ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • この人はホントに真っ直ぐな人なんだなあと感動してしまいました。
     今回のワークショップに一家4人で参加したお父さん(まーさん)の感想です。  まーさんは演劇ワークショップは初めてですが、ぷかぷかさんたちといっしょに芝居を創っていく中で、とてもいいおつきあいをしています。障がいのある人たちとのイベントでよくある「障がいのある人たちに何かやってあげる」という感覚は全くありません。どこまでもフラットなおつきあいの中で、いっしょに芝居を創っていきます。  地域のふつうのおじさんが、こうやって障がいのある人たちと新しいものをいっしょに創り出す活動をするなんてすごいことだと思います。しかもこれは「病みつきになる」とまで書いています。それほどまでに魅力のある場がここにあります。  ぷかぷかさんのさりげないひとことにまーさんは感動したりします。フラットな関係だからこそできたことです。上から目線の「やってあげる福祉」では、あり得ない豊かな関係がここにはあります。 ●●  当日の感想でも申し上げましたが、今でも「みんな凄いな!」の一言です。  ぷかぷかさんは勿論この演劇に関わった全ての方のエネルギーや思いが重なってなんだか凄い空間だったな、と驚き、喜び、感動などが入り交じった不思議な感覚です。 思えば前回の表現の市場に参加した妻と娘に半強制的に連れられて演劇ワークショップに参加したのが約半年前。  何回かの参加を通じてみんなとは少しずつコミュニケーションも取れるようになれたし、なんともいえない暖かく居心地の良い空間だというのも感じることも出来ました。 ただ、演劇に関しては本当にこれで見ている人に伝わるのか年明けのワークショップでも不安でした。  ところが、本番前日からぷかぷかさん達のスイッチも入ったのか急にいろんなことが形になり始め、「成るようになるかも」ぐらいには楽天的に構えられるぐらいになりました。  そして、本番当日。  せつさんが言っていた通り魔法が掛かりました。みんな最高でした。それぞれが思いのままに自由に自分の演じる役割を表現していました。  気のせいかもしれませんが、一緒にナメクジをやったぷかぷかさん達とはこれまで以上に深いレベルでコミュニケーションが取れ、気持ちが一つになれた気がしました。 この2日間はまさに本番に向けてずっと上昇し続けたような高揚感を味わいました。  去年は観覧する側でしたが、参加した今年はぷかぷかさんとの距離も縮まりとても「得した」気分になりました。  普段、特別問題意識があるわけでもなく、せっかくの休日に半強制的に連れて来られ何が何だか解らないまま参加させられた「その辺のおじさん」でも演劇ワークショップは病みつきになる、というのは本当かもしれないなと思いました。  今年は残念ながらインフルエンザで参加を一番楽しみにしていた妻と、下の子が参加出来ませんでした。次回は是非4人揃って参加したいと思います。 P.S.  クモやたぬきが1番になったときに「くっそー!」と悔しがるナメクジの演技をしたときに、はっきりとは覚えていないのですが横山さんに「そんなこと言っちゃだめだ。なんでそんな事を言うんだ。」的なことを言われて怒られた(?)時に「いや、演技だから…。」と思いながらもこの人はホントに真っ直ぐな人なんだなあと感動してしまいました。     以下、娘の菜夏からです。 高崎さんへ おつかれさまでした。 ワークショップはたのしかったです。 みんなとなかよく出来てうれしかったです。 ほんばんもちょっとドキドキしたけどがんばりました。 高崎さんは感想はどうでしたか? また新しいワークショップを作って下さい。 しゃしんパシャパシャ百枚以上とってください。 おうえんしています。がんばってください~~。                               ななより
  • 「あの広場のうた」を一緒に歌いながら目頭が熱くなりました
