやアルバム、写真集を見せてくれてとても楽しいお昼休憩の時間でした。また、体温を測る時にも自分で測りたい人、測ってもらう人、何度だったかを自分で書きたい人、書いてもらう人と人それぞれに書き方に思い(こだわり?)があることが分かりました。 ⑧アートでは、利用者さんそれぞれがやりたいことを仕事として取り組んでいる様子でした。他のぷかぷかさんの誕生日プレゼントを折り紙で制作したり、顔写真を見ながら似顔絵を描いたり、イラストを見て模写したり、好きな画像を検索して、探していたり、とても楽しそうに仕事をしている印象を受けました。食事の際も案内をしてくれたり、わからないことをとても丁寧に教えてくれたので2日間とても楽しかったです。ありがとうございました。 ⑨会話の一つ一つがとても楽しそうに話されており、スタッフの方々と協力している姿が見られた。分からないことがあると率先して教えてくれ、和やかな空気であった。ベーグルを作る機会があったが、上手だよと褒めてくれてとにかく笑いが絶えない体験でした。 ⑩ペットボトルの蓋をアイロンで平たくしたものに穴を開け毛糸を通す作業を午前中行いました。ペットボトルの蓋を平たくする作業をぷかぷかさんがやって、私が穴を開け毛糸を通す作業をしました。「熱いので気をつけてください」などの声掛けをぷかぷかさんにしていただいた中でぷかぷかさんの優しさをとても感じました。また、「女子力が高い」と言っていただけてとても嬉しかったです。2日間体験してとても良い経験になりました。顔と名前を覚えていただいたり駆け寄ってきてくれたり、優しい言葉をかけていただいたりしてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 ⑪初めての場所で何をしたらいいかわからない私に積極的に話しかけてくださりやることを教えてくれて本当にうれしかったです。障害を持っているという気持ちで勝手にできることが少ないと思っていたけれど普通の人と同じくらいてきぱきと働く姿を見てぷかぷかさんに対しての見方が変わりました。 ⑫1人の方と一緒に仕事をして、やり方や分からないことをとても丁寧に教えていただいた。「私はこれをやるので、こっちをお願いします」と役割分担をしてくれたり、「これはこうするといいです」とアドバイスをくれたので、分かりやすく一生懸命、仕事をすることができました。コミュニケーションを取りながら一緒に仕事をできたので、とてもいい経験になりました。 ⑬仕事がしっかりと出来て、この後何をするかを丁寧に説明してくれて、誰もが責任をもって仕事をしていました。休憩中などは1人でいる人も、何人かでいる人もいました。職員の方とぷかぷかの皆さんはすごくいい関係で、ぷかぷかさんが私に話しかけて下さったりして、とてもいい職場だと思いました。 ⑭朝、来た段階から、実習生が来たことを職員に伝えてくれたり、着替える場所を教えてくれたりととても丁寧に対応をしてくれました。仕事も、やることを丁寧に教えてくれたり、一緒に仕事をすることに対して受け入れてくれたので、1日楽しく活動体験をすることができました。名前を呼んでお話をしに来てくれる人もいて、自然と笑顔になることができました。活動が終わったあとにはぷかぷかさんに「また遊びに来てください」言って貰えたので、また機会があればぷかぷかに行きたいと思いました。2日間、活動体験ができて良かったです。 ⑮何気ない会話にも積極的に参加していきました。その中でどんなことが得意なのかを聞くと少し恥ずかしいそうになりながらもたくさんのことを話して下さりとても楽しい体験になりました。お客さんを相手にする際も楽しそうな会話がされておりこの日常が人気の秘密なのかと考えました。 ⑯休憩の時間の時にぷかぷかの方がバイキンマンの絵本を見せてくれて、絵本に出てくるバイキンマンのメカについて話をしてくれました。説明してくれたことに対して、返事をするとどんどん話をしてくれました。 ⑰お弁当にお米を入れゴマを振っている時に、「代わります」と言ったらゴマの入った器を渡してくれました。ぷかぷかさんがお米を入れて、私がゴマを振ってお弁当を完成させました。ぷかぷかさんが自分にゴマの器をくれたのは、手伝ってくれるという気持ちが嬉しかったからなのだと思いました。  学生さん達はこういう現場で体験実習しました。
  • ぷかぷかさんの発想は、自分には思いつかないことばかりで刺激的でした。
