ぷかぷか日記

第2期演劇ワークショップ

  • 彼らは人を自由にする、ということ。
     昨日いただいたワークショップの感想の中に 《昨年は、しょうがいのある人が主役になるための舞台をサポートする、、、なんて非常におこがましい考えが邪魔をして、どこか自由に身動きできない自分を感じていました。  でも、今回は、わたしの心のままに、自由に楽しく参加できたのです。》  この変わりようが、すごくいいなと思いました。《どこか自由に身動きできない自分》から《自由に楽しく参加できる自分》への変化。たまたまカフェのすぐ上に引っ越してきたこともあって、日々ぷかぷかのメンバーさんとのおつきあいがあったことが大きいと思います。  人が生きる上で、この《自由に動ける》ということはとても大事なことです。その《自由》が彼らとの日々のおつきあいの中で生まれたこと。そのことの意味をもっともっと私たちは考えてもいいような気がします。  私自身、養護学校の教員を30年やって、何がいちばんよかったかというと、彼らとのおつきあいの中で、私自身がいろいろなものから自由になったことでした。何か漠然としているのですが、感想を書かれたサカタさんが《自由になった》ことと、やはり重なっている気がするのです。  彼らは人を自由にする、ということ。そのことを私たちはもっともっと注目していいように思うのです。 今日いただいた感想にもそういったことにつながることが書いてありました。  ●●●   ワークショップ第1回目、とても楽しかったです。自然に溶け込めるのかな?と実はちょっぴり緊張しての参加だったのですが、ぷかぷかさんのみんながあまりに自然体で、話しかけてくれたり、抱きついてくれたりしてあっという間に自分で作っていた垣根が吹き飛んでしまいました。自然体って素晴らしい!!!そして、私ももっともっと自然体でいられるようになりたいなぁと感じた出来事でもありました。「生きる」の詩をみんなで作ってみるワークは、自分で詩を書くことは楽しくできましたが、みんなの詩をカタチにしていくのはなかなか難しく産みの苦しみがあるなぁと感じました。でも、ある程度みんなでウンウンうならないと、想いが伝わる詩はできあがらないのでしょうね。みんなで創り上げる詩、そして劇がどんな感じになっていくのかそして、自分にどんな感情がわきあがるのか、これからの全てが楽しみです。
  • またまたすばらしい感想が…
    またまたすばらしい感想が届きました。 ●●● 【胸の奥の芯に、火が灯るような時間でした】ぷかぷか第二期ワークショップの初日前半に、参加させていただきました。初めは、随分、わたし、変わっちゃったんだなあ、、とぼんやり考えていました。1年前、まだ鎌倉に住んでいた頃、ワークショップに参加させていただきながらも、舞台発表の日に都合がつかなくなってしまい、途中で無念のリタイヤ…でも、今は、ぷかぷかさんのご近所に越してきて、毎日、ぷかぷかメンバーのみなさんの息吹を感じながら生活しています。窓をあけていれば、ツジさんの声が聞こえてくるし、階段をおりていけば、セノーさんが佇んでいるし、カフェの前を歩けば、イクミさんが親しく声をかけてくれる、、、随分変わったんだなあ、、とぼんやり考えていました。昨年、参加させていただいたときも高崎さんが何度も「しょうがいのある人と生きるって楽しいよ。このワークショップは共に創るんだよ」と教えてくれていましたが、わたしは、「共に創る」ということをまるでわかっていなかったんだなあと思います。昨年は、今までの仕事の経験も手伝ってか、ワークショップは、しょうがいのある人が主役になるための舞台をサポートする、、、なんて非常におこがましい考えが邪魔をして、どこか自由に身動きできない自分を感じていました。でも、今回は、わたしの心のままに、自由に楽しく参加できたのです。メンバーさんを特別視して、黒子になろうとすることもなくただ、「地域の一人」として「共に創るメンバー」として参加できました。朗読がとても好きであることも谷川俊太郎さんのファンであることもそして、この「生きる」という詩が今のこの世界にぴったりであることもわたしの心に火をつけてくれました。一行一行の言葉に、胸がいっぱいになっていました。A.A.ミルンの歌も宮沢賢治の歌も最高でした!とってもとっても楽しかった!高崎さんが、舞台を創る人の目になって輝いていました。ぷかぷかメンバーさんや、地域のみなさんが語る詩の声がとってもよかった!語った後にすごく嬉しそうな表情がみられて幸せだった!何より、いっしょに参加した2人の息子がみなさんと「共に創る」ことを心から楽しんでいたのが涙がでるほどしあわせでした。土日は夫婦ともどもさまざまな仕事があり、全日程参加は難しいのですが、今度こそ、リタイアせずにみなさんと『生きる』を『共に創りたい』と思います。