ぷかぷか日記

豊かな空気感を伝える

 プロモーションビデオ第2弾を作った信田さんから制作の思いが届きました。

 

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 今回の映像の打ち合わせが始まったのは2016年秋、当初高崎さんは7月に相模原でおきた障がい者殺傷事件に強い憤りを感じていて、事件に対する具体的なメッセージとしての映像を望んでいた。しかし具体的なメッセージを描こうとすればするほど、僕は意見の異なる人たちと同じ土俵に上がることへの違和感を感じるようになっていた。同じ土俵に上がることは同じモノサシで意見を述べることであり、「いなくなればいい」とか「いた方がいい」という直線的な論議では、ぷかぷかが生み出している豊かな空気感(仮にぷかぷか現象と呼ぶこととする)を伝えきれないと思ったのだ。もっと立体的な座標軸の中でぷかぷか現象を捉え映像にすることで、結果としてメッセージになるようにしたいと思った。座標軸の参考にしたのは高崎さんが設立6年目に書いたぷかぷかの「ステークホルダー相関図」だった。しかし沢山の利害関係者の中には唯一高崎さん自身が入っていなかった。今回の映像でも触れてはいるが、個人としての高崎さんの想いを知ることは、ぷかぷか現象を理解し活かす上でとても重要だ。次回続編をつくる機会に恵まれたら、そこにフォーカスした作品を作りたいと思っている。

                     PVプロボノ 映像ディレクター 信田眞宏

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《「いなくなればいい」とか「いた方がいい」という直線的な論議では、ぷかぷかが生み出している豊かな空気感(仮にぷかぷか現象と呼ふこととする)を伝えきれないと思ったのだ。》

 というところがすばらしいと思いました。その《豊かな空気感》が、映像にはよく出ていると思いました。空気感は映像でしか伝えられないものです。パン教室の映像がありましたが、ぷかぷかの空気感がとてもよく伝わってきます。ぷかぷかのパン教室は単なるパン教室ではなくて、言葉でうまく表現できないような、なんかすごく豊かなものを生み出しています。そのことが映像からはよく伝わってきます。

 大家さんのインタビューのシーンに「相模原事件への思いは」という言葉が入っていました。

「バスや電車でね、ぷかぷかさんに会ったらあいさつをしようと思うんです。彼らがいることで生まれる緊張感が、私がちょっと声をかければその場の緊張感がちょっと和らぎますよね」

というお話になり、相模原事件に直接ふれることはありません。でも信田さんは大家さんがバスや電車の中でやっていることこそが、相模原事件を生み出した社会にあってはすごく大事なことだといいます。だからあえてあそこで「相模原事件」という言葉を入れたのだと思います。その言葉から反射的に生まれる私たちの中の「とんがった思い」みたいなものを、今一度静かに問い直すシーンだったのかも知れません。

 先日神奈川新聞でも、そういう視点、《少しずつ、目の前のその一人から少しずつ…。日々の暮らしの中でオーヤさん自身が変わり、周囲もまた変えようとしている。》という紹介の仕方をしていました。そうやって社会は少しずつ変わっていくんだと…

 

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(取材中の信田さん)

 

《沢山の利害関係者の中には唯一高崎さん自身が入っていなかった。今回の映像でも触れてはいるが、個人としての高崎さんの想いを知ることは、ぷかぷか現象を理解し活かす上でとても重要だ。》

 昨日試写会のあと、どうして彼らといっしょに生きていきたいと思ったのか、その原点についていろいろ信田さんに聞かれました。そのときは、彼らに出会ってしまったから、とか、彼らに惚れてしまったから、と答えていたのですが、質問の背景にはこういうことがあったんですね。《ぷかぷか現象を理解し活かす上でとても重要だ》と。

 信田さんとは機会見つけてゆっくり話し込もうと思っています。

 

 

 プロモーションビデオをYouTubeにアップしたからって、あるいはあちこちで上映会を開いたからって、何かが急に変わるわけではありません。信田さんのいう「心のドアをノックする」感じで、誰かに届けば、と思っています。心のドアをノックされて、この豊かな空気感に気づき、その人のまわりで何かが変われば、と思っています。

 

 

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