     先日、創英の学生さんたちとぷかぷかさんで簡単な演劇ワークショップをやりました。表現活動を通しての出会いです。笑い顔を少しずつ膨らませて次の人に送ったり、デライラというすっごい美人になってみたり、ムンクの叫びをやってみたり、ある朝、平野先生が大学の門のところでムンクの叫びをやっていました、どうしたんでしょう、というお話をグループで四コマ漫画のような感じでまとめたり、といったことをやりました。表現というのはそれぞれが出てすごく楽しい時間でした。  「ムンクの叫び」         この顔をやりました。  普段、こんな顔はできません。でも、演劇ワークショップの場では、こんな顔もできてしまうのです。それが、「自由になる」ということです。そして「自由になる」中で、いつもとちがう出会いがあります。それが今回の演劇ワークショップで目指したものでした。その結果、こんな素敵な感想が出てきました。 ・ぷかぷかさんの発想は、想像の斜め上をゆくくらい豊かで、私では考えつかない内容を思いつくので、こんな考えもあるんだと驚きました。すごく楽しかったです。 ・一人で作るのではなく、4,5人で物語を作るというのは難しかったですが、様々な考えや発想があって驚くばかりでした。 ・どんなことにもキラキラ笑顔。 ・すべての人を笑顔にできる力を持っていて、とってもあったかい空間に癒やされました。  泣きの顔を送る ・ぷかぷかさんの発想力はすごいなと思いました。自分には思いつかないことばかりで刺激的でした。ぷかぷかさんの思いついたことに意見を加えたりして、一緒に劇を作りました。自分の意見や気持ちをしっかり持っていて、なかなか曲げなかったため、どのように意見をまとめたらよいか、難しかったです。 ・ぷかぷかさんと関わると、自然と笑顔になれて、すごいなと思いました。終始明るい雰囲気で授業をすることができて、これがぷかぷかさんの力なのだと思いました。 ・一つの活動をいっしょにやることで、みんな笑顔になれる。表現力豊かなぷかぷかさん。 デライラというすっごい美人をやってみる ・とても楽しい時間を過ごせました。表現力がすごくて驚きました。じゃんけんゲームの「サムソンとデライラ」の時は「これをこう!」と言ってみんなに教えてくれたり、グループで3連勝することができてうれしかったです。 ・物語作りでは、文にあわせた顔のマークを描いてくれたり、漢字を見ながら用紙に書いてくれたり、ポーズを一緒に考えてくれたり、楽しい時間でした。 ・ぷかぷかのみなさんと楽しい物語作り。ニコニコマーク、悲しいマークを描いてくれて、ニコニコ、泣き泣きの表現がたくさんのムンクストーリーの完成。とっても楽しい表現の時間が過ごせました。 モナリザをやってみる ・一緒に体を動かして、前回(すごろくワークショップ)よりも距離が縮まったように感じた。発想力がとても豊かで、学ぶことがたくさんあると思った。この社会には、障がいのある人は重要で、人の考えを変える力があると思った。こんな考えや、こんな表現があるんだと学ぶことができて、本当によい経験ができたと思う。 ・表現力、発想力が豊かなぷかぷかさん  いっしょにいるだけで心がぽかぽか  笑顔がいっぱいあふれる空間 ・距離感の縮め方が上手で、会うのは2回目なのに、こんなに素直に感情を表現してくれたり、ハグしてくれたり、とてもうれしかったです。 ・距離感の縮め方がナチュラルで、超上級者。  ぷかぷかさんは物語の絵をどんどん描いていき、発想の豊かさにちょっとびっくり。学生さんたちはちょっと手が出ない。  ここをこうすればいいんだよ、とアドバイス。学生さんはタジタジ。  芝居もぷかぷかさんが仕切る。すっごく楽しい!  わずか30分くらいで、こんなにいい出会いがありました。ぷかぷかさんたちの持っているチカラに学生さんたち、ちょっと驚いたようでした。フラットに向き合う、というのはこういうことです。  「何かやってあげる」とか、「できないことをできるようにしてあげる」とかではなく、「一緒に何かをする」「一緒に何かを作り出す」という関係の中で、いろんな新しい気づきが生まれます。学生さんたちの感想を見ればそれがよくわかります。  こういった気づきは、彼らとの関係の中で豊かなものを生み出します。   感想に「ぷかぷかさんの発想力はすごいなと思いました。自分には思いつかないことばかりで刺激的でした」というのがありましたが、だからこそ、彼らと一緒に何かをすると、そこから生まれるものは、私達の想像を超える面白いものです。それは今までにない新しい価値といっていいと思います。新しい価値は社会を豊かにします。  この「社会が豊かになる」ということ、それが彼らと一緒に生きる意味です。  11月14日(土)の上映会には学生さんたちも参加します。授業の中での気づきも発表してもらおうと思っています。学生さんたちの気づきこそが事件を超え、社会を豊かにしていくものだと思います。  
  • 実際に会って、ぷかぷかさんのこと、いっぱいわかった気がする。