     「表現の市場」について少し長い感想書いてくれた方を紹介します。 ●映像クリエイターの仲間の方です。  表現の市場、最高でした! 和太鼓は間に合わなかったのですが、かっこいい車いすのショーから拝見。 江原さんとだいちゃんの演奏にしびれ(あのかっこよさをどう表現したらよいのでしょう)、 はっぱオールスターズのパフォーマンスに笑い転げ(相鉄線のうた、涙を流して笑いました)、 楽しみにしていた洞熊学校ののびやかさ、クリエイティビティにのめりこみました。  私は小学校の4年生から3年間、養護学級の人たちと給食を食べ、放課後の掃除をいっしょにしていたので(そのうち登下校も一緒に)、彼らのやさしさ、人懐こさはよく知っているつもりでいましたが、自分が表現することを仕事にしてきてからは、クリエイターとしての彼らの感受性や表現力に「かなわないなあ」と心底リスペクトするようになりました。  洞熊学校のタペストリーの迫力、おもしろさ、美しさ。 ワークショップを通して、みんなで創り上げたと伺った、ひとりひとりが個性的であると同時に全体でうねるように展開していくストーリーのおもしろさ。 本当に本当に、最高でした。   休憩時間にロビーで買ったパンの香りにがまんできなくなった次女が、なにもつけずに食パンをぱくぱく食べて、おいしーーーい!あまい!と叫んでいました。私はとってもかわいいブローチをゲットして大満足です。 ●同じく映像クリエイターの方で、昨年の表現の市場の記録映画を作ってくれた方です。ぷかぷかのプロモーションビデオ第2弾、カナダで上映した『Secret of Pukapuka』、ぷかぷかさんのカナダ珍道中『ぷかぷかさんカナダをゆく』を作った方です。  今回は体調が悪そうで大変でしたね。でもセツさんが機転を効かせて副校長を演じられたのにはとても感激しました。どんなことが起きても失敗ではない、というのがぷかぷかの舞台のメッセージの1つだと思いますが、図らずもそれを表すシーンになりましたね。前回、前々回は撮影しながら舞台を拝見していたので、カメラのアングルや録音などを気にしながら客観的にしか観ることが出来ませんでいたが、今回は集中して観ることが出来てとても感慨深かったです。予想通り(?)ぐずぐずになるシーンもありましたが、込められたメッセージや舞台の制作の苦労が伝わってきて「あの広場のうた」を一緒に歌いながら目頭が熱くなりました。 ●金沢からワークショップに参加した方です。「第一期の演劇ワークショップの記録映画」を見て、参加しました。ダンスをやっています。  今回「表現の市場」に参加することで “演じる”と“表現する”のちがいというか… 何かを演じてるようだけど、その人らしい、その人だけの表現があることの面白さを発見させてもらいました。 たとえば… ミツバチの動きに、好きな戦隊モノの決めポーズを入れたり 「うさぎとカメのかけっこ」に何故かダンサーが混ざって、ずっと踊ってたり(笑) それは、一人ひとりにとって今の自分を表現する大切な力。 でも、その力が生まれるのは、否定されたり無理やり変えられたりされることの無い場をつくっている皆んながいるからなのかもしれない。 だから 「表現の市場」というテーマの発表を「みんなでワークショップ」という練習を通してつくっていけたのだと思います。 共演した、デフパペットシアター ひとみの方たちやダンス講師の伊藤多恵さんにはカラダを使った表現の可能性や力強さを感じることができました。 ピアノ、チェロ、舞台のシーンそれぞれに奏でられた音、うんこの歌、ミツバチの歌…笑 体調不良で声のかすれた高崎さん、台本にはないセリフや動きが生まれる舞台は何とも “そのままのわたし達”が凝縮された空間だったように思います。 今回の「表現の市場」で何を得たのかはうまく言えませんが、これから自分がどんなふうに生きていくかの大切なスパイスになったことだけは確かだと思います。 ●地元の方でぷかぷかの大ファン。ワークショップには3回参加。今回は内容がグロテスクなのでパスしました。  今回の演劇ワークショップには不参加でしたが、食うや食われる、と言う部分、ナメクジや蜘蛛の連想は(あくまでフィクションと分かっていても)原作を読んで何とも言えない気持ちになってしまったので、参加していたら正直、まずワークショップ中メンタルがきつかっただろうなと思いました。