帰宅後、嬉しくて興奮さめやらずに、茅ヶ崎に住んでいる友人(ぷかぷかさんの大ファンで、映画もみに来てくれました)に、「生きる」の詩をシェアしたんです。そうしたら、「その場で、わたしも朗読したよ。」「わたしも、読みたくなって朗読したよ。」と、言ってくれたのです。ワークショップに参加していない方にももう、高崎さんのワークショップへの想いが広がっていますね。「共に創る」はどこまでも広がっていくのですね。これからがますます、楽しみです。長男も、またぜひ参加したい!と楽しみにしています。地域に住む親子メンバーをどうぞよろしくお願いいたします。   ●●●    ワークショップの前半の参加だけで、これだけの感想が上がってくるほどに、ワークショップの場というのは人を深いところで揺さぶるものがあるんだなぁ、とあらためて思いました。ピアノの音を入れながらの詩の朗読は、進行役をやりながらも言葉が心にしみて、ちょっとじーんときてしまったのですが、詩を読んだ人は私以上に心を揺さぶられたのだと思います。自分の発する言葉が生のピアノの音に支えられて、今まで体験したことのない、不思議な力を持つ言葉に変わるわけですから。こういう揺さぶりが少しずつ少しずつ蓄積されて、最後、みんなを舞台にあげてしまうんだろうと思います。今後が本当に楽しみです。
  • 近所のおじさんの感想
    先日のワークショップに参加した近所のおじさんことオーヤさんから感想が届きました。 ●●● みなさんと一緒に過ごすなか、非日常的な経験ができとても楽しかったです。 一番戸惑ったのが、音楽に合わせて体を動かしてくださいと言われた時。はずかしさやどうやって動いてよいのかわからず、動かしたいけど、体はなかなか動きません。普通に生活しているなかでは、経験できないことでした。  午後、グループに分かれ、各々が考える楽しい時間を画用紙に書き、つなぎ合わせて、一つに詩にすることでした。生活のなかで、楽しいこと、好きなこと、大切なことってなんだろうと考えてみると、私は子供の楽しい声が聞こえることであったり、甘いくだものをたべることであったり、普通に生活していて気づくことのない大切な時があることに気づきました。貴重な時間でした。 次回もとても楽しみです。 ●●●  オーヤさんは電子部品を扱う仕事をしています。そういう仕事を毎日こつこつやっている人にとって、ワークショップの場は多分異次元の世界に近いものだったと思います。  その戸惑いと、新しい発見が感想にはあふれていて、ワークショップに誘ってよかったなと思っています。  オーヤさんのお子さんは毎日にようにぷかぷかに来て、クリームパンや、アイスブリオッシュを食べています。とても大切なお客さんです。一家でパン教室に来たり、わんどのワークショップに来たりもしています。  お父さんとは顔を合わせていても、じっくり話をする機会がなかったのですが、つい先日、大きなクジラを描くワークショップのあと、いろいろ話をする機会がありました。1時間以上、2人で話をしていましたね。話をしながら、物事をきちんと考えてる人だなぁと思いました。だから1時間以上も話し込んでしまったのです。ぷかぷかについて私が話すことを深いところで受け止めてくれていました。ワークショップについても、30年ほど前、フィリピンでワークショップに出会ったことや、どうして障がいのある人たちとワークショップをやろうと思ったのかを丁寧に説明しました。それを聞いて、 「ぜひ参加したいです。」 とおっしゃったのです。感想の中に障がいのある人たちのことがひとことも書いてなくて、ぷかぷかとのおつきあいの中で、オーヤさんにとっては障がいのある人たちはもう当たり前のようにそこにいるんだと思いました。  戸惑いながらも、すごく楽しい、新鮮な体験をして、次回も楽しみにしています、と感想に書かれています。2月にいっしょに舞台に立つところまで行けたら、オーヤさん、どんな感想書いてくれるかな、と今から楽しみにしています。  パン屋でパンを買う、という関係が、気がつくと、いっしょに芝居を作り、いっしょに舞台に立つ、という関係になっていたなんて、すごく楽しいな、と思うのです。そこが「ぷかぷか」のおもしろいところだと思います。        
  • 体を動かし、声を出し、気持ちのいい時間でした。