    10月15日、創英大学でぷかぷかさんと学生さんですごろくワークショップ。  サイコロを転がして、目の数だけ進み、そこの問いにひとりひとりが答えるだけで、自然に笑顔が生まれ、関係ができていきます。  すごろくワークショップを40分くらいやって、その時の気づきを5行くらいの詩に書き、発表してもらいました。ごちゃごちゃ書くのではなく、5行くらいの詩にまとめるところがポイントです。自分の内面に集中できます。  みんなの前で発表してもらったのは、それぞれの気づきをみんなで共有したかったからです。人の気づきを聞くことで、気づきの幅が広がります。  それぞれのぷかぷかさんとの新鮮な出会いが感じられました。授業後に書いてもらった感想と併せて学生さんたちの素敵な言葉たちを紹介します。   ・素直なキモチは伝えづらいけど、スラスラ言えるって 素晴らしいな。 ・映像(前回の授業で『Secret of Pukapuka』と共生社会をテーマにしたEテレの映像を見た)だけだとわからなかったことが、実際に会って、ぷかぷかさんのこと、いっぱいわかった気がする。 ・いっぱいいっぱい笑えたよ。 ・質問の中で自分の性格や家族について思うことなど、答えることが難しかったり、恥ずかしいなと思ってしまうことも、はっきり、しっかり教えてくれた。カッコいい。 ・目を見て話しを聞いてくれて、とてもうれしい気持ち。 ・自分自身を強く持っていてかっこいい。 ・じぶんの好きなこと、好きなものを笑顔いっぱいで話してくれて、キラキラしていて  素敵。 ・映像だけではなく 、実際に会って話してみると、やさしさなどの気持ちの面だけででなく、笑顔などの姿を見ることができて、すごい学び。 ・自分の得意なことや好きなことなど笑顔で話してくれて、こっちまで笑顔に。 ・新しい出会い 新しいつながり 一つの空間に明るい風が吹いてきた  ぷかぷかの人の不思議な力 いつの間にか明るい気持ちになっていた。 ・自分自身をわかっているのもすごいし、かっこよかった。 ・どの話も聞いていてわくわく、どきどき。 ・素敵な笑顔と優しさでもっとたくさん話していたいな。人柄に惚れます。来週も話せると思うととても楽しみ。 ・話を聞いていると自然と笑いが出て、みんな笑顔になっている。  ・手作りの心のこもったすごろく ・サイコロコロコロ 心はドキドキ ・いつの間にか 会話も心もはずんでる。 ・お話し上手な利用者さんや、一生懸命話しているところ、楽しそうに話す姿を見て もっと知りたくなりました。 ・一生懸命話してくれたり、友達の分をフォローして伝えてくれたり、本当の話か、妄想の話かわからないけど、おもしろい話を聞かせてくれて、想像力も豊かになれた気がしました。 ・たくさんの笑顔を見ることができて、とても心があたたかくなった。 ・初めてちゃんと関わってみて、知らなかった面を見ることができて、とてもうれしかった。 ・自分のことを一生懸命話す姿や、楽しそうに話す姿を見て、聞いている側も笑顔になれた。 ・すごろくが終わったあとには、何人も寄ってきてくれて、いろいろな話をしてくれて、とてもうれしかった。 ・好きな歌のグループが同じでびっくり。グループの中でも好きな人が一緒でうれしかった。 ・初めてで恥ずかしがっている友達のことも教えてくれるやさしさを見ることができました。 ・ロサンゼルスにダンスをしに行ったこと、ブラックコーヒーが飲め、楽しい休日を過ごしていること、鹿児島県に行ってみたいことなど、ひとりひとりとたくさんお話ができて、とてもよい経験ができました。 ・話してみると、すごく気さくで、お話し上手で聞き上手 ・いっしょにいると自然に笑顔になるようなパワーを持った人たち。 ・自分の話をたくさんしてくれて、性格が少しおっちょこちょいだったり、好きなアーティストの話をしたり、少しずつぷかぷかさんの魅力がわかってきました。 ・ひとりひとり、思い考え異なり 人の個性ができあがる。  みんなちがってみんないい とはこういうことだろうか。 ・私たちに一生懸命自分の気持ちを伝えようとする姿に心動かされた。 ・楽しかったこと、悲しかったこと、自分の思い出を話するのが楽しそう。話を聞いて応答することでまたまたどんどん話ができて止まらない。  ●●●  たかがすごろくのゲーム。でも、そのすごろくを通してのぷかぷかさんたちとの出会いが学生さんたちからこんなにも豊かな言葉を紡ぎ出します。そしてこの言葉たちこそが、障がいのある人たちといっしょに生きていく居心地のいい社会を作っていくのだと思います。  やまゆり園事件を超える、などというと、すごく大変なイメージがありますが、すごろくワークショップをやって、楽しい時間を一緒に過ごすだけで、事件を超える関係ができるのです。感想の中に「たくさんの笑顔を見ることができて、とても心があたたかくなった。」