ぷかぷか日記

映画『しがらきから吹いてくる風』無料公開中

 『しがらきから吹いてくる風』というドキュメンタリー映画が25日までユーチューブで公開されています。ぜひ見てください。

 信楽の街にはあたたかな風が吹いているといいます。信楽青年寮の青年達が 信楽の街で巻き起こしたゆるやかで、あたたかな風です。

 信楽は焼き物の街。陶工房のほとんどは夫婦か、親子でやっています。その中に信楽青年寮の青年達が入って行きます。そこでどんなおつきあいが生まれたかを映画は淡々と語ります。

 元々田舎の町のおおらかな雰囲気があったとはいえ、それでもそこに信楽青年寮の青年達が入り込むことで、新しい関係が生まれたことは間違いありません。

 映画ができたのは1990年です。あれからもう30年がたちます。「しがらきから吹いてくる風」は広がっていったのでしょうか?

 この映画を見ると、あれから30年もたった今、どうして相模原障害者殺傷事件は起こってしまったのだろうと、あらためて思います。

 風は止んでしまったのでしょうか? 

 やっぱりね、しがらきから吹いてくる風をしっかり受け止め、その風をあちこちで増やすことを私たちは怠っていたのだと思います。

 彼らが笑いながら生きていると、街にはやわらかな風が吹きます。彼らが笑いながら生きられるとき、その街で私たちもまた笑いながら生きることができます。街にやわらかな風が吹くから…

 最後のシーン、小室等さんの歌と彼らが道を歩く映像が重なるところ、最高にいいです。

 カメラを向けている監督に

「あんた、何やってるの?」

と聞く青年。笑っちゃいました。やわらかな風は、こういうところから吹き始めるのだと思います。

 彼らが引き起こすやわらかな風を止めてはいけない。もっともっと風を巻きおこしたい。今、この時代にあって、それを強く思います。

 

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