    昨日ワークショップに参加した方がブログで書いてくれました。 ameblo.jp   別の方はこんな感想を送ってくれました。 ●● ひさしぶりに体を動かし、声を出し、気持ちのいい時間でした。最初に、場や体をほぐすために歩いたりいろんなことをしましたが(以前話したアイスブレイクですね)ぐるぐる歩きながら挨拶をしたり、ヒジで挨拶をしたり、ハイタッチをしたりいつもだと、初めて会う方にはどこか遠慮がちにやってしまいますがぷかぷかのメンバーさんたちは、まるで以前からよく知っている間柄かのように思いっきりのハイタッチ!境界線を易々と越えてきてくれました。それはとても嬉しいことでした。「こちらのことを受け入れてくれた」という感覚になるからです。とても新鮮でした。でもなぜ、そんなことに新鮮さを覚えるのだろう...?私たちは「こうあらねばならない」とか、「人と違うと恥ずかしい」と訓練(洗脳)されてきていて知らず知らず、自分自身で他との境界線を作ってしまっているのだなあ...と思いました。彼らといると、自分自身がいかにがんじがらめに、不自由でいるのか気づかされる、と以前高崎さんも言っていたと思いますが今日みなさんと過ごしたたった3時間の中だけでも自分の中で何か重たい荷を降ろしたかのように楽になるような気がしました。そして、「自分らしさ」が自然とにじみ出てくるようでした。そうそう、私ってこんな人。チューニングがちょうど合ったような。普段、いろんなしがらみに捕われながら生活していると自分が本当は何がしたいのか、どうしたいのか、本当は何が好きなのかいつの間にか見失ってしまいがちです。「こうした方が喜ばれるだろう」「こんなことをしたらみんなに迷惑がかかる」「こういう場合は、こういう対応をしたほうが正しい」多くの人たちがそんなことを思いながら日々過ごしているのではないでしょうか。そして、よくわからない、大きなストレスを抱えている。そんな中、素の自分に戻ることはひとつの癒しになります。ぷかぷかのメンバーさんたちのそばにいると自然と素の自分が思い出され、癒される。彼らは人びとを癒す「ヒーラー」のような存在なのではと思いました。もちろん、ご本人達にはそうした自覚はなく、こちらが勝手に感じていることなので勝手に「彼らはヒーラーのような存在だ」と位置づけてしまうことも何かが違うような気もしていますが...。でも、意図していなくても、周りに影響を与える存在というのはやはりすごいことだなと思ってしまいます。(それは、ぷかぷかメンバーさんだけでなく、高崎さんも含めですが)またこれから回を重ねながらみなさんの魅力をより深く体験できることを楽しみにしています。
  • 第2期第1回ワークショップ 「生きる」の詩を書いた
     第2期第1回ワークショップをやりました。  コミュニケーションゲームのあと、谷川俊太郎の詩「生きる」をみんなで読みました。詩はぷかぷかのよこやまさんが書きました。      読みながら、これこそが、今一番大事にしたいものだと、あらためて思いました。たまたまですが、ワークショップをやった9月19日未明、国会は日本を戦争に引きずり込む「安保法案」を可決しました。この詩で語られている世界をめちゃくちゃに破壊する法案です。私はなんとしてもこの詩の世界を守りたいと思いました。  今年のワークショップでは「みんなの《生きる》」を表現したいと思っています。「みんなの《生きる》」をつぶされてたまるか!という思いでいます。最初につぶされるのは「ぷかぷか」に集まる弱い人たちです。    ひと通り読んだあと、音楽を入れました。ピアノでエリックサティを弾いてもらい、その演奏をバックの朗読するのです。今までいつもCDの演奏の中で朗読をしていたのですが、生のピアノの音の深さにちょっと感動しました。iphoneで撮ったので、朗読の言葉がうまく拾えていないのですが、雰囲気はわかると思います。 www.youtube.com  ピアノが入ることで、言葉がしっとり深くしみこんでくる感じがしました。読み手も言葉のふれ方が変わったような気がすると言ってました。    午後、歌から始まりました。「岩手軽便鉄道の一月」という歌です。宮澤賢治作詞、林光作曲です。 www.youtube.com     相手と気持ちを通わせるミラーゲームをやりました。    それぞれで詩を書きました。「自分が一番生き生きするとき」「楽しいとき」「うれしいとき」「悲しい時」「感動したとき」などをキーワードに、それぞれで3〜4行の詩を書いてもらいました。   この詩を一行ずつ切り離し、グループ毎の「みんなの詩」を作ります。とりあえず、ばらばらに切り離した詩を並べ、どんな言葉があるのかをみんなで読みます。似たような言葉を集めたり、最初と最後に持ってくる言葉を決めたり、言葉をいろいろ並べ替えます。この作業がものすごく大変で、ものすごく楽しい。       入り口付近で寝ている人もいました。こういう人は大物になります。こんなのもアリなのがぷかぷかのワークショップ。   できあがった詩を声を出して読んでみます。黙ってみるだけでなく、声に出して読んでみると、また詩の印象が変わります。   