というのがあります。ぷかぷかさんたちの笑顔を見て、ただそれだけでとても心があたたかくなった、というのです。なんて素敵な関係だろうと思います。  やまゆり園で、障がいのある人たちとこんな関係ができていれば、事件は起きませんでした。どうしてそんな関係がなかったのだろうと思います。  11月14日(土)横浜ラポールで、映画を手がかりにやまゆり園事件を超える社会を作って行くにはどうしたらいいのかの話し合いをします。創英の学生さんたちからぷかぷかさんたちとの出会いの話も聞きます。彼らとはやっぱり出会った方がトク!です。おつきあいした方がトク!です。トクすることが事件を超えることです。トクして事件を超えるなんて、なんだか一石二鳥。こりゃもう上映会に来るしかないです。
  • こういう言葉が少しずつ社会を変えていく
     毎日新聞の上東さん、頑張ってまたやまゆり園事件を問う連載記事を始めました。 mainichi.jp mainichi.jp  書いても書いてもやまゆり園自体は何も変わらなくて、読んでてむなしくなります。それでもあえて書き続ける上東さん、尊敬します。  ほかの新聞社がやらない中では、書き続けること自体に素晴らしい意味があり、価値があります。  裁判が終わってしまい、何もしなければ、事件はどんどん忘れられていきます。そういった中でのこの連載記事は、多分歴史に残るほどの価値ある記事になると思います。  福祉の現場にいる者として、やまゆり園事件に関するメッセージを発信し続けねば、とあらためて思いました。  事件を問うことは、社会のありよう、私たちひとりひとりのありようを問うことでもあります。障がいのある人たちと、この社会の中でどんな風につきあっていくのか、どんな風にいっしょに生きていくのか、と問い続けること、それが「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」というメッセージを発信した事件を超えることだと思います。  事件を問うだけでなく、事件をどうやって超えていくのか、を実際にやってみること。考えるだけ、あーだこーだ言うだけでは社会はちっとも変わりません。大事なことは、やまゆり園事件を引き起こすような社会を本気で変えることを実際にやってみることです。  つい三日ほど前、ぷかぷかの近くにある創英大学でぷかぷかさんと一緒にすごろくワークショップを通して新しい出会いを作る授業をやってきました。サイコロを転がしてすごろくゲームをやり、お互いのことを知る授業です。  すごろくには「旅行に行きたいのはどこ?」「自分てどんな人?」「好きな歌手は誰?」といった問いがあり、それにひとりひとりが答えていくます。たったそれだけのことなのに、普段障がいのある人たちとのおつきあいのない学生さんたちにとってはとても新鮮な体験だったようです。  その時に出てきた学生さんの気づきのひとつがこれ。    新しい出会い 新しいつながり    一つの空間に明るい風が吹いてきた。    ぷかぷかの人の不思議な力    いつの間にか明るい気持ちになっていた。  ぷかぷかさんと一緒にちょっと動けば、こんな素敵な言葉が学生さんから出てくるのです。こういう言葉が少しずつ社会を変えていくのだと思います。  私たちがとにかく社会に出て行き、ちょっとアクション起こせば、こういった反応が出てきます。そういうことをやるのかどうかだけです。やらなければ、社会は変わりません。  福祉事業所には魅力ある方がたくさんいます。そういう人は社会に出していかないともったいないです。  11月14日(土)、横浜ラポールで映画を手がかりに事件を考える集まりをやります。でんぱたで先日稲刈りをしたのですが、そのお米を使ったおにぎりが出ます。これはもう来ないとソン!です。創英大学の学生さんも参加します。ぷかぷかさんとの出会いの話もしてもらう予定です。
  • 創英大学文化祭で、大きなクジラの絵を描く
    2019年10月20日(日)近くの創英大学の文化祭にぷかぷかさんと一緒に行ってきました。小さなお店ではマシュマロを焼いてクラッカーで挟む「マシュマロスモア」の販売と、ぷかぷかの焼き菓子の販売をしてきました。創英の学生さんも一緒に販売しました。  午後に大きなクジラの絵をみんなで描きました。ぷかぷかさん、学生さん、子どもたちが、寄ってたかって描きました。大きなクジラの絵の製作は以前ぷかぷかでもやったのですが、外でやるのは初めてです。色鉛筆、サインペン、絵の具等、好きなもので好きなように描きます。木の枝の先に布を巻き付けたとても描きにくい筆もあります。  ここからスタート。小さな枠を好きな絵で埋めていくと、自然にクジラの絵ができあがります。