ぷかぷか日記

物語を語り続けること

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 朝日新聞に木皿泉さんのインタビューが載っていました。損得超えた物語を描く力が私たちにも必要なんじゃないか、という話、とても共感しました。

 ぷかぷかは「障がいのある人たちといっしょに生きていこうよ」「いっしょに生きていった方が絶対に得!」というところから出発し、街の真ん中にパン屋とカフェを作り、街の人たちと障がいのある人たちとの出会いを作ってきました。

 障がいのある人もない人もお互いが気持ちよく生きていける社会。それは、まだまだ「物語」かも知れないなと思うようなことがつい最近ありました。ぷかぷかは近々商店街の空き店舗2軒を借りて「アート作品」と「お総菜」を売るお店をはじめます。その計画を聞いて、障害者施設がアメーバーのように広がっていくことが不気味だ、と言った方がいました。がっかりしましたが、こんな風に考えている人はまだまだ多いんじゃないかとも思いました。

 だからこそ、その物語をお店を通して語り続けることが大事だとあらためて思いました。障がいのある人たちと一緒に働き続けること、そのことでさまざまな物語をもっともっと語っていきたいと考えています。

 つい先日、利用者さんの一人が買い物に行く途中、手にもった5000円札を風に飛ばしてしまったときは、八百屋さん夫婦、お掃除のおばさんが一生懸命さがして下さり、その時は見つからなかったものの、あとで交番に誰かが届けてくれていました。そのことを「ぷかぷかしんぶん」(毎月お店のまわりの住宅に2500部配布している。パンの宣伝だけでなく、利用者さんのちょっとしたエピソードも載せ、しんぶんを楽しみにしている人が多い)に書いたら、「感動しました!」という電話がかかってきたりしました。

 いっしょに生きていった方がいいよ、という思い、「物語」は、少しずつですが、地域の中で共感する人が増えているようです。

 

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