ぷかぷか日記

「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」というメッセージは、時に人の命を救うほど大事なメッセージになる

RKB毎日放送のアーカイブで一時公開されたドキュメンタリー「うちの子 自閉症という障害を持って」は自閉症の人たちを追いかけた素晴らしい映像です。公開は1月5日までです。ぜひ見て下さい。

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 自閉症の子どもを抱えた家族の大変さがとてもよく伝わってきます。私自身養護学校の教員をやっている時、日々彼らの想定を超える振る舞いに振り回され、毎日クタクタになっていただけに、家族の大変さがリアルにわかります。その大変さの中で、命を絶った親子もいたようで、いたたまれない気持ちになりました。

 社会が持っている障がいのある子どもへのマイナスイメージに殺されてしまったのだと思います。そういう意味で、私たちにも責任があって、家に残された、もう乗る人もいないブランコの映像にはとても辛いものがありました。

 子どもをかわいいと思う気持ちと、育てていくのが辛いと思う気持ちがせめぎ合って、どこかで、何かの拍子に辛いという気持ちが勝ってしまったのだと思います。

 大変だけれど、それでもいっしょに生きていった方がいいよ、その方が人生絶対トク!っていうメッセージを届けたかったです。

 いっしょに暮らしていれば、大変な中にも、楽しいことはあったはず。愛おしいと思う場面がいっぱいあったはず。そこをしっかり支えきれなかったことがとても残念です。

 

 私は映像の中のカネヤンの大変な行動ぶりを見ながらも、その行動のひとつひとつがとても愛おしいと思いました。養護学校の教員をやっている時、カネヤンのような子どもはいっぱいいました。私は何の経験もなく現場に入ったので、毎日毎日めちゃくちゃに振り回されていました。それでもどこかで一緒に笑ってしまうところがあったり、大変な中でも、もう笑うしかない場面があったり、そんなちょっとした出会いを日々重ねるうちに、なんだか彼らのこと好きになってしまったのです。どうしてかっていわれても、惚れてしまった理由なんか言葉で説明できません。好きになってしまって、ずっといっしょにいたいなって思いました。そんな思いが今の「ぷかぷか」を作りました。

 彼らの行動のひとつひとつが、愛おしいと思うようになりました。カネヤンの映像を見ていても、家族は大変だろうと思いつつ、私は抱きしめたいくらい愛おしく思いました。人をそう思わせる魅力をカネヤンは発散しているのだと思います。その魅力をたくさんの人に受け止めて欲しい。そうやって社会が豊かになって欲しい。命を自らが絶つようなことがなくなって欲しい。

 この映像の魅力は、いろいろ大変なことをするカネヤンの魅力にこそあるように思います。

 

 障がいのある人たちをどう受け止めるかという問題は、人によっては「命を絶つ」ということにストレートにつながる問題なんだとあらためて思いました。だからこそ、「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」というメッセージは、時に人の命を救うほど大事なメッセージになるのだと思いました。

 

 今なお大変な渦中にいる人はいっぱいいるはずです。その人達に、気持ちが前向きになるようなメッセージをこれからもたくさん届けたいです。「いっしょに生きていくと、こんな楽しいことがあるよ」って。

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