グループ毎の「みんなの詩」の発表。   できあがった詩がこれです。          「みんなの《生きる》」の最後に「今日も布団で寝れること」「あしたがあること」「すきな人とのえいが」という言葉がありましたが、そのことの大切さ、そしてそれを今必死になって守っていかないと、と思いました。今まではこんなことは当たり前のようにできていましたが、その当たり前のことができなくなる世の中になっていくことがとてもこわいです。    この「みんなの詩」がどんなふうにして形にしていくのか、そこがワークショップのおもしろいところです。月一回集まって少しずつ形を作っていき、来年2月14日(日)みどりアートパークのホールの舞台で発表します。楽しみにしていて下さい。
  • みんなでワークショップ第2期企画書
    みんなでワークショップ第2期企画書  1)社会的な課題  口にはしないものの、障がいのある人たちのことを「何となくいやだな」と思っている人は多いと思う。障害者施設を建てようとすると、地元住民から反対運動が起きることさえある。とても悲しいことだが、これが障がいのある人たちの置かれた状況だと思う。  これは障がいのある人たちに問題があるのではなく、彼らのことを知らないことによって生じる問題だと思う。何となく怖いとか、不気味、といった印象は、彼らのことを知らないことから生まれる。“知らない”ということが、彼らを地域から排除してしまう。  彼らの生きにくい社会、異質なものを排除してしまう社会、他人の痛みを想像できない社会は、誰にとっても生きにくい社会だろうと思う。誰かを排除する意識は、許容できる人間の巾を減らすことにつながる。社会の中で許容できる人間の巾が減ると、お互い、生きることが窮屈になる。これは同じ地域に暮らす人たちにとって、とても不幸なことだと思う。  逆に、彼らが生きやすい社会、社会的弱者が生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会になる。  そういう社会はどうやったらできるのか。   2)課題の解決のために  上記のような社会的な課題を解決するには、やはり障がいのある人たちを知る機会、出会う機会を作ることだと思う。そのために「ぷかぷか」は街の中に障がいのある人たちの働く場を作り、街の人たちが彼らを知る機会、出会う機会を作ってきた。そして今回はワークショップという日常よりもお互いが自由になれる場で、お互いが新しく出会い直し、そこから新しい文化を創り出すところまでやってみたいと思っている。   2−1)「ぷかぷか」がやっていること (ぷかぷかは就労継続支援B型事業所で、パン屋、カフェ、お惣菜屋を運営)  「ぷかぷか」は「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」という理念の元に、街の中に障がいのある人たちの働くお店を作った。お店にパンを買いに来たり、カフェに食事をしに来たりする中で、街の人たちに障がいのある人たちのことを知って欲しいと思ったからだ。  彼らが働くことで、お店にはにぎやかで、あたたかな、ホッとする雰囲気が漂っている。たくさんのお客さんがそういった心安まる雰囲気に気がついたようだった。  カフェで子どもの誕生会やったあと、利用者さんといっしょに写真撮らせて下さい、とリクエストしたお客さんがいた。利用者さんの接客にいつも心を癒やされるとおっしゃるお客さんも多い。利用者さんたちといい出会いをした結果だろうと思う。  月一回発行している「ぷかぷかしんぶん」を地域に配布中、広い団地の中で利用者さんが迷子になったことがあった。地域の方がすぐに見つけ、「ああ、ぷかぷかさんね」と声をかけ、「利用者さんが迷子になっているようなので迎えに来てあげてください」と、パン屋に電話をかけてきてくれたことがあった。地域社会で「ああ、ぷかぷかさんね」とやさしく声をかけてもらえるような存在に「ぷかぷか」の利用者さんはなっている。カフェやパン屋で彼らとのいい出会いがあったからこそ、地域の方がこういう対応をしてくださったのだと思う。  外販先の区役所では、利用者さんの人柄に惚れ込んだお客さんが多く、そのおかげで、この5年で売り上げが10倍も伸びたりしている。パンのおいしさだけではこんなにも売り上げは伸びない。これも外販を通して彼らといい出会いをした結果だろうと思う。   2−2)演劇ワークショップの試み  今回の企画はワークショップというお互いがふだんより自由になれる場で、地域の人たちに障がいのある人たちと、いつもよりもっと楽しい出会いをして欲しいという思いで企画した。お互いの出会いから更に踏み込んで、障がいのある人たちといっしょに芝居を作ってみようと思っている。