花巻に素敵なおにーさん達がいて、毎日お母さんのFacebookに載るおにーさん達を見るのを楽しみにしています。ある日福祉事業所のお祭りで使った風船を置くところがないので処分するという話になり、もったいないから家に持って帰って飾ったところ、子どもたちが大喜びした、とこんな写真が載っていました。
で、こんなやりとりがありました。
「おにーさん達、今日もいい顔ですねぇ」
「ありがとうございます。幼稚な二人なので」
「いや、幼稚なんていったらおにーさん達に失礼ですよ。風船見てこんないい顔できるなんて、いい人生だと思いますよ。」
「そうですね〜。ありがとうございます。私も幼稚なので同じ顔して喜びます(笑)」
おにーさん達は重度障がい者といわれている人たちです。風船を見ただけで、こんなにうれしそうな顔をします。こんな顔を見ると、私は単純にうれしくなります。小さな子どもたちがうれしそうな顔している時も、やっぱりうれしくなりますが、おにーさん達の時とはすこーし違う気がします。
うまく言葉で表現できませんが、やはりそれなりの人生を積み重ねた笑顔を感じるのです。だから、いい人生やってるなぁ、なんて言葉がつい出てきます。
何年か前この青年のお母さんが、一人で車に乗って待っていた息子が不審者と間違えられて警察に通報され、後日警官二人が家まで来たそうです。いろいろ事情を聞かれ、本人の写真を撮られ、謝罪文書かされた、という記事をFacebookに載せていました。その記事に載っていたこの写真を見て私は「なんていい顔なんだ」と一目惚れ。30才になった今でも知的レベルは1才半、と記事にありましたが、30年のいい人生が伝わってくるような顔だと私は思いました。
1才半の子どもと、いろんなことを理解する力は同じくらいかも知れませんが、それでも人生を生きるとそれなりのものが蓄積されます。30年生きた人生への自信みたいなもの、そういったものがしゅん君のこの顔からは伝わってきます。
なんとも味のある顔。もう一目で惚れ込みましたね。この味こそが、彼らといっしょに生きた方がいい、その方がトク!の理由です。
そんな味を生かすようなつきあいこそもっともっとしたいと思うのです。それが彼らといっしょに生きる社会を楽しくし、豊かにします。
「この絵はコンドーさんの似顔絵です」と言い張る方がいました。「全然似てないじゃん!」と否定するより、「そうかなぁ」といいながら、ちょっとよりそう方が肩の力が抜けて楽しいです。
かずまくんのお母さんは発達診断の結果が1才半と出て、こんな風に受け止めています。
ま、人それぞれですが、彼らとのおつきあいの仕方一つで、人生がものすごく楽しくなったり、しぼんでしまったりします。肩の力を抜いて、彼らといっしょに生きる人生楽しんだ方がトク!だと私は思います。