真ん中に座り込んで描けるように、全体を2枚に分けています。  2枚をつなぎ合わせて完成。   本館の正面の壁に張り出したかったのですが、屋上は業者しか登れないそうで、やむなく隣のバルコニーに。  なんとなくマンボウのようなクジラ  ほんの1時間半ほどの時間でしたが、こんなにステキなクジラの絵が、みんなのチカラでできあがりました。  障がいのある人たちとの「ふれあい」とか「交流」よりも、もっと中身のある「おつきあい」、新しいものを創り出すクリエイティブな関係ができたと思います。  「ともに生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」とか言う人は多いのですが、何を作り出すのか、なかなか見えてきません。  大きなクジラの絵をみんなで作ろう!っていえば、短い時間で、こんなすてきな作品ができあがります。「ともに生きる社会」「共生社会」が何を作り出すかが、具体的に見えてきます。  みなさん、お疲れ様でした。楽しかったですね。機会があればまたやりましょう。  創英大学の学生さんとは11月に入ってから。ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップをやります。
  • 学生さんとぷかぷかさんが一緒に絵巻物作り
     ぷかぷかの近くの創英大学でぷかぷかさんとの出会いを振り返るために、それぞれで詩を作り、それをまとめて「みんなの詩」にしました。  ぷかぷかさんに出会う前と出会ったあと、自分の中にどんな変化があったか、をテーマに4〜5行の詩を書いてもらいました。それをグループの中で発表したあと、詩を一行ずつ切り離します。それぞれのことばをシャッフルし、似たようなことばを集め、「みんなの詩」として構成し直します。   そうやってできあがった詩がこれ。 (Aグループ) すべてドキドキのはじまり そして、人生ドキドキのはじまり   生きているということ 出逢う前は ただの創英生   不安だったこと 出逢いのすべてにドキドキ どっきりということ   どっきりして 知らない人とわくわくしながら出逢うということ   生きているということ 人と出逢うということは 多種多様なこと   関わり 知っていくこと 触れ合ってみたこと 緊張したがワクワクだった   出逢った瞬間に地域の一員 うれしいこと 楽しいこと わくわくして ほろりとして   みんなと話しをした思い出 知っていき仲良くなること 共に過ごした仲間の一人   感謝することもドキドキするということ 楽しかったということ いとおしくなる   その出逢いは大切だったこと   生きているということ 一日を楽しむということ   これからの時間で何にでもなれる   生きているということ (Bグループ) あなたは誰? 何を思い何を感じているの? 考えているの?   初めての関わりが できるか不安でいっぱい   関わりづらい うまく関われるかな? 分からない   わたしは私 こちらから手を差しのべるのではなく   積極的 個性がある   自由ということ すなおに言えば あなたから笑いかけてくれた 楽しみだった すぐに仲良くできた   にっこにこ たくさん笑顔になった   それだけで私はしあわせ   笑顔でいればそれでいい わたしと一緒 ●●  この詩はぷかぷかさんと学生さんたちの出会いの物語です。共生社会を作ろうとか共に生きる社会を作ろうとか、そんなことは全く考えなくて、ごく普通に出会った物語です。出会えてよかったね、って思えるようなすてきな出会い。  創英の学生さんは授業以外に、それぞれ三日ずつぷかぷかに体験実習に来ました。ぷかぷかさんを大学に呼んでクリスマス会もやりました。たくさんのいい出会いがありました。その体験を元に作った詩がこれです。  学生さんと話をする中で、この詩を元にぷかぷかさんに絵を描いてもらい、絵巻物を作ることを思いつきました。  詩の中から印象的なことばを20ほど選びます。そのことばを元にぷかぷかさんに絵を描いてもらうのです。一つのことばに対して模造紙1枚の絵を描きます。20ことばがあれば模造20枚の絵ができあがります。その20枚を繋いで壁に張り出せば、壮大な絵巻物ができあがります。  ことばの選択、構成は学生さんがやります。その選んだことばをぷかぷかさんに説明し、絵を描いてもらいます。学生さんとぷかぷかさんの共同作業で、絵巻物ができあがっていきます。  10月に文化祭があるそうなので、プレイルームを借りて、壁に絵巻物を飾ります。小さな子どもがたくさん遊びに来るそうなので、その子どもたちに、ぷかぷかさんとの出会いの物語が伝わるような絵巻物にします。学生さんとぷかぷかさんたちのすてきな出会いの物語が、絵巻物を通して小さな子どもたちに伝わります。