ぷかぷか日記

小さなピザ屋に車いす用の広いトイレ

 「おひさまの台所」の改修工事をするとき、建設局から障害者施設なので車いす用トイレを設置するように言われました。ぷかぷかは知的障害の方たちのための施設なので、車いす用トイレは必要ありません、と言ったのですが、横浜市の条例でそうなっているので、そのようにして下さい、の一点張り。

 車いす用のトイレは普通のトイレに比べ、広いスペースが必要な上に、費用もかかります。不必要な物にお金をかけるゆとりはない事業者の思いは役所の人には想像すらできないようでした。

 やむなく作ったものの、最低限のスペースしか取っていないので、実際に車いすの人が使うと、かなり窮屈な思いをするだろうな、という感じのトイレです。車いすの人が使うことを考えていないとこういうトイレができる、という悪い見本のようなものです。

 

 「おひさまの台所」のちょうど真ん前あたりに新しいピザ屋ができて、先日ぷかぷかスタッフの歓送迎会をしました。薪の窯で焼く本格的なピザ屋です。薪で焼くくらいですから生地も具も本当においしいピザです。

 びっくりしたのはトイレ。15,6人入るといっぱいの小さなお店ですが、広々とした車いす用のトイレが設置されていました。ぷかぷかの車いす用トイレの3倍くらいのスペースがあるように思いました。便器に近づいただけでふたが自動的に開き、手の不自由な人にとってはとても助かります。介護の人が一緒に入っても十分なスペースがありました。使う人の身になってよく設計されていて、オーナーの配慮がよく伝わってきました。

 小さなお店であっても、こんなに広い車いす用のトイレをしっかり作るところにオーナーの姿勢を見た気がしました。

 

 

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