ぷかぷか日記

「無理無理」といわれた「ぷかぷか」が

 朝日新聞オピニオン欄の「2013 不可能性の時代を生きる」はとてもおもしろいお話でした。

 「…人間はね、やっぱり『不可能だ』といっちゃだめなんですよ。『道はある』という感じを持つと、人の思考は回転し始めるのですから。…」

 「…みんなが可能なことしか求めなかったら、可能なことしか起きないじゃないですか。…歴史的には何度も不可能だったはずのことが起きている。それは不可能なことを求める人がいたからに他なりません。自分が本当は何を望んでいるのか、どんな社会を目指したいのか、まずは口にしてみましょうよ。あなたが口にすることによって、不可能は可能になる可能性をはらむのです」

 全くその通りだと思います。

 「ぷかぷか」は私の夢物語から始まりました。「障がいのある人たちといっしょにパン屋をやりたい」という話を「そんなの無理無理」「素人にパン屋なんかできるわけがない」なんていう人はたくさんいました。たくさんどころか、ほとんどの人はそう思っていました。

 それでも私は夢物語を語り続けました。語り続けることで、その「無理無理」といわれた「ぷかぷか」は立ち上がり、つぶれもせずにもう4年たちました。「できるわけがない」といわれた「ぷかぷか」が、今、信じがたいくらい順調に回っています。始めて1年目の、苦しい資金繰りの中であっぷあっぷしていた頃を思うと、今、夢のようです。

 物語を語り続けること、それはわくわくしながら未来を語ることであり、それがあったから「ぷかぷか」は前へ進むことができたと思っています。「ぷかぷか」の物語に共感し、一緒に前に進もうといってくれる人もずいぶん増えました。来年はどんな物語が広がっていくのか、今からわくわくしています。

 

 

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