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方が楽しいよ」というメッセージです。  相模原障害者殺傷事件以降、あちこちで様々な議論がわき起こっています。あーだこーだの議論も大事ですが、やはり障がいのある人たちと新しい関係を作り、そこから新しいものを具体的に生み出すことこそ大事な気がします。絵巻物を学生さんとぷかぷかさんの共同作業で作っていくことは、事件を超える社会を作るための小さな一歩になります。 (学生さんたちの感想) ・初めての詩を書いてみて、ものすごくできるか不安だったけれど、ぷかぷかさんと出会う前、出会った後へと自分の気持ちを他のみんなと協力して1つの作品を作るという経験ができて良かったです。   ・今日は、個人で詩を書いた後、グループで1つの詩ををつくりました。自分がつくるのにも苦戦したのに、さらにグループでつくれるのか、不安だったけれど、1つの詩をつくることができて、心にぐっときました。このような経験は少ないので良かったです。   ・全員がそれぞれ思ったことを分解して、1つの文章(詩)にすることは初めての経験で おもしろかったです。   ・詩を作るという作業は難しいと思ったけれど、4~5文でもそれぞれが感じたこと、思ったこと、考えたことを各々の言葉で伝えられ、全体でまとめ1つにできたことに驚いた。   ・今回ぷかぷかさんと関わり、いろんなことが学べました。もともと障害に関わっていましたが、その時とぜんぜん違っていた。とても楽しかったし、また行きたいと思います。   ・今回、詩を作ってみて自分の思いを4行でまとめるのは難しかったですし、グループ内でつなげてみてバラバラな分でも1つになることがわかった。   ・詩づくり、初めての体験でした。私は何か詩っぽい言葉で書いた方が良いのかと思っていたら、違ったり、初めましての時は、不安な人が多かったり・・・ とにかく違う事が多くても、よく詩になったと思います。   ・ぷかぷかさんとの出逢いや過ごした時間を、いざ4~5行の言葉にまとめるのは、なかなかに大変だと感じた。そして、個人で書いた詩をバラバラにして並べ変えて1つの詩にするなんて、難しいことをするなぁと思いましたが、意外ときれいにまとまって驚きました。詩を書いていて思ったのは、とても4~5行で気持ちがまとまらないほどあふれていたんだと感じたことです。   ・一人ひとりの思いを言葉にして、みんなの思いを1つにしてみるという体験をして、思いというははじまりからおわりまでつながるんだと実感できました。楽しかったです。ありがとうございました。   ・今日、詩を書いて読んだがみんなの詩をバラバラにして1つにした時、それなりに詩になっていて、読むと重みがあり、言葉というのは大切なんだと思いました。   ・全員の書いた詩をバラバラにして長い詩をつくることで、自分以外の障害を持った方への感じ方、見方を知ることができて良かった。全体を通じて色々な経験をすることができて良かったです。   ・一人ひとりの思いを詩にしてそれをみんなでくっつけました。みんな最初は不安があるみたいだったが、関わる中で少しずつその不安が消えていったような気がしました。笑顔が一番だと感じました。
  • 授業を受けている時の表情よりもずっと素敵です
     創英でクリスマス会をやったときの写真を授業を担当している平野先生に送ったところ、  「学生さんたちの笑顔が、授業を受けている時の表情よりもずっと素敵です」 とメールがありました。  これって、なんなんだろう、と思いました。ぷかぷかさんが何かやったわけではありません。ただ普通に接しただけで、こんな笑顔にみんななったのです。  やっぱりこれは、ぷかぷかさんたちの「魔法のチカラ」としかいいようがありません。  笑顔は、幸せな人生そのものです。ですから、みんなをこんなふうに笑顔にするぷかぷかさんは、やっぱり社会に必要な存在なんだと思います。  共生社会を作ろうとか、共に生きよう、とか、ごちゃごちゃ言わなくても、こうやって一緒に楽しいことをやれば、みんなが笑顔になれるのです。そういう機会をこちらがお膳立てするのではなく、学生さんたちが自主的にやった、ということが、今回すごくよかったと思います。自主的にやりたくなるようないい関係ができていたことが大事です。
  • 創英でクリスマス会
