ぷかぷか日記

一度はずむことを知った心と身体は、もう止まらない

 福岡おやじたい主催の上映会、講演会に参加したミカさんのFacebookにこんなことが書いてありました。

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横浜のパン屋さん、ぷかぷかの高崎理事長の講演会に行って来ました。
いいお話だったー。そこで働く障害者を、利用者とは言わずぷかぷかさんと呼ぶ。
⭐️ぷかぷかさんはそこにいるだけで周りを耕している。
⭐️社会に合わせる努力をしない。ありのままの彼らを生かす。
⭐️ぷかぷかさんと共に過ごすことでできる時間、これが今の社会にとってとても大切なことではないか。
⭐️彼らのそのままの魅力が人を集める。
⭐️社会的行きにくさを変えたのは彼らの力。

たくさんの言葉をいただきました。
実行に移すことでできることがあるんだろうと希望持つことができました。

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そのミカさんから12月31日に

「福岡での上映会に参加しました。おもちゃ箱という団体を主宰しています。どうぞよろしくお願いいたします。」

というメッセージが来ていて

「機会があればまた福岡に行こうと思っています。何かおもしろいことやりましょう」

と書き送ったら

「ぜひ来て下さい!何しましょうか」

と返事があり、

「みんなで芝居作りましょう。ぷかぷかさんたちと一緒に作るとほんとうに楽しいです」

と書き送ったら

「うわー、やりたいです。楽しくなりました。

 仲間にお芝居大好き夫婦がいます。ぜひ実現させましょう」

と来たので

「歌もみんなで歌いたいのですが、ピアノ弾く人いますか?」

と書いたら

「います!」

とすぐに返事。

 そのあといろいろやりとりがあったのですが、フリーに使えるホールを一日借りて、午前中簡単なワークショップ、午後上映会とトークセッションをやっちゃおう!ということになりました。日程はこれから決めますが、とにかくリアクションが早く、パッパッと決まりました。

 

 ぷかぷかの映画見たり、私の話を聞いたりで、「ああ、よかった」「いい映画だった」「いい話だった」で終わったのでは、多分、何も前に進みません。具体的な一歩を踏み出すにはどうしたらいいのか、というところで今回は簡単なワークショップの提案をしました。

 障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい、と実感でき、前に進む手がかりがつかめるんじゃないかと思ったのです。お互い友だちになるコミュニケーションゲームから始まって、簡単な芝居を作るところまでやります。時間は2時間くらい。

 30年ほど昔、ワークショップをやって何がいちばんよかったかというと、障がいのある人たちに対して「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と素直に思えたことです。「共に生きよう」とかそんな感じではありません。今はやりの「共生社会」とか「インクルーシブ社会」でもありません。小むつかしい話抜きに、ただ素直に「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と思えたこと、そう思える関係になれたこと、それがいちばんの収穫でした。

 わずか2時間程度の簡単なワークショップですが、そんな思いが共有できたら、と思っています。

 それと、簡単ではあっても彼らとオリジナルな芝居を作ることが大きなポイントです。彼らと新しいものを創り出す、創造的な関係、クリエイティブな関係を作るのです。

 あれができないこれができないといわれている彼らと、一緒に新しいものを作り出す創造的な関係を作る。「支援」しないと何もできないと思われている彼らと、クリエイティブな関係を切り結び、社会を豊かにするものをここから生み出すのです。

 その手がかりを、このワークショップで見つけて欲しいと思っています。

 そういうワークショップのあと、上映会、トークセッションとやれば、ものすごい密度の濃い集まりになり、確かな形で一歩を踏み出すことができます。

 昔ウーマンリブの本の冒頭にあった言葉。

「一度はずむことを知った心と身体は、もう止まらない」

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