私が気にし過ぎなんですけどね(笑)  なので、この舞台は少々頑張って覚悟して見ました。私の、この話に対する怖い感はともかく。ぷかぷか版だけに話も オドロオドロし過ぎず 、ぷかぷか風に進んで行きます。他を出し抜いても一番になろう、一番になれ!との学校の教え、生徒の蜘蛛やタヌキやナメクジのそれぞれの、やった事、ナレノハテ。そして自由なハチ、、、。  セット、、凄味があってすごく良かったです。回を重ねる毎にますます凄く鋭くなって行く!!次に描写。蜘蛛の影絵での表現、ナメクジがトカゲを舐め溶かしながら食らう場面、狸が死に草に埋もれてゆく描写など、成る程すごいなぁ、、、そう来たか!場面場面の表現がリアルですばらしかったです。ぷかぷかメンバーさんの所々のセリフや動き、表情、一人一人、〇〇さんの動き楽しい!▽さんの(間)あれは偶然? ○○さんのセリフ面白い!などなど、メンバーさんを知っているからこその見方も出来て楽しかったですね。  舞台を見た方が(障碍者イベントと言うと、支援者にしっかり支援された障碍者が決まった事をおとなしくやっているイメージがあるがここでは全く違う)と話しておられましたが、その通り。ですよね。ですです。一括りで障がい者ではなく、あくまで個々の人が立っている感じ。それぞれの人柄がでています。  私は今回出なかったからメンバーさんと過ごす時間が無くて、、やっぱりそれは寂しかったな、、と、しみじみしましたやっぱり、もっと一緒に過ごしたいな。 ●長野から来られた方 この世界に一緒にいられて           シアワセでした  🌀ぷかぶかさんの 表現の市場     自分もわりと長年表現活動やパフオーマンス をやってきているのですが、今日のどの場面 でも「これはなんだ?」「この愉しさはなん だ?」「時間を忘れた!」「この観客の空気 はなんだ?」とおどろくばかりでした。  🌀彼らはとても自然体で今、瞬間をステージの上で生きてそして在ました。  🌀自分がやってきたどの太鼓とも違う。そして二番目の「いろいろな電動車いす と いろいろな私たち」こんなステージがあるのか、そして観客の自然なやさしい拍手  🌀はっぱおーるすたーずの「ラップ相鉄線」がずっと残ります  🌀そしてラストのミュージカル「洞熊学校を卒業した三人 ぷかぷか版」不思議なずっと気になる、豊かな時間が流れていたというか、時間という概念がなかったというか、とにかくぷかぷかさんたちがいたのでした。 
  • 花岡さん自身が舞台を楽しんでいる
     花岡さんが「表現の市場」の舞台にhanaちゃんといっしょに立った話を書いています。  ameblo.jp 《 大きな覚悟を持って社会に出て行くことと同じなんだ。  hanaの重みは、もうhanaだけではなく、色んなものを背負っている重みなのだと。》    確かにそうだと思いますが、そういったものを超えて、花岡さん自身が舞台を楽しんでいる、というところが大事だと思います。だから舞台があんなに楽しい。大きな覚悟だけでnahaちゃんを背負っていては、見る方もしんどくなります。  昔教員をやっていた頃、子どもたちとやる芝居にお母さんたちを巻き込んだことがあります。そのときお母さんたちにいったのは、 「お母さんとしてここに立つのではなく、お母さんを取っ払った一人の人間としてここに立ってほしい。そうしたとき、初めて舞台の上で子どもたちと出会えます」  いつもいつもずっとお母さんでいて、自分を忘れている気がしたからです。それを舞台に立つことで思い出してほしかったのです。  ちょうどその頃体育館の舞台ではなくプレイルームを占拠して「芝居小屋」という自由な空間で子どもたちと芝居をやっていました。お母さんたちもいっしょに立つ機会を作りました。 pukapuka-pan.hatenablog.com  
  • 本番前日
     本番前日の練習風景です。だんだん盛り上がってきています。場が熱くなってきているのです。ここがぷかぷかのワークショップのいいところです。今回も、どうなっていくのか、先が見えず、はらはらしながらの進行でしたが、発表前日になって、ようやく全貌が見えてきました。   蜘蛛の場面の影絵のところで使う小道具たち 目の見えないカゲロウがやってきます。いい雰囲気出しています。   カゲロウは蜘蛛に食われる前に「あはれやむすめ、父親が、旅で果てたと聞いたなら」と哀れな声で歌い始めます。   その後、蜘蛛は赤い女の蜘蛛と結婚します。 影絵ではこんな表現になります。 たくさんの子どもが生まれました。 舞台ではこんな風な表現になります。 オオカミの頭            
  • 芝居には日々の輝きが
    『pukapukaな時間』2号にこんなページがあります。  「表現の市場」で発表するぷかぷかの芝居は、ぷかぷかさんといっしょに丁寧に作り出した、一日一日の積み重ねの上にできあがったものです。ですから、日々の輝きが、芝居にはいっぱい詰まっています。  彼らといっしょに創り出す日々の輝きこそが、相模原障がい者殺傷事件を超える社会を作っていくのだと思います。あーだこーだの議論の果てに、新しい社会があるわけではありません。障がいのある人たちといっしょに、黙々といい一日を作り続けること、そのことの果てに、新しい社会があります。    相模原障がい者殺傷事件の犯人は「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」「障害者は生きる価値がない」などと言いました。私たちが舞台に上げる芝居は、それらのマイナスの言葉を超える世界をにぎやかに表現します。  「おまえのいってること、おかしいよ。見ろよ、このにぎやかで、楽しい世界を!」って。  事件を超える、前を向いた世界を、障がいのある人たちといっしょに舞台の上で表現するのです。   
  • 子供達を連れて行っても気遣わないでいられるから
     演劇ワークショップに親子4人で参加している方の感想です。お母さんとお子さん二人はミツバチのダンスをやりました。 ●●  はじめは、このお話の意味するミツバチらしさを、どう表現するのか全く想像がつきませんでした。  あの短時間で、先生のお話に引き込まれているうちに次々とダンスが出来上がっていき、出演者それぞれがそのままミツバチになっただけというか、大人だったり、子供だったり、ダンスが得意だったり、表現力豊かだったり、子連れだったり、全部を通してそのままの個が尊重されてる気がしました。  個々の表現がそのままどんどん場面に組み込まれていって、左右のグループに分かれて踊る所は、誰の踊りが一番と主張し合うのではなく、お互いの考えた踊りをマネし合っている所が、お互いを認め合っている様にも感じました。  先生が、ダンスを作る段階でそれを自然と盛り込んでしまっているところがすごいと思いました。  このお話の設定のミツバチの様に、型にはまらない、自由なダンスが出来上がって楽しかったです。  ななは自分の自由な表現が出来た事も嬉しかった様でした。りょうやも珍しく脱走する事も少なく(笑)楽しそうに参加していました。 www.youtube.com  私が真ん中でやる役になり、りょうやが本番でどういう動きをするか分からないので、それが心配だと、先生にお伝えしたら、先生が(はっきり覚えていないのですが)「みんなで見るから大丈夫」という様な事を仰って下さった時、同時にその場にいた他の方達も自然に同じ事を仰って下さったのが嬉しくてありがたかったです。  以前、主人に、私がぷかぷかが好きなのは「子供達を連れて行っても気遣わないでいられるからなんだろうね。」と言われた事があります。  うちの子供達は人一倍、好奇心旺盛なので、外に行くと私はヒヤヒヤして目が離せないのですが、ぷかぷかでは、自由にさせていてもいつも皆さん温かく見守って下さるので、元々自分自身にとって居心地のいい場所ですが、子供達にとっても、親の立場としても、優しい場所なのだと思います。  それを、お芝居を作る過程で自然と作り出したのでしたらすごい事ですね。   1月27日(日)親子で舞台に立ちます。
  • 新しい文化が生まれます。
      今度の日曜日1月27日(日)は午後2時から第5回表現の市場です。障がいのある人といっしょに作り出す「表現」の「市場」です。彼らのパワーあふれる表現には、いつも圧倒されます。彼らのチカラは、「あれができない、これができない」「社会のお荷物」「生産性が落ちる」といった障がいのある人へのマイナス評価を一発でひっくり返します。  そしてここから新しい文化が生まれます。彼らは社会にいた方がいい、彼らが社会にいることで、社会は豊かになる、という文化、圧倒的に多い彼らに対するマイナスの評価に対して、彼らは「プラスの価値」を持っているという文化。そういったものを舞台で表現します。  相模原障がい者殺傷事件の犯人は「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」といい、それを支える社会の空気があります。障がいのある人たちを社会から排除する文化です。彼らを排除することで、社会を息苦しくしている文化です。  それに対し、私たちは「障がいのある人たちはいた方がいい」「彼らがいることで社会は豊かになる」「障がいのある人たちは、周りの人たちを幸せな気持ちにさせる」といった思いを舞台で表現します。障がいのある人たちを社会から排除しない文化です。社会をほっこりあたたかなものにする文化です。  そういったものを目に見える形で舞台で表現します。  相模原障がい者殺傷事件の犯人の言葉を批判することは簡単です。でも、いくら批判しても、事件を生み出した社会は変わりません。大事なことは、犯人の言葉を超えるものを、実際に障がいのある人たちといっしょに創り出すことです。障がいのある人たちとクリエイティブな、新しい関係を創り出すことです。表現の市場の舞台は、まさにそのための舞台です。 鮮明なチラシはこちら pukapuka-pan.xsrv.jp  表現の市場および6ヶ月にわたる演劇ワークショップをやるために、200万円を超える経費がかかります。助成金、参加費などで約180万円のお金が集まる予定ですが、まだ30万円ほど足りません。ぜひみなさまのお力を貸してください。当日はカンパ箱なども用意しますが、当日来られない方、遠方の方は、下記口座をご利用ください。  ●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844         加入者名 NPO法人ぷかぷか ●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501  ●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明         支店名 中山   口座番号 1866298
  • オペラ『ロはロボットのロ』をまたやります。
     この夏、子どもたちに本物のオペラをプレゼントしようと思っています。オペラシアターこんにゃく座のオペラ『ロはロボットのロ』という、すばらしく楽しいオペラです。このオペラ、子どもたちに大好評で、今回で3回目の公演です。  ドキドキ、わくわくが止まらない、恋と冒険の物語。    子どもたちにオペラをプレゼントする,というのは、おもちゃやお菓子をプレゼントするのとは、全く意味合いが違います。オペラはひとときの夢の世界です。それを子どもたちにプレゼントするというのは、何かこう、企画自体に夢があるというか、わくわくします。  ひとときの夢の世界を子どもたちに楽しんで欲しい。それをすると何かが変わるとか、何かリターンがある,というわけではありません。ほんのひととき、夢の世界を子どもたちが、思いっきり笑顔で楽しむ、ただそれだけです。ただそれだけのために、子どもの好きな大人たちで汗をかきたい。そういう企画です。    オペラ『ロはロボットのロ』は1ステージ80万円ものお金がかかります。わずか2時間ちょっとの、ひとときの夢の世界を80万円で買うのです。そして「さぁ、思いっきり楽しんで」って子どもたちにプレゼントするのです。  たくさんの、とびっきりの笑顔が見られます。    上演後、歌役者さんたちと握手、握手   魔女は子どもたちに大人気    子どもたちにひとときの夢の世界をプレゼントしたい方、子どもたちのために汗をかきたい方、募集します。詳しくは後日ぷかぷかのホームページで発表します。                        
  • 詩に命が宿った感覚になった
     ぷかぷかの近くの東洋英和女学院大学でぷかぷかさんとの出会いを「みんなの詩 」にまとめ、それを朗読するワークショップをやりました。「みんなの詩」を作った日に、とりあえずそれを朗読しましたが、今回はもう少し丁寧に朗読しました。  前回は立ったままで読みましたが、今回は歩きながら読んでみたり、座ってみたり、読むときに表情を作ったり、声のトーンを変えてみたりしました。そのことで、詩の印象がどんな風に変わるか確かめてもらいました。  そうやって、言葉に丁寧にふれる、という体験をしました。それはとりもなおさず、ぷかぷかさんとの出会いを、いつもとはちがう方法で振り返ることになります。  詩は丁寧に朗読することで、読み手と聞き手の間で、むくむくと生き始めます。みんなの体験が、生きた言葉として、人に伝わるのです。  授業が終わったあとの感想に    《 詩に命が宿った感覚になった。》    というのがありましたが、むくむくと生き始めた言葉をしっかり受け止めたのですね。  「共生教育論」という、福祉の授業です。その中で、こんなにも深い言葉が出てきたこと、それがすばらしかったと思います。         ぷかぷかさんたちとの出会いを、朗読の中ではっきりと追体験した人たちもいました。   《 ぷかぷかさんと出会う前はみんなよいイメージを持っていなかったから、声のトーンを低くしたり、座って読んだりしました。出会ってからは彼らのよい面にたくさんふれられて、明るいイメージになったことをうまく体と声のトーン、表情で表現できたと思います。  私がよいなと思ったのは「いっしょに笑うこと」という文では、みんな目を合わせて笑顔になったり、手を繋いでみたりして読んだことです。》      ぷかぷかさんたちの自由さに、自分たちが助けられていたことに気がついた人もいました。   《 大勢の中で演技することはとても恥ずかしくて、照れくさかったです。ぷかぷかさんたちがいれば、恥ずかしさが少し消えるなーと感じました。》      いずれにしても、ぷかぷかさんとの出会いが、学生さんたちにこんなにも豊かな時間をプレゼントした気がしています。それぞれが体験したことを詩に書き、それをみんなの詩としてまとめ、更にそれを思いを込めて朗読する。すべてぷかぷかさんとの素敵な出会いが出発点です。その出会いがなければ、こんなにも豊かな時間を学生さんたちが持つことはなかったと思います。  障がいのある人たちとの関係を、こんなふうに豊かなものに変えていく試みを、もっともっとあちこちでやった方がいいと思います。   みんなの詩 第Ⅰグループ      ぷかぷかさんと 出会う前 分かり合えるか不安だった     どのように接していくか 最初は心配だった はじめは不安だった       何をするか分からない 未知の世界だった 緊張とワクワク     どのように接したらいいか はじめは分からなかった     近寄りがたかった そんな彼らが怖かったけど     手をつないだ時 印象が180度変わった 温かさ 伝わってきた     言わば奇跡  互いを理解しようと努力した     出会いとは偶然ではなく 出会いとは必然     出会ってみると 触れることで あたたかい気持ちになって   ハイタッチ効果 予測不可能だからこそ わくわくした すごく自由な人たちだった 仲間になった 人と関わる 楽しさを知った 楽しいと思える瞬間があった  彼らはおもしろい ぷかぷかさんと出会えて よかった 出会いに感謝   第Ⅱグループ      出会う前は どこか避けている自分だった     障害者は怖かった 相手にしたくなかった 不安でいっぱいだった     どんな人が来るか とても緊張していた     でも ぷかぷかさんに出会って それは変わった     自分らしく 自由な心で 