これは今までにない新しい文化を創り出す試みと言っていい。  障がいのある人たちといっしょにやるワークショップはほんとうに楽しい。ワークショップをやっていると、彼らの存在がとても大切であることが見えてくる。「あなたにいっしょにいて欲しい」「あなたがいないと困る」と彼らに向かってはっきり言えるほどの関係が、ワークショップの中では自然にできあがる。  「あなたにいっしょにいて欲しい」と素直に思えるような関係は、地域社会では考えられないような関係だと思う。  そういう関係の中で作った芝居をみどりアートパークのホール(300人入る大きなホール)で上演する。障がいのある人たちがいっしょだからこそできる楽しい芝居だ。それをたくさんの地域の人たちが見る。舞台の芝居は、彼らといっしょに作った方がおもしろいもの、豊かなものができる、というメッセージだ。「いっしょにやると、こんなに楽しい芝居ができるんだね」「いっしょにやった方がいいね」「いっしょに生きていった方がいいね」といったことを、芝居を見に来たたくさんの人たちが思ってくれれば、と思う。  また発表会は、せっかく大きなホールを借りるので、「表現の市場」という名前で、さまざまな表現活動を行っているほかの団体も交代で舞台に立つ。和太鼓、ダンス、人形劇など。表現を通して障がいのある人たちと地域の人たちとの新しい出会いが期待できる。   ワークショップの内容  ワークショップの具体的な内容については、まだ検討中だが、谷川俊太郎の「生きる」という詩をモデルにした、参加者一人ひとりの「生きる」(みんなが生きていることをいちばん感じるのはどんなときか)を詩に書き、それを組み合わせて集団詩を作り、そこから芝居を起こしていくことも考えている。参加者の一人ひとりの人生が見えてくるかも知れない。これから進行役と話し合いを重ね、内容を詰めていく予定。   進行役  進行役には「演劇デザインギルド」「デフパペットシアターひとみ」を考えている。  「演劇デザインギルド」は、さまざまなワークショップの企画、運営、進行を専門とするグループで、ワークショップを積み重ねて舞台発表につなげている。ホームページには「演劇は人々があらたな認識を獲得するための道具です。楽しみながら、おもしろがりながら、からだを動かし、頭を働かせて、現実や自分たち自身を見直して
そこで発見されたことを表現して、他の人に伝えます。」とある。  「デフパペットシアターひとみ」は聾者(耳が聞こえない人)と聴者(聞こえる人)が協力して公演活動を行っているプロの人形劇団。人形劇が持つ「視覚的」な魅力に着目し、新しい表現の可能性に挑戦し続けている。ワークショップの中で人形を作り、それを手がかりに物語を進めていく予定。聾者の方たちとどうやってコミュニケーションをとっていくかも課題になる。   ワークショップスケジュール  2015年9月から2016年2月まで月一回、土曜日もしくは日曜日にみどりアートパークリハーサルルームで行う。2月にはホールで発表会をやるため、その月だけは前日のリハーサルを含め2回行う。  仮の日程は2015年9月19日(土)、10月17日(土)、11月21日(土)、12月19日(土)、2016年1月16日(土)、2月6日(土)、2月13日(土)計7回 2月14日(日)には、できあがった芝居を「表現の市場」の中で発表する。 (正式な日程は、演劇デザインギルド、デフパペットシアター、みどりアートパーク、それにピアニストで調整した上でホームページに載せます。)   参加者  1回のワークショップに参加するのは、障がいのある人たち20名、地域の人たち(健常者)20名。7回のワークショップと発表会で延べ320名が参加。お客さんは約300名。合計で600名を超える人たちがこの企画に関わることになる。   情報発信  ワークショップは企画の段階からホームページ(「ぷかぷかパン」で「検索」 http://pukapuka-pan.xsrv.jp)、Facebookページ(ホームページ左側のメニュー欄「Facebookページ」のタグをクリック。https://www.facebook.com/pages/ぷかぷか/320074611512763)で情報発信していく。毎回どんなことをやったのか、参加者はどうだったのかを写真をたくさん使ってホームページ、Facebookページで報告する。ホームページもFacebookページも現在一日100人を超える人たちがアクセスしてくるので、今回の試みはものすごいたくさんの人たちに情報が届くことになる。    
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