     ぷかぷかの近くの創英大学でぷかぷかさんを招いてクリスマス会がありました。今まで障がいのある人たちとほとんどおつきあいのなかった学生さんたちが、ぷかぷかさんたちを招いてクリスマス会をやる、というのはすごいことだと思います。  創英大学では講義のコマを3コマいただき、上映会と私の話、双六ワークショップ、演劇ワークショップを行い、それと平行して学生さんそれぞれの都合のいい日に3日、ぷかぷかに体験実習をしに来てもらいました。その流れの中でぷかぷかさんととてもいい出会いをして、クリスマス会の企画が持ち上がりました。ぷかぷかさんたちと楽しい時間を一緒に過ごそう、という企画です。  よくある、彼らのためにクリスマス会をやるのではなく、一緒にやると楽しいから、という理由がすごくいいと思います。ほんのまだ一ヶ月ちょっとのおつきあいですが、ぷかぷかさんておつきあいするとすごく楽しい、という思いがみんなで共有できていたのだと思います。  「今日はイエスキリストの2018回目の誕生日をお祝いする会です」 という辻さんの開会宣言とUSAの歌で、いきなり盛り上がりました。 学生さんたちの考えた双六ゲームをやりました。 クリスマスカードの交換をしました。  こんなすばらしい関係ができたので、この関係の中で新しいものを作り出せたら、と思っています。たとえばぷかぷかマルシェで、学生さんとぷかぷかさんが一緒にお店を出すとか、創英の文化祭に学生さんとぷかぷかさんで一緒に何かを作って出すとか、クリエイティブな関係ができたら、と思っています。  来年1月半ばには、ぷかぷかさんと出会ってからの学生さんそれぞれの思いを一本にまとめるようなワークショップをやる予定です。みんなの思いをうまくまとめられたら、絵本の手がかりが見つかります。  いずれにしても、今後が楽しみです。
  • 障がいのある人とおつきあいすると「得する」って、こういうことかなとも思いました
     ぷかぷかの近くの創英大学で簡単な演劇ワークショップをやりました。三回連続の講座で、1回目は映画『Secret of Pukapuka』の上映と私の話、2回目はすごろくワークショップ、そして今回の演劇ワークショップです。回を重ねるにつれて、ぷかぷかさんのおかげで、学生さんの心と身体がどんどん自由になってきました。  学生さん達の顔を見てください。障がいのある人たちとの関係の中で、こんなにいい顔のできるのが演劇ワークショップです。今回やったのは「ネーム&アクション」「早並び競争」「ドラゴンテイル」「笑いの階段」「マルマルマル」「ギブミーシェイプからお話作り」などです。  全部で1時間くらいでしたが、そのわずかな時間で、こんな笑顔でつきあえる関係が演劇ワークショップではできるのです。  創英の学生さん達は、この連続講座と平行して三日間ぷかぷかに来て体験実習を行っています。今まで障がいのある人たちとほとんどつきあったことがなかった人たちが、みんなぷかぷかさんたちととてもいい出会いをしています。  ぷかぷかさんとおつきあいするとすごく楽しいので、今度創英でぷかぷかさんを呼んでクリスマス会をやろうという話も持ち上がり、今準備が進んでいます。学生さんとぷかぷかさんで打ち合わせもします。クリスマス会では学生さんとぷかぷかさんが一緒にクリスマスにまつわる簡単な芝居をやるかも知れません。  ぷかぷかさんたちが地域の人たちといっしょにやっている演劇ワークショップの大道具作り、小道具作りが本格化するので、学生さん達に手伝ってもらう予定でいます。ぷかぷかさんたちと一緒に作ります。自分が制作に関わった大道具、小道具が、来年1月27日(日)みどりアートパークホールの舞台で活躍します。  更に、今回のぷかぷかさん達とのすばらしい出会いを絵本にまとめよう、という話もあります。今回見つけた宝物のような出会いを絵本という形で子ども達に伝えようというのです。学生さんは子ども教育学部。将来相手にする子ども達を頭に浮かべながら絵本を作ります。内容、構成は学生さん、絵はぷかぷかさんが描きます。学生さんとぷかぷかさんとのコラボで絵本ができるのです。  クリスマス会も、大道具、小道具作りも、絵本作りも、ここはもう小さな「ともに生きる社会」です。  今回の出会いを小さな子ども達に絵本を通してどうやって伝えればいいのか、学生さん達は一生懸命考えます。ぷかぷかさんとの出会いを、そういう形で振り返ります。出会いの意味を考えます。考えることが、絵本という形になります。絵本はともに生きる社会を作る手がかりになります。  そもそもどうして今回の出会いを子ども達に伝えるのか、といったことも考えます。それを考えることは、今の社会を考えることです。社会の中で障がいのある人たちはどのように位置づけられているのか、彼らと私たちの関係はどうなっているのか、を考えることです。2年前の相模原障害者殺傷事件は単なる犯人の特異性だけで済ませていい事件なのか、といった問題も、これを機会に学生さん達と一緒に考えていきたいと思っています。  絵本作りは、ですから、ただ単に絵本を作るだけではなく、学生さんにとっては、社会を、その中での自分の生き方を考える、すばらしい機会になると思います。  最近おつきあいのある協進印刷さんは、学生さんとコラボしながら絵本を作っています。そこに相談しながら、しっかり読んでもらえる本物の絵本を作りたいと思っています。 www.kyoshin-print.co.jp  製作の資金面では、内容的に「ともに生きる社会」を作っていく上での手がかりになるような絵本なので、共生社会を作るべく活動をしている県の共生社会推進課に相談しようと思っています。もしお金を出してもらえれば、今回制作する絵本はたくさんの保育園、幼稚園などに配布することができます。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージが、小さな子ども達にもわかりやすいやさしい言葉と絵でたくさんの子ども達に伝わるのです。「ともに生きる社会」に向けての、大事な種まきになります。  県民のこういう活動を支えてこそ、「ともに生きる社会」はみんなで作っていくもの、になるのだと思います。「ともに生きる社会かながわ憲章」のサイトには「私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます」とあります。今回の企画は、憲章の実現を本気でやろうというものです。   何よりも、相模原障害者殺傷事件を超える社会は、アーダコーダの議論の果てにあるのではなく、こうした小さな実践を積み重ねてこそできあがっていくものだと思います。  絵本制作は創英の学生さんと話しながら唐突に持ち上がった企画ですが、いろいろ考えていくと、こんなふうにいろんな意味を持っていて、「ともに生きる社会」に向けて、ちょっとわくわくするような企画です。ここから新しい物語が始まります。時々進捗状況を報告します。 学生さん達の演劇ワークショップの感想 ●ぷかぷかさんと交流してみて体全体を使ってコミュニケーションをとることができました。波の動きや城などグループになり、1つの絵になってとても思い出となりました。それぞれ波の音の表し方や城などの形のイメージを学ぶことになったのでとてもよかったです。 ●身体全体を使ってコミュニケーションを取り合うことができたのでとてもよかったと思います。私はまだぷかぷかさんの体験をしていないのでとても楽しみになりました。体験を通じて学べることはまだまだあると思うので意識したいです。   ●今回、体で表現する中でぷかぷかさんの様々な表情を見ることができ、楽しむことができました。3つのグループに分かれて、みんな個々のイメージを持ってその表現している姿を見て楽しむことができ、グループで一緒になって考えることで1人ひとりの考えている事の違い、また学生とぷかぷかさんが考えていることの違いがあり、面白いと感じました。ぷかぷかの活動に行ってからの2度目の授業だったので、ぷかぷかさんと関わりやすく楽しい時間、環境だと感じました。   ●今日ぷかぷかさんと体を使って大きな声で交流することができ、リラックスして行うことができました。みんな楽しそうにしていて心の底から笑うことができました。すでに2回実習させていただきぷかぷかさんと一緒に過ごすことが楽しくて、もっともっと 関わりを持っていきたいと思いました。絵本の話もとてもわくわくしました。私は絵本が大好きでそれを一からぷかぷかさんと作れるのが本当に楽しみで幸せだと思いました。   ●2回目の交流でコミュニケーションだけではなく体を使ってコミュニケーションをとり、難しい面、楽しい面もあり、とても良い経験でした。今回のワークショップをやってみてとても楽しかったです。演劇はやったことがあるので、とても興味があり今後のワークショップもいってみたいなと思いました。 ●今回のこのワークショップをしてみて感じたことは体を一緒に動かすことで仲が深まったと思い、またいろいろな事で触れ合いたいと思った。   ●今日の活動は私自身心から楽しんで取り組むことができました。その心があってか、ぷかぷかさんと素の心で関わることができ、ぷかぷかさんの本質を感じながらふれあう事ができました。「得する」ってこういうことかなとも思いました。私の中であたらしい感覚に出会えて、本当に良い経験になりました。ぷかぷかさんの体験はこれからなので、次ぷかぷかさんと会えるのが楽しみになりました。   ●前回のすごろくワークショップと違って体等を使って動かしたりしたためとても楽しかったです。学生の方が動きがかたく、ぷかぷかさんの方が、良い動きをしていたので見習いたいと思いました。
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