素直な生き方 ありのままの姿     優しい方ばかりで 知らないことを知って 理解して 考えてみた       よりよい世の中とは 一緒に笑うこと 楽しく過ごす     関わってみて 心が穏やかになった 元気付けられた     ぷかぷかさんと接して 楽しかった 楽しい気持ちになれた     お互いのことを もっと知りたくなった 教えたくなった     思い出ができた 自由で様々 みんないい    第Ⅲグループ     最初はこわかった 出会ったことでなくしてくれた     近づきづらい イメージがあった     壁のようなものを感ずるが 分かり合えた     出会う前は むずかしそう     最初は不安だった 近づきたくなかった     出会ってすぐのハイタッチ 「よろしくね」「仲良くしよう」     怖いとかじゃない 身近になった     ぷかぷかの人との出会いが 楽しい時間     人との関わりの中で 知らなかったことが 思い出せた日々     我々にないポジティブな世界 ただただ自由なんだ     かざらなくてよい とても素直な笑顔がたくさん     生まれるものは 「素直」ということ        たくさんの優しさ ぷかぷか浮く 空にある雲みたい      全ての人が 繋がる世界へ      
  • たかが直感、されど直感
     先日、福岡でやったワークショップに参加した方の感想です。ぷかぷかに対するこんな評価いただいたのは初めてです。あらためてぷかぷかが創り出してきた新しい価値を思いました。 indigohorizon.info  私は戦略を立てて事業を進めてきたわけではなく、「気色悪い」に代表される直感や思いつきでぷかぷかを作ってきました。今のぷかぷかの雰囲気は、この「気色悪い」という直感から始まったといっていいと思います。たかが直感、されど直感なのです。  障がいのある人たちが自分らしく働ける場を作ろう、といって始まったわけではないのです。そういう正しい、美しい思いでは、多分今の泥臭いぷかぷかはできなかっただろうと思います。  そもそも私には福祉を始めよう、という思いは全くありませんでした。どこまでも惚れ込んだ彼らといっしょに生きていきたい、そのための場を作ろう、という思いだけでやってきました。だからこそ、今までの福祉では語れないようなおもしろい場ができたのだと思います。    最近関わり始めたぷかぷかの近くにある東洋英和女学院大学では石渡先生のやっている「共生教育論」で5コマもらい、私の授業をやりました。石渡先生は福祉の業界ではとても有名な方で、相模原障がい者殺傷事件で神奈川県の事件検証委員会の委員長を務めた方です。そんな先生の授業を受けている学生さんたちが、私の授業を受け、ぷかぷかさんたちと出会い、ぐんぐん変わってきました。  授業のあと、自分の人生を振り返るような感想がたくさん出てきました。今まで石渡さんがやってこられた従来の福祉の授業では、多分出てこなかった感想です。私を語るような感想です。  学生さんの変わりように、石渡先生がびっくりし、最初3回の授業予定が5回まで伸び、とにかく自由にやらせてもらいました。  最後の2回はぷかぷかさんとの出会いを詩に書き、それをみんなの詩としてまとめ、それをお互いの前で朗読しました。こんなことは従来の福祉の授業では絶対にやりません。  最後の朗読の授業のあと、「劇団四季の気分で楽しかった」と感想を書いた学生さんがいました。授業の中で「自分を開く」あるいは「自由になる」ような体験をしたのだと思います。  ぷかぷかさんとの出会いは、そんな風に人を自由にするものを持っているのだと思います。それを授業の中で実感できたのだと思います。  障がいのある人たちは、人を自由にするチカラを持っている、ということです。  授業の名前は「共生教育論」でした。学生さんたちは、いっしょに生きていった方がトク!ということを学んだと思います。この学びが今後どんな風に発展していくのか、